ウェブブラウザのJavaScript(ジャバスクリプト)の設定が無効になっています。Javascriptが無効になっていると、サイト内の一部機能がご利用いただけません。 君がこの世に生を受けたことが、一番の幸せ2013年11月11日 00:182013.11.11ゾロお誕生日おめでとう!サイトにも載せましたがせっかくなのでこっちにも。日付が変わった。今日はゾロの誕生日だ。たっぷりとゾロを愛してやって、今は宿のベッドの中。ふかふかの枕に顔を押し付けて微睡むゾロの髪を撫でながら、誕生日おめでとう、とサンジは囁く。ゾロはゆっくりと瞬いて、今にも寝てしまいそうな声でありがとうと言った。「プレゼント、何が欲しい?」酒以外な、と言って笑う。ゾロは少し考えるような素振りを見せた後、サンジを指差した。サンジはぱちりと瞬く。「…え?おれ?」参ったな、もう心も体も、お前に全部あげちまったのに。困った様に言いながら、それでも嬉しそうにサンジは笑った。ゾロの頭を撫でる手付きが、意識せずとも優しくなる。眠たそうな声で、今日、とゾロが呟く。「ん?」「今日一日、お前のこと好きにさせろよ…」そう言ったきり、ゾロはうっとりと目を閉じて、寝入ってしまった。すうすうと、規則正しい寝息が響く。「ええ…?」ゾロ自らサンジを求めることは初めてのことだった。サンジは頬を熱くする。「おれ…どうなっちゃうんだろう…」もしかして、心臓が破裂しちゃうんじゃないかなあ…サンジは一人呟いて、ゾロの隣に潜り込む。抱き締めると、寝惚けながらサンジの裸の胸に頬を擦り寄せてくるのがたまらなく愛おしい。おやすみ、と頬にキスをして、サンジは意識を手放した。---------------------------------------------------目が覚めたら、ゾロが目を開けてこちらを見ていた。大きな掌で、ゆっくりと生際に沿ってサンジの髪を撫でつけている。気持ちがよくて、サンジは猫のように目を細めた。「ん…おはよ…」ふにゃふにゃと、サンジは微笑みながら、舌足らずに言う。ゾロもおはようと言った。手はサンジの頭を撫で続けている。「きもちい…もっとして…」「ん」くすくすと笑いながら、ゾロはサンジの頬に手を滑らせる。サンジはその手に擦り寄って、溜息を吐いた。「はあ、あったけえ…」ゾロの体を抱き締めながら、頬に口付ける。ちゅ、ちゅ、と何度も繰り返すと、やめろと顔を押し戻されてしまった。「今日はゾロの誕生日だろー?おれ、いっぱいお前のこと甘やかしてえのに」頬を膨らませて、拗ねたように言う。「おれがお前のことを甘やかしてえんだよ」誕生日くらい、おれの好きにさせろ。そう言って、ゾロは頬を染めて視線を逸らす。サンジは一瞬きょとんとした顔をして、ゾロに負けないくらい頬を赤く染めた。「え、なに?なにをしてくれるの?」嬉しそうに、甘えた声でゾロに纏わりつく。ゾロはサンジの体を抱き返すと、瞼にキスを落とす。「んー?…今は言わねえ」とりあえず、起きようぜ。ゾロはもう一度サンジの瞼にキスをすると、起き上った。朝日に照らされる裸体が、とても眩しい。ぺたぺたとシャワールームに向かうのを追いかけて、サンジもベッドから降りた。---------------------------------------------------パーティーの料理に使う食材を探しに、市場へ来ていた。サンジが何食べたい?と聞くと、ゾロは肉が食いてえと言う。「肉ぅ?」そうだなあ…ローストビーフとか…ハンバーグとか…あっ、唐揚げもいいな…次々に料理の名前を口にしながら、楽しげに食材を吟味している。そんなサンジを見て、ゾロはひっそりと笑った。ゾロは、料理に関わっている時のサンジを見ることが、とても好きなのだ。だから、たくさん荷物を持たされても、気にならない。「悪いなあ、誕生日なのに」すまなさそうに眉を下げてサンジが謝るのに、ゾロは首を横に振って応えた。「いい、気にすんな」おれのために張り切ってくれてるってわかってるからな。「な、なにそれ…!ずりぃ…!」サンジは顔を真っ赤にして、口元を手で押さえる。本気で照れているらしい。ゾロは思わず吹き出してしまう。「ははは、タコみてえだぞ」「うっせ…!」てめぇ、今夜は覚悟しとけよ…!悔しそうに言うサンジがおかしくて、ゾロはますます声を上げて笑った。---------------------------------------------------夜。宴は、サニー号で盛大に開かれた。サンジはゾロのために、張り切って豪華な食事を用意した。ゾロはもちろん、他のクルーも喜んでくれた。何度もおめでとうと言われて、ゾロは照れ臭そうに笑っている。その様子を給仕しながら眺めて、幸せだなあとサンジは微笑んだ。散々騒いで宴がお開きになると、ルフィやウソップはその辺に転がり眠ってしまった。「そろそろ私たちも寝るわ」今にも眠ってしまいそうなチョッパーを抱き上げ、後は二人で楽しんでね、とナミはサンジに向かってウインクする。「なななななな、ナミすゎん…え、えへへ…」サンジは頬を赤く染めて狼狽えた。そんなサンジを見て、ロビンは可笑しそうにうふふと笑う。サンジの頬がさらに色付く。出ていく間際、あ、と何かを思い出したようにナミが声を上げた。ゾロ、と手招きして呼び寄せる。「…ぁんだよ」「私たちからの誕生日プレゼントよ」そう言って、チョッパーとナミ、ロビンがゾロの頬にキスをする。ゾロは驚いて頬に手をやった。あ、ずるい!とサンジが叫ぶ。「ちゃんとしたプレゼントは、また次の島で買うことにするわね」それじゃあ、おやすみなさい。サンジくんは、誕生日の時にしてあげるわ。くすくすと笑いながらそう言って、今度こそ、ナミたちはダイニングを出て行った。「あー…いいなあ、おれもゾロにキスしたい」ぽつりと呟くと、すりゃいいじゃねえか、とゾロが言う。え、いいの、とサンジの声が弾んだ。「おれもしたいし」隣にいるサンジの頭を引き寄せて、頬に唇を押し当てる。ちゅう、と可愛らしい音を立てて、ゾロは離れた。「…口には?」「はいはい」ゾロに抱き着いて、上目遣いで甘えたように言うサンジの口を、甘く吸った。下唇を柔く噛んで離す。サンジは、ああ、とうっとりした声で溜息を吐いた。「はあ…ぞろ…」「…続きは、風呂の後な」「風呂?一緒?」「ああ」とろんとした顔で、サンジが唇を寄せてくる。押し付け合うだけのキスを一回。「ほら、行くぞ」くしゃくしゃとサンジの髪をかき混ぜて、ゾロは風呂場へ向かった。サンジもその後を追いかける。脱衣所に着くと、ゾロはサンジのネクタイを解き、ボタンを外していく。どうやら、サンジを甘やかしたい、らしい。いつもとは逆のそれがくすぐったくて、サンジはくすくすと笑う。「ほら来いよ、髪も体も、全部洗ってやるから」魅惑的な言葉に、サンジは喜んだ。「わあ…ゾロの誕生日なのに、いい思いしちゃってるよ、おれ」「言ったろ、今日一日、お前を好きにさせろって」石鹸はやめろよ、痛むからというサンジの言葉に頷いて、ゾロはシャンプーを泡立てた。ふわふわの泡をサンジの頭に塗り付けて、わしわしと洗い始める。想像よりも優しいその手付きに、サンジは気持ちよさそうに目を細めた。気を抜くと、このまま眠ってしまいそうだ。「ん、ゾロ、上手だね」そう言うと、ゾロが嬉しそうに笑う。濯ぐぞ、目ぇ閉じとけ、と言われて、サンジは目を閉じ、流しやすいように上を向いた。シャワーでお湯がかけられて、泡が流されていく。「よし、できたぞ」ちゅ、と額に口付けてから、ゾロはタオルに石鹸を擦り付けて、再び泡を立て始める。「…なんか今日、ゾロってばたくさんキスしてくれるね」嬉しいけど、とサンジは言う。「おれの誕生日に、好きなもんに好きなことして何が悪い」ゾロは至極真面目に言って、サンジの背中を洗い始める。サンジは、なんだかクラクラしてきた。「なんか、のぼせちゃいそうなんだけど…」「のぼせりゃいいじゃねえか」おれだけに、のぼせてろよ。「あー…もう…」すっげぇ殺し文句!「好きだよ」「おれもだ」手を伸ばせば、ぎゅっと抱き締めてくれる。唇を寄せれば、唇で受け止めてくれた。もっと、と舌を伸ばす。絡める。口付けを深くすればするほど、ゾロはサンジの頭を掻き抱く。背筋がぞくぞくと痺れる。たまらない。「は…続き、しても?」「…ん」ゾロは返事の代わりに、ちゅうと首筋に吸い付いた。「…付いた」「え?」「おれのもんだ」目の前の鏡を見る。ゾロが吸い付いた首筋にはくっきりと赤い痕が付いていた。ゾロはそれを愛おしそうに撫でている。「っ…今夜は寝かせねぇぞ!」「ははっ」笑うゾロを揉みくちゃにしながら、サンジはもう一度、誕生日おめでとうと言った。お前が生まれた日に感謝を。想いを込めて、抱き締めた。