サッポーの
視点 汗には感覚的に意識しない汗があります。絶えず出ている汗が肌を潤してくれているのです。 不感蒸泄の汗と呼んでいます。 この汗の恩恵がなければ、私達の肌はすぐに干からびてしまいます。 でもこの様な汗の効用など意識したことがないと思います。 それどころか、汗によるべたつき、化粧崩れ、不快感……等々、良いイメージがありません。 中にはいらっしゃるのでしょうけどね。 汗をかくのは好きだよ、って方が。 でもでも……です。 汗には、見映えを悪くしたり、不快さを助長するだけではなく、肌そのものを崩していく大きなリスクがあります。 汗をかくのが好きな方でも要注意なのです。 崩れる肌とは角質層のこと、死細胞の層であるバリアー層のことです。 この角質の層こそ、私達がきれいな肌と評価したり、逆に不満を訴える肌に他なりません。 この層が崩れると言うことは、角質が剥がれると言うこと、それも予定より大量に剥がれてしまうと言うことです。 つまり、肌の育ちにブレーキがかかってしまうのです。 ブレーキくらいならまだましな方で、未熟化を進行させる方が多いのです。 つまり後退です。 ところが困ったことに、汗がよくでる季節には、角質の剥がれが進行していることに気がつかない人が多いのです。 汗と一緒に過ごしていると、乾燥が気にならないからです。 九月も終わる頃、乾いた秋風が吹き始め、始めて気がつくようだと、後の祭りです。 汗に閉口している方も、汗大好きの方も、肌の土砂崩れは避けないといけません。 土砂崩れを起こさない肌に育て、その様な強い肌を維持しておくことが求められます。 肌の強さは美しさに繋がっていきます。 ▼ べたつく汗、流れる汗は、純粋な水と同じで肌に貯まりやすい▼ 肌に貯まった水分は、角質層を膨潤させ、崩れやすくするつまり角質が剥がれやすくなり、肌の育つ時間が奪われてしまうのです。 この様な汗や水の弊害を避けるための注意は次のようなものです。 ▼ 汗浸し、水浸しの状態を短くし、こまめに拭き取ることが大切こまめと言っても、そうそういつも汗を拭いているわけにはまいりません。 また、お風呂だって長い方は30分以上お湯に浸かっています。 でもぬるいお湯ならその程度は大丈夫なのです。 しかし汗で濡れた肌状態を1時間程度過ごす場合なら、誰にもあるのではないでしょうか? そう、汗の場合は何かに熱中している時は、つい拭き取るのを忘れがちです。 汗でジトっとした状態は長風呂している時と同じなのです。 数時間お風呂に浸かった状態にしている肌も珍しくないのではと想像します。 ▼ 汗を拭き取る処理が拙いと、さらに肌の土砂崩れを起こす汗を拭き取ることの大切さは上の通りなのですが、汗や水でふやけかけた肌は少しの力で崩れ始めます。 つまりタオルやハンケチ、あるいはまた脂取り紙の使い方が拙ければ、良かれと思ってしている汗の拭き取りがかえって角質剥がれを促進している場合があります。 ふやけた肌、水分で膨潤した肌は、ちょっとした力が加わるだけで、簡単に崩れる構造になっているからです。 摩擦はもちろんいけません。 軽く抑えるだけで汗を優しく吸い取るのが正しい処理法です。 脂取り紙でべたついた肌の処理をする時、強く押さえているケースがよく見られます。 べたつきの原因の多くは、皮脂よりも汗による膨潤の方が大きいのです。 ▼ 汗が流れず貯まりやすくなった肌は、クリームを必要としている。肌には皮脂による膜が形成されます。 また、乳液などの油性化粧品による膜も形成されます。 これらが汗をはじき、流れる汗も、噴き出す汗も、あるいはまた、お風呂から上がった肌にも、汗や水は貯まりません。 肌に留まらず流れてしまうのです。 そっとティッシュやハンカチを当てるだけで、簡単に吸い取れます。 しかし、汗や水で濡れたようになる肌はこの油脂膜がきれいに形成されなくなっています。 あるいは汗や水に溶けて能力を失っている状態です。 既に未熟化が進行した肌の特徴でもあります。 皮脂や汗の分泌が、過敏・過剰になっている肌の特徴でもあります。 この様な肌はかさつきやすくなっていたり、べたつきやすくなっていたりするものですが、いずれの場合も、より油性度が高くべたつきの少ないクリームで、意識して油脂膜を強化してあげることが必要です。 汗をはじいて流してくれるだけでなく、汗や水による角質層のふやけ(膨潤)を防いでくれます。 角質剥がれの促進を防いでくれるというわけです。 しかし、同じ油性化粧品だからと言って、けっして耐水性を謳うケア製品を日常的に使用して、汗を防いではいけません。 これは汗をはじきすぎて、肌内部を乾燥させていきます。 行き過ぎなのです。 |