頬は顔のなかでも皮脂腺が少なく油分が少ない部位。
そんな頬にニキビができてしまうのが大人ニキビだと考えると、10代の思春期ニキビとは根本的に違うものだということがわかりますし、「油分量(皮脂量)=ニキビ」が当てはまらないことがよくわかると思います。
大人ニキビにとって重要なファクターになるのは、肌表面の油分量ではなく、肌の水分量。顔全体の中でも頬が「部分乾燥状態」になりやすい人が頬にニキビができてしまうんですね。
肝臓が悪いという理由やビタミンB2・B6不足、便秘、甘いものや脂質の摂りすぎが頬のニキビの原因だといわれることがありますが、そうした影響はないとは言い切れませんが、おそらく微々たるもの。
最新のニキビ研究では、頬の部分乾燥が頬ニキビの原因の最有力候補になっています。
頬のニキビの原因は部分乾燥
フジフィルムの研究チームが行った「大人ニキビ」の発生メカニズムに関する研究によると、
ということが結論づけられています。
これは、多くの女性が感じている「生理前になるとニキビができやすい」という現象についても同様です。
これまでは生理前になると女性ホルモン(プロゲステロン)の影響で皮脂量が増えて、それがニキビの原因になると考えられていましたが、実際調べてみると、生理前と後の時期を比べても皮脂量にたいした差はなく、肌の水分量に大きな差が見られたんですね。
そしてニキビの発生との相関関係をみても、肌の油分量とニキビの間に相関関係はなく、肌の水分量とニキビとの間に相関関係があることが確認できたわけです。
※画像引用:
ニキビが多い人の肌は、ニキビのない人の肌と比べて、ニキビの発生部位の水分量が少なく、明らかに乾燥状態にあります。図をみてもられば一目瞭然ですが、頬やフェイスラインといった部分が明らかに乾燥してますよね。
おでこの水分量はニキビがある人もない人もほとんど変わりません。頬やフェイスラインといった部位だけが部分的に乾燥しているわけです。
なぜ、こうした「部分乾燥」が起ってしまうのかというと、
⇒女性ホルモン(エストロゲン)の減少
女性ホルモンのエストロゲンには肌の水分量を増やす作用があります。生理前はこのエストロゲンが減少してしまいますし、ストレスや生活習慣の乱れなどでホルモン分泌に影響ができるとエストロゲンの減少から肌の水分量が低下すると考えられます。
⇒抗菌ペプチドの減少
オルビスの研究によると、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が活発になることで、「抗菌ペプチド」という物質が減少してしまい、それが肌の抗菌力を低下させるとともに肌のバリア機能を低下させて、ニキビにつながることが確認されています。
⇒男性ホルモンの影響
男性の肌は女性に比べると保水力が低く、水分量が少ないうえ、ターンオーバーが早く保護力(バリア機能)が弱い傾向にあります。これが男性のニキビのできやすさや悪化しやすさにつながるわけですが、女性も男性ホルモンが活性化すると、こうした男性肌へと傾きますから肌が乾燥し、ニキビのリスクが増します。
⇒頬やフェイスライン部分のバリア機能の低下
毎日のメイクやスキンケアの刺激や摩擦、界面活性剤の影響で、頬やフェイスラインのバリア機能が低下して肌の水分量を維持できなくなっている可能性があります。
また、頬は紫外線を浴びやすい部位ですが、紫外線は肌のバリア機能を低下させるので注意が必要です。
まとめますと、ホルモンバランスが乱れることにより、肌のバリア機能を低下させるさまざまなメカニズムが働き、その結果、肌の保水力が低下して、乾燥することで角質肥厚から毛穴詰まりが起こって、ニキビができると考えられるわけです。
ニキビの場所で占う頬のニキビの意味は?
ニキビ占いでは、右頬が「振られ」、左頬が「振り」という意味があるのですが、近いうちに異性を振ったり、振られたりすることがあるという意味だそうです。なぜニキビと恋愛と結びつくのかさっぱりわかりません。
頬ニキビの解決策は、肌のバリア機能を高めて肌の水分量を引き上げること!
頬ニキビを治したり、繰り返さないためには、ホルモンバランスを整えると同時に、肌のバリア機能を高めて維持するスキンケアが大事です。
保湿ケアの重要性はわかっていても、正しい保湿とは何なのか?については間違って理解している人が多いので今一度しっかり確認するようにしましょう。
⇒洗顔時の洗い過ぎに要注意!
大人ニキビ対策として洗顔で毛穴を清潔に保つことは重要ですが、ゴシゴシ洗いや1日に何度も洗顔するといったことは、かえってバリア機能が損なわれる原因になります。
強すぎる界面活性剤の刺激や手や指が肌に触れる摩擦には細心の注意を払いつつ、汚れが毛穴に残らないように洗顔してください。
熱いお湯で洗顔するのも肌の保湿成分を奪ってしまうため、ぬるま湯(38度以下が目安)で洗顔するようにします。
⇒化粧水で保湿は間違い!保湿成分を与える保湿ケアを
保湿ケアで一番大事なのは水分ではなく、保湿成分を与えるということです。保水力が低下して肌に水分をつなぎとめられないから肌は乾燥するのであって、水分が足りないわけではありません。
穴の空いたバケツに水を入れても意味がないように、水分保持力が低下した肌に化粧水でたっぷりの水分を与えても蒸発する水分が増えるだけで意味がないんですね。
セラミドなど水分保持力を高める保湿成分を補うほうが効果は高いですが、敏感肌用のクリームで洗顔後の肌にフタをして水分蒸散を防ぐだけの保湿ケアでも肌には自潤力があるので効果があります。
⇒紫外線対策を徹底する
紫外線はニキビを悪化させる活性酸素を発生させるだけでなく、肌の水分を蒸発させ、肌のターンオーバーを乱れさせる原因にもなるため、角質層の形成を阻害し、肌のバリア機能を低下させて乾燥を促します。
紫外線がシミやシワ、たるみといった肌老化の原因になるというのは有名ですが、ニキビにも大きな影響を与えているということは覚えておいたほうがいいです。
⇒ストレス、睡眠不足に注意!
ストレスや睡眠不足は、血行不良を招いたり、成長ホルモンの分泌を妨げる原因になるので、角質層の新陳代謝を阻害してしまい、肌のバリア機能を低下させてしまいます。
乾燥しない強固なバリア機能を育てるには、うるおいを守る洗顔や正しい保湿ケアが大切ですが、しっかり睡眠をとるといった規則正しい生活習慣という土台があってのことですから、なおざりにしてはいけません。
頬のニキビを繰り返してしまうとか、治らないという場合は体質の問題ももちろん関係あることもありますが、その前にまずは肌の土台の立て直しが急務です。
化粧水で水分補給することが保湿だと思っていた人は、まず間違いなく保湿できていませんから、正しく保湿することから取り組んでみてください。
頬のニキビが赤みを帯びている場合はどう治す!?
頬にあるニキビが赤みを帯びている場合は、
頬ニキビの赤みの原因は?
毛穴が炎症を起こしている赤ニキビ
毛細血管がうっ血を起こし、破裂して血の色が沈着したニキビ跡
いずれかか、もしくは混在しているケースが考えられます。
ニキビが大きく腫れていて、痛いという場合は間違いなく炎症が起きているので、スキンケアではビタミンC美容液を豆乳して抗酸化&抗炎症ケアをしつつ、市販薬や処方薬で炎症を鎮めるというアプローチが一番早く治る方法です。
「赤ニキビ」と「ニキビ跡の赤み」に対する適切なアプローチの方法については別ページに詳しくまとめてあるのでそちらを確認してみてください。
それから、これは稀なケースといえますが、雑菌による炎症やダニやカビに反応したアレルギーで頬にニキビができてしまっていることがあります。
梅雨から夏にかけての時期は、汗や湿度の影響で枕や敷き布団、洗顔タオル、ファンデーション用のパフなどに雑菌やカビ、ダニが繁殖しやすいです。
そのため、不衛生な寝具やメイク道具を使っていると、接触部位である頬が炎症を起こしてニキビや肌荒れができてしまうんですね。
こちらも体質によっては激しい炎症を起こすので赤くて痛いニキビができます。
頬の片側だけにニキビができるとか、梅雨から夏の時期だけになぜか頬にニキビができるという場合、不衛生な寝具やメイク道具と聞いて、心当たりがある人は、気を付けてみてください。