肌の表面はカサカサしていなければ乾燥肌だとは考えにくく、むしろ鼻やおでこがテカりやすく皮脂も出る。それなら油性肌だと思い、皮脂を取り除くケアをしているのに、肌質は少しも改善されない、ということがあります。それはもしかしたら肌質を勘違いしているからかもしれません。勘違いしやすい肌質の一つにインナードライ肌があります。それに気づかず、油性肌のケアをしていると、肌の弾力やハリが失われ、シミやくすみが出やすく、シワやたるみを引き起こします。
肌質に合ったスキンケアをすることが、乾燥肌などの肌トラブルを改善するには必要です。しかし自分の肌質を正確に把握している人は意外と少ないものです。特にインナードライ肌は気づきにくいもの。インナードライ肌をはじめ、肌質を見分けるために肌質について知識を得ることが必要です。自分の肌質をしっかりと見極め、適したスキンケアをしましょう。
普通肌、乾燥肌、油性肌、インナードライ肌と肌質には種類があります。油性肌の場合は皮脂の分泌を抑えるスキンケアが必要で、乾燥肌は保湿ケアに重点を置いたケアが必要、というように、肌質に合ったケアをしなければ肌トラブルの改善にはつながりません。肌質は生まれ持ったものもありますが、生活環境や季節などによっても変化します。自分の肌質が現在どのような状態になっているのかを把握できることが、美肌ケアにつながります。
インナードライ肌の特徴
インナードライ肌というのは肌の表面はしっとりとしていたり、テカりがあったりするのに、肌の内側は乾燥している状態の肌のことです。特徴としては、皮脂が出ているのに、肌につっぱり感がある、毛穴が目立つ、肌がゴワゴワしている、ファンデーションのノリが悪い、皮脂を取り除くケアをしているのにさらに皮脂が分泌されてしまう、といたことが挙げられます。インナードライ肌は珍しい肌の状態ではなく、約80%以上の女性がインナードライ肌だとも言われています。
インナードライ肌の原因
インナードライ肌は肌が乾燥している状態です。肌が乾燥していると、スキンケア用品やファンデーションを含む外部からの刺激を受けやすくなり、それらの刺激から肌を守るために皮脂を分泌します。それを油性肌と勘違いしてしまい、油性肌用のスキンケア用品を使ったり、洗顔に力を入れてしまったりするという間違ったケアをするため、水分を肌に保持することができず肌がさらに乾燥し、皮脂を分泌してしまうという悪循環を引き起こすのです。
こんな人はインナードライ肌になりやすい
多くの女性がインナードライ肌になる可能性がありますが、特に次のようなケアや生活習慣がある人はインナードライ肌になりやすいと言えます。
・乾燥肌ではなく油性肌だと思い、皮脂を取るケアをしている
・クレンジングや洗顔料の洗浄力が強いものを使っている
・拭き取り専用のクレンジング剤を使用していた
・日焼け止め効果の強いものを使っていた
・夏には海や山に行って相当日焼けをしていた
・洗顔の際に顔をゴシゴシとこすっている
・洗顔時に熱いお湯を使っている
・角質ケアをし過ぎている
・添加物の多い化粧品を使っている
・エアコンの効いた部屋にいることが多い
・ストレスが溜まっている
・睡眠時間が少ないなど不規則な生活を送っている
・食事の時間がまちまち、栄養が偏っている
・喫煙やアルコールを飲むことが多い
インナードライ肌の見分け方
自分の肌質を見分けることは簡単ではありません。それもインナードライ肌と油性肌、乾燥肌を見分けるのはもっと難しいことです。インナードライ肌はどのように見分けられるのでしょうか?
インナードライ肌は肌に油浮きをしている状態です。そのため油性肌や混合肌だと思い、皮脂の分泌を抑えるケアをしていることが多いもの。それなのに、一向に皮脂の分泌が改善されない、ますます皮脂が分泌されニキビや吹き出物ができてしまう、という場合はインナードライ肌を疑いましょう。
インナードライ肌かどうかを見分けるには、洗顔後何もつけずに10~15分ほど待ち、肌の状態を確認します。カサつきやつっぱり感がない、カサカサしている、という肌はインナードライ肌ではないでしょう。テカりが出てつっぱった感じがある、という状態はインナードライ肌の可能性があります。
他には、朝はそうでもないのに、昼くらいから顔がテカる、シミができやすくなった、化粧水や美容液が肌に浸透しにくい、洗顔後メイクをすると皮脂の分泌が多くなる、といった症状が出る場合は、インナードライ肌の可能性があります。
インナードライ肌を改善するポイント
インナードライ肌を改善するには、皮脂を取りすぎないこと、乾燥肌対策をすること、です。
・皮脂を取らないケア
顔に皮脂や浮き出ていても、あぶらとり紙やティッシュなどで拭き取らないようにしましょう。皮脂を取り除いてしまうと、ますます肌が乾燥します。さらに肌を傷めてしまう危険性もあります。
・洗顔には細心の注意を
洗顔は洗浄力の強いものは控えて、マイルドなものに変えること。オイルタイプの洗顔料は皮脂を取りすぎてしまうことが多いので、避けた方がいいでしょう。洗顔のし過ぎもいけません。1日に2回以上の洗顔は控えましょう。また、洗う際にはゴシゴシこすらないこと。よく泡立て、ていねいにやさしく洗うことが基本です。お湯の温度は30~35℃のぬるま湯で。高温だと肌を乾燥させてしまいます。
・クレンジングで落としやすいメイクを
ファンデーションが落としにくいものだと、クレンジングや洗顔において肌に負担をかけてしまいます。洗顔石鹸で落ちるくらいのファンデーションを使うか、ベースメイクをしっかりして、パウダーで抑える程度にすることをお勧めします。目や口元のポイントメイクを落とす際にも、こすらずにていねいに落としましょう。
・紫外線対策をきちんとする
紫外線は肌を乾燥させてしまいます。少しだけ外出する際にも、日焼け止めやファンデーションを塗ることが大切。日焼け止めは肌に負担の少ないノンケミカルのものを使用するといいでしょう。
・保湿をしっかりする
肌の水分が少ない状態ですから、水分を補給し蒸発しないケアが必要です。化粧水をつけ、保湿美容液や保湿クリームをしっかりと塗って保湿をしましょう。お風呂上りや洗顔後は水分が蒸発しやすい状態。お風呂あら上がったらすぐに化粧水をつけて、保湿をすることが保湿ケアのポイントです。保湿美容液だけでは乾燥対策が不十分だという場合は、クリームを使いましょう。ただし、使いすぎは肌の負担になるので、適量を守って使うことが大切です。
インナードライ肌のスキンケアの注意点
スキンケアをするうえで、注意したことがあります。一つはローションパックにおける注意点。簡単ですぐにできるパックですが長時間行うと、肌を乾燥させてしまいます。長い時間やれば、肌にそれだけ水分が浸透するというわけではありません。パックの時間は10分程度。乾燥している場合は5分程度にしておくのがベストです。
保湿をした方がいいからといって、油分の多いクリームなどを使いすぎるのも逆効果です。油分の多い乳液も控えた方がいいでしょう。乾燥を防ぐためのケアは必要ですが、過剰なケアはインナードライ肌を悪化させてしまうので、注意が必要です。
インナードライをそのままにしておくと、肌の乾燥はひどくなり、しわやシミ、たるみ、くすみといった肌トラブルが増えていきます。肌の老化も進行させます。インナードライ肌のスキンケアとしては、皮脂の取りすぎに注意すること、洗顔をしすぎないこと、保湿ケアをきちんとすること、がポイントです。皮脂を取りすぎると、さらに皮脂は過剰に分泌されます。それを改善しようとして、洗浄力の強い洗顔料を使うと肌が乾燥し、刺激を受けやすくなります。それが続くと新陳代謝が乱れ、保湿機能が低下しさらに乾燥することに。
自分の肌質を認識していないスキンケアは、老化を進行させ、肌トラブルを招きます。どんなにケアをしても美肌になることができません。早く自分の肌質に気づいて、適したスキンケアをすることが必要です。さらに、血行が悪いと新陳代謝にも影響します。インナードライ肌の原因は冷え症にもあるのです。体をむやみに冷やさないこと、適度な運動をして血行をよくすることも大切です。
インナードライ肌のスキンケアをしても、すぐに肌が改善されないこともあります。長い間肌に負担をかけてきた場合、それほど急に肌は改善されません。しかし、適切なケアを続けることで、少しずつ肌が改善されていきます。あきらめずに、ていねいなスキンケアを続けていきましょう。