洗浄力が優しく皮膚刺激が少ない洗顔料を使っていても、間違った洗顔方法をしていては敏感肌を改善することはできません。
洗顔方法に問題があると、肌に必要な成分まで洗い流してしまうだけでなく、肌に刺激となる成分を残留させてしまうのです。すると、肌あれやしっしんといった肌トラブルを引き起こしてしまいます。
したがって、あなたが現在行っている洗顔方法が正しい洗顔方法かどうか、今一度確認してみることが大切です。
このページでは、洗顔を行う順番を押さえた上で、敏感肌の人におすすめの正しい洗顔方法について説明します。
洗顔を行う順番
あなたは、普段どの順番で洗顔を行っていますか。敏感肌で悩んでいるあなたは、洗顔を行う順番を変えるだけで、肌あれやしっしんができる頻度を減らすことが可能です。
それでは、洗顔を行うおすすめの順番について、朝と夜に分けて説明していきます。
朝の洗顔
朝の洗顔は、歯磨きをした後に行うのがおすすめです。敏感肌の人は歯磨き粉でも、肌あれを生じてしまいます。
歯を磨いた後、きちんとすすいでいるつもりでも、口の周りに歯磨き粉が残ってしまうことがあります。朝の歯磨きは昼や夜の歯磨きとは違い、時間がないため無意識のうちにすすぎが甘くなってしまうことがあるのです。
「なんだか口の周りだけヒリヒリする」という人は、歯磨き粉が口の周りの皮膚に残って、肌あれを引き起こしている可能性があります。歯磨きした後に洗顔すると、口の周りに残留した歯磨き粉も洗顔によってきれいに洗い流すことができます。結果、肌あれの頻度を減らすことにつながるのです。
ぜひ、朝の洗顔は歯磨きをした後に行うように習慣づけてみてください。
夜の洗顔
夜の洗顔は、以下の順番で行うことがポイントです。
- クレンジングする
- 髪の毛を洗う
- 洗顔する
- 体を洗う
まず、化粧をした日は、必ず最初にクレンジングを行います。クレンジング剤は油分が多いため、クレンジングした後は顔にベタつきが残ってしまいます。そのため、クレンジングの後、すぐに洗顔したくなる人が多いかもしれません。しかし、クレンジングの後は必ず先に髪の毛を洗うようにしましょう。
クレンジングの後に髪の毛を洗う理由は、髪につけるトリートメントにあります。シャンプーした後、髪のパサつきを抑えるためにトリートメントを使用すると思います。トリートメントは、洗浄剤ではありません。そのため、髪につけて洗い流すと、トリートメントは髪だけでなく顔や体にも付着してしまうのです。
トリートメントが付いたままの状態だと、異物に弱い敏感肌の人は肌あれやしっしんを生じてしまいます。したがって、顔と体を洗うのは、必ず髪の毛を洗いトリートメントした後に行うようにしましょう。
なお、トリートメントを洗い流す際は、極力皮膚への付着を減らすために、髪の毛は顔の前にもってきて流すようにしましょう。髪の毛を後ろに垂らした状態で流すと、背中にニキビができる可能性が高まります。
また、髪の毛を洗った後は、体より先に顔を洗うことをおすすめします。これは、肌に残留したクレンジング剤とトリートメントを、なるべく早く洗い流すためです。
体にも、顔と同じようにトリートメントが付いた状態です。しかし、体の皮膚は顔の皮膚よりも厚くて丈夫です。そのため、より繊細な顔から先に洗い、最後に体を洗うとよいでしょう。
正しい洗顔方法
次に、敏感肌への刺激を考慮した、正しい洗顔方法について説明していきます。
ステップ1:ぬるま湯でしっかり予洗いする
洗顔料を手にとる前に、ぬるま湯でしっかりと予洗いを行います。予洗いとは、洗顔料を使わずにぬるま湯で顔をすすぐことを指します。すすぐお湯の温度は、お風呂のお湯よりもぬるい36℃くらいが理想です。
しっかりと予洗いをしてから洗顔すると、洗顔料の肌への吸着を抑えることができるという研究結果が報告されています。したがって、まずはぬるま湯でしっかりと予洗いするようにしましょう。
ステップ2:洗顔料を使って顔全体を洗う
予洗いをした後は、洗顔料を使って顔全体を洗っていきます。
説明書に記載されている使用量を確認して、適量の洗顔料を手に取ります。泡で出るタイプの洗顔料を使用する場合はそのままで大丈夫ですが、それ以外の洗顔料を使用する場合はしっかりとしたモチモチの泡を作りましょう。
泡を作るのが苦手な人は、泡立てネットを使用するとよいです。泡立てネットを使用するときは、水を十分に含ませてから泡立てるようにしましょう。そして、レモン1個分くらいのたっぷりの泡を用意します。
Tゾーンから洗う
モチモチの泡を作ったら、先にTゾーンにのせていきます。Tゾーンとは、額から鼻先にかけてのT字型の部分を指します。下記のイラストをご参照ください。
Tゾーンは顔のなかでも、比較的皮脂の分泌量が多くて皮膚が強いという特徴があります。したがって、泡立てた洗顔料をTゾーンからのせることで、必要以上に皮脂を洗い流してしまうのを防ぐことが可能です。指の腹を円を描くようにクルクルと動かして、泡で優しく洗っていきましょう。
Uゾーンを洗う
続いて、Uゾーンを洗っていきます。Uゾーンとは頬からフェイスラインに沿ったU字型の部分を指します。下記のイラストをご参照ください。
Uゾーンは、Tゾーンよりも皮脂の分泌量が少ないという特徴があります。Uゾーンも泡を転がすようにして優しく洗っていきます。手に力を入れてゴシゴシ洗うと、敏感肌を悪化させてしまうため注意しましょう。
なお、洗顔ブラシや電動ブラシによる洗顔も、敏感肌の人にはおすすめしません。「手あれがひどくて洗顔料を触るのがツライ」といった特殊な場合を除いて、なるべく指の腹を使って優しく洗うようにしましょう。
目もと、口もとを洗う
最後に、顔のなかで最も皮脂腺が少なく皮膚が薄い目もと、口もとを洗っていきます。
目もと、口もとは、中指と薬指の腹を使って洗いましょう。5本ある指のなかでも、中指と薬指の腹は最も力が入りにくいといわれています。そのため、繊細な部分を洗うときは、中指と薬指の腹を使うようにします。
また、洗い残しが出ないように注意してください。顔のなかで洗い残しが出やすい部分は、以下のイラストの通りです。
生え際や目頭、小鼻の横、唇の上下やフェースラインは洗い残しが出やすいため、意識して洗うようにしましょう。
ステップ3:すすぎ残しがないように、ていねいにすすぐ
すすぎにも水ではなく、ぬるま湯を使用します。熱すぎるお湯ですすぐことのないように、くれぐれも温度には注意してください。すすぐお湯の温度が高すぎると、洗顔料のもつ洗浄力が強くなってしまいます。また、すすぎ残ししやすい部分は、生え際やフェースライン、あご下です。以下のイラストをご参照ください。
すすぎ終わったら、必ず鏡を見て泡が肌に残っていないか確認するようにしましょう。
すすぎ残した泡を見つけた時はタオルでふくのではなく、きちんとぬるま湯で洗い流すようにしましょう。タオルでふいただけでは、洗浄成分である界面活性剤は肌に残留してしまいます。すると、しっしんや肌あれを引き起こしてしまうのです。
また、洗顔後毛穴を引き締めるために、冷水ですすいで顔を冷やすという人がいます。しかし、急な温度変化は敏感肌に刺激を与え、ほてりや赤ら顔の原因となってしまいます。そのため、洗顔後の冷水の使用は控えましょう。
このように、予洗いからすすぎまでを約1分から1分30秒で行います。これ以上長い時間をかけて洗顔してしまうと、顔に必要な皮脂やNMFとよばれる天然保湿因子、細胞間脂質といった肌自身が作り出している保湿成分まで洗い流してしまいます。
敏感肌を改善するためには、洗い過ぎに注意が必要です。なお、洗顔後は必ず、基礎化粧品を使ってしっかりと保湿するようにしてください。
まとめ
このページでは、洗顔を行う順番を押さえた上で、敏感肌の人におすすめの正しい洗顔方法について説明しました。
洗顔における主な注意点を、以下にまとめました。
- 朝の洗顔と夜の洗顔は、それぞれ洗う順番が大切
- 十分に予洗いしてから洗顔すると、洗顔料の肌への吸着が少なくなる
- しっかりとしたモチモチの泡をレモン1個分くらい用意する
- 洗顔は、Tゾーン、Uゾーン、目もと・口もとの順に優しく指の腹を使って洗う
- 洗い残しやすい部分に注意して、すすぎの後は鏡を見てすすぎ残しがないか確認する
- 使用するお湯の温度が高すぎないように気をつける
- 予洗いからすすぎまでは、1分から1分30秒を目安に行う
これらの注意点を守り、肌を傷めることなく清潔に保って、敏感肌から肌美人を目指していきましょう。