育毛剤には頭皮を溶かす角質溶解剤が入っている!

多くの育毛剤には角質溶解剤が含まれています。

文字通り、皮膚を溶かす成分ですが、本当に頭皮のプラスになるのでしょうか。

育毛剤には角質溶解剤が含まれている

角質溶解剤とは文字通り、角質を溶かす作用のある成分です。代表的な角質溶解剤としてはサリチル酸があり、うおの目やイボを除去する際やニキビを予防する際に使用されます。

角質とは皮膚構造の中で一番外側にある部分で、死んでいる細胞から構成されています。表皮の一番下の層で生まれた細胞は徐々に外側に移動していき、最後には角質となり、やがてフケや垢となってはがれ落ちます。

育毛剤に角質溶解剤が含まれているのは、主にフケ対策だと言われています。角質溶解剤によって角質の一種であるフケを溶かして取り除くことで頭皮環境がよくなる、というわけです。

また、角質溶解剤によって固くなっている頭皮が柔らかくなると言われています。頭皮が固いと薄毛になりやすいと言われているので、それを予防するためのようですが、この部分は個人的に引っかかる部分です。

代表的な角質溶解剤

以下は育毛剤に使用されている角質溶解剤で代表的なものです。

☑️サリチル酸
☑️レゾルシン

これらが含まれている育毛剤には以下のようなものがあります。

サリチル酸が含まれている育毛剤

レゾルシンが含まれている育毛剤

サリチル酸は角質溶解作用の他にも殺菌作用があり、防腐剤や角質溶解剤、抗フケ剤として、乳液などの化粧品、石けん、育毛剤、シャンプー、リンス、染毛剤に配合されています。

レゾルシンはサリチル酸よりも刺激性が強く、化粧品への配合量には制限がかけられています。殺菌剤、防腐剤、角質溶解剤、香料として、口紅、ジャンプー、染毛剤、育毛剤などに配合されています。

シャンプーや育毛剤がフケの原因

サリチル酸などの角質溶解剤によって、「フケが取り除かれる」と言われています。

しかし、どんなに健康な頭皮でも、新陳代謝があるかぎりフケは必ず発生しています。そして、健康であればフケは自然にはがれ落ちるので、本当は気にする必要もないのです。

ですから、角質溶解剤によって、無理やりフケを取り除くのはかえって逆効果になる可能性もあります。フケは皮膚のバリア機能のうちの一番外側の部分ともいえるので、フケはフケで存在価値があるのです。それを不用意に取り除いてしまうと、フケに守られていた新しい角質が傷んでしまうかもしれません。

そもそも、フケが大量に出るのは、よく脂漏性皮膚炎などが原因だと言われていますが、頭皮への刺激物が多いことも原因となっている可能性があります。

その頭皮の刺激物とは、毎日頭皮が接触するシャンプーや育毛剤に他なりません。

シャンプーの界面活性剤は汚れを取ると同時に、タンパク変性作用によって頭皮にもダメージを与えます。ダメージを受けて炎症を起こした頭皮は新陳代謝を活発にして、細胞を速く入れ替えさせることで対処しようとします。

その結果、古い細胞であるフケが大量に出てしまうのです。

同様に育毛剤の角質溶解剤も頭皮に刺激を与えてしまい、それ自体がフケの原因になる可能性があります。

フケが気になるのなら、シャンプーや育毛剤自体をやめて、頭皮への刺激物を制限する方がいいと私は思います。

実際に私は湯シャンを始めて、フケ症が改善しました。

はっきりとはしていませんがフケと薄毛は関係がある可能性が高いです。フケは頭皮の状態を反映しているからです。フケ症は薄毛の...

また、オメガ3脂肪酸は脂漏性皮膚炎を抑えるので、フケの抑制にも効果があります。

角質溶解剤でフケを取り除くのは対処療法に過ぎませんから、頭皮への刺激物を取り除いたり、体内環境から働きかけるほうが効果的ですし、何より安全です。

頭皮は溶かすと柔らかくなるのか?

私が気になるのは、角質溶解剤を使用する目的の一つに「頭皮を柔らかくすること」があげられている点です。

「頭皮を柔らかくする」というと聞こえがいいですが、要は角質を溶かすということですから、皮膚をある意味破壊していることになります。

皮膚を破壊することが果たして育毛にプラスになるのか、私は疑問に思います。

頭皮が固くなるメカニズムなどについては私にはよくわかりませんが、一つの仮説として頭皮の組織が薄くなっているために皮下組織が弾力性を失っている可能性はあります。

シャンプーをしすぎると、頭皮が薄くなるのはなぜか。ほとんどのシャンプーは、強力な洗浄効果を持つ界面活性剤でできています。これによって頭皮のバリアをこわして、頭皮の新陳代謝を衰えさせるためです。

宇津木先生によれば、シャンプーの界面活性剤が頭皮のバリア機能を壊すことで、保湿機能が働かなくなり、水分がどんどん蒸発してしまいます。その結果、細胞の再生に支障を来してしまうのです。

角質溶解剤も頭皮のバリア機能を壊すという点では、界面活性剤と同じです。頭皮が薄くなる原因となっているかもしれません。

頭皮が薄くなると薄毛になりやすくなるのは、髪が成長するためには頭皮に毛根が伸びる厚みが必要になるからです。

皮膚の下で毛髪を包んでいる部分を毛包と言いますが、毛包は常に一定の深さを保っているわけではなく、上図のように毛髪が成長する成長期に深くなり、休止期には萎縮して浅くなります。

このように毛包が伸縮できる厚みが頭皮になければ、髪が健全に育つことは難しくなるのです。

一般に頭皮が固いと薄毛になるというのは、頭皮に厚みがないために毛包が十分に深くならないことを指しているのではないでしょうか。頭皮に厚みがあれば、皮下組織が厚いために弾力性があり、結果として柔らかさが出てきます。

角質溶解剤の作用は、部分的に見れば角質を溶かして柔らかくしているかもしれませんが、言ってみれば頭皮の厚みを削っていることになるので、実は頭皮を柔らかくするのとは反対の効果をもたらしているとも言えるのです。

角質溶解剤にはリスクがある

育毛剤に配合されている角質溶解剤は、もともとピーリングにも使用されていたものばかりです。

ピーリングとは、

皮膚に化学物質を塗布することで、表皮または真皮を剥離させ、皮膚の再生する自然治癒過程を利用した剥皮術の一方法です。

元々は皮膚治療の方法として考えだされたものですが、現在では美容施術の一種としてエステサロンなどでも行われています。

「エステのピーリングで使用されている」=「肌にいい」というイメージを持つかもしれませんが、ピーリング自体もわざと皮膚を破壊することで、新しい皮膚の再生を促すという、いってみれば荒療治の方法です。

実際に、エステなどでピーリングによって皮膚のトラブルが発生しており、厚生労働省が問題視するほどです。

治療の一環としてのピーリングはその有効性が認められていますが、問題なのはピーリングが肌を破壊するリスクを十分に認識しないで行われる美容施術です。

普通に考えれば皮膚を溶かしてしまうような薬を使っているのですから、リスクもそれだけ大きいということが言えます。
皮膚科や美容皮膚科で専門医にやってもらったとしても
失敗してしまうことも少なくないと聞きます。

『どんな肌トラブルにも有効の万能治療法!』
というように宣伝されることが多いように思いますが、
ピーリングはかなりリスキーな荒療治であり
そんなに気軽に試して良いようなものではないのです。

リスクを十分に考慮して、そのリスクを被ったとしても、それで得られる効果のほうが大きいと判断された場合に、ピーリングは有効な治療法になります。

効果と同時に副作用を考える。これは育毛にも言えることですね。

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頭皮にダメージを与えるリスクを負うほど、角質溶解剤でフケを取ることが育毛上、重要だとは私には思えません。

必要な成分は口から摂取するのがベスト

フケ対策なら、頭皮にダメージを与える角質溶解剤よりも、脂漏性皮膚炎をはじめとする炎症を抑制する効果を持つオメガ3脂肪酸を摂取する方が、安全で健康的です。

逆に炎症を起こす原因となるオメガ6脂肪酸が含まれる食品を避けることも重要です。

また、前述したように、シャンプーや育毛剤自体の成分が頭皮の刺激を与え、フケの原因になっている可能性があります。

角質溶解剤のメリットだけでなく、デメリットも十分考慮してから、育毛剤を使用するかどうか考えましょう。