にきび肌(ニキビ肌)にあった
化粧水を
にきびは 思春期の頃だけ、そして脂性肌の人だけのお悩みだと思っていませんか?
実は最近、思春期をすぎてからも慢性的に続く
「大人にきび」や「にきび痕」にお悩みの方が増えています。
大人になると精神面でも負担が多くなるので、
心理的な問題が原因でにきびができることもあります。
ここでは、どうしてにきびができるのか、どんなタイプのにきびがあるのか、
またにきび肌用化粧水の選び方とおすすめの使い方や、
どんなにきびケアがよいかなどご紹介します。
TOPICS① にきびとは?
にきびは、「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚の慢性炎症性疾患です。お顔や胸(前胸部)、背中の上あたり(上背部)の皮脂の分泌が多い毛穴(脂腺性毛包(しせんせいもうほう))にできます。ホルモンのバランスが大きく変わる思春期にできることが多いため、にきびは「青春のシンボル」と呼ばれることもありましたが、最近ではにきびで皮膚科を受診する大人の女性が増えてきています。この「大人ニキビ」は、女性のあごや口周りによくできるという特徴があります。
非炎症性皮疹は、いわゆる「白にきび」や「黒にきび」のことです。毛包の出口(毛穴)がつまり、毛包に皮脂がたまった状態を指し、医学的には面皰(めんぽう別名:コメド)といいます。症状が進んで毛包内でアクネ菌が増えると、赤くはれあがった紅色丘疹(こうしょくきゅうしん)や、膿(うみ)がたまった膿疱(のうほう)などの炎症性皮疹に移行します。
- <非炎症性皮疹(ひえんしょうせいひしん)>
- 閉鎖面皰
(へいさめんぽう) - 白にきび:毛穴が盛り上がった状態で、白く見えます。
- 解放面皰
(かいほうめんぽう) - 黒にきび:白にきびの毛穴が開き、角質でできた角栓の表面が黒く見えます。
- <炎症性皮疹(えんしょうせいひしん)>
- 紅色丘疹
(こうしょくきゅうしん) - 赤にきび:炎症を起こして赤くはれあがった状態です。
- 膿疱
(のうほう) - 黒にきび:白にきびの毛穴が開き、角質でできた角栓の表面が黒く見えます。
- ・毛穴のつまりをとる
- 毛穴の出口の部分の角質が厚くなっておこります。バリア機能の低下でおこるターンオーバーの乱れも原因のひとつです。
- ・皮脂の分泌
- ホルモンの作用によって皮脂は分泌されます。ストレスなどによるホルモンバランスの変化によっても皮脂の分泌量は増えるといわれています。
- ・アクネ菌
- 酸素を嫌う皮膚常在菌の一種で、皮脂を栄養源にして増えます。面皰(めんぽう)で毛穴がつまってくると、毛包内に皮脂が溜まりアクネ菌が繁殖しやすくなります。
また20代以降の女性のにきびは、間違ったお肌のお手入れも関係しています。美容ケアのため、過度なマッサージやスクラブ洗顔などによってにきびを悪化させることがあります。
- ・毛穴のつまりをとる
- 皮膚のターンオーバーを調整するレチノイド(塗り薬)、ケミカルピーリング、面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)など
- ・アクネ菌を減らし炎症を抑える
- 抗菌剤(塗り薬、飲み薬)
TOPICS② にきび肌にあったスキンケア
にきび肌のスキンケアの基本は、
- 1.皮膚を清潔にする
- 2.皮膚にうるおいを与える(保湿)
です。余分な皮脂や汚れをとり、皮膚を清潔に保つために、1日2回朝晩、洗顔料を使って洗顔をおこないましょう。ただし、過剰な洗顔(擦りすぎなど)は乾燥や皮膚のバリア機能の低下につながります。また1日に何度も洗顔することも避けましょう。
にきびでお悩みの方の中でも、特に大人の女性の中には皮膚が乾燥している方が多く、保湿がとても大切です。
またにきびの治療で用いられる薬の中には、一時的に乾燥を感じることのあるものもありますが、スキンケアでしっかりと保湿をすることで乾燥を軽減できます。ただし、面皰(めんぽう)の原因になりにくい保湿剤やスキンケア化粧品を選ぶ必要があります。
「ノンコメドジェニックテスト済み」と表示されている商品がありますが、これはにきびになりにくい処方であることをテストした商品に表示されているものです。
洗顔料やスキンケア化粧品だけでなく、メイクアップ化粧品にもにきびを誘発しにくいことにこだわって作っている商品があります。
赤く化膿したにきびは自分で治そうとせず皮膚科専門医に診てもらいましょう。気にして手でいじるとさらに症状が悪化し
TOPICS③ お肌を清潔に保ちましょう
「にきび肌にあったスキンケア」でも少し触れましたが、洗顔がとても大切で、皮膚を清潔に保つように心がけましょう。化粧品なども時間が経過すると酸化しお肌にとって不要な汚れとなることもあります。クレンジング料(メイク落とし)と洗顔料で丁寧に洗い落とすダブル洗顔によってきれいにしましょう。
にきびは再発しやすいものです。治療によってにきびが良くなったときには、にきびを予防するためにも、汗や汚れをはやく洗い落とし、紫外線を防ぎましょう。
TOPICS④ ホルモン周期にあわせたケアを
にきびの原因の一つである皮脂の分泌はホルモンに大きく影響され、生理前に悪化することが多いようです。生理周期は角層の水分保持力にも影響をおよぼし、生理時には水分保持力が低下、皮膚のバリア機能が弱まります。皮膚のバリア機能が弱まると外界の刺激に過敏になり、わずかな外的刺激でも皮膚炎を生じやすくなります。特に生理の前後にはお肌を清潔に保ち保湿をおこないましょう。
TOPICS⑤ 食生活に気を配りましょう
にきびと食習慣との因果関係は明確ではありませんが、好きなものを好きなだけ食べてよいというものでもありません。バランスのとれた食事を心がけ、特にビタミン類や食物繊維をとるようにしましょう。お酒やスナック類、ナッツ、チョコレートなどの飲み過ぎ・食べ過ぎに注意しましょう。
TOPICS⑥ ストレスをできるだけ溜め込まないように
にきびとストレスとの関連については、12~55%の患者さんでストレスがにきびを誘発すると言われています。ストレスが自律神経系を介して男性ホルモンなどの内分泌系にも影響を及ぼすため、にきびが悪化してしまうと考えられています。
にきびの患者さんではストレスの負荷により、健康なお肌の人より、皮脂の分泌が活発になるという報告もあります。しかし、現実には日常生活の中でストレスを完全に避けることは不可能でしょう。それらと上手につきあっていくかを考えていくことも大切です。
睡眠や休息を十分にとり規則正しい生活を心がけ、ストレスを溜めないようにしましょう。また皮膚科専門医から生活上の注意をわかりやすく説明してもらうことも良いでしょう。
TOPICS⑦ にきび肌の化粧水選びのポイント
にきび肌をケアするには、スキンケア化粧品をにきび肌用にかえてみることも方法の一つです。にきび肌用の化粧水にはさまざまなものがあります。
- ・弱いピーリング効果をもつ化粧水
- ピーリング効果を期待するグリコール酸やサルチル酸といった成分を含むものがあります。これは、古い角質を取り去ることで、ターンオーバーの周期を整え、毛穴の詰まりを改善するという効果が期待されます。ただお肌の敏感な方には刺激が強すぎ、逆ににきびを悪化させてしまい可能性もありますので注意が必要です。
- ・炎症や色素沈着を抑えるタイプの化粧水
- にきび痕の赤みを改善し紫外線の皮膚への作用を弱めたりするビタミンC誘導体やビタミンE誘導体成分がはいった化粧水があります。これは、にきび痕の色素沈着、赤みやくぼみ改善,皮脂の分泌を抑制,美白などの効果が期待されます。
ご自分のお肌にあった化粧水を選ぶことがにきびケアには重要です。またある程度の年齢を過ぎると、洗顔後により乾燥するようになるため、さっぱりとした化粧水よりも保湿効果のある化粧水がおすすめです。べたつくからといって保湿をしないよりも、適度な保湿をすることが大切です。
TOPICS⑧ にきび肌の化粧水の使い方
「乾燥肌の化粧水の使い方」と同じように丁寧になるべくにきびに触らないように塗布していきましょう。
医師から外用薬を処方されているときは、洗顔後に化粧水を塗り、その上からお薬を塗るとよいでしょう。お薬によっては、化粧水よりも先に塗布した方が良いものもありますので、詳しくは医師にご相談ください。