肌がカサカサしている、と思ったらかゆみが出てしまった、という経験がある人は少なくないでしょう。かゆみは我慢できないものです。爪でひっかいたりしてしまうと、肌が傷つき、洗顔をしても化粧水をつけてもヒリヒリしてしまうことがあります。ひどくなるとメイクもできず、仕事に集中できないことも。
乾燥肌によるかゆみの原因は肌の新陳代謝が乱れ、角質のバリア機能が衰えてしまうこと。そのため外部からの刺激を受けやすくなります。その刺激がかゆみとなるのです。対策としては洗顔に注意したり、保湿をしっかりしたりするといったスキンケアが必要ですが、肌を根本から改善するには、生活習慣を改善することが大切です。生活習慣の乱れが、肌の血行を悪くし、新陳代謝を衰えさせ、肌の乾燥を引きこすことでかゆみにつながります。少し早く寝てみたり、バスタイムを快適にしたりといった、生活の中のちょっとしたことを改善するだけで、かゆみ対策になるのです。
生活習慣をちょっとだけ変えることで、血行がよくなり、肌の新陳代謝が促されます。そのように肌の機能が正常になれば、外部からの刺激を受けにくくなります。健康な肌になるのですね。外部からの刺激を受けない健康な肌になれば、かゆみもなくなります。そのためには、乾燥肌になっている原因の一つである生活習慣を改善することで、肌の機能が回復すると考えられます。
早寝早起きを心がけ睡眠不足を改善する
肌は夜寝ている時に生まれ変わります。特に午後10時~午前2時の間に肌の細胞分裂が盛んに行われると言われています。肌細胞が生まれかわるために必要なものが成長ホルモンです。成長ホルモンは眠っている時間に分泌されるのです。さらに肌の新陳代謝には6時間かかると言われています。そういった理由から、美肌のために睡眠が必要なのです。
夜仕事をする習慣のある人は、早めに寝て、朝早く起きて仕事をする習慣をつけるようにしたいもの。急に変えることは無理でも、30分ずつずらして、早く寝る習慣をつけましょう。
水分を補給して乾燥を防いでかゆみ対策
肌への水分補給も必要ですが、体内への水分補給も大切です。1日に1.5リットルから2リットルの水分を摂取するようにしましょう。一度に飲んでも効果はありません。一度に大量の水分を摂っても、尿となって排出されてしまうだけです。お腹をこわすこともあります。コップ1杯程度の水をこまめに飲むようにしましょう。
理想としては、朝起きた時、朝食、昼食、夕食の前、入浴前、入浴後、就寝の前に飲むといいでしょう。あとは、昼間気が付いた時にコップ1杯の水を飲むといいでしょう。
加湿器で肌にうるおいを与える
エアコンの部屋にいると肌は乾燥しやすく、かゆみも発症しやすくなります。部屋を乾燥させないことが必要です。対策としては加湿器を使うこと。近年の加湿器はマイナスイオンやアロマ加湿器など、肌にうるおいを与える機能がいろいろ備わっています。加湿器を使用して、肌を乾燥させないことがかゆみの対策につながります。
できれば、エアコンに頼らないことが必要です。一晩中エアコンを使っていると、肌はカサカサになります。タイマーを使ってエアコンの使用時間を短くしましょう。
乾燥肌を改善する入浴方法
お風呂に入るとかゆみが出る、という場合はお湯の温度を低めに設定しましょう。40℃以下が理想です。お湯が熱いと保湿成分が流れやすくなり、お風呂上りに水分が蒸発してしまい、肌が乾燥しやすくなります。熱いお湯は、お風呂からあがったばかりの時はポカポカしていますが、冷めるのも早く、急速に体の熱を奪い血行を悪くします。ゆるめのお湯につかって、血行をよくし、汗をかくことが大切です。
入浴剤を使用するのもお勧めです。乾燥肌に効くと言われている入浴剤や、アロマオイルもよいでしょう。
消炎作用があり、アトピー性皮膚炎にもお勧めのカモミール・ローマン、肌にうるおいを与えてくれるサンダルウッド、疲労回復にもお勧めのパルマローザ、火傷などの消炎効果もあると言われるラベンダーなどを使うといいでしょう。数滴お湯に垂らして、よく混ぜます。肌の乾燥やかゆみがひどい時には、アロマオイルが刺激となることもあるので、キャリアオイルを混ぜたものを使うようにしましょう。
紫外線対策を忘れない
紫外線は肌の乾燥を悪化させ、かゆみを引き起こす原因となります。外出する際には紫外線対策を忘れないようにしましょう。紫外線対策の一つとしては日焼け止めを塗ることですが、選び方に注意が必要です。
日焼け止めに配合されている紫外線吸収剤という成分は、肌に刺激が強く乾燥やかゆみの原因となります。紫外線吸収剤が使われていないもの、パッケージにノンケミカルと書いてあるものを選ぶといいでしょう。さらに帽子やサングラス、ストールなどで紫外線から肌を守りましょう。
ちょっとだけだから、と外出する際に何も塗らないと紫外線を肌に受けることになります。「ちょっとだけ」が積み重なり、肌荒れの原因となるのです。ちょっとだけ外出する時でも、紫外線対策をするようにしましょう。
肌に負担の少ないメイクのコツ
肌が乾燥している時やかゆみが出ている時にはメイクをしない方がいいのですが、会社に行く時にはノーメイクでは行けないものです。肌が乾燥している時は、できるだけ肌に負担の少ないメイクを心がけたいものです。
ファンデーションはパウダータイプがお勧めです。リキッドタイプは肌への刺激がある成分を含むことが多く、クレンジングもパウダーファンデーションよりも落としにくいです。パウダーでも肌にかゆみが出てしまう場合は、シミなど隠したい部分だけにコンシーラーを使ってカバーし、粉おしろいだけを使いましょう。パウダーは水分を吸収しやすいので、メイク前には化粧水と保湿美容液で肌をしっかり保湿することが必要です。
ファンデーションを塗る時にはこすらないように注意しましょう。スポンジにファンデーションをつけたら、軽くたたくようにつけていきます。あまり力を入れないようにするのが大事です。
チーク用のブラシはやわらかいものを。硬い毛は肌への刺激になります。立てずに横にして使うと肌への負担が軽減されます。
乾燥してかゆみが出るのは唇も同じです。乾燥ぎみの時には、刺激の強いリップグロスは控えるようにしましょう。口紅を落とす時には、ポイントメイク落とし専用のクレンジングを使い、ていねいに落としましょう。
かゆみを引き起こさない衣類選び
ウールのセーターなどを着ていると、かゆくなることがあります。肌が乾燥している時には、ウールや化学繊維は肌に刺激となるのです。かゆみ対策としては、木綿やシルクなど吸湿性がよく、肌触りがいいものを選びましょう。タートルネックなどの服装も首がかゆくなりやすいので、注意しましょう。
セーターなどを着たい時には、木綿のインナーなどを着て、肌に直接触れないようにするといいでしょう。
寝具がかゆみの原因になることも
毎晩使う枕が肌のかゆみの原因になることもあります。枕は寝る前に使った美容液などの化粧品や、コンディショナーなどのヘアケア製品が付着しているものです。そのような枕に顔を直接付けているわけですから、肌荒れの原因になってもおかしくありません。
枕カバーはこまめに取り替え、清潔なものを使用しましょう。枕に肌触りのいいタオルなどを巻くのもお勧め。オーガニック製品などを使うと、かゆみの対策にもなります。
爪は短く切ること
ネイルケアなどで爪を伸ばしている人も多いでしょう。その爪で顔をかいたりしたら、炎症を起こしてしまうこともあります。爪は菌なども繁殖しやすいもの。できるだけ爪は短く、清潔にしておきましょう。
顔に髪がかかることもかゆみの原因になります。顔に髪の毛がかからないように、結んでおきましょう。
スキンケアをする際に手が荒れていると、肌への刺激となります。ハンドクリームなどで手のケアもしっかりとしましょう。また、肌の乾燥などが気になると手で顔を触りたくなる気持ちも分かりますが、むやみに顔を触らないこともかゆみ対策になります。
かゆみが出るのは肌が非常に敏感になっている状態です。そうなる前に、また、そうなってしまったら、まずは生活習慣を改善することが大切です。今までの習慣を一度に変えるのは簡単ではありませんが、ちょっとだけ、1つだけというように、できることから改善していくことで乾燥肌も改善され、かゆみを防ぐことにつながります。乾燥肌やかゆみの大きな原因が、日常生活の中にあるということが十分に考えられることです。それを変えるだけで、乾燥肌がよくなる可能性も高くなります。自分の生活の中で、できることから始めてみましょう。