まるで猫のように気ままでマイペースなペキニーズ。クチュっとかわいらしい容姿と美しい毛並みが魅力的な、中国原産の犬種です。
病気になりやすい一面もありますよ。この記事ではペキニーズが発症しやすい病気8つの症状や治療法、予防法を紹介しています。
かかりやすい病気8種
- 椎間板ヘルニア
- 鼻腔狭窄
- 白内障
- アレルギー性皮膚炎
- 熱中症
- 軟口蓋過長
- 膿皮症
- ドライアイ
ペキニーズの病気1. 「椎間板ヘルニア」
| 病名 | 椎間板ヘルニア |
|---|---|
| 治療法 | 消炎剤、外科手術 |
| 予防法 | 肥満防止、激しい運動を避ける |
「椎間板ヘルニア」は肥満や老化による背筋力の低下が原因でクッションの役目をする椎間板が傷つき内部の髄核が飛び出してしまう病気です。胴長短足の「ペキニーズ」や「ミニチュアダックスフンド」に多い病気です。
主な症状は神経を圧迫することによる痛みですが、悪化すると四肢がすべて麻痺してしまうこともあります。
治療法
初期であればステロイドなどの消炎剤を使用することで治療することも可能です。悪化した場合は外科的手術で、患部椎間板を削るなどの処置をとらざるを得なくなります。
予防法
「激しい運動をさせない」「太らせない」の2つが主な予防法です。成長段階に見合った適度な運動と食事量を見極めてあげてくださいね。悪化して神経を傷つけてしまうと麻痺など後遺症が残る可能性が高くなるので、初期段階で発見ができるように日頃の観察を欠かさないことが大切ですよ。
ペキニーズの病気2. 「鼻腔狭窄」
| 病名 | 鼻腔狭窄(びくうきょうさく) |
|---|---|
| 治療法 | 保存療法、外科手術 |
| 予防法 | 存在しません |
鼻腔狭窄は鼻の穴と鼻腔と呼ばれる空間が狭いために鼻呼吸が困難になる疾患です。小型犬で短頭種のペキニーズは避けることのできない病気の1つですよ。親からの遺伝が原因の大半ですが老化による顔の皮膚のたるみでも発症しやすくなりますよ。
初期段階の症状は「鼻を頻繁に鳴らす」「鼻水をよく飛ばす」などですが、悪化すると呼吸が荒くなり、酸欠を起こして死んでしまうこともあります。
治療法
症状が軽い場合は現状維持を基本とした保存療法を行いますが、症状が重く呼吸困難が明らかな場合は永続的な治療効果を狙って外科手術が行われることがあります。
予防法
鼻腔狭窄は先天的な要素が原因の大半を占めているため、明確な予防法は存在しません。鼻水をマメに拭き取ってあげたり、呼吸がしづらくならないように激しい運動を避けたりする気遣いをしてあげる事しかできないのが現状です。
ペキニーズの病気3. 「白内障」
| 病名 | 白内障 |
|---|---|
| 治療法 | 点眼薬、外科手術 |
| 予防法 | 早期発見 |
白内障は瞳が白く濁り、進行すると目が見えなくなってしまう病気です。老化や遺伝が主な原因ですがペキニーズの場合はチャームポイントである大きな瞳が傷つき打撲することなどして発症することも多いです。
散歩の際など気をつけてあげてくださいね。また、目が白く濁っていなくても発症していることがあるので「物にぶつかる」「よろめく」などの行動がみられたら、白内障をはじめ、眼の病気を疑うことが大切ですよ。
治療法
視力が失われていない早い段階で気づけば、点眼薬などで進行を遅らせることが可能ですよ。自然治癒は望めないので、根本治療には外科手術が必要です。「人工的に作ったレンズをいれる」「白濁部位を手術で取り除く」などなどが具体的な治療法です。
予防法
白内障も残念ながら効果的な予防法がないのが現状です。早期発見によって症状が軽く済むことがあります。定期的に目の検査をすることが大切です。
ペキニーズの病気4. 「アレルギー性皮膚炎」
| 病名 | アレルギー性皮膚炎 |
|---|---|
| 治療法 | 抗生物質 |
| 予防法 | アレルギー検査、グルーミング |
アレルギー性皮膚炎は愛犬がもつアレルギーによって起こる皮膚の炎症で、年齢に関わらず発症します。ペキニーズの場合は顔の皺の中や皮膚のたるんだ部分に、細菌や「マラセチア」とよばれる酵母が繁殖しやすいです。
初期症状は「痒み」「赤いプツプツ」「脱毛」などですが、慢性化すると「皮膚が黒く分厚くなる」「ベタつき」などがみられます。
治療法
動物病院で処方された抗生物質等を服用しつつ、痒みや痛みを和らげる塗り薬を併用して治癒を目指します。
予防法
事前に病院でアレルギー検査をしておくことがおすすめです。定期的な「グルーミング」で皮膚を清潔にたまつこと、皮膚に優しいシャンプーを使用することなどが予防に効果的です。
ペキニーズの病気5. 「熱中症」
| 病名 | 熱中症 |
|---|---|
| 対処法 | 水分を与える、日陰で安静にさせる、経口補水液 |
| 予防法 | 散歩の時間に気をつける |
熱中症は、過度の熱に対して体が熱を下げることができなくなる状態のことをいいます。気温や湿度が高い場所での運動や脱水などが主な原因ですが、ペキニーズは体の構造上スムーズな呼吸ができないので、熱中症にかかりやすいのです。
初期症状は、「呼吸の速拍」「よだれ」「脱水」などですが、処置をしないで放置していると「循環不全」や「痙攣」「チアノーゼ」を起こし最終的には死に至ります。
対処法
対処法は人間が熱中症にかかったときと全く同じです。屋外で発症した場合は直射日光を避け、風通しのよい場所で飲みたがるだけ水分(人間用の経口補水液でも可)を与え、安静にさせます。
水分も採れないほど衰弱したケースだと命の危険もあるので至急掛かり付けの獣医師に連絡し指示を仰ぐことが大切ですよ。
予防法
ペキニーズは運動が得意ではない犬種なので、季節を問わず屋外での激しい運動は避けるようにします。小型犬が地面から受ける熱は人間が体感するよりも数倍強いです。夏場などの散歩は気温が高くなる日中は避け早朝や夕方に行うようにしてくださいね。
ペキニーズの病気6. 「軟口蓋過長(なんこうがいかちょう)」
| 病名 | 軟口蓋過長 |
|---|---|
| 対処法 | 動物病院へ |
| 予防法 | 体重管理 |
軟口蓋過長は、短頭種の犬種がかかりやすい病気です。「呼吸時にゼーゼーと音がする」「呼吸困難」「イビキ」などが特徴的な症状で、進行すると食事が飲み込み辛くなる「嚥下障害」や「誤嚥」が多くみられます。
対処法
親からの先天性疾患のため見逃しがちな病気ですが、老犬だと命にかかわることもります。症状を発見したらすぐに動物病院へ愛犬を連れて行ってあげてくださいね。
予防法
確実な予防法はありませんが肥満によって症状が悪化してしまう病気なので、体重管理は気をつける必要がありますよ。
ペキニーズの病気7. 「膿皮症」
| 病名 | 膿皮症 |
|---|---|
| 対処法 | 局所治療 |
| 予防法 | 清潔を心がける、栄養バランス |
膿皮症は、犬の皮膚にブドウ球菌などの細菌が感染することによって起きる化膿性の皮膚病の総称です。ベタベタと脂っぽくなりやすい皮膚を持つペキニーズは膿皮症を繰り返しやすいので注意が必要です。
「皮膚の赤い炎症や脱毛」「発疹」「かさぶた」などの症状がみられます。
対処法
局所治療が主な治療です。クロルヘキシジンやヨウ素を溶かした温水に15分間ほど浸します。痛みを和らげて血流をよくする効果があります。抗菌シャンプーや抗菌クリームもよい治療法です。
予防法
予防は「飼育環境を清潔にする」「栄養に気をつける」「シャンプーの成分や回数に注意する」など、日頃の心がけが大切ですね。
ペキニーズの病気8. 「ドライアイ」
| 病名 | ドライアイ(乾性角結膜炎) |
|---|---|
| 対処法 | 点眼薬 |
| 予防法 | 目やにを定期的に取り除く、点眼薬 |
ドライアイは別名「乾性角結膜炎」といいます。ペキニーズは他の犬種に比べて目が突き出ているので涙が蒸発しやすくドライアイになりやすいのです。
発症の原因は不明ですが、散歩の時や遊んでいるときの外傷でも発症することがあるので日ごろから目を傷つけないように注意してあげてください
「黄色い目やに」「目が乾いていて濁って見える」「瞬きを繰り返す」などの症状がみられたら発症の疑いがあり、放っておくと失明することもあります。
対処法
治療は免疫抑制剤の入った眼薬を使用した対症療法が主になるので一度罹患すると長期の治療を覚悟しなければなりません。
予防法
目やには早めに取り除いてあげてください。定期的に点眼薬を使用してあげることもオススメです。
飼い主が気を付ける事で防げる病気も多い!
ペキニーズとの充実した日々を過ごすためには、かかりやすい病気の対処法と予防法を知っておくことが大切です。飼い主が普段、気を付ける事で防げる病気も多いですから、毎日の観察を欠かさないようにしてくださいね。