内容 (What's Covered)
この文書は、 Adobe Photoshop の代表的な補正機能である「レベル補正」のさまざまな使用方法について説明します。
[レベル補正] ダイアログボックスを使用すれば、画像全体の色調やカラーバランスおよび、シャドウ・ハイライトなどの調整を行えます。
[レベル補正] ダイアログボックスには、「ヒストグラム」と呼ばれる棒グラフが表示されており、画像によってさまざまな形をしています。
Photoshop CS では、 8 bit および 16 bit 画像や Camera RAW 画像に対してレベル補正を実行できます。
※ モノクロ 2 階調モードのような 1 bit 画像に対しては、レベル補正を実行できません。
[レベル補正] ダイアログボックスを開くには
[レベル補正] ダイアログボックスを開くには、以下のいずれかを行います。
メニューから開く場合:
[レベル補正] ダイアログボックスを開くと、「ヒストグラム」と呼ばれるピクセル分布図が表示されます。
「横軸」は 0 ~ 255 までの値で明るさのレベルを表し、「縦軸」はその明るさに対してどのくらいのピクセルが使用されているかを表します。山が高いほど、その階調でピクセルの数が多く使用されており、また、山の形は「露出の状態」を表しています。詳細は、以下の C. 露出の状態を確認する を参照してください。
画像を補正するには、「シャドウ」、「中間調」、「ハイライト」を調整する三角のスライダを左右に動かして調整を行います。
例えば、[シャドウスライダ] を右へ移動すると、[シャドウスライダ] の左側に存在するピクセルは「黒」として補正されます。
逆に、[ハイライトスライダ] を左へ移動すると、[ハイライトスライダ] の右側に存在するピクセルは「白」として補正されます。
Photoshop CS では、より詳細にヒストグラムを表示するための [ヒストグラム] パレットが独立しました。作業中にも [ヒストグラム] パレットを常時表示させることが可能です。詳細は、Photoshop CS ヘルプ『ヒストグラムパレットについて』を参照してください。
ヒストグラムの山の形は視覚的に露出の状態を確認することが出来るため、色調補正の判断に役立ちます。
以下は、ヒストグラムの形による露出状態の説明です。
- 露出オーバー画像 (ハイキー画像)
露出オーバー画像は、下図のようにヒストグラムの山がハイライト側(右)に偏っています。
光の量が多いために、画像全体が白っぽくなり「白飛び」とも呼ばれています。
- 適正露出画像
「適正露出」とは、ヒストグラムに露出オーバー/アンダーまたはアベレージの要素が無く、各階調でバランスよくピクセル分布されている状態を言います。
注意 : 個人の感じ方によって「適正露出」は異なるため、このグラフは絶対的なものではありません。ヒストグラムのグラフは目安としてお使いください。
[レベル補正] ダイアログボックスでは、ヒストグラムを確認しながら三角のスライダを動かして補正を行います。
例えば、下記のような画像を補正する際に有効です。
- ハイライトが鮮明では無い、またはシャドウに「しまり」の無い画像
- コントラストが不足しており、メリハリの無い「ねむい」画像
- 赤かぶり、青かぶり、などの不要な色かぶりが含まれる画像
- グレースケールモードでスキャニングした画像が不鮮明
画像を補正するには、以下の例を参考にしながら行ってください。
補正の目的によって以下の操作を行います。
※ RGB 画像を例に説明しております。
- 露出オーバー/アンダー画像を補正する
露出オーバーの画像は、[シャドウスライダ] を右側に移動し、ヒストグラムの端まで移動します。
- 画像のコントラストを上げてメリハリをつける
アベレージ画像は、中間調にピクセルが集中しています。
[シャドウスライダ] と [ハイライトスライダ] をヒストグラムの端までそれぞれ移動させることにより画像のコントラストが上がります。
- 写真から赤味や青味を取り除く
チャンネルを指定することで、赤味や青味などを写真から取り除くことができます。
※ 下図は、[レベル補正] ダイアログボックスでチャンネルを「レッド」に指定し、[シャドウスライダ] を右側に移動しました。
- シャドウスライダ を移動した場合:
Alt キー(Windows)/ Option キー(Macintosh)を押しながらシャドウスライダ を移動します。
スライダが右側によるほど、画像内で黒くなるピクセルが増えてゆくことを確認できます。
- ハイライトスライダ を移動した場合:
Alt キー(Windows)/ Option キー(Macintosh)を押しながらハイライトスライダ を移動します。
スライダが左側によるほど、画像内で白くなるピクセルが増えてゆくことを確認できます。