洗顔料には、どのような成分が使われているのかご存知でしょうか。
直接顔につけるものだから、安全・安心な成分であってほしいものです。メーカー側でも洗顔など化粧品に使われる原料は、使用感や有用性はもちろんの事、変色や変臭がない安全性や保存性が高いものが使われています。
使用される原料は、大きく つに分けることができます。
油性成分
油性成分は、皮脂を落とす・皮膚を柔らかくする・肌を保護する目的で配合されます。
| 炭化水素類:ワセリン、スクワラン、ミネラルオイルなど | 植物油:オリーブオイル、ココナッツオイル、ホホバオイル、コメヌカオイルなど |
| 高級アルコール:セタノール、ステアリルアルコール | 動物油:ラノリン |
| 高級脂肪酸エステル:ステアリン酸 、パルミチン酸 、ミリスチン酸 | セラミド |
| その他:多価アルコール類、多価アルコールエーテルなど |
洗顔料だけでなく、ファンデーションや口紅などの化粧品、シャンプー・リンスなどに使われます。
界面活性剤
皮脂の汚れは脂に混じりますが、脂だけでは水を弾いて肌から離れてくれません。汚れを落とすためには、汚れが混じった脂を水分に溶かして洗い流す必要があるのです。そこで、脂と水をほどよく混ぜてくれるのが「界面活性剤」です。
洗顔は特に、皮脂の汚れや古い角質を落とすのが目的に使うものです。ファンデーションや口紅などの油性成分を落とすクレンジングではないので、肌に刺激が少なくて、肌の保湿を守りながら皮脂を落とすことが大切になります。
界面活性剤には、主に「洗浄」「乳化」「分散」「浸透」「起泡」という5つの働きがあります。
界面活性剤による汚れを落とす方法として、①皮脂に混ざった汚れを落とすためには、水分を含んだ脂で汚れを浮かせる(洗浄)。②汚れが水と脂で分離しないように、乳化作用で混ざり合って包み込む。③汚れを包んだら、皮膚や毛穴から離す(洗浄)。をおこないます。
つまり、洗浄成分と乳化成分は洗顔料にとって、必要な界面活性剤ともいえます。
界面活性剤について詳しくはこっちをチェック
洗浄
皮脂に混ざった汚れを落とすために、水分を含んだ脂で汚れを浮かせ、汚れを包んで皮膚や毛穴から離す役割があります。
洗浄作用に使われる主な界面活性剤
| 石けん素地、ラウリン酸Na、ラウレス‐5-カルボン酸Na、ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルメチルタウリンNa、ココイルグルタミン酸TEA、ココアンホ酢酸Na、コカミドプロピルベタイン など |
「無添加」として表示されている洗顔料でも、アミノ酸系の界面活性剤が含まれています。低刺激で安心して使える成分として、ココイルメチルタウリンNa、ココイルグルタミン酸TEA、コカミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸Naがあります。敏感肌の人でも使える成分です。
使用を避けたい成分として刺激性が強い、ラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Na・オレフィン(C14-C16)スルホン酸Naがあります。もし、これらを使用している洗顔料があれば、敏感肌以外の人でも避けたほうが無難でしょう。
乳化・分散
フレンチドレッシングのように、酢と油が混ざると白っぽくなります。これが乳化です。
洗顔料には水分と油分が含まれます。これらの成分を分離しないように混ぜ合わせることと、皮脂の汚れを洗顔泡と混ぜ合わせるために使われます。
乳化作用に使われる主な界面活性剤
| 水添レシチン、ポリソルベート類、テトラオレイン酸ソルベス-30、イソステアリン酸ソルビタン類、ステリン酸グリセリル、PEG-水添ヒマシ油類 |
その他
界面活性剤としては、「湿潤・浸透」や「起泡」の働きをするものがあります。しかし、これらはボディソープやシャンプー・リンス、家庭用合成位洗剤などによく使われるものです。
顔につける洗顔料としては、主に洗浄と乳化作用の界面活性剤が使われています。もし、泡立ち用に界面活性剤が使われている洗顔料があれば、肌への刺激が強いかもしれないので避けたほうが無難でしょう。
起泡用・消泡用に使われる主な界面活性剤(アニオン界面活性剤)
| カルボン酸塩、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)、α-スルホ脂肪酸メチルエステル塩(MES)、α-オレフィンスルホン酸塩(AOS)、アルキル硫酸エステル塩(AS)、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩(AES)、オクテニルコハク酸トレハロース など |
保湿成分
洗顔によて皮脂が洗い流されてしまったら、肌のうるおいも減ってしまうことになります。洗顔後に「肌が突っ張る」と感じているのなら、汚れとともに脂分までなくなってしまった状態です。
そこで、洗い上がりの肌がしっとりとなるために、保湿成分が配合された洗顔料が多くあります。
ただ、もともと汚れや皮脂を洗い流すための洗顔料。そのため、肌本来の力を発揮してうるおいを保てるようにすることが大事です。朝夕2回洗っても肌がつっぱらない洗顔料を選びましょう。
洗顔後にかなりのつっぱり感があれば、肌への刺激が強すぎるといえます。その洗顔料を使うのやめたほうがいいです。実際に、私も洗顔で肌荒れをしたことがありますが、ツヤツヤ肌が戻るのに1週間以上もかかってしまいました。
多価アルコール類
保湿成分として、主に多価アルコール類があります。
| グリセリン、ブチレングリコール(BG)、ペンチレングリコール、ヘキサンジオール、ソルビトール、マルチトール、ヒアルロン酸ナトリウム、可溶性コラーゲン、エラスチン など |
このようなアルコール類がありますが、同じ保湿成分でも化学物質ではなく、天然素材を配合しているものが肌にはおすすめです。
生体高分子成分
高分子成分とは、分子同士が集まって結合してできているものです。一つの分子が動くと不安で弱い働きになりますが、大きな分子となって繋がっていることで、安定性があり強い働きがあります。
洗顔料としては、皮膚の下「真皮」に存在する高分子成分として、
| ヒアルロン酸ナトリウム、可溶性コラーゲン、エラスチン |
「ヒアルロン酸ナトリウム」や「可溶性コラーゲン」「エラスチン」などがよく使われています。真皮にはコラーゲンが約70%を占めていて、線維状のヒアルロン酸や結合の役目をするエラスチンが肌にハリや潤いを与えています。
洗顔をすることで肌への浸透はあまり望めません。しかし、洗顔あとのツッパリ感を和らげたり、肌本来の働き・力を高めるためのアプローチとして使われているといえます。
コラーゲンやグリセリンと一緒に配合されることで、肌への保湿性や美肌効果が期待されます。また、ヒアルロン酸には、皮膚に膜を張ったり、増粘剤や水と脂の中和(乳化)などの働きもあります。
香料
洗顔料だけでなく化粧品関係やシャンプー・リンスに洗濯洗剤・柔軟剤など、多くの香り成分が使われ、また香りは重要視されています。
香りそのものは人の気持ちを和らげる効果があることは知られています。セラピー関連のセミナーや本でも、イライラしたときなど自分の好きな香りを嗅ぐことで気持ちを鎮めるということを紹介しているほどです。
洗顔料に含まれる香り成分は、天然香料もあれば合成香料もあります。それぞれの違いについてまとめてみました。
| 天然香料 | 合成香料 | |
| 素材 | 花・草木・果実など | 約500種類以上の化学物質 |
| 製造方法 | 素材から抽出 酵素作用で分解 | 化学反応 |
| 特徴 | 天然素材だから体に優しい 産地や気候などで品質が左右 | 化学物質なので品質が一定 コストを押さえられる |
紫外線防止剤
女性ならシミ・ソバカス・シワの原因となる紫外線はきになるところです。毎日の肌ケアに日焼け止め(紫外線防止剤)を使用されている人も多いでしょう。
紫外線防止剤には、大きく2つの種類として「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」があります。
洗顔料は汚れを洗い流すためのものなので、紫外線防止剤は不要でしょう。また、「紫外線吸収剤」は厚生労働省で化粧品に配合することを禁止されています。
防腐剤
洗顔料の品質を保つために、防腐剤を使用しているものがあります。防腐剤がなければ、すぐに外気や接触などから雑菌が入り込んだり、洗顔料そのものの腐敗がおこり始めてしまいます。
1日1日小分けされているもの以外には、配合されている可能性は高いです。
そこで、厚生労働省では直接肌につける防腐剤の配合基準を厳しく決めています。
まとめ
泥洗顔料は、泥以外にも美容成分や界面活性剤・天然素材以外の成分が含まれています。配合成分や配合量などをよく見て、自分にあった洗顔料選びの参考にしていください。
それぞれの洗顔料の配合成分の記載基準は、含有量の多い順に書かれています。商品の広告と配合成分を比べて、泥と美容成分の配合が多いものを選ぶのもいいかと思います。
また、返金保障のあるものをお試しで使ってみて、肌に合うか確かめるのも一案です。