ニキビができる原因とは??医学的に見るニキビの基礎知識

思春期は誰もがニキビに悩まされるものですが、実は大人になってからもニキビに悩む方は多いものです。このニキビですが、医学的にみると皮膚の病気に分類されることを知っていましたか?

今回は、思春期の若者も大人も経験する、ニキビのメカニズムとその原因についてみていきましょう。

ニキビとは何か?

ニキビとは、「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という皮膚の病気の通称です。

以前は、思春期にできる発疹を「ニキビ」と呼び、大人の肌にできるものは「吹き出物」と呼んでいました。

しかし、実際は両者とも同じものなので、近年では大人の肌に出来る物を「大人ニキビ」とし、どちらもニキビと呼ばれるようになりました。

 

基本的には、おでこ、頬、口の周り、あごの下など顔を中心に発疹が現れますが、胸、背中、腕にもできることがあります。

思春期には額に出来ることが多く、年齢を重ねるとともに頬、下顎、口の周りに多く発生するようになります。

 

ニキビの発疹は、毛穴に皮脂が詰まり炎症を起こした結果、皮膚が盛り上がったものです。

発生の初期段階でケアするとすぐに治りますが、症状が進行すると皮膚の陥没や色素沈着など肌に跡を残してしまうことがあります。

 

「尋常性ざ瘡」が発症する年齢は平均で13歳頃、おもに思春期から青年期にかけてよく発生し、性別によってできやすいなどの差はありません。

症状が軽度のものも含めると、実に成人の90%以上がニキビを経験しています。

ニキビのメカニズム

それでは、ニキビができるメカニズムやその種類を詳しく見ていきましょう。

(1)角質が厚くなり、毛穴が詰まる

肌の表面の角質層が厚みを増し硬くなる「異常角化」という状態になることからニキビは始まります。

異常角化の状態になると、毛穴の出口を角栓が塞いでしまい、毛穴の詰まりが発生します。

 

この状態が「微小面皰」と言う、初期段階のニキビです。

この詰まった毛穴に皮脂が溜まってしまい、皮脂をえさにするアクネ菌が増えることによって、ニキビの症状が進行していきます。

微小面皰は皮膚の発疹ができても、肉眼では見えないほど小さいものです。

従って一般的なイメージの「ニキビ」は、この次の段階以降のものを指します。

(2)面皰(コメド)ができる

角質が硬く厚みを増して毛穴がつまり、皮脂が毛穴に溜まって微小面皰を作ると、その次の段階は皮脂がかたまった「面皰」(コメド)になります。

 

これはニキビの初期段階で「閉鎖面皰」(白ニキビ)と呼ばれ、肌の表面の皮膚が盛り上がります。

手に触れると少しそれがわかる程度で、ニキビの周りの皮膚に異常は見られません。

白くぽつりとできて毛孔は閉じた状態で、潰すと白や黄色っぽい膿状のものが出てきます。それが毛穴に溜まった皮脂のかたまりです。

 

そして、症状が進むと黒ニキビと呼ばれる「開放面皰」になります。

これは、白ニキビの状態で毛穴に溜まっている皮脂が、毛孔を押し広げて外に露出した状態になったものです。

むきだしの皮脂に汚れが付いたり、皮脂の油分が酸化したりして、ニキビの先端が黒ずんできます。これが黒ニキビと呼ばれるものです。

この段階では、白ニキビも黒ニキビもまだ炎症を起こしていない状態です。

(3)炎症が起こる

ニキビが炎症を起こすと、丘疹(きゅうしん)=「赤ニキビ」になります。

これは白ニキビ、黒ニキビの状態が悪化して炎症が起きてしまった状態です。

毛穴に溜まった皮脂をエサに、ニキビの原因菌となるアクネ菌が繁殖するため炎症がおきます。

ニキビまわりの皮膚が赤くなり、炎症を起こしていることが見た目からも明らかになります。

 

この段階まで進むとニキビ薬や、抗生物質での治療が有効になります。

ニキビが治っても色素沈着やクレーターとしてニキビ痕が残る場合がありますので、 はやめに炎症を抑える事が大切です。

(4)炎症が悪化する

赤ニキビの炎症がさらに悪化して症状が進行すると、化膿して膿が溜まった状態になります。

これは膿疱(のうほう)=「黄ニキビ」と呼ばれ、赤ニキビよりもさらにニキビ痕が残る可能性が高くなります。

(5)炎症が毛穴のまわりまでおよぶ

ニキビの末期症状は、膿腫(のうしゅ)=「紫ニキビ」です。

この膿腫は、膿疱(黄ニキビ)を放置すると起こり、患部がだんだんと硬くなって皮膚の深くでしこりのようなものができて起こります。

結節ニキビ、硬結ニキビとも呼ばれることがあり、少し触るだけで痛みがあり、治るまでには時間がかかります。

こうなったニキビを手で触ることは厳禁です。

潰してしまうと皮膚の細胞組織が壊され、肌にクレーターや色素沈着などの後遺症が残ります。

 

ここまでニキビが悪化してしまうと、家庭でのニキビケアでは治すことが難しくなりますので、市販薬ではなく、皮膚科やニキビの専門医に相談して早めの治療にあたりましょう。

(6)陥没してニキビ跡になる

ニキビが怖いのは、炎症を起こすと瘢痕(はんこん)=「ニキビ跡」になる可能性があることです。

ニキビの炎症によって皮膚の周囲組織がダメージを受け、ニキビ跡となりますが、その状態は主に「色素沈着」と「クレーター」の2種類に分けられます。

しかしニキビが悪化してしまうと、場合によってはケロイドを引き起こすこともあります。

ニキビの原因

ニキビの原因に特定の決まりはなく、様々な原因によって引き起こされます。

また、一つの要因だけではなく、複数の要因が重なってニキビの原因となることもあります。

今回は、その主な原因となるものをご紹介します。

思春期

第二次成長期を迎える13〜15歳ごろは、男女共に男性ホルモンが急激に増え皮脂の分泌が活発になります。

思春期は過剰分泌した皮脂が毛穴に詰まることでニキビができるわけなのです。

20歳前後になるとホルモンバランスも安定するため、皮脂の分泌も落ち着いてきます。

ホルモンバランスの乱れ

生理によるホルモンバランスの乱れにより、皮脂の分泌が増えることでニキビの原因になります。

生理周期の後半、肌の免疫力を保つエストロゲンが減り「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が活発に分泌されはじめます。

この黄体ホルモンが、皮脂の分泌を活発にするのです。

ストレス

ストレスを感じた時には、自律神経の交感神経が優位な状態になり、男性ホルモンとノルアドレナリンの分泌が活発になります。

すると、皮脂の増加と角質の角化異常という状態を起こします。

ストレス状態が慢性的に続くと、角化異常でふさがった毛穴に過剰に分泌された皮脂が溜まり、ニキビを作ります。

睡眠不足

睡眠時間が不足すると、自律神経の交感神経が活発になり、心身が緊張状態になります。

交感神経が優位になると、男性ホルモンが分泌され、皮脂の過剰分泌に繋がります。

バランスの悪い食事

油っこい揚げ物やスナック菓子などの脂質の多いものだけではなく、動物性脂肪や糖分の過剰摂取が皮脂の分泌を活発にしてしまいます。

そして偏った食事はビタミン不足を招きます。

ビタミンB2、B6などは、皮脂の分泌を調整する働きがあり、不足すると皮脂の過剰分泌に繋がります。

間違ったスキンケア

ニキビが出来ている時ほど、お肌の油分を取ることに一生懸命になりがちですが、クレンジングや洗顔で皮脂を取り過ぎることは逆効果です。

皮脂を取りすぎると肌のバリア機能が低下してしまい、お肌を守るために角質を厚くします。

 

また、保湿力が低下しているので角質層の水分量が不足し、ターンオーバー周期が乱れ、古い角質が剥がれずにシミやごわつきを発生させます。

角質層が厚くなり毛穴が角栓で詰まってしまったところに、落としきれないメイク汚れやシャンプーの流し残しなどが更に毛穴につまってしまいます。

古い角質や皮脂、汚れなどが混ざり合って毛穴に詰まり、そこにアクネ菌が繁殖して炎症を起こすため、結果的にニキビに原因になります。

乾燥

ニキビはベタつきの多い脂性肌に起こるものと思われがちですが、実は乾燥して角質層の保水力が失われた乾燥肌もニキビを引き起こすことがあります。

乾燥して肌の水分量が減ると、肌のバリア機能も低下するため、皮膚は大量の皮脂を分泌して肌を守ろうとします。

過剰な皮脂は毛穴に溜まり、やがてニキビにつながります。

まとめ

以上、にきびの症状や発生のメカニズムをご紹介しました。

ニキビは様々な原因によって皮脂が過剰分泌することで起こります。

ニキビができてしまったら、その状態がどの段階にあるか、原因は何かを突き止めることが治療の第一歩になります。

今一度、自分のニキビがどのような状態で原因は何かということを確認してみてくださいね。

この記事を書いたユーザー

rina
猫大好き★食べるの大好き★ROCK女子!!美容について日々勉強中~( ..)φnanairoでは美容と妊娠・育児について執筆しています。 rinaの記事一覧