乾燥肌から鮫肌になってしまった時の対処法

通常一般的に乾燥肌と呼ばれる状態は、あくまでもカサついたりつっぱったり、といった状態がほとんどです。中には耐え難いくらいのかゆみを覚えるようなひどい状態のケースもありますが、基本的にはそこまでひどくなってしまうことは稀です。

しかし乾燥肌からもう一段階ひどい状態になってしまった鮫肌の場合は、引っ掛かりを感じてしまうほどに肌がザラザラしていたりガサガサしていたりします。さらに悪化してしまうと毛穴が隆起してしまうなどの症状が現れることもあります。激しいかゆみを伴うこともありますので、非常にやっかいな存在でできることならこの鮫肌状態になることだけは避けたいところです。
しかし誰も望んで鮫肌になるはずもなく、意志に反して症状を悪化させてしまうこともありますので、そんな場合にはできる限りの対処をして、症状を改善するようにしたいところです。

鮫肌の症状は進行してひどく悪化させてしまうと、自力で治すことがかなり困難になってきます。したがって鮫肌を治すために重要なのは、一刻も早く対処を施して改善を試みるということです。ほとんどの場合、鮫肌になってしまう前段階が乾燥肌ですので、なんの前触れもなくある日突然鮫肌になってしまった、ということはまずあり得ません。

乾燥肌の状態からだんだん鮫肌状態へと症状が進行していくのは、自分で判るはずですので、それ以前の乾燥肌の段階で食い止めることができるのが一番なのですが、残念ながら鮫肌状態にまでなってしまった場合は、一刻の猶予もないというくらいの気持ちで、真剣かつ丁寧に改善のための対策を取っていきましょう。

乾燥肌からの進行で鮫肌になったばかりの状態であれば、十分に治すことが可能ですので、とにかく早め早めの対処を取ることです。

あまり楽観視することはできませんが、鮫肌といっても基本的には乾燥肌への対処方法が有効になります。症状がひどい場合にはそれが通用しないこともありますが、早い段階で対処することができれば、保湿ケアなどのおなじみの方法を念入りに行うことで改善ができるのです。

また鮫肌に悩まされている方も意外と多く、効果の見られた薬やケア用品などもある程度知られてきていますので、鮫肌になってしまったからといって決して悲観することはありません。
正しい方法できちんとケアをして、少しずつ鮫肌状態を解消していくように努めましょう。

なぜ鮫肌になってしまう?
鮫肌になってしまう原因についてですが、実はまだ完全なメカニズムは解明されていません。基本的には前段階として乾燥肌の状態を経て、鮫肌状態になってしまうという方がほとんどですが、生まれつき子供の頃から鮫肌だという方も多く、遺伝によって鮫肌になってしまうケースも多いと言われています。

このような場合は一般的なケアで治療することはまず不可能で、専門医などにかかる必要があるでしょう。

しかし乾燥肌から進行して鮫肌になってしまったという場合には、まだ十分望みは残されています。ほんのすこし前までは乾燥肌だったのですから、しっかりとトータルケアを行っていくことで改善することができるはずなのです。

また鮫肌というのは魚鱗癬(ぎょりんせん)という皮膚病の一種でもあります。皮膚の乾燥によって、表面がまるで鱗のようにザラザラになったり、毛穴が隆起して湿疹のような状態になってしまったりするのが特徴で、ひどい場合には肌がひび割れたり水疱ができたりすることもあります。

①スキンケアによる対処法
乾燥肌に悩まされてきて鮫肌になってしまったという方であれば、保湿等によるスキンケアの重要性をよく理解しておられると思いますが、鮫肌もまた角質がひび割れたりすることによって起こる症状ですので、まずは乾燥肌と同様に保湿を十分行うケアが効果的となります。

ただし角質がひび割れてしまっているために、その下にある皮膚の組織がむき出しに近い状態となっています。そのため一般的なケア用品などでは、痛みやヒリヒリ感を覚えることが多々あります。そのような場合にはすぐにそのケア用品の使用は中止しましょう。無理やり使い続けていてもより症状を悪化させてしまうだけですし、場合によっては別の肌トラブルも招いてしまいます。

鮫肌の症状はアトピー性皮膚炎と非常に類似した部分が多いと言われており、皮膚科医などからもアトピー性皮膚炎の治療に使う薬を処方されることがあります。したがって鮫肌の方へのスキンケアには、アトピー性皮膚炎の方でも使えるスキンケア用品を使用するのがおすすめです。
同様に体を洗うときや洗顔のときも、アトピー用のせっけんなどを使うと良いでしょう。

②鮫肌に使うことのできるクリーム

スキンケアの必須品としてクリームなどが挙げられますが、前述した通り鮫肌の場合はアトピー性皮膚炎と同様の症状がよく現れますので、このクリームについてもアトピー性皮膚炎の方が使えるようなものを、そのまま使うのが効果的です。非常に肌の状態が弱ってしまっている訳ですので、もちろん使うクリームは完全無添加のものであるということが最低条件です。刺激の少なさも重視するようにしましょう。

またどんなケア用品を使う場合も、最初は比較的症状の軽い部位を選んでパッチテストを行ってから、本格的な使用へシフトすることをおすすめします。

尿素配合のクリームなども鮫肌の改善に効果があると言われており、即効性もあるため試して頂きたいもののひとつなのですが、激しい刺激を感じるようであればやはり使用を控えて下さい。
その他にも角質軟化剤なども役立ちます。鮫肌は角質が分厚く硬化してしまった状態になっており、それがひび割れることでガサガサになってしまっているのです。そのため角質を軟化させることができれば、鮫肌状態の解消を期待することができます。

③鮫肌に効果的な食事等
鮫肌は前述した通り、魚鱗癬という皮膚病の一種ですし、はっきりとした原因も解明されていないため、確実に治るといった方法はまだ見つかっていません。

しかし乾燥肌の延長線上にあるということから、乾燥肌に効果的なものは鮫肌にも効果的であるというのが、一般的な見方となっており、事実それで症状を改善することができたという方も多数おられます。

それを踏まえた上で、鮫肌の改善が期待できる食事類を考えてみると、まずはビタミンAをたくさん摂り入れるようにするということが大事になります。これはやはり乾燥肌でも同じことが言えるのですが、鮫肌の場合もビタミンAの不足というのが原因のひとつだということは既に判明していますので、ビタミンAを食事に摂り入れるようにすることは、非常に高い効果が期待できると言えるでしょう。

ビタミンAを豊富に含む食材としては、鶏や豚・牛などのレバー、あん肝、うなぎの肝、乳製品、モロヘイヤ、人参などが代表的なものとして挙げられます。

ただしどんな症状においても同様ですが、過剰摂取は禁物です。いくらビタミンAがいいからといって、ビタミンA食品ばかりを食べるというのもよくありません。あくまでもバランスよく過剰に摂り過ぎないということが大事なのです。

またビタミンCも乾燥肌の改善に役立つ栄養素ですので、こちらも併せてバランスよく摂るようにしましょう。

④サプリメントと生活習慣の改善
全ての家庭医療に言えることかもしれませんが、生活習慣を改善するということも鮫肌の改善には必要です。前項でビタミンAなどの栄養素をバランスよく摂取することが大事だと書きましたが、不規則な生活を続けているとせっかくバランスよく摂った栄養素も有効活用されず、症状改善に役立てることができません。

細胞が活性化すると言われる午後22時~深夜2時の間をしっかり睡眠しておくなど、規則正しい生活を行うことで相乗効果が期待できます。

また各種の栄養素をバランスよく摂るためには、サプリメントの利用もおすすめです。どうしても現代の食生活ではビタミン等は不足しがちですので、効果的にサプリメントを導入していくと良いでしょう。

鮫肌の改善は、正直なところ簡単なことではありません。何度も触れている通り皮膚病の一種で、原因も完全には解っていませんので、とにかく乾燥肌に効果的な方法や、アトピー性皮膚炎に効果的なケア用品等を使うなどの対処方法がメインとなってきます。同様に生活習慣を見直すことなども重要です。

ただしあくまでも様子を見ながら慎重にケアをしていくことが大切です。異変を感じたり全く改善が見られないようであれば、なるべく早く専門医へと相談へ行かれることをおすすめします。