■波板シートが簡単で安いと聞きましたが、自分たちでも作れますか? 〈●アドバイス〉 波板シートをつかった栽培は、パイプ栽培の課題を大きく改良することになりました。特に、圃場の生育環境を遮断せずに、一枚のシートに2本の山芋が自然に生育しますので、コスト的にも、手間も簡略されます。 ★シートの作り方は、こちらを参照下さい→「波乗り名人」 波板シートの作り方 ■御社の種芋から収穫した山芋ですが、一割程がグローブ用な異形のものがありました。写真をお送りしますのでよろしく問題点だと思われる事柄をお知らせ下さい。 〈●アドバイス〉 〔過湿が原因です!〕 この奇形は雨水などの過湿によるものです。 株元のマルチ開口部が開いていたのでしょう。雨水がそこから流れ込むと芋部に水が留まって奇形の原因になります。(奇形でも品質には問題ありません) 芽出し後、開けた穴はなるべく小さくしておくことが大切です。それと定植部分はどうしても日が経つと土が下がってきて、雨水がたまり株元へ流れ込み易くなりますので、この部分にこんもり土を盛っておく事も対策の一つです。詳しくは→ワンポイントのページをご覧下さい。 ■昨年少し収穫した薯の首部分を10cm程、切断して種芋にしましたが、現在5~6mmの蔓が伸びています。細い蔓でも収穫時には良い薯が出来るかなと、少し不安に思っています。助言お願いいたします。 〈●アドバイス〉 〔首の部分は種には不向きです!〕 芽や蔓の太さですが、天然では同じ条件で親芋の大きさ相応の太さの蔓が出るのでその年の肥大の見当にもなるのですが、 ご質問のように、種の状態が違う条件(部位・内容)では蔓の太さで見当はつきません。 種芋の案内にも明記してありますように、首部分は、芋ではなく担根体と言われる根と茎の中間的性質の部位ですので 地上部へ向けては下に芋がついているような勢いで太い蔓を伸ばします。 しかし、芋ではありませんので芋になる養分はなく蔓の方へ栄養を消費した後になって、新しい芋が発生するようになります。 しかも、首ばかり長くなりますので種芋には適しません。一本種の場合は、両方に栄養分配しますので既に芋の発生も始まっているはずです。 横から、土を掘って観察してみれば新生芋は一本種の方が大きくなりつつあるはずです。切種の場合は更に、蔓よりも芋優先となります。 いずれにせよ、種芋に出来ることは自生の何割分かを新しい蔓や根や芋の生育の為に養分転換して小さな芋の赤ちゃんを生成するところまでです。 そして、何より大事な事は「品種・品質」を遺伝し受け継がせる事です。その後順調に太るかどうかは周囲の環境次第です。 成果重(人なら成人体重)に占める種芋重(赤ちゃん重)の割合はせいぜい1割、あとの9割は生育環境次第でどのようにもなりますので、 環境整備に努めて下さい。 ■一本種と切種はどのように違うのですか? 〈●アドバイス〉 発芽点のしっかり付いた一本種(一年苗)は間違いなくそこから発芽し、新芋とツルが出ます。発芽率が高いのが一本種の特長ですが、環境によって品質が変化することがあります。親の品質をそのまま受け継がせるのには、切種の方が適していることになります。 営農作物で商品品質が求められる場合は、切種で栽培してください。 ■一本種と切種は植える時期も違うのですか? 〈●アドバイス〉 どちらも桜の開花期を目安に植えますが、一本種は桜の開花時期あたりに、切種はそれ以降で、直に定植する場合は5月の中旬頃でも可能です。催芽をして植える場合は、少し地温が上がってくる頃、4月中旬~5月中旬に植えることになります。 ■休耕田を利用して栽培するのですが、腐葉土がない場合はどうすれば良いのですのか? 〈●アドバイス〉 特に問題はないと思います。手間や経費に余裕があれば、シートの上に赤土、根の張る所に腐葉土等を入れるにこしたことはありません。 ■圃場に施肥をしたいのですが、どんな肥料がいいですか? 〈●アドバイス〉 基本的に無肥料で栽培しますが、荒れ地・痩せ地であれば、腐葉土や完熟した有機質肥料が好ましいのです。単年度なら緩効性の被服燐硝安加里(ロング140~180)等でも効果はあります。 ★ 注意:種芋や新芋の近くは(波板の中の山土など)無肥料にして下さい。肥料は根がはる場所へ。 ■「もみがら」「籾殻クンタン」圃場に鋤き込むのはいいですか? 〈●アドバイス〉 土壌の改良のために「クンタン」は圃場の土量を超えない程度には良いでしょうが、量が多ければ問題があります。「もみがら」はやめておく方が無難です。 ■種芋が届きましたが、すぐに植えなくてはいけませんか? 〈●アドバイス〉 一本種の場合は、発芽点から芽が出てきますので、定植されない場合は冷蔵庫での保管が必要です。切種の場合は同封の要領に従って適宜、管理すれば、いつ植えても良いでしょう。 ■種芋にうすカビが生えていました、消毒は必要ですか? 〈●アドバイス〉 ご質問の件ですが、箱の中で表面に薄カビが発生しても土の中に定植されましたら土壌中の菌と共生することになりますので、特に問題はないかと考えられます。同封の種芋の処理要領にありますように、浸漬消毒をすれば、なお安心ではあります。 ■一本種が折れてしまいました、どう処理すればいいですか? 〈●アドバイス〉 首部が折れて、発芽点がない場合は、発芽点に近い部分から不定芽が発生しますので、もう少し太い部分まで、首を切り捨てて、切口に殺菌剤を塗布し、催芽または当社の定植要領のように植えてください。 ■切種の首の方向(上下)が分かりません? 〈●アドバイス〉 方向を違えるときれいにシートに乗りません。基本的に細い方が首の方向ですが、中には同じような太さの切種があります。そういう種芋には必ず切り口に「印」をつけていますので良くご覧下さい。(説明書に図解があります) ■何年くらいで収穫できますか? 〈●アドバイス〉 春に植えて、その年の冬には収穫できます。 ■収穫した山芋から、来年の種芋はとれますか? 〈●アドバイス〉 くれぐれも首の細い部分は、種芋にはしないで下さい。大きく太くは育ちませんし、品質が変化する可能性があります。漬け物などに加工する方が良いでしょう。(自然薯漬け) ■貯蔵していた山芋の表皮に違和感が(保存方法は?) 〈●アドバイス〉 秋冬の収穫物を長く保管できれば言うことはありません。弊社では独自の冷蔵法で通年の保管が可能となっておりますが、一般農家や家庭ではなかなか難しいものです。 個体の品質によっても、長期保存出来るものと出来ないものの差がありますが、要は上手く冬眠させられるかどうかです。収穫時の取扱いが不適切ですと、後になってイタミがでたり表皮に変化が起きます。傷を付けないよう、温めたり乾燥させないよう保湿などに気を配りましょう。 必要がなければ掘り上げずに、2~3月まで土の中に置いておくのも方法です。収穫したものは、ドロ土のままビニールに包んで1~3℃の冷蔵、(冷凍は不可) 新聞紙やオガクズで包むのは風味を損ねたり品質に問題が起きます。 ■虫食いを防ぐには・・・? 〈●原 因〉 コガネムシの幼虫の食害であることが多いです。 〈●アドバイス〉 薬を使うことはお薦めできません。山芋の生育する部分に山土を客土しておけば、基本的に防ぐことが出来ます。
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