メイクアップ化粧品は日々進化しています。カバー力が高く化粧崩れしにくいという機能性に優れた商品が増えているのです。

カバー力が高く化粧崩れしにくいということは、メイクの肌への密着度が高まっていることを意味します。そのため、メイクした日はクレンジング剤を使って、メイク汚れをきちんと落とす必要があります。

メイクの洗い残しは毛穴をふさぎ、ニキビのもとになってしまいます。また、間違った洗い方は肌の乾燥をまねき、敏感肌を悪化させてしまうのです。

したがって、敏感肌の悪化を防ぐためには、肌への刺激を抑えた正しいクレンジング方法を身につけて、メイク汚れを落とし切ることが大切です。

このページでは敏感肌への負担を抑えた正しいクレンジング方法について、説明していきます。

正しい洗い方

「肌にいい」と思い、何気なく行っている毎日のクレンジング方法が、実は敏感肌を悪化させる原因になっている可能性があります。正しいクレンジング方法を順番に見ていきましょう。

ステップ1:必要に応じてポイントメイク落としをする

専用のリムーバーが必要な、汗や皮脂で落ちにくい設計のメイクアップ化粧品を使用している人は、顔全体のクレンジングの前に、目もとや口もとのポイントメイクを落とす必要があります。

具体的には、ウォータープルーフのマスカラやアイライナー、ロングラスティングの口紅などがあてはまります。

ひとくちにマスカラといっても、メーカーにより製法が異なります。フィルムで固めるもの、ワックスで固めるもの、シリコン樹脂で固めるものなどがあります。

したがって、使用している商品の説明書をよく読んで、別途専用のリムーバーが必要か否か確認するようにしましょう。

なお、敏感肌の人の場合、専用リムーバーを使用するときに注意が必要です。専用のリムーバーは肌への刺激が強いため、肌が荒れてしまうことがあるからです。

その場合は、食用ではない精製された美容用のオリーブオイルをリムーバーの代わりに使用することも可能です。ただ、食用のオリーブオイルは不純物が多く、敏感肌には刺激が強いので使用しないでください。

それでは、専用リムーバーの使い方について説明します。

はじめにコットンを3枚用意し、たっぷりとクレンジング剤を染み込ませます。左目、右目、口もとにそれぞれ1枚ずつクレンジング剤を染み込ませたコットンをのせ、30秒から1分間密着させた状態にします。

30秒から1分たったら、浮き上がったメイク汚れをコットンでそっとぬぐい取ります。このとき、決して力を入れてこすらないでください。力を入れてこすると、肌が傷ついてしまうからです。

ポイントリムーバーは、顔全体のクレンジング剤より洗浄力が強いです。そして、目のまわりや口もとの皮膚は、顔のなかでも特に皮膚が薄いデリケートな部分です。皮膚を傷つけないように、コットンでの拭き取りには力加減に十分注意しましょう。

ポイントメイクを落とした後に顔全体のクレンジングも行うため、少々メイクが残っていてもあまり気にする必要はありません。そのままステップ2へと進みます。

ステップ2:顔全体になじませる

次に、顔全体のクレンジングをします。ポイントメイク落としが必要ない人は、ステップ2からスタートします。

ステップ2では、40秒を目安に、Tゾーン、Uゾーン、目もと口もとの順にメイクを浮かせていきます。

まず、適量の半分のクレンジング剤を手にとります。半分に分ける理由は、TゾーンとUゾーンのそれぞれで、半分ずつクレンジング剤を使用して段階的にメイクを浮かせていくためです。

なお、クレンジング剤の量が少ないと肌を直接手でこすってしまうため、敏感肌を悪化させる原因となります。そのため、メーカーの説明書に基づいて、適量を正しく把握するようにしましょう。

Tゾーンからクレンジング剤をなじませる

適量の半分のクレンジング剤を手にとったら、まずはTゾーンにのせます。Tゾーンとは、額から鼻先にかけてのT字型の部分を指し、比較的皮膚が強く皮脂が多いのが特徴です。

クレンジングでは、肌に必要な皮脂も取り除いてしまう恐れがあります。そのため、顔の中でも皮脂の量が多いTゾーンから始めることで、皮脂の取り過ぎを防ぐことができます。

卵が割れないくらいの優しい力加減で、指の腹を使ってメイクとなじませていきます。このとき、毛穴の奥の汚れまでかき出そうとして、ゴシゴシと肌をこするのは絶対に避けてください。

こすりすぎは、肌の皮脂を取り過ぎて肌の乾燥をまねくだけでなく、繰り返すことで色素沈着を引き起こす可能性があるためです。

Uゾーンにクレンジグ剤をなじませる

Tゾーンのメイクを浮かせたら、次はUゾーンです。Uゾーンとは頬からフェイスラインに沿ったU字型の部分を指し、Tゾーンよりも皮脂が少ないのが特徴です。

再び適量の半分のクレンジングを取り出し、Uゾーンにのせます。Tゾーンと同じように、卵を割らない程度の優しい力でメイクを浮かせていきます。

商品によっては、クレンジングしながらマッサージできるとうたっている商品がありますが、敏感肌の人にはクレンジング時のマッサージはおすすめしません。

マッサージをするとなると、どうしても長時間クレンジング剤を肌にのせた状態になってしまいます。

クレンジング剤には界面活性剤が含まれているため、皮脂や汚れだけでなく、NMF(Natural Moisturizing Factor)と呼ばれる肌自身が生み出すうるおい成分も溶かし出してしまうからです。

そのため、クレンジング時にマッサージできる商品を使用する場合でも、クレンジング中は避け、美容液やクリームを塗る際にマッサージをするようにしましょう。

目もと、口もとにクレンジング剤をなじませる

最後に、TゾーンやUゾーンにあるクレンジング剤を、口もとや目もとなどの残りの部分になじませていきます。

目もとや口もとは、顔のなかでも特に皮膚が薄い部分です。肌を傷つけないように、優しく丁寧にクレンジング剤をなじませて、メイクを浮かせていきます。

ここで注意する点は、洗い残しがないように気をつけることです。丁寧に洗っているつもりでも、ゴシゴシと長時間同じ部分を洗ってしまう人は多いです。洗い方には個人の癖があるため、自分の洗い方をチェックしてみましょう。

洗い残ししやすい場所は、イラストのように額の生えぎわ、目頭、小鼻、唇の上のへこんだ部分、唇とあごの間、フェイスラインです。唇の上下の部分はへこんでいるため、特に洗いづらいです。しかし、舌を使って口の中から肌を押し上げるとしっかり洗えます。

このようにTゾーン、Uゾーン、目もと口もとの順にメイクを落としていきます。40秒を目安に行うため、時間が短かすぎると感じる人がいるかもしれません。しかし、適切な洗浄力を持つクレンジングを使って洗えば、こすらず短時間でサッとメイクを落とすことが可能です。

ステップ3:手早くすすぐ

すすぎには水ではなく、32℃から34℃のぬるま湯を使いましょう。水では油分が固まってしまい、汚れがスッと流れていきません。逆に熱すぎるお湯では、肌に必要な皮脂の流出が加速してしまい、乾燥をまねきます。

ただし、コットンやスポンジを使ってクレンジング剤を拭き取ることは決してしないでください。摩擦が大きく敏感肌への刺激が強いため、肌を痛めてしまうからです。

20秒を目安に短時間で洗いながします。少々ベタつきが残っても、この後洗顔するため、問題ありません。すすぎ過ぎには注意しましょう。

また、クレンジング後に肌がつっぱるという人は、使っている商品が肌に合っていない可能性があります。こちらの記事を参考にして、現在の肌状態に合ったクレンジングに変更することをおすすめします。

このように、全体で約1分という短い時間で洗い終えることが、敏感肌に優しいクレンジング方法のポイントなのです。

まとめ

このページでは、敏感肌への負担を抑えた正しいクレンジング方法について、説明しました。

主な注意点を、以下にまとめました。

  • 使用しているメイクアップ化粧品に合わせて、ポイントメイク落としを行う
  • クレンジングはTゾーン、Uゾーン、目もと口もとの順にメイクとなじませ、約40秒を目安に行う
  • クレンジング剤は使用量がメーカーの指定より少なくならないように注意する
  • クレンジングはゴシゴシこすらず、卵が割れない程度の優しい力で行う
  • クレンジングでマッサージはしない
  • 洗い残ししやすい部分に注意して洗う
  • すすぎは手早く32℃から34℃のぬるま湯を使い、約20秒で終わらせる

これらの注意点を守り、肌への刺激を抑えた正しいクレンジングを心がけ、敏感肌から肌美人を目指していきましょう。