AGAコラム
※ 2017年 7月 1日 一部内容更新
男性型脱毛症(AGA)の医学的な治療が世間に浸透してからだいぶ経ちました。かつては原因も分からず治療不可能と言われたハゲ薄毛も、病院で適切な治療を受けることで予防だけでなく改善することもできるようになったのは嬉しいことです。
ただ、薬剤投与によって改善を目指す類の病気はその薬が効かないと一気に絶望感にさいなまれます。複数薬剤が開発されていればよいですが、AGA治療の基本薬剤であるフィナステリド製剤はジェネリックは登場しているものの同じような作用機序の同系の薬はないと言われていました。
ところが泌尿器科で前立腺肥大の治療に用いられていたある薬の副作用で薄毛が強力に改善されることが医師の間で話題に上がっていたのです。その薬の名前は「アボルブ」といいます。
ちなみに下の表はザガーロ」という、「アボルブ」と同じ有効成分を持ち、同じように作用する薬の価格を比較したものです。アボルブに興味がある方はぜひこちらもご覧ください。
更年期の男性に多い前立腺肥大症の改善に用いられるこの薬は、デュタステリドという成分でできています。前立腺は女性には無く、男性のみにある臓器です。これが何らかの原因で肥大すると、周囲の尿道を圧迫して残尿感や頻尿といった症状が現れます。
前立腺が肥大する原因の一つに男性ホルモンの影響があり、テストステロンという男性ホルモンが還元酵素の一種である5αリダクターゼと結びつくことで変化するジヒドロテストステロンという男性ホルモンによって前立腺肥大症が引き起こされます。
アボルブは5αリダクターゼに作用してジヒドロテストステロンが生成されるのを防ぐことで肥大化を食い止めます。ジヒドロテストステロンの影響を受けなくなった前立腺は次第に縮小し、肥大症が改善されます。
アボルブによる前立腺肥大症の改善効果は優秀で、従来の肥大症の薬と比べて副作用もゆるやかなので医師の期待も高い薬です。
ただ根治療法ではないので投与をやめると再びジヒドロテストステロンの影響によって肥大化が再発してしまいます。そしてこの薬がAGA治療に効果があるということが最近分かってきたのです。
アボルブの効果は非常に大きく、従来のAGA治療の主役であるフィナステリドが効かない体質の患者さんにも多大な効果をもたらします。これらの臨床実験は多くの医師が実証済みで、その効果を見た医師は一様に驚くといいます。
実はこのアボルブは本来は前立腺肥大症の薬としての認可を受けているにすぎないので、薄毛治療には用いられることが想定されていません。ただこれだけ大きな効果のある薬剤を使わない手はありませんので、AGA専門クリニックの医師などは必要があれば積極的に使用してくれます。
プロペシアが効かない患者さんへの代替薬品として用いるのはもちろんですが、プロペシアを含めたフィナステリド製剤と併用することで爆発的な改善効果をもたらしたという論文があります。
オーストラリアの皮膚科学会の論文で、フィナステリド製剤で治療を始めた当初はそれなりの効果があったものの、それ以降は頭打ちで思ったような改善が見られなかった患者さんに、アボルブを少量投与してみたそうです。
すると3か月で目を見張る改善がみられ、しかも副作用は一切なかったとのこと。
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アボルブはAGAの治療薬であるフィナステリドと同じように男性ホルモンに作用して種々の病気に対処する薬です。
作用機序もフィナステリドと同じく、悪玉ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を阻害すべく、5αリダクターゼに働きかけてテストステロンがDHTに変化するのを防ぎます。ただフィナステリドと違うのは、型が違う5αリダクターゼにも作用してくれるということです。5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、フィナステリドはⅡ型のみにしか作用しません。
アボルブはⅠ型とⅡ型両方に作用してくれるので、より広範囲に適性があるのです。フィナステリドに匹敵する、若しくはそれを上回る効果があるのではないかと大きな期待がもたれているのはこうした理由もあるのです。
アボルブのAGAに対する効果効能はこのように非常に大きいものですが、今現在臨床実験段階にあるということができ、どれだけの量を増やせばどれだけの効果が出るかといった臨床効果の情報が今後多く出てくると思われます。
今後医学的に効果が認められればAGA治療薬としての承認も受けられるでしょう。できるだけ早く認めてもらいたいですね。
アボルブを用いる場合は注意が必要なことがあります。使用する本人はもちろんですが他人にも悪影響を及ぼす危険があるので保管にも注意が必要です。前立腺肥大症は前立腺がんに移行することがあり、そのため前立腺がんの検査を受けることがあります。
アボルブはその検査の際の数値(PSA数値といいます)を半減させるので、検査の際には医師にアボルブを使用していることを事前に伝えて下さい。数値を二倍して考えることになります。
また、肝機能・腎機能に障害がある人は使用できません。この薬は代謝の課程で肝臓、腎臓に負担をかけるので障害が重くなる可能性があるためです。
そしてこの薬は女性には触らせてはいけません。経皮吸収によって体内に取り込まれるため、触るだけで女性の体内に入り、体に悪影響を及ぼします。特に妊婦には禁忌ですので家族に女性がいる場合は保管に注意して下さい。胎児に影響が出ると発達障害を起こす危険性が高まります。
同様の理由でアボルブの服用中は献血ができません。その血液を通して女性や未成年者がアボルブの成分であるデュタステリドを摂取してしまわないようにするためです。この成分は女性だけでなく未成年者にも使用することができません。
アボルブは一日0.5ミリグラムを一回、経口摂取します。現在販売されている商品では0.5ミリグラムのカプセル剤が30錠入ったものがひと箱約5000円程度で販売されています。
一か月分で5000円ということですから、フィナステリド製剤と大体同じくらいの値段と言えるでしょう。
効果が出るまでの目安期間としては6か月が標準と言われていますので、5000円×6か月=3万円で治療効果を体感できるということですね。
通販サイトではまとめ買いをすると若干安くなるように値段設定されていることが多いのでまとめ買いしてしまいたくなりますが、副作用の発現や体との相性を見るために最初は少量での使用を検討した方が良いでしょう。
アボルブ(成分名デュタステリド)は従来のフィナステリド製剤が効かずにAGA治療をあきらめたり、効果が薄くなかなか改善しない患者さんに大きな希望をもたらす薬です。
医師によってはその扱いに不慣れな者や情報に追いつけていない者もいると思われますので、相談するならばAGA専門クリニックの医師など造詣が深い医師に相談するようにした方が良いでしょう。
使用方法によってどれだけの恩恵が受けられるかといった情報収集を怠らない医師はアボルブの効力を最大限に引き出すような処方をしてくれるでしょう。クリニックによってはまだ取り扱いが無いところもありますから、もし使用を検討したいならば事前に電話で確認しておくと良いかもしれません。
どうしても自分では薄毛の対策がわからない、自分に合った治療を受けたい、という方は、本サイトの病院検索からAGA治療のプロを探すことをおススメします。最近では無料カウンセリングを行っている病院も多く、症状に合わせて治療法などを提案してくれます。
また、AGA治療は長期戦になるため、病院の雰囲気、通いやすさなども非常に重要です。
AGA治療は早期治療が重要ですので、すぐに治療に取り組みましょう!