糖質制限を始めるにあたっては、糖尿病や高血圧、メタボなどの持病を持っている人が、それぞれの症状を悪化させないため。またはスタイル美女美男を求めてのダイエットとして用いられる方法ですね。しかし、この糖質制限にはもう一つの効果があると注目が集まっています。
栄養素から考えだされた糖質制限ともう一つの特典
身体に必要な基本栄養素3つ。
・タンパク質
・糖質
・脂肪
このうちエネルギーとして使われるのは糖質と脂肪です。そしてこの二つのうち先に使われるのが糖質です。糖質でもINよりOUTが少なければ残ってしまい、脂肪と同様に蓄えとして身体という倉庫にガッチリとストックされてしまいます。
ダイエットを望む人にとっては、最悪なケースですよね。この栄養素のシステムを踏まえて、そういうことなら、糖質をINしないで、初めから貯蔵庫の脂肪を使ってしまいましょうという概念で糖質ダイエットが注目されました。
しかし、目的はダイエットや病気の進行防止だったのですが、おまけのような特典があったのです。それが、「糖質制限をすると眠気もなくなる」ということだったのです。
血糖値?インスリン?どんなもの?
糖質が身体の中に入り込むと、血液の中に糖分として運ばれます。この血液中の糖分の量を血糖値といいます。
血糖値が上がると一生懸命に取り出して細胞に運ぼうとするインスリンが膵臓から分泌されます。インスリンは分配作業と共に、糖質を脂肪分として貯蔵する働きがあるため太る原因となります。
糖質制限と眠気とは、密接な関係があった
■夜に眠いのと昼の眠気はちがうの?
夜に眠くなるのは 人間の本来の身体の正常システムです。一日を単位として、眠りと目覚めに関わるホルモンが司っています。
しかし、昼間の眠気。特に昼食を食べた後、午後の眠気には異常なほど勝てない何かの力を感じますよね。
仕上げなければならない書類を作成しようとすればするほど、目の前がぼんやりとしてくる。テストのポイントをおさえたいときに限って、机におでこが引っ張られるなど。
その昼間の眠気に加担しているのが、「血糖値」なのです。
■脳の飢餓=眠気
脳は考えるときだけ使っているものではありません。身体の司令塔となるわけですから、いつも活発に活動します。その活動エネルギーになるのが、ぶどう糖という糖質です。
食事のあとには、血糖値が上がります。それを下げようと必死に働くインスリン。インスリンは糖質が多ければたくさん分泌されるので、勢い余って、血糖を下げ過ぎてしまうのです。
そのため、脳に行くべきぶどう糖が不足してしまって、眠くなるというメカニズムです。
冬に熊が冬眠することと同じですね。
ダイエット目的に糖質制限を用いて、昼食に炭水化物を摂らないとなれば、この反対となるので眠気が来ない午後をむかえることになります。まさに一石二鳥ということです。
おかしい…糖質制限しているのに眠気がおそう
前述したことが糖質と眠気のメカニズムなのですが、実はもう一つの原因があります。
主食のご飯やパンが大好きだった人が糖質制限で、全ての炭水化物を一気に遮断したとすれば、どうなるでしょう。やはりストレスが溜まりますよね。ストレスが夜間の不眠を引き起こしたりもします。
血糖そのものの作用ではなく二次的に生じるストレスが根本となっている場合もあるので、気を付けなくてはなりません。
ストレスをためない食事内容にも注目した方がいいかと思います。
いくつかの例を挙げてみました。
▪外食するなら、ハンバーグやステーキで量の満腹感を味わう。付属のポテトやコーンは残すことは忘れないでくださいね。
▪ご飯をどうしても食べたいときは、こんにゃくやカリフラワーなどを
代用としてかさましで使う。すべての炭水化物を切るのではなく、少しでも食事に取り入れて、お米を食べたという満足感を得ることも大切です。
▪朝食は必ず食べるようにしましょう。朝食を抜くと、体温が下がったり、ホルモンの働きが弱まってしまいます。そのため免疫力が落ちたり、新陳代謝が弱くなって消費カロリーが減るなどによって、ボーと感が増します。
糖質制限は、意外なところにもメリットを及ぼす
●昼間の眠気が解消されると、仕事の効率が上がりますね。
仕事のスピードも質も上がることで、残業がなくなる、上司に認められたり、営業成績が上がって、そのまま給料に反映したり。はたまた昇格までも期待できるかもしれません。
運転業務や車での移動が仕事時間に必須なのであれば、眠気による交通事故の心配もなく不安材料が減ります。
●空腹感を感じなくなるという人も多く、それに対するイライラ感も減少して、人間関係が良くなったり、自身の見解が広がったりすることもあるでしょう。
●夕食後も血糖値が上がらなければ、夜間に尿量が多くてトイレに何度も起きなければならない状況から解放されます。熟眠が保証されますので起床時にも気分が良いことになりますね。
質の良い眠りは、自律神経のバランスを整えますので、生活においてマイナスだったことが、プラスに変わるかもしれません。
女性ならば、ダイエット中はお肌の疲労感を覚悟しなければならないところですが、糖質をおさえることで、よけいにきれいになるかもしれませんね。
糖質制限は一石二鳥
いかがでしたでしょうか?
糖質制限が眠気を抑えてこんなに生産性を上げるなんて、思いもしなかったと感じた方もいたのではないでしょうか。
糖質制限が用いられる目的は、「インスリンの作用を操縦する=病気予防やコントロールをしよう」ということなのですが、眠気を除去することにも効果があるとは、お得感たっぷりですね。
今度は逆に、眠気をおさえる目的で糖質制限する人も増えてくるかもしれません。
「糖質制限」の根本を理解して、色々なところに役立ててみるといいでしょう。