日々気づいたことを忘れない為に綴ります。


ダイエットに関することで、
ニューヨークタイムスにとても興味深い記事があったので紹介します。

僕だけじゃなくて、多くの人がこの記事を見て「おお!」と驚いたはずなので、
きっと他の記事にもなるでしょうが、多くの人が何らかの手で、
この手の情報を見るべきだと思うので敢えて僕も紹介することにしました。


ちなみに記事の原文はこちらです。


この記事のタイトルは要約すると「ダイエット番組に出演して100キロ以上、大減量を達成した出演者が、番組終了後にリバウンドしてしまった。彼らのその後を追った調査により、どうしてダイエッター達が体重を維持出来ないのか、理由が判明した!」というもの。


日本以上に、アメリカは肥満が大問題となっているので(3人に1人は肥満と言われている)、
もの凄い太った素人(お相撲さんサイズ)がダイエットを行って、数ヶ月で20~100キロ以上痩せるプロセスをドキュメントする番組が人気です。

今回の記事では、その番組に出演した14人の元メタボの男女が、番組終了時見事にダイエットに成功したものの、6年後に追跡調査をしてみたら、1人を除いて全員リバウンドしていた、という
なんともいけずな事実が明かされます。

リバウンドしていただけならいいものの、そのうち4人はダイエット開始前よりも
さらに太っているというのです。

他の参加者もダイエット開始前ほどではないものの、
減量した半分くらいの値まで体重が戻ってしまっています。

太らずに、更に減量を達成した参加者は1人だけいますが、
彼女はダイエット番組で一番減量数が少なかった人で(だいたい25キロ)、
その後6年間で更に20キロ近くの減量に成功しています。

番組で100キロ以上減量した男性は、
番組終了時にはほっそりとしたイケメンになったのに
6年間で50キロ近く増量して、元の太め体型に戻ってしまいました。

まあ、日本でもダイエット本を出した後に
リバウンドした有名人等も多いので、
こういう話をすると、
何か聞いた事のある話だな、と思うかもしれません。


ここまではそれほど意外な話ではないのです。

驚くのはここからです。

記事のタイトルにもある通り、研究者が彼らの体内を調べてみたところ
恐るべき事実、つまりリバウンドの理由が発覚したというのです。

一般に、太った人がダイエットして、せっかく痩せたのに
また太ってしまった場合、
私たちは「せっかく痩せたのに、昔の悪い習慣に戻ってしまったのかなー」
などと思ってしまいがちです。

悪い習慣、つまり食べ過ぎ(特に甘いものとか、脂っこいもの)や、
運動不足です。

デブな人がリバウンドをする理由は、
痩せた後の油断で、昔の自堕落な生活に戻ってしまうからだ、と
正直私も思っているところがありました。

しかし、この記事によると、どうもそんな簡単な理由ではないらしいのです。
もっといえば、太った人がリバウンドする理由は、
本人のせいだと思うべきではない、というのです。

理由は2つあります。

1つ目は、基礎代謝、つまり何もしないでも勝手に消費されていくカロリーの量、が
ダイエット後にがくーん、と下がってしまうからです。

記事によると、研究者が参加者のデーターをダイエット前、ダイエット後を比べてみたところ、
一人のこらず、全員の代謝量が
ダイエット後に大きく下がってしまったのだそうです。

つまり、一日同じ量を食べても、ダイエット前には太らなかったものが、
ダイエット後には太るようになってしまった、というのです。

さらに恐るべき事には、ダイエット終了後から6年経っても代謝は
14人全員がダイエット前の数値に戻らなかった、というのです。

それどころか、2人を除いて、その後も代謝は著しく下がり続けていました。
彼らは全員体重が増加していたのに、です。

つまりダイエット前はおろか、終了直後のダイエット食と同じ量を食べているだけでも、
6年後には余計な脂肪がそれだけでついてしまう=太ってしまう、というのです。

ということは、
ダイエット後と同じ体重を6年間維持する為には、
毎年食事の量を代謝量がへった分だけ減らすか、余剰のカロリー接種分を補う為に運動量を
増やし続けないといけないのです。
(ダイエット中に彼らは運動をしているので、さらに増やすというのはメチャ大変です)

実際、リバウンドしてしまった参加者の一人は、
通常の人と同じ量の食事をして、ちゃんと運動もしていたのに自分だけ
ブクブクと太ってしまった、と述懐しています。

・・・これだけでも恐ろしいことですが、
さらにはもう一つ、研究で明らかになったことがあります。


二つ目の理由として、「レプチン」という満腹サインを出すホルモンがあるのですが、
参加者全員がダイエット前には普通の人と同様の分泌量があったのに、
ダイエット後にはそのレプチンが全く分泌されなくなってしまったというのです。

レプチンとは、要するに食欲を抑えるホルモンなので、
これがゼロになる、ということは体が常に「腹減った、何か食いたい!」というサインを
送り続けている状態になる、ということです。

恐ろしいのは、ダイエットを達成した彼らが、
ダイエット直後にレプチンがほとんどゼロになるだけではなく、
ダイエットの6年後にもダイエット前の半分くらいの数値にしか
戻らなかった、ということです。

つまりダイエット達成後から6年が経過している(そしてその間一人の例外を除いて
大幅に体重は戻っている)、というのに、
彼らの体は、
ダイエット前の倍以上の「空腹サイン」を出し続けるので、
通常の倍ちかい空腹感と戦わなくてはいけない、ということなのです。



体重がどんどん減っている時、
つまりダイエットの最中に関しては
体のサイズも小さくなるわけですから
代謝が減ることも利にかなったことと言えるでしょうし、
空腹の誘惑にも耐えるだけの報酬(痩せることの喜び)がある事を考えれば、
空腹にも耐えられるでしょう。

でも、ダイエットが終わって、冷静になった時に
自分の意志に反して、
自分の体が代謝をどんどん減らしていき、
さらにはダイエット前の倍の空腹サインを出し続ける、という状態は
想像するだけでも恐怖です。

記事にも書かれていましたが、
どうやら、これは肉体が
ダイエットする前の状態に戻ろうとする為に
本人の意思とは関係なく、強制的に働くプログラムのようです。

つまり、一度太った体を痩せようとすると、
体は「おいおい、ちょっと待てよ!」と言わんばかりに、
あらゆる手を講じて、元の状態に戻ろうとするようなのです。

体をひとつの会社のようなものだと考えれば、
ダイエットは強制的なリストラのようなものなので、
首を切ろうとしても、そうは簡単にはいかない、ということなのかもしれません。
(うーん、我ながらあまりいい例えではないかもしれませんが、他に思いつかない)


アメリカではこのような研究結果を受けて、
ダイエットをした後に、
代謝をあげたり、レプチンを活性化させるクスリが処方できないか、
などというケミカルな形での解決法を探っているようです。

(ちなみに早速リバウンドした参加者のおじさんが朝の情報番組に生出演して、
「また太ったって世間から批判されて肩身の狭い思いをしていたけど、これでよーやく俺のせいじゃない、ってわかって、ほっとしたよ」などと話していました。)


僕も、リバウンドがあるから
ダイエットは無駄だなどというつもりはありませんが、
ただダイエットに成功したからバラ色の生活が待っているわけではなく、
むしろそこからが地獄の1丁目なのかもしれませんぜ、とはこの記事を読んで思いました。

ちなみに、14人中、唯一、今でもダイエットに成功している女性は
基礎代謝が6年間で1日あたり800カロリーも下がっています。
つまり、ダイエット前には、
何もしなくても毎日800カロリー分好きな物を食べられた、という計算にもなります。

満腹サインも出ている中で、食事量を減らし続けなければいけない、という
彼女の努力を思うと、凄いと思う反面、
「そこまでする価値があるのかなー」などと思ってしまいました。


















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