亜鉛のサプリは飲みすぎると逆にはげる?それは何故?

 

体の健康を支える上で欠かせない栄養素がミネラルですが、その中でも特に若い世代で摂取することが望まれているのが亜鉛です。

 

薄毛対策にも有効とされております。

 

しかし、インターネットの掲示板等で

 

亜鉛のサプリメントを服用することで逆に抜け毛が増えた

 

という書き込みを頻繁に見かけます。

 

なので、今回は以下の2点についてそれぞれ調査をしてみました。

 

  1. 亜鉛の取りすぎで逆に抜け毛が増える、薄毛が進むことはあるのか
  2. 亜鉛の取りすぎで抜け毛が増える原因について

 

 

亜鉛の役割について

 

亜鉛は肉類から穀物そして野菜と色々な食品に含まれていますが、

 

その中でも特に代表的な食材としては冬の味覚『牡蠣』や肉類のホルモン、レバーに多く含まれています。

 

髪の毛はタンパク質のケラチンで出来ています。

 

ケラチンはアミノ酸から作られます。

 

そして、アミノ酸からケラチンを作る時に、亜鉛が必要になります。

 

ケラチンのみならず、亜鉛は体内で、2000種類以上ある酵素のうち約300種類の組成に使われます。

 

亜鉛が足りないことで、新陳代謝、免疫力に悪影響が出るといわれています。

 

簡単に書きますと、

 

亜鉛は髪の毛の土台となる頭皮を清潔に保っている。

 

そして、亜鉛が無ければ髪の毛は作られないということです。

 

 

亜鉛が足りないとどうなる?

 

逆に亜鉛が足りないことで以下の障害が引き起こされます。

 

亜鉛欠乏症の特徴は、発育遅延、食欲不振、および免疫機能障害である。重症の場合、亜鉛欠乏症は脱毛、下痢、性的発達の遅延、インポテンス、男性の性腺機能低下、および目と皮膚の病変を引き起こす 。

 

 

要約してみると、

 

亜鉛が欠乏することで、髪の毛が抜ける、性機能が十分に働かなくなると書いています。

 

よって、『薄毛対策に亜鉛』という考えは間違ってはいないと言えます。

 

なのに、何故、亜鉛の摂り過ぎで髪の毛が抜けるのでしょうか?

 

次で明らかにしてみましょう!

 

 

亜鉛を多く取るとどうなる?

 

亜鉛を多く摂取すると、銅の吸収を阻害し、時には銅欠乏症やそれに関連した貧血を生じることがある[79,80]。このため、AREDS研究[72]に使用されている製剤のように、多量の亜鉛を含むサプリメント製剤には、銅が含まれることがある。

 

 

 

 

を簡単にしてみると。

 

亜鉛を過剰摂取してしまうと、銅が足りなくなってしまう。

 

そして、銅欠乏症になってしまうということです。

 

 

銅欠乏症による弊害

 

銅が欠乏症になることで腸からの鉄の吸収もうまく行かなくなり、貧血症状が起こります。

 

そして、脱毛症状が出ます。

 

 

亜鉛による脱毛症状の正体

 

  1. 亜鉛を過剰に摂取する
  2. 銅が足りなくなる
  3. 脱毛症状へと至る

 

という流れで脱毛が起こっていることがわかりました。

 

しかし、亜鉛が足りなくても脱毛症状を起こしてしまうのにどうすれば良いのでしょう?

 

 

答えは

 

程よく亜鉛を取れば良いということです。

 

 

         

 

推奨量耐用量上限
男性11mg40mg
女性8mg40mg

 

亜鉛の推奨量は男性の場合11mgです。

 

そして、耐用量上限の40mgです。

 

つまり、11mgより多く、40mg以下の範囲内で亜鉛を摂取をすれば良いということです。

 

 

亜鉛サプリメントに含まれることの多い「セレン」に脱毛リスクがある

 

市場に出回っている亜鉛やミネラル補給タイプのサプリメントには「セレン」というミネラルが高濃度に含まれていることがあります。

 

この「セレン」を過剰摂取することで脱毛をはじめとする副作用が報告されています。

 

アメリカでは、2008年に政府機関が、ある特定のダイエタリーサプリメントにセレンやクロムが高濃度に含まれていて、健康被害が報告されていると注意喚起しました。

 

この製品の利用者に、脱毛、筋肉のけいれん、下痢、関節痛などの症状が出ましたが、検査の結果、最も多いもので1回摂取量中に40,800マイクログラムのセレンが検出され、クロムは3,426マイクログラムが検出されました。

 

東京都福祉保険局の資料より引用

 

 

セレンは通常の食事で足りなくなることは無い

 

セレンは、酵素やタンパク質の一部を構成し、抗酸化反応(酸化物質により細胞が障害を受けるのを防ぐ反応)において重要な役割を担うミネラルです。セレンは、藻類、魚介類、肉類、卵黄に豊富に含まれており、日本人の通常の食事で不足することはありません。

 

東京都福祉保険局の記事より引用

 

セレンについては通常の食事で十分に摂取が出来るため、わざわざサプリで摂取する必要は無いということです。

 

東京都からも注意喚起がされている

 

ミネラルは、骨格の形成や筋肉の運動、新陳代謝、酵素の活性化などに重要な働きをしており、健康を維持するためには欠かせないものです。
ところが、ミネラルの摂取が偏ってしまうと、欠乏症あるいは過剰症として、体に影響が出てくることがあります。

 

---略-------

 

サプリメントを利用する際は、食事から摂取しているミネラル量を考慮して、耐容上限量を超えて摂取することのないよう気をつけてください。

 

また、複数のミネラルを配合した、いわゆる「マルチミネラルサプリメント」の中にセレンやクロムが含まれている場合があります。製品に書いてある成分表示をよく確認してから購入してください。

 

東京都福祉保険局の記事より引用

 

セレンをサプリメント等で偏って摂取してしまうと体に影響が出てしまうため、

 

サプリを買う際にはセレンが含まれているかどうかを確認するようにと、東京都福祉保険局から注意喚起がされています。

 

 

市場のサプリ28製品中22製品が必要以上のセレンが入っています。

 

東京都が市場に出回っているミネラルサプリメントを調査したところ、28製品中の22製品に、一日の推奨摂取量を超えたセレンが含まれていたとのこと。

 

セレンは、厚生労働省が作成した「日本人の食事摂取基準(2010年版)」で推奨量(必要量を満たすと推定される1日あたりの摂取量)及び耐容上限量(過剰摂取による健康被害を起こすことのない最大の量)が設定されています。
調査結果について、成人男性に比べて推奨量が低く設定されている成人女性を例にとって考えると、28製品のうち22製品で、表示された摂取目安量が推奨量である1日当たり25マイクログラムを超えていました(図1)。日本人は通常の食事からセレンを十分に摂取しており、その平均摂取量は約1日当たり100マイクログラムといわれています。この平均摂取量を調査結果に加算すると、耐容上限量を超えてしまう製品がありました。

 

 

東京都によるのセレンの推奨量は 25μg(15歳以上29歳未満の女性の場合)

 

耐用上限(超えて摂取すると健康被害を生じる恐れのある数値)は220μg

 

日本人は通常の食事からセレンを十分に摂取しており、その平均摂取量は約1日当たり100マイクログラムといわれています。(東京都福祉保険局)

 

東京都福祉保険局によると、サプリを飲まなくとも100μgのセレンを日本人は自然に摂取していることになります。

 

なので、サプリによって残り120μgのセレンを摂取することで、耐用上限の220μgを超えてしまうことになります。

 

つまり、亜鉛サプリに含まれるセレンを摂取することで、体調不良や脱毛という思わぬ影響を受けてしまう可能性が高いということです。

 

各社の亜鉛サプリのセレン含有量

 

 

1日あたりの目安量を守っていれば、理論上はセレンは耐用上限を超えることは無い様です。
しかし、食べ物から自然に摂取するセレンの数値100μgはあくまで日本国民の平均です。

 

食生活の偏りなどで、この数値をオーバーしてしまう可能性が無いとも言えません。

 

また、一日のセレン推奨量をサプリ1粒の摂取で超えてしまうという点を考慮すると、

 

たかがサプリと侮らず、かかりつけのお医者さんに相談してから服用することが無難と言えます。

 

亜鉛サプリで逆に抜け毛が増えてしまう可能性についてまとめ

 

  • 亜鉛が不足すると抜け毛に繋がる
  • 逆に亜鉛を過剰摂取すると銅不足になり脱毛のリスクがある
  • 亜鉛サプリに含まれるセレンにも過剰摂取による脱毛のリスクがある

 

 

当サイトとしては、以下の結論で締めくくりたいと思います。

 

  • 亜鉛は不足してもダメだし、摂り過ぎてもダメ
  • ミネラルをサプリで不自然に偏って摂取すると思わぬ副作用の恐れがある

 

 

亜鉛は食料から摂取することで、超過せずに取り込むことが出来ます。

 

特に、牡蠣には亜鉛と銅、必須アミノ酸が豊富に含まれているので、オススメです。

 

銅不足のリスクに対処しつつ、亜鉛を摂取することができます。

 

あとは、豚レバーや、少し値段が高いですが松の実も亜鉛を多く含む食品です。

 

年中牡蠣ばかり食べるのも辛いものがあるので、無理せず食品を切り替えて亜鉛を摂取していきましょう。