生理中にドロッとした血の塊が出ることはありませんか?
少量ならまだしも多い場合は注意が必要になります。
今回は生理の時の大きい血の塊が出る原因、病気が絡んでいる場合はその治療方法また、妊娠や流産の可能性などのポイントをまとめてご紹介します。
Sponsored Links
生理の時に出るレバーのような血の塊の正体は何?
生理の時の血は、不要になった子宮内膜の組織を含んでいます。
これをほとんどは酵素の力が溶かしてくれるので経血となって外に出てくる時は液状になっているのが一般的です。
しかし、何らかの理由で溶かされないまま排出されると「血の塊」として出てくることがあります。見た目も質感もまるで生のレバーのようです。
つまり不要になった子宮内膜の組織の溶け残りというわけです。
生理で血の塊が出る2つの原因
1,エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌量の増えすぎ
エストロゲン(卵胞ホルモン)は子宮内膜を充実させる働きがあります。
このエストロゲンの分泌量が増えすぎると子宮内膜が必要以上に大量に形成されてしまい酵素で溶かしきれなくなる場合があります。
健康な女性でも、20代後半~30代前半にかけてはエストロゲンの分泌量が多くなりやすいため、血の塊が現れやすい傾向があります。
2,子宮の血行不良
子宮の血行不良は、不規則な生活習慣や過度なストレス、不摂生、体の冷えといった様々な要因が重なって引き起こされます。
これらの理由で、血流が滞ってしまい血液自体がドロッとした状態になっていると、溶かしきれずに血の塊となって現れることがあります。
生理で大きい血の塊は病気の可能性?こんな症状に注意
梅干し以上の大きさの血の塊が出る…子宮筋腫の可能性
【子宮筋腫の主な症状】
- 毎月の生理時の経血量が多い。昼間でも夜用のナプキンを使用しないと間に合わない
- 生理時以外にも出血が見られる
- 排便が困難なほどの排便痛がある
- 尿が少しずつしかでない、または出ずらい
- 貧血の症状がある( 息切れがする、立ちくらみがする)
- 下腹部にハリが見られる
- 生理時以外でも、重だるい腰痛がある
- なかなか妊娠しない、妊娠しても流産を繰り返す
以上の中から、当てはまる人は、子宮筋腫を疑って早めに受診することをお勧めします。
【子宮筋腫の主な治療法】
大きさにもよりますが、まずは手術を勧められるようです。なぜなら子宮全摘出術が1番の完全治療になります。
しかし、赤ちゃんを授かりたい方には重い決断となることも事実です。そのため、近年では、子宮を残して筋腫だけをを取る出術が増えています。
子宮の全摘出の目安は、筋腫の大きさが握りこぶし以上か、痛み、経血量の多さなどから、日常生活が困難な人に行うようです。
手術も「腹腔鏡手術」(お腹に小さな穴を開けて、そこから、手術器具を入れ病巣を取り除きます。
開腹手術よりも、身体への負担が少なく、1週間ほどで退院できるそうです。)で行われる事が増えてきたようで、身体への負担と回復までの時間が軽減できます。
レバーのような血のかたまりが出る(ひどくなると片手一杯ぐらいになる)…子宮腺筋症の可能性
【子宮腺筋症の主な症状】
- 強烈な生理痛
- 毎月の生理時の経血量が非常に多く、1日中、夜用のナプキンを使用しないと間に合わない
- 貧血の症状がある( 息切れがする、立ちくらみがする)
- 生理時以外にも出血が見られる
- 進行すると、下痢、便秘を繰り返す
- 下腹部に圧迫感が見られる。
- 生理時以外でも、下腹部に痛みを感じる
- 妊娠を望んでも、なかなか妊娠しない、妊娠しても流産を繰り返す
初期の腺筋症は痛みが少ないですが、進行していくと、子宮系の病気の中でも最も痛みが強いと言われています。
血のかたまりも他の病気とは比較になりません。その為、気づいた時には貧血になっている事も多くみられます。
【子宮腺筋症の主な治療法】
ホルモン剤を用います。血液循環を改善する目的で、血液循環剤を使用することもあります。貧血防止の為、鉄分の投与も行います。
子宮腺筋症は強めの痛みがあることも多いので、痛みを少しでも和らげるために鎮痛剤が処方されます。
病気が進行し、重度になると手術を勧められます。
子宮の全摘出術や腺筋症が広範囲でなければ、一部分のみの摘出手術になります。
しかし一般的に言って、手術が必要なほど病気が進行している場合は、一部のみという事は難しい可能性があります。
梅干し以上の大きさの血の塊が出る…子宮内膜症の可能性
【子宮内膜症の主な症状】
- 毎月の生理時の経血量が多い。昼間でも夜用のナプキンを使用しないと間に合わない
- 生理時以外にも出血が見られる
- 性行痛がある
- 尿が少しずつしかでない、または出ずらい
- 下腹部にハリが見られる
- 生理時以外でも、下腹部に痛みを感じる
- 妊娠を望んでも、なかなか妊娠しない
思い当たる事があり、血のかたまりがある人は子宮内膜症を疑って早めの受診を心がけましょう!
【子宮内膜症の主な治療法】
薬物療法と手術療法があります。
生理を止めてしまえば、子宮内部以外にできた内膜組織の増殖を抑える事ができるので、薬で生理をコントロールするわけです。
低用量ピルを用いて、エストロゲンの働きを抑える事により、内膜は厚くなりません。
生理の量がグッと減り、生理痛も軽減されます。完全に生理を止めてしまう方法と、生理は起こるが少量になる方法があるようです。
薬物療法を続けても、内膜症が繰り返される場合や、激しい痛みに耐えられない場合、チョコレート嚢胞(「チョコレート嚢胞」とは、卵巣の内部に発生する子宮内膜症で、「子宮内膜症性卵巣嚢胞」ともいわれます。)のような深刻な場合は、手術することになります。
現在では腹腔鏡手術が主流になっています。
血の塊が出る人は妊娠は難しい?
血の塊が出ること自体は一般的にもあることなので、血の塊が出るからと言って妊娠しづらいということはないようです。
しかし、大きい血の塊が出たり、生理の量が多い人には他の子宮の病気が疑われることもあるかもしれません。
子宮の病気を患っている=妊娠しづらいということはあるかもしれません。
レバーの様に見えるくらい大きかったり、ナプキンでは吸収できないような大きさでしたら、1度婦人科を受診してみた方がいいかもしれません。
血の塊が原因で流産する?
通常の生理時に、この血のかたまりが出る事が多いからと言って、妊娠したら流産しやすいかというと、まったく別問題です。
しかし、妊娠中に出血しその際に、血のかたまりが出てきた場合は、流産を疑ったほうがいいようです。
出血で流産に気づく事が多いようですが、必ず血のかたまりが出るわけではないそうです。
生理で血の塊が出る人が気をつけること
貧血に気をつける
前述しましたが、血の塊が大きめに出る方は貧血症状を伴うことが多いようです。
それでなくても毎回の生理で出血をするので女性にとっては鉄分を補うことはとても大事なことだと言えます。
ひじき、キクラゲ、ココア、ゴマ、レバー、パセリ、しじみ…など鉄分を補う食材はどんどん取り入れましょう。
生理で血の塊が出ないように予防する5つのポイント
1,体を冷やさない
血行不良は体の冷えが大きな原因。体の各部分の関節や首(手首、足首、首)の部分を冷やさないようにしましょう。室内でも靴下を履いたり、腹巻をしたりしましょう。
特に子宮あたりが冷えないよう下半身を温めるように心がけてください。シャワーではなく、なるべく湯船に浸かることをお勧めします。
2,適度な運動
適度な運動をするのは血行改善に効果的です。激しい運動でなくてもかまいません。定期的に続けるのがコツです。
3,服の締め付け
体を締め付けるような下着やパンツ(スキニーパンツ)は血の巡りを悪くします。なるべくゆったりしたシルエットの服装を心がけましょう。
4,ストレスを溜めない
ストレスが強くかかると、血行不良やホルモンバランスの乱れの原因になります。自分がストレスを発散できるようにリラックスできる時間を設けましょう。
5,食事のバランスを考える
過度なダイエットは控え、できるだけ健康的な栄養バランスの取れた食事を心がけてください。血行改善に効果のある生姜や根菜類、青魚などを摂取するのもお勧めです。
まとめ
生理の時に血の塊が出たからと言っても許容範囲内であればすぐに重篤な病気につながる心配はないようです。
しかし、放っておくと手術や、将来不妊の原因にもなりかねません。
血の塊の量に注目し、必要とあればすぐに婦人科を受診することをお勧めします。
Sponsored Links