耳がつまっている感じがしたり、こもって聞こえにくいと感じたことはありますか?
このような症状は「閉塞感」と言われます。閉塞感の原因はいくつか存在しています。
耳の不快感に関する原因と治し方についてまとめました。自分の症状がどれに該当するかチェックして、早めに病院へ行くようにしましょう。
耳の閉塞感は病気のサイン!?
耳がつまったり、こもったりと感じると心配になると思います。もし、このような耳の不快感が続く場合、「何か病気のサイン」の可能性が高いです。
耳の構造は、「外耳・中耳・内耳」となっていて「耳閉塞感」と感じるのは「中耳と内耳」に原因が隠されています。
具体的な病気の可能性について、症状と原因、治療法を見ていきましょう。
耳の閉塞感「メニエール病」
メニエール病というのは、耳の内耳の疾患であり「内リンパ液が崩れている」ことで起こります。音と平衡感覚を司る場所に内リンパ液が溜まってしまい腫れている状態となります。発展途上国での発症が少なく、先進国に多く診られる耳の病気としても知られています。
メニエール病の症状
耳が聞こえにくいなと感じている時に、突然の「グルグルするめまい」、「痛み」、「耳鳴り」が起こるのがメニエール病の特徴です。このめまいは、立っていることも困難なほどのめまいが数分から数時間ほど続くとされています。耳鳴りは、低音で「ザー(ゴー)」と聞こえ、低い音が聞こえにくくなります。メニエール病が悪化すると「吐き気」、「顔面蒼白」、「動悸」の症状も表れます。
メニエール病の原因
メニエール病は「精神的なストレス」の影響を強く受けていてると言われています。性格的に真面目であったり、几帳面であったりする人、完璧主義の人の起こりやすいです。他にも「睡眠不足や疲労」の影響から起こる病気です。
メニエール病の治療法
メニエール病の治療法としては、急性期(自律神経症状を整える)と慢性期(内リンパの腫れを軽くする)で使い分ける「薬物療法」があります。また、「漢方薬治療」や魚を中心する栄養バランスの良い食事を食べる「栄養療法」もあります。専門のカウンセラーからの「心理療法」で精神的なケアでも回復が望めるので、重症ではない限り手術の心配は特段ありません。
耳の閉塞感「滲出性中耳炎」
滲出性中耳炎は、子供がなりやすい耳の病気の1つで「炎症が起きて液体が中耳に溜まっている」状態です。耳管は、換気の役割をしていている器官です。子供がなりやすいと言われているだけで、大人も滲出性中耳炎になることはあります。
滲出性中耳炎の症状
滲出性中耳炎になってしまっている人は、「音への反応が鈍くなった」、「呼ばれているのに気づかない」、「音楽やTVの音を大きくしてしまう」などが特徴的です。耳が聞こえづらかったり、つまっている感じがしていても、痛みが特別ある病気ではないのでそのままにしてしまいがちです。
滲出性中耳炎の原因
耳管開口部周囲の炎症から起こる滲出性中耳炎の原因は、「慢性副鼻腔炎」、「アレルギー性鼻炎」、「アデノイド肥大」などです。中耳炎が長引いてしまっても起こる症状です。
滲出性中耳炎の治療法
滲出性中耳炎は、症状が軽く自然治癒することもあります。同時に、放置されやすく治りにくい病気とも言われています。滲出性中耳炎が悪化してしまうと「真珠腫性中耳炎」といった他の中耳炎の病気になってしまうので、しっかりと完治させてください。
滲出性中耳炎の治療法は、再発を繰り返さないための「鼻や喉の治療」をして耳へ細菌が行かないようにする方法があります。また、耳の聞こえを回復させるために「鼓膜切開」をして鼓膜の奥に溜まった液体を取る治療法もあります。
真珠腫性中耳炎
炎症が進んでしまい普段は張っている鼓膜が、奥に入ってしまった状態が真珠腫性中耳炎です。「中耳炎の炎症が続く」、「換気状態が悪い」となってしまう可能性が高いです。
「激痛」、「血や膿混じりの耳垂れ」、「耳鳴り」、「めまい」、「顔面神経痛」などの症状が起こります。
また、真珠腫性中耳炎は合併症にも注意が必要です。合併症によって周りの骨を溶かし、進行が進むと「髄膜炎」や「顔面神経痛」になる可能性があります。
耳の閉塞感「突発性難聴」
音は中耳から内耳へと伝えられ、有毛細胞から脳へと伝えられます。突発性難聴は、有毛細胞が破壊されることで起こります。
年間で突発性難聴になってしまう人は「3万人~4万人」いると言われていて身近な病気の1つです。またこの10年ほどに突発性難聴になってしまう人が約1.5倍にも増えているのことから現代病とも言われています。
突発性難聴の症状
症状は「突然聞こえなくなる」、「めまい」、「耳鳴り」、「吐き気」などが突発性難聴の特徴です。症状は軽症から重症まで幅広いです。病名の通り、突発的に起こる病気なので日常生活の中でも注意が必要です。
突発性難聴の原因
突発性難聴の原因は不明とされていますが、「ウィルス感染」、「ストレス」、「肉体疲労」による影響が高いと言われています。
また、似ている病気で、大音量の音楽をヘッドホンで聞き過ぎる(工場やパチンコ屋など)と「ヘッドホン難聴(騒音性難聴)」も診られます。
突発性難聴の治療法
突発性難聴は、軽症であればステロイドを用いた薬で「1週間から1ヶ月」の治療で治ります。回復がみられない場合は、症状に合わせた方法で「3ヶ月」ほどの治療へと移ります。難聴の病気の中でも治りにくいと言われているので根気よく完治させましょう。
耳の閉塞感「耳管開放症」
耳と鼻を繋げている耳管は、普段閉じている状態です。あくびや食事をする時に応じて穴を調節する働きをしています。この穴が常に開いている状態になってしまうと耳管開放症になります。
耳管開放症の症状
症状は「自分の声が大きく聞こえる」、「耳鳴り」、「めまい」、「難聴」などが耳管開放症の特徴です。他の耳の病気との見分けポイントは、自分の声が大きく跳ね返ったように聞こえるところです。
耳管開放症の原因
耳管開放症の原因は、「体重の減少(ダイエット)」、「ストレス」、「疲労」、「妊娠」などです。
耳管開放症の治療法
耳管開放症の治療方法は、軽症であれば自然治癒で治すことができます。原因がダイエットや任意真であった場合であれば様子見で済みます。その他にも「漢方治療」や「食塩水を使った治療」などがあります。
耳の閉塞感「耳垢栓塞」
耳垢栓塞は、耳垢が多く溜まってしまい外耳道の道を塞いでしまっている症状のことです。耳の中に水が入ると、耳垢が膨張して耳垢栓塞になりやすくなります。
耳垢栓塞の症状
症状は「片方の耳が聞こえにくい」、「耳鳴り」、「耳が詰まっている」などが耳垢栓塞の特徴です。
耳垢栓塞の原因
耳垢が外耳道を塞ぐことで起こる病気ですが、耳掃除をする際に、耳垢を耳の奥へと押し込んでしまうことが多くの原因です。また、生まれつき耳垢が多い人もいます。
耳垢栓塞の治療法
耳垢栓塞は、自宅治療でも完治させることができる病気です。「ベビーオイル」、「お風呂あがり」で柔らかくなった耳の中に、細身の綿棒に輪ゴムを巻いて優しく掃除をします。耳掃除が終わったら耳の中をしっかりと乾かしましょう。
まとめ
○耳の閉塞感「メニエール病」:内リンパ液のバランスが崩れている
・メニエール病の症状:グルグルめまい
・メニエール病の原因:精神的なストレス、睡眠不足や疲労など
・メニエール病の治療法:薬物療法、漢方薬治療
○耳の閉塞感「滲出性中耳炎」:液体が中耳に溜まっている
・滲出性中耳炎の症状:音への反応が鈍くなった、呼ばれているのに気づかない
・滲出性中耳炎の原因:慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、アデノイド肥大
・滲出性中耳炎の治療法:鼻や喉の治療、鼓膜切開など
○耳の閉塞感「突発性難聴」:年間で3万人~4万人
・突発性難聴の症状:突然聞こえなくなる
・突発性難聴の原因:原因は不明
・突発性難聴の治療法:軽症であればステロイド
○耳の閉塞感「耳管開放症」:耳管が常に開いている状態
・耳管開放症の症状:自分の声が大きく聞こえる
・耳管開放症の原因:体重の減少(ダイエット)
・耳管開放症の治療法:漢方治療や食塩水を使った治療
○耳の閉塞感「耳垢栓塞」:外耳道の道を塞いでしまっている症状
・耳垢栓塞の症状:片方の耳が聞こえにくい
・耳垢栓塞の原因:耳掃除
・耳垢栓塞の治療法:ベビーオイル
耳がつまったり、音がこもって聞こえてしまうのは「ストレスや身体の疲労」から来るものが多いです。早期治療が大事なので、耳に違和感を感じたらすぐに病院に行くようにしてください。