2017年5月23日 更新

AGA・薄毛治療で注目!新成分【セチピプラント】の作用!

セチピプラントは新規のAGA治療薬として注目を集めています。AGAの原因の1つがプロスタグランジンD2という物質であることを根拠に開発が進められています。まだ臨床試験の段階なので市場に出回っているわけではありませんが、これを機に知っておきましょう。

目次

セチピプラントは、新規のAGA治療薬

私達のためにつくられる薬は、日々新たなものが開発されています。
それらによって、さらに私達が得られる恩恵は大きくなります。
もちろん、病気を治すためだけの薬ではなく、それには誰もが悩める『薄毛』に効果の期待できる薬も含まれます。
私達の身の回りにも、薄毛に悩んでおられる方は少なくないかもしれませんが、
本人がそれと知らずに発症している場合があります。
そのような単なる薄毛ではなく、『AGA(男性型脱毛症)』に効く新たな薬が、開発されています。
一般的に知られている代表的なものとして、DHTを抑制する『プロペシア』などがありますが、
一つが、『セチピプラント』というものです。
それには、どのような特徴があるのでしょうか。
セチピプラントは新規のAGA治療薬として大きな注目を集めています。
2015年9月にアメリカFDAに臨床試験の申請がされてすぐに、
ミノキシジルやプロペシアといった先行するAGA治療薬と同様に期待を集め始めました。

米国で臨床試験を開始

臨床試験を開始したのは2015年9月、
キセラ・バイオファーマスーティカルズというアメリカの製薬会社が主体となって行われています。

副作用についても慎重に試験されている

臨床試験では効果がどの程度か調べることも大切ですが、何よりも安全性が重要視されます。
市場に出回ってから副作用などの大きな問題が出てしまっては責任問題になる上に、企業の信頼も失墜しかねない大問題に発展してしまうからです。

臨床試験はフェーズ試験ともいわれますが、何段階にもわたって副作用が出ないのか安全性試験や調査が行われて市場に出回ることとなります。
AGA治療薬で先行しているミノキシジルやプロペシアなどで話題にされるような副作用が軽減されたAGA治療薬であることを期待したいものですね。
治験は第I相試験から第III相試験の3段階あります。第I相試験では、元気な男性の若者が被験者になります。ここでは、薬がどのように吸収されて体の中に広がり、体から出て行くかを調べます。

第I相試験で薬の体内の動きと安全性が確認されると、次は少数の患者さんを対象に薬をどのくらい服用したらよいかを調べます。これを第II相試験と言います。

次に、多くの患者さんを対象に従来から使われている、似た作用の薬と効果と安全性を比較する試験をします。これを第III相試験と言います。この第III相試験で薬の候補の効き目と安全性が確認され、国が承認すると販売されることになります。
私達が薬を用いる点で何よりも気になるのは、副作用の点です。
どれだけ効果が期待できる薬であっても、副作用によっては健康に被害を及ぼす場合があります。
また、副作用の発生の仕方は、個人によって差があるため、特定の薬品に関して確実にどれくらいの副作用の可能性がある、という断定もできません。
これは、AGA治療薬であっても、同じことです。
私達は、治療薬を選ぶ際にも、この副作用に注意しなければなりません。
新しい薬が開発され、そして世に出回るまでには、一定の手順があります。
それが、開発、試験、認可といった手順です。
経口薬のAGA治療薬と言えば現在、ミノキシジルタブレットやフィナステリド・デュタステリドなどが挙げられるが、今後新たな経口薬が投入される事によって市場の活性化、拡大が進むことだろう。 ミノキシジルタブレットやフィナステリドは副作用も強いので、その観点からも要注目だ。

AGAの原因の1つは、プロスタグランジンD2の過剰生成

AGAの原因にはジヒドロテストステロンなどの男性ホルモンの影響が大きいとされてきましたが、
もちろん男性ホルモンだけの影響を受けているわけではありません。
環境要因やストレスなども影響すると言われていますが、
「プロスタグランジンD2が頭皮で過剰生成していることが原因」という新しい見解も出ています。
このプロスタグランジンD2はAGAだけではなく、
さまざまな病気にも関与していることが知られている因子です。
アメリカの医学誌である「サイエンス・トランスレーショナル・メディスン」によると、
脱毛部分にPGD2が過剰に存在してることが判明したといいます。
男性5人の頭皮サンプルを採取し全ての遺伝子を調べた結果、脱毛部分と正常部位を比較するとPGD2を多く作り出す遺伝子が大量に発現していることが判明したという。
基本的にAGAは、進行型の脱毛症です。
ですから、薄毛に気付いたときには既に症状が進行している場合が多いのです。
気付きにくく、本人に自覚がないまま発症していくことがあります。
そのため、迅速な発見、治療が必要になるのですが、
そもそも、AGAが発症することにも、必ず原因があります。
その一つの要因となるのが、いわゆる『ホルモン物質(男性ホルモン)』です。
男性ホルモンとありますが、ごく少量、女性の体内でも分泌されています。
その逆も然りです。
米国ペンシルバニア大学のGeorge Cotsarelis氏率いるの科学者達は、薄毛は、プロスタグランジン D2(PGD2)という酵素が毛包塞いでしまうのが原因だと突き止めました。
薄毛の人の頭皮には、通常の3倍ものPGD2が存在することが判明、これらが毛包の発育を邪魔しているのだそうです。

科学的にもプロスタグランジンD2がAGAの原因となることを報告

AGAの原因がプロスタグランジンD2であることを発表した論文です。
薄毛の男性の頭皮では、このプロスタグランジンD2が
mRNAやたんぱく質レベルで発現が高くなっていることを報告しています。
また、プロスタグランジンD2が髪の成長を抑制することや、
プロスタグランジンD2とGPR44タンパクがAGA進行に関わっていることも示唆しています。
男性型脱毛症は思春期以降に発症、前頭部や後頭部の毛髪が徐々に細く短くなり、最終的にはなくなる。症状に悩む男性は国内に約800万人いるとされる。
 研究チームは、患者5人の頭皮を分析。「プロスタグランジンD2」という物質をつくる遺伝子の働きが、脱毛部では活発で、毛のある部分の約3倍に上ることを突き止めた。健康な頭皮を培養し、この物質を加えると、毛髪の成長が妨げられた。

セチピプラントは頭皮のプロスタグランジンD2産生を抑制する

新薬開発において、よく見られるのが受容体経口薬です。
原因となる因子と結合させて、その因子の量を減らしてやるイメージでしょうか。
今回のセチピプラントも頭皮で過剰生成されたプロスタグランジンD2の量を減らしてやるために、
プロスタグランジンD2を結合する受容体です。
セチピプラントは、脱毛の主要要素の可能性があるプロスタグランジンD2(PGD2)受容体の経口剤で、膨大な安全性データベースに基づき特徴付けられた成分であるという。
結果的にヘアサイクルの成長フェーズが延びて毛髪の成長が促される

今後の臨床結果に期待

臨床試験とは、簡単に言えば人体を用いての薬の試験です。
これを行うことによって、その薬が人体に用いても良いものなのかどうか、証明されます。
この臨床試験は、いわゆるマウスなどを用いた動物での試験の後に行われるものです。
この臨床試験が終了してもすぐに薬として販売できるわけではなく、さらにその薬を国が認可しなければなりません。
そして、ようやく薬の承認が行われ、販売ができるようになるのです。
これら、新たな薬が開発されてから販売されるまでのプロセスは、非常に長いです。
臨床試験は何年にもわたって慎重に行われます。
また臨床試験の途中結果なども企業の極秘情報となっており、
一般市民が簡単に手に入れることができません。

しかし、着実に臨床試験は進められており、
市場でAGA治療薬として使われていくことを目標にしていることは間違いありません。
どのような結果が出てくるのか、今後の臨床結果に期待ですね!
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