ワキガの治療法ってどんなものがあるの?
ワキガを完全に治すには手術しかありません。手術でワキガの原因の汗腺を取ってしまう方法です。でも、手術をしたからと言って必ずワキガが治るとは限りません。もちろん、手術でスッキリ完治した人もいれば、手術をしたことで体の他の部位からニオイが出るようになってしまったり(術後臭)、後遺症で悩む人も数が少ないながらいます。
手術はリスクを伴う治療法です。でも、手術を受けて悩むことが減った多くの人もいます。このページでは、手術を受けるワキガの程度、手術の種類、手術以外の治療法などを紹介します。
ワキガレベルがどのくらいの臭さになったら手術をするべき?
ワキガの手術をするべきか迷っている人は以下の2点が当てはまるかチェックしましょう。
- 手術は本当にワキガであると診断された場合
- ワキガの臭いでとても深く悩んでいる
ワキガかどうかの診断をつける
実際にまったく臭いがしなくても自分はワキガだと信じてしまっている方もいます。こういう方は自臭症と呼ばれています。自己臭症・自己臭恐怖症などと呼ばれる精神的な問題の病気です。周りの人に自分がくさいと嫌がられれていると感じてしまうものです。このような場合は、精神科や心療内科などでメンタルケアの治療を受けます。
自臭症ほどではなくても、実際に自分の体臭が周りの人に気付かれないレベルの臭いでも、自分からひどい体臭が出ていると思い込んでいる人はたくさんいます。勘違いや思い込みでのニオイは手術をしても治りませんので、きちんとした診断を受けてから手術をしないと意味のないものになってしまいます。
試験切開で最終確認
ワキガかどうかの診断方法には、お医者さんが直接においをかぐ方法や耳垢や遺伝などからワキガになりやすい体質かどうかを判断する方法など複数の要因をチェックします。
ワキガの程度を知りたいだけならこれで十分ですが、もし手術を考えている場合は試験切開を行ってくれる病院で実際にアポクリン線の数を調べてみることもおすすめです。試験切開では脇の下の一部を切除し、ワキガの原因となるアポクリン汗腺の数を調べて、実際に手術を行ったらアポクリン汗腺の数を減らすことができるのかを調べることができます。
ワキガの臭いでとても深く悩んでいる
手術をするかどうか決定するに当たって、自分が脇の臭いで深く悩んでいるのかどうかはとても大切な条件です。手術はリスクも伴うので、軽い気持ちで受けるべきではありません。
悩みが深く、日々の生活に影響を受けるくらい気にしているなら手術も考えてみるべきですが、そうでないならば手術以外の温存療法の方がおすすめです。
ワキガの治療方法-手術と温存法
ワキガの治療方法には、アポクリン線そのものを破壊したり除去したりする手術方法と、生活習慣の改善をしたりクリームなどを塗ったりして臭いを軽減する温存療法があります。最近はこれらの中間に位置する注射で汗を止める治療法も人気があります。
手術以外の治療法
ワキガを治すというと手術しか思い浮かばない方もいますが、手術以外でも色々な方法があります。また、軽度~中度ぐらいの症状だと温存方法と言われる手術以外の方法が勧められることが多いです。
手術以外でもっとも効果が高く手軽に行えるのは、ボトックス注射です。これは、美容整形などでシワを伸ばす際におこなう注射と同じようなものです。このボトックス注射をすると、臭いの原因となるアポクリン汗腺と汗を分泌するエクリン汗腺の両方の働きを鈍らせる効果があります。手軽で効果があるのがメリットですが、デメリットは効果がずっと続くわけではなく半年程度(個人差あり)で元に戻ってしまいます。また、繰り返し注射を打つ場合は費用の負担も大きくなります。
でも、手術のように体に負担があるわけではないので、季節によってニオイの弱い時期はワキガクリーム・強い時期はボトックス注射にするなど金銭的負担を軽くするように工夫するのもおすすめです。
手術の種類と内容
手術にはクイック法・コンビネーション法・剪除法などがあります。全種類の手術を行っていて医師と相談しながら患者の希望に合う術式を選べるクリニックや、病院や先生の方針で一種類のみの術式しか行っていないクリニックもあるので、よく質問して手術方法を確かめるもの大切です。
また、いずれの手術法も術後の固定期間があります。抜糸までの期間や腕を上げられるようになるまでにかかる日数など、普段のと同じように生活できるまでかかる時間をきちんと把握して
クイック法(吸引法)
麻酔をした後の脇の下に数ミリの穴を開けて吸引器具を差し込み、汗腺を吸い取る方法です。クイック法(吸引法)という名前の通り30分~40分程度の短時間で終わり、入院も必要ありません。ただし、目で見ながら行うわけではなく、お医者さんの勘(経験則)から吸引する方法です。
メリット
- 傷跡がほとんどわからない
- 短時間で終わる
- 費用が他の術式の半分程度
デメリット
- 目視で取るわけではないため取り残しがある
- 広範囲には不向き
皮下組織削除法
脇の下の皮をめくり、下にあるアポクリン線とエクリン線をかみそりのようなものでそぎ落とす方法です。治療効果が高い術式ですが、薄い皮膚の部分に行うため医師の技術力で差が出ます。アポクリン線エクリン線の両方を取り除くため、汗も減ります。
メリット
- 臭い対策汗対策ともに効果が高い
- 従来の切開法より短時間で終わる
- 傷跡が目立ちにくい
デメリット
- ドクターの技術による差が大きい
- 吸引法などより回復に時間がかかる
- 脇毛が少し薄くなったり、色素沈着が起きたりする
剪除法
脇の下の皮膚を3~4cm開き、下にあるアポクリン線を医師が目視しながら取り除いていく方法です。アポクリン汗腺のみでなく、エクリン汗腺も取り除く場合は汗を減らすこともできます。健康保険が適用されるクリニックの場合、費用が抑えられます。クリニックによっては入院が必要な場合もあります。
メリット
- 健康保険が効くと費用が抑えられる
- アポクリン汗腺を目視で取っていくので効果が高い
デメリット
- 両脇で1~2時間と他の術式に比べて時間がかかる
- 回復に時間がかかる
- 脇毛が薄くなったり、傷跡が多少残る
その他、クイック(吸引)法に超音波で汗腺の細胞を壊すことを加えたコンビネーション(超音波吸引)法や、剪除法でもアポクリン線のみを取り除く方法などがあります。通院しているクリニックにニオイの程度や効果やデメリットなどをよく相談して術式を決定しましょう。不安になったら他の病院でも診てもらうと不安が減ると思います。
手術は、形成外科・美容整形などで受けられます。保険適用なのか適用外なのかなどもきちんと確認しましょう。
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