2013年01月19日
退院後は外来で点滴を受けることになるので、点滴室の場所を確認するため、行くように指示された。
点滴室の中を案内され、TS-1の説明を受けた。
事前に冊子をもらって読んでいたのだが、説明を聞くと注意点がよく分かった。
全部書くと大変な量になるので、私が気になったことを書いていくことにする。
★TS-1は12時間効果があるので、家でも時間を決めて、朝7時に飲んだら、夕も7時に、8時なら、8時とかにして飲んでもらったほうがいいです。3時間くらいのずれは大丈夫です。家に帰ると時間を決めるのが難しくなりますので、朝の4時から10時くらいまで、夕方の4時から10時くらいまでは臨機応変に飲んでください。
★この薬は食後すぐ飲まないと、三種類の成分がうまく働かないのです。なので、必ず一番効き易い食後に飲んでください。空腹時は飲まないようにしてください。飲み忘れたときは三時間のずれは大丈夫ですが、飲み忘れた分を飛ばさないといけません。副作用が強く出ますから、絶対、二回分を一度に飲まないようにしてください。間違えて飲んだときは病院に連絡してください。
★二週間内服して、一週間休みます。ジェムザールもTS-1も悪い細胞と良い細胞の区別がつかないので、悪い細胞も良い細胞も両方ともやっつけてしまうのです。悪い細胞は一回やっつけられると復活しないのですが、正常な細胞は生命を維持するために必ず復活します。この一週間は復活するためのお休みです。飲み忘れた薬をこの一週間に飲むと、正常細胞が復活することができません。治療が延期になったり、体がしんどくなったりします。
★副作用は治療一週間後くらいから影響が出てきます。
副作用で多いのは食欲不振や吐き気です。白血球が下がると感染しやすくなりますし、赤血球が下がると貧血になります。血小板が下がると血が止まりにくくなったりします。こけたりしないよう気をつけてください。血小板が下がった目安として、朝起きたとき、何もぶつけた記憶がないのに青地ができていることでわかることがあります。歯ブラシを柔らかいものにして出血を避けるようにしてください。特に白血球が下がると、肺炎になったり、膀胱炎になりやすくなります。尿が濁ったり、頻尿、排尿時の痛みがあったらすぐに連絡してください。
微熱があるとき、以前はお風呂に入っちゃいけないと言われていたのですが、身体を清潔にするため、37度くらいの熱だと入浴してください。食べ物の制限はありませんが、下痢を防ぐために、新鮮なものを食べましょう。
★下痢が起きたときは食物繊維の多いもの、牛乳や乳製品は避けます。脱水症状にならないために水分をこまめにとってください。水分は口内炎予防にもなりますので、ちょこちょこ飲んでください。ポカリなどのスポーツ飲料が良いのですが、ポカリの味で吐き気がすることがあります。カリウムは糖分と一緒にとらないと吸収しないので、ああいう味になっています。水で薄めて飲むと良いでしょう。ポカリの水版のイオン・ウォーターを飲むと飲みやすいでしょう。
★色素沈着は女性には深刻な問題です。身体の中からシミができてしまうので、手のひらにできてしまうし、関節の皮膚や爪の際が黒くなったりします。スカーフを巻かれたほうがいいし、外出時には手袋をして、日焼け止めをぬってください。TS-1を飲んでいる限りはずっと注意してください。もういいな、と思ったときにど~っとくることがありますので気をつけてください。窓際に立たないほうがよいです。
★間質性肺炎は感染して肺炎になるのではなくて、ジェムザールという薬の副作用でなります。
風邪に似た症状がでますので、風邪をひいたと自分で判断せず、連絡してください。病院でレントゲンを取ったほうが良いかもしれない。
★すごく変わった副作用として、涙がでる、流涙があります。涙管がつまるので涙がぽろぽろ出てくる。そうなったら、目の充血、目がかすむ、目が痛くなるので、早めに連絡してください。炎症を放っておくと、涙管がペチャっとくっついてしまって、管を入れたり、目薬を差したり、眼科で治療するようになります。先生に連絡して、先生から紹介してもらってください。
★ジェムザールは一回7,700円 TS-1は十四日間で14,000円です。
病院に行くときは21,700円持っていきましょう。
2013年01月17日
2012年12月26日朝食後、TS-1(20mg)2錠を飲み、続いてジェムザールの点滴を受ける。
抗がん剤で点滴漏れを起こすと大変なことになると言われ、漏れないように一時間じっとしていた。
夫はそばで注射針を刺している血管をずっと見ていてくれた。
夕食後TS-1を2錠飲む。
眠いくらいで、特に異常なし。
TS-1は14日分処方されている。
12月27日 検診を受けたK病院で胃カメラ検査を受けていたが、大学病院でもう一度胃カメラを受けることになる。
検査結果はK病院と同じ、軽い胃炎だった。
12月28日 身体がだるくて眠気がする。食べたものが消化不良な感じがして、ご飯を残すようになった。エビチリのごま油のにおいで気分が悪くなった。
12月29日 頭が重く、眠い。
お正月を自宅で迎えるため12月30日から1月1日まで二泊三日の外泊許可がでた。
息子たちも神戸や横浜から帰ってくる。
自宅に帰ると、まるで何も無かったかのように普通に生活できるのが不思議だった。
病院にいると気分が病人になってしまうのかもしれない。
吐き気や口内炎などの副作用はまったく感じない。
歯茎が弱っていると感じたら、すぐに柔らかい歯ブラシを買いに行ったのが良かったのかな。
息子たちは片付けや炊事、買い物と大活躍してくれた。
娘は1月2日から仕事なので一泊して一日に三瓶に帰っていった。
私も元旦早々病院に帰った。
1月4日 血液検査の後、ジェムザールを点滴。
眠くなって午後は爆睡してしまった。
抗がん剤治療に時間療法(クロノテラピー)がある。
横浜市立大学医学部第2外科の嶋田紘教授が取り組んでおられる。
抗がん剤は癌細胞を殺傷するが、同時に正常細胞にも毒性を持っている。
正常細胞の分裂・増殖は眠っている真夜中にもっとも沈静化する。
一方、癌細胞は真夜中、寝ているときに盛んになり、昼間は低下する。
この時間のずれを利用して抗がん剤を人が眠っている時間帯に投与すると、正常細胞への毒性を抑え、癌細胞に大きなダメージを与えることができる。
ジェムザールの点滴は午前中に行われるので、真夜中に抗がん剤を投与するクノロテラピーとはいかないが、私が点滴後爆睡したことが、クノロテラピー的効果をもたらしたのかもしれない・・・と夫は言う。
口内炎や吐き気などの副作用が出ないのも、よく眠ったおかげかもしれない。
1月4日の血液検査は白血球3.36(4.00~9.00)と低かったが、以前からチケットを購入していたコンサートに行きたいと言うと外出許可が出た。
1月6日日曜日、プラハ交響楽団 ニューイヤー名曲コンサート。
スメタナの交響詩「わが祖国」より「モルダウ」、ドヴォルザークの交響曲9番「新世界より」。
クラシックに疎い私でもなんだか懐かしい曲だ。
圧巻はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。ヴァイオリン演奏はストラディヴァリウスで奏でる千住真理子さん。
外出する前に担当医が来て「太陽に当たらないように」と注意してくれた。
TS-1の服用の手引きに副作用と注意することが書いてある。
色素沈着の項目には
「強い日差しが差し込む窓ぎわなどをさける」「外出時は帽子や衣類で直射日光をさける」
と書いてあった。
読んでいたが、TS-1を飲み続けた人に現れるのだと勝手に思っていた。
以来、病室でも、窓を開けるのは日の出前まで。
日が昇るとブラインドを閉めるようにした。
1月7日の血液検査は白血球3.38(4.00~9.00)と低めだが、退院することになった。
1月8日 退院。
大学病院から見た朝焼け(黄金山)