目次
- ひまし油はどうやって使えばいいの?
- そもそもひまし油とはなに?
- ひまし油効果で髪のケア
- ひまし油効果で肌のケア
- ひまし油湿布の健康効果
- その他のひまし油の使い方
- ひまし油の買い方や注意点
- ひまし油効果で体が変わる
ひまし油はどうやって使えばいいの?
ひまし油って聞いたことはあるけど、どういう油なのかよくわからない人も多いでしょう。昔から使われている油ですが、工業製品などの原料に使われることが多く、一般的にはなじみが薄かったようです。そのひまし油、実は肌や髪、爪などに付けると高い美容効果が得られるのです。それどころか、老廃物の排出や血行を良くするなど健康効果もたくさん。本格的に湿布を行えば、体調不良や病気の改善も期待できるようなのです。なんだか凄そうなひまし油について、その効果を中心に検証していきましょう。
そもそもひまし油とはなに?
ひまし油はトウダイグサ科の唐胡麻(トウゴマ)という多年草の種子から採れる植物油です。生のトウゴマ種子にはリシンという猛毒が含まれていて、油に抽出する際はそれが除かれ、適量なら食用としても安全に利用できます。
ひまし油の成分
ひまし油の成分は、次の表の通りです。
| リシノール酸 | 87~90% |
| オレイン酸 | 4~7% |
| リノール酸 | 3% |
| パルミチン酸、ステアリン酸(飽和脂肪酸)など | 3% |
ひまし油は9割近くをリシノール酸で構成されているという、ほかの油にはない特徴があります。鎮痛作用や抗炎症作用が認められ、アメリカ食品医薬品局(FDA)でも「安全で効果的」な物質として登録されているということです。ひまし油の効果はこのリシノール酸の効果と言ってもいいでしょう。
ひまし油は古くから緩下剤や陣痛促進剤として使われてきました。小腸でリシノール酸とグリセリンに分解され、リシノール酸は腸の神経を刺激して、ぜん動運動を促します。グリセリンは、大腸で便を柔らかくし、潤滑作用で排便しやすくしてくれるのです。また、リシノール酸は小腸や子宮内にある筋細胞の生理活性物質・プロスタグランジンと結合し、収縮作用を及ぼすことで下剤や陣痛促進剤としての効果を発揮するとされています。
ほかにもさまざまな効果が認められているようです。
ひまし油で得られる効果とは?
- 洗浄作用がある
- 抗菌作用がある
- 保湿を高める
- リンパや血流を良くする
- 老廃物を排泄する
- 傷や真菌感染症を修復する
- 代謝を高める
ひまし油の商業製品
ひまし油は非常に粘度があって比重が重く、低温でも固まらない性質があるため、エンジンオイルなど工業用に広く使われています。物を柔らかくする性質があるので、プラスチック製品や塗料などの原料にも。私たちの日常で使われている製品の一例をあげても、石鹸、医薬品、化粧品、文房具、ネイルリムーバー、潤滑油、インキ、ワックス、ナイロンなどさまざまです。
医薬品では下剤が古くから有名で、第2類医薬品の「日本薬局方 加香ヒマシ油 」がその代表的なもの、化粧品では口紅やアイメイクなどに多く利用されています。
ひまし油ってどのくらい前から使われているの?
ひまし油は、紀元前4000年頃の古代エジプトで使われていたとされるほど歴史の古いものです。当時のエジプトではひまし油を目の治療に使っていたのだとか。今でもドライアイを治すためにひまし油を目に点眼するという人もいるようです。
ひまし油効果で髪のケア
ひまし油を使って体のさまざまなケアができますが、特に髪にはとてもいい効果があると評判です。
ひまし油の髪への効果
ひまし油のリシノール酸は皮膚に浸透して細胞を活性化し、多くの効果を発揮するもの。その中でも髪を美しく保つ効果が非常に高いとされています。石鹸の原料にもなるほど洗浄効果が高く、頭皮をマッサージすることで毛穴の汚れをスッキリ。さらに抗菌作用で雑菌の繁殖を防ぎ、頭皮を清潔に保つことで健全な育毛を促すことができるようです。
さらに血行促進作用で、髪の成長に必要な酸素や栄養が毛母細胞にしっかり行き届き、育毛に効果が期待出来ます。高い保湿効果で頭皮の乾燥を防ぎ、抜け毛を防止します。油分が髪をしっかりコーティング。枝毛も防いでくれるでしょう。
頭皮マッサージのやり方
ひまし油で行う頭皮マッサージは、髪が乾いた状態で行います。使う分量は多すぎないようにしてください。洗い流すのが大変になります。ひまし油は粘度が高いので、頭皮に塗り込むときは手のひらで温めて柔らかくしてから行いましょう。固くて滑りが悪いときはホホバオイルなどを3分の1程度混ぜると使いやすくなります。マッサージは次のように行いましょう。
- 手のひらで頭全体を押するにして、円を描くようにマッサージする
- 指の腹で外側から、らせんを描くように頭頂に向かってマッサージする
ひまし油は服などに付くと落とすのが大変なので、マッサージはお風呂で行うのがいいですね。マッサージ後に蒸しタオルをして10分ほど置けば、ひまし油が浸透してさらに効果が高まるでしょう。
髪の洗い方
ひまし油は落としづらいため、1度では流しきれません。シャンプーは2回行いましょう。シャンプーの前にコンディショナーを髪になじませてからシャンプーをすると、洗い流すのが楽になるようです
ひまし油効果で肌のケア
ひまし油は肌に塗布して、いろいろな悩みを改善することができるようです。
ニキビの改善
ひまし油のリシノール酸には抗炎症、抗菌作用があるとされています。その効果でニキビの炎症を鎮め、アクネ菌を殺菌することでニキビの改善が期待できるようです。リンパの流れや血流を良くする作用もあるので、新陳代謝を促してニキビ跡が改善することもあるとされています。
にきびへの使い方は基本的に1日2回、洗顔、化粧水のあとに使います。1~2滴ほどを手に取り、顔全体に塗ります。べたつきやすいので、ほんの少量で十分です。ニキビ用の薬を使用しているときはそのあとに塗りましょう。ニキビが良くなる目安は2週間ほど、ニキビ跡なら1ヶ月です。それ以上たっても効果が見られない場合には、使用を控えた方がいいでしょう。
シミを薄くする
ひまし油には血流を良くして代謝を高める効果があります。それにより、ターンオーバーが促されてメラニンの排出を早めることで、シミが薄くなる効果が期待できるようです。さらに、ひまし油に重曹を混ぜるとシミに効果があると話題になっています。重曹は弱アルカリ性なので、ピーリング効果があるのだとか。この2つを合わせたカソーダという製品がネットなどでも購入できますが、家でも簡単に作ることができます。作り方は1:1の割合で混ぜるだけ。重曹は薬用でも調理・掃除用のどちらでもいいようです。使い方は次の通り。
- 夜寝る前に、綿棒などに付けてシミの部分に盛るように付ける
- 昼間付けるときは紫外線を避けるために絆創膏などを貼る
- 使用を続けると痛みや赤みが出て、カサブタになり自然と落ちる
ただ、製品のカソーダは、顔への使用は想定していないものだそうです。皮膚は弱酸性なので、弱アルカリ性の重曹を毎日付けることはかなり肌に負担をかけることも事実。メラニンは、肌への刺激があるとメラノサイト(色素細胞)が肌を守るために生成されるもので、それが蓄積されてシミになるのです。重曹の刺激を与え続けることで、メラニンを増やすという逆効果にもなりかねません。腕の内側などでパッチテストを行ってから使用することをおすすめします。
イボの治療
ひまし油を塗り続けて、イボが取れたという人がいるようです。ひまし油にターンオーバーを促したり皮膚の再生を行う作用があることから、小さいイボならひまし油だけでも取り除くことが可能なのかもしれません。そのイボの除去にも、ひまし油に重曹を加えることで効果が高まると言われています。使い方はシミと同じです。やはり、皮膚への刺激の問題があるので注意してください。
潤いのある肌
ひまし油は、リシノール酸をはじめとする脂肪酸が乾燥した肌を保湿する効果に優れています。血行も促進するので肌のターンオーバーも良くなり、傷んだ細胞を修復。角質層の水分量を高めてくれるでしょう。
ひまし油湿布の健康効果
自然療法のエドガーケイシーによる治療で最も有名なのが「ひまし油湿布」です。フランネルなどの生地にひまし油を浸して湿布を作り、それを肝臓部分に当てて温めるというものです。簡単ながら、心と体への健康効果は絶大とされています。
湿布による効果
ひまし油湿布では右の脇腹に湿布をあてますが、ここは解毒器官である肝臓がある部位です。肝臓は、毒素を排泄して体に必要な栄養を作る大切な器官。その肝臓をひまし油で活性化します。さらに腎臓、胃腸、胆嚢、膵臓なども近い場所。大事な臓器が集まっているのです。肝臓を癒しながら、オイルを温めることで全身にひまし油の効果が浸透し、健康効果を高めていきます。その得られる効果は次のように広いものです。
- 内臓を活性化する
- 冷えを解消する
- リンパの循環を良くする
- 血行を促進する
- 肩コリ、腰痛を改善する
- 自律神経を整える
使用するひまし油は質のいいものを
エドガーケイシーの療法では、使用するひまし油は大量生産の精製オイルではなく、冷圧搾法(コールドプレス)という方法で作られた未精製のものをすすめています。通常の製法では搾油する際に高い温度で薬剤も使うため、酸化などオイルの劣化が起こったり、化学成分が残存するなどの問題があるからです。
エドガーケイシー療法ってどういうもの?
エドガーケイシーは1920年代にアメリカで活躍した治療家です。催眠や霊視などで病気の治療や健康維持のためのアドバイスを行ってきました。それを「エドガーケイシー療法」といいます。
この療法の中で最も重要とされていたのがひまし油湿布です。ひまし油湿布は体だけでなく心の癒しも重視したもので、行った人は深いリラックス効果を感じると言います。
ひまし油湿布の使い方
ひまし油湿布で使用するもの、使い方は次の通りです。
<準備するもの>
- ひまし油(1回200~250cc程度)
- フランネル布(35×70cmくらいの大きさを3枚ほど重ねる)
- 防水シート
- ラップ
- バスタオル
- 温熱ヒーターまたは使い捨てカイロ
<使い方>
- ラップの上に重ねたフランネル布を置き、中央にひまし油を注ぐ
- 湿布を右の肋骨の下あたり、肝臓を覆うように湿布する
- オイルが漏れないようにラップでお腹をまく
- バスタオルで巻いてベルトで固定し、ヒーターかカイロを湿布の部分にあてる
- 1時間~1時間半ほど横になってリラックスする
- 終わったらコップ1杯のぬるま湯に小さじ1杯の重曹を溶かしたものをティッシュなどに浸し、オイルを拭き取る
- 3日間続け、4日休むを3週間繰り返し、1週間休む(これが1サイクル)
- 3日目が終わった日の就寝前に、デトックス促進のためオリーブオイルを大さじ1杯飲む
ひまし油湿布は多くの健康効果があり、デトックス作用が高く、新陳代謝を高めるのでダイエットにも効果的です。日数は体調に合わせて変えても構いません。より高い効果を上げたい人は、何サイクルか繰り返してもいいでしょう。
筋肉痛・関節炎への使い方
基本的な使い方は右の脇腹にあてる方法ですが、筋肉痛や関節炎がある場合はその部分に湿布するやり方も有効です。患部にひまし油の成分が浸透して、抗炎症効果や傷の修復を早める効果が期待できるでしょう。ヒーターなどがあてづらい場所であれば、湿布をラップごと2つ折りしてヒーターなどで30分ほど温め、1時間ぐらい湿布してください。
ひまし油湿布をする際の注意点
1度使った湿布はほかの人と共有せず、自分専用にしてください。ひまし油湿布の保存はラップごと2つ折りにしてビニールの袋に入れ、冷暗所で保管しましょう。湿布はオイルが少なくなったら適宜追加します。1~2ヶ月は使用できますが、汗をたくさんかいたりしてシミや臭いがあるなどの場合は新しいものに取り換えましょう。女性は、生理中の使用は避けてください。出血が増えて、生理不順になる可能性があります。
ひまし油を塗るだけではいけないの?
ひまし油湿布は、体が必要としている分のひまし油を浸透させることが目的です。塗るだけではその目的が果たせません。必要な量は人それぞれなので、布にたっぷりのひまし油を浸すことで、体が必要量を最大限吸収することができるわけです。
その他のひまし油の使い方
ほかにもまだまだあるひまし油の使い方。実際に使用した人が効果を上げている使い方をご紹介しましょう。
ネイルケア
ひまし油はネイルケアにも有効です。ひまし油を塗り続けて「爪の周りの乾燥が無くなり、爪が丈夫になってきた」とか、「二枚爪が治った」、「爪の割れが無くなった」という人が多いようです。これは、ひまし油の保湿効果に加え、肌に新陳代謝を高める効果で爪の生える真皮が活性化され、爪の生育が良くなったということが考えられます。
抗菌効果で水虫治療
ひまし油は水虫にも効くということです。実際に、ひまし油を塗り続けて水虫が治った人もいるのだとか。水虫は、白癬菌という真菌(カビ)が主に足などの皮膚に感染するもので、激しいかゆみのあるものです。ひまし油には、抗真菌作用があるため、水虫にも効果があるとされています。 ひまし油を熱分解するとウンデシレン酸という不飽和脂肪酸が生成されますが、これが白癬菌などの真菌に効果があり、水虫薬にも配合されている成分ということです。
ストレッチマークの予防
妊娠中にできてしまうストレッチマーク。できてからは取るのが難しくなります。お腹が大きくなる前にひまし油を塗っておくことで、できるのを予防できると言います。ひまし油の保湿効果で肌が水分を保持し、弾力性を保つことで予防ができるようですね。また、脂肪酸の作用で皮膚が柔らかくなり、皮膚の再生能力を高めることも予防につながるようです。
ひまし油の買い方や注意点
ひまし油はどのように選んだらいいか、使用するときの注意点はなにかなどについてご案内します。
ひまし油の選び方
薬局で売っているひまし油は飲用の下剤で、香りが付けられています。日本薬局方加香ヒマシ油は20ml入りで税込258円、500ml入りの大瓶のひまし油もあります。湿布で使ったり、肌などの美容に使う場合は、次の点に留意して選ぶのがおすすめです。
- 加香されていない
- 低温圧搾法(コールドプレス)で作られている
- オーガニックの原料で作られている
これらの条件が揃ったひまし油は価格が高い傾向にありますが、良い効果を得るためには仕方がないと言えそうです。精製されたひまし油の多くは、ヘキサンという化学薬品を使った溶剤で抽出されています。健康のために体に塗布する油にこのような化学薬品が含まれていると、油の成分も変わってしまい効果が期待できません。
どこで買える?
低温圧搾法のひまし油は、アロマショップやネット販売などで購入できます。いくつかおすすめをご紹介しましょう。
生活の木
低温圧搾法で抽出したヘキサンフリーのひまし油です。25mlからと少ない量から購入できるので、初めての方は試しやすいですね。口コミを見るとお風呂上りに全身に塗ってかさつきが治ったり、シャンプーに混ぜてリンスいらずになったなどかなり好評です。ニキビが治ったというものもありました。
【商品情報】
- 内容量・価格:20ml/324円 70ml/486円 250ml/1,080円 500ml/1,620円 1,000円/2,700円
- 原産国:アメリカ
テンプルビューティフル
オーガニックのひまし油です。製法はもちろん低温圧搾法。こちらのお店ではフランネル布などが一緒になって湿布がすぐできるひまし油湿布セットも販売されています。タイマー付きの温熱ヒーターが付いているセットもあるので、本格的に湿布をやりたいという人には便利でおすすめですね。
- 内容量・価格:220ml /2,480円 500ml/3,980円 960ml/6,980円
- 原産国:アメリカ
アレルギーの可能性
ひまし油は天然の油で肌への作用は穏やかですが、アレルギーなどで肌に合わない場合もあります。使う前には必ずパッチテストを行いましょう。入浴したあと寝る前に、二の腕の内側にひまし油を塗り、24時間後に赤みや腫れ、かゆみなどが出ていないかを確認します。何らかの反応が出た場合にはひまし油が体質に合わないということなので、使用を控えてください。
使用期限を守る
ひまし油は酸化しやすい油です。購入の際は使用期限を確認し、開封後の使用期限がどのくらいかも確認してい置きましょう。使用期限が過ぎたものは成分が劣化して効果が出ないばかりか、害になる場合もあるので使わないようにしてください。
保存方法にも気を付けてましょう。直射日光が当たる場所や、高温多湿の場所は避け、冷暗所で保管してください。
そのまま飲むのは危険
一般で販売されているひまし油は、飲用ではありません。下剤などの目的で引用するときは、薬局で販売されている日本薬局方の「下剤」表示がされているひまし油を利用してください。オイルを飲むことに抵抗がある人には、サプリがおすすめです。
Now Foodsキャスターオイル
アメリカのナウフーズが販売しているひまし油のサプリです。コールドプレス製法で抽出されたひまし油が650ml配合されています。解毒作用のあるフェンネル果実オイルを配合。1日1~2粒を目安に水で服用してください。
商品情報
- 内容量:120粒
- 価格:1,140円
ひまし油に副作用はないの?
ほかの植物油と同様に、副作用の可能性はあります。皮膚症状としては発疹、かゆみ、赤みなど。飲用した場合はめまいや吐き気、胃部不快感や下痢などです。パッチテストは必ず行いましょう。
ひまし油効果で体が変わる
下剤として知られているひまし油に、こんなにたくさんの効果があるとは驚きましたね。特に湿布は体のすみずみまでキレイになりそうです。肌や髪にも良さそうなので、さっそく使ってみたくなりますね。どうせなら、低温圧搾で質のいいひまし油を使ってみてください。湿布するならオーガニックのものを。ひまし油の本当の効果が発揮されて、体の内も外もピカピカになりそうです。