乾燥肌で化粧水がしみる時の対策

少し肌がカサついてしまう、といった程度の乾燥肌は誰しもが経験のあることですが、保湿をしっかり行おうとして使った化粧水までもが、ヒリヒリとしみてしまうようになってしまうとやっかいな問題と言えます。

場合によっては回復が難しいくらいの酷い皮膚トラブルを引き起こしてしまうこともありますし、肌がしみるのと同時に激しいかゆみが発生することもあります。炎症等を起こしてしまうと痛みとかゆみに悩まされて、皮膚トラブルだけではなく精神的なストレスの原因にもなってしまいますので、決して放置せずに、なるべく早い段階での対策を講じることが重要です。

もし肌に痛みを感じたり、しみたりしてしまうといった重度の乾燥肌である場合には、その状態に適した化粧品等を使用するということが最も大切です。多くの方はちゃんと自分の状態に応じて、敏感肌用の化粧品を利用するなど配慮されていると思いますが、一点のみをケアするのではなく、トータル的にしっかり肌のケアをしてあげることが大事なのです。それを踏まえた上で、適切な化粧品等を使ってケアしてあげることにより、ひどい乾燥肌への対策も可能となります。

スキンケアの方法にも実に様々なものがあります。その中で、何を一番ポイントとして考えるべきなのかといえば、もちろんそれがどれくらいの効果を持っているのかという点と、安心して実行することのできるケア方法なのか、どうかという点です。今回紹介していく方法は、アトピー性皮膚炎の方などへのケア方法としても実施されているものであり、安全性と信頼度ともに高いスキンケア方法になります。

女性にとって最も大事なものだとも言える、綺麗な肌を実現させるために安心かつ安全に実行できるものだけを紹介していますので、どんな方でも無理なくケアしていくことができます。これらのポイントをおさえてスキンケアを行っていきましょう。

まずは悪いループを断ち切ること
化粧水がしみるほどの乾燥肌の方の場合、痛みと同時にかゆみにも悩まされていることがほとんどです。かゆみに耐え兼ねて、ついボリボリかいてしまうと当然その後はさらに肌の状態はひどくなってしまいます。その結果化粧水をつけるだけでもしみてしまうような、ひどい状態になってしまうのです。

まずは肌が乾燥して荒れる、かゆくなる、かいてしまう、さらに肌が荒れてしまう、という悪循環のループを断ち切ることからはじめなければなりません。眠っている間にしらずしらず身体中をかいてしまっている、ということもよくあることですので、いくら自分ではかかないで我慢していると思い込んでいても、実は睡眠中にかいていた、なんていうこともよくあることです。

かゆみを解消するための措置は、どのみちスキンケアのためになることですので、まずはそのためのケアをしていきましょう。

①身体が温まった時の対処
人の身体というものは、温まって血行がよくなると多少なりともかゆみを覚えることがよくあります。健康な肌の方であれば、特に問題になるようなものではありませんが、乾燥肌で敏感になっている状態ですと、これがひどいかゆみとなってしまい、とても我慢することができずかいてしまうのです。

まずその対処法として、入浴後にしっかり保湿のためのローションやオイルなどを塗っておくことが重要です。入浴後は当然身体が一番温まっている時ですので、どうしてもその後しばらくはかゆみが出ることが多くなります。そこをしっかりローションなどで保湿ケアをしておくことで、かゆみの防止になるのです。

入浴後に待っている睡眠時間中もまた、体温が上がりやすくかゆみの原因になる時間ですので、その防止のためにも必ず入浴後はケアをしておきましょう。

②ワセリンでより強力にケア
乾燥肌がひどい人の場合、入浴後のローションやオイルといったケア用品を使っても、なかなかかゆみの改善につながらないこともあります。そんな時は薬用のワセリンを使うとより効果的です。

ワセリンは非常に皮脂に近い成分を持っている薬品でして、肌に浸透していって症状を治すといった役割はないのですが、その代わり肌の表面をしっかりと保護してくれ、健康な皮脂をまとったような状態を作り上げてくれるのです。そのためかゆみの発生防止には高い効果を発揮してくれます。

またワセリンは皮膚科や様々な医療現場でも日常的に使われているもので、塗り薬などにもよくこのワセリンが含まれています。したがって安全性が高いというのも大きな特徴です。
特にひどい状態の時や、ワセリンを使ったケアを最初に行うときなどは、ワセリンを肌に伸ばした後、その上からラップを乗せて5分程度パックしてあげるとさらに効果的です。

③生活環境も改善していく
肌トラブルの改善のためには、生活環境の見直しも重要です。おなじみのビタミンCをしっかり摂るようにする、などの対策は誰もが行っていますが、意外と住環境の改善に関しては見落とされがちで、あまり気を配っていない方が多いのではないでしょうか。

例えば部屋の掃除が行き届いておらず、ホコリがたくさん床に溜まっているような環境では、当然かさついた肌には悪影響でしかありません。かゆみを誘発する原因にもなりますので、まずはしっかり部屋の掃除も行って、ホコリ等によるかゆみを発生させないように努めることも大事です。

もちろん部屋の湿度も大きく影響してきます。ご存じの通り空気が乾燥していると肌も乾燥してしまいますし、かゆみの原因にもなります。加湿器を使ったり、ない場合はコップに水を入れて置いておくだけでも効果がありますので、少しでも室内の乾燥を緩和するようにしましょう。

④食生活でのインナーケア
もちろんバランスの取れた食生活で、体の中から肌を健康にしていくインナーケアも重要です。
多くの方がビタミンCをたくさん摂取しようと考えてしまいますが、それだけではなくビタミンAをしっかり摂ることも大切です。ビタミンAにはβカロチンが含まれており、乾燥肌の改善には高い効果があると言われています。ビタミンAを豊富に含んだかぼちゃや人参、海藻類なども積極的に食べるようにしましょう。

またいくら肌のためにいいからといっても、一度に大量摂取しても高い効果は望めません。吸収できる栄養分には限りがあり、吸収できなかったものはただ排出されてしまうだけですのでムダになってしまいます。適度な量を継続して摂取していくように心掛けましょう。

⑤肌が嫌がるものを使わない
乾燥肌のケアとして、その基本となるのは先に述べたローションやオイル、クリームといったものになりますが、それらを塗った際にしみるようであれば、それは使わないようにしましょう。肌がしみて痛い、ということは肌が嫌がっている、つまり拒絶しているということなのです。同様に化粧水に関しても、しみる時はしばらく使用するのを控えて、まずは肌を健康な状態にしてあげることを再優先で考えることが大切です。

ワセリンは元来あかぎれやアトピー性皮膚炎などの、肌がデリケートな状態になっている時に使うものですので、ワセリンがしみるということはまずありませんし低刺激ですので、このような状態の時はまずワセリンを使って肌の健康を取り戻すことから始めましょう。

保湿のためには化粧水での水分補給が一番だと思い込んで、しみるのを我慢しながらたっぷり化粧水を塗ってしまっている方もよくいらっしゃいますが、肌の状態が悪い時にはむしろ逆効果となってしまいます。ワセリンやインナーケア等で回復してくるのを待って、少しずつ肌の状態を確かめながら化粧水を使うようにしましょう。

これまで紹介してきた通り、乾燥肌のトラブルを改善するためには、ローション等の化粧品のみを使って健康な肌に戻すというのは困難です。生活環境や食生活など多方面からしっかり肌の健康に対して取り組み、トータルケアをしていくことが重要になってくるのです。

またしみているのに化粧水をジャブジャブ使ってしまう、といった間違った思い込みにも注意が必要です。自分では肌のために良いと思っていることが、実はまるっきり正反対の肌を傷める行為だった、というようなこともよくありますので、まずは安全で正しい対処法をきちんと知ることから始めていきましょう。

ただし自分でできる対処法には限度がありますので、これらの対処法などを継続して試してみても全く改善が見られないという場合や、痛みやかゆみが治まらないという場合には、いつまでも続けていても逆効果になることもありますので、効き目がないと感じたら皮膚科などの専門医に相談してみることも大事です。