2010年11月11日

山野愛子どろんこ美容朝霧店の有江です。
皮膚の働きを詳しく書いていきます。
皮膚には、おおきく10の作用があります。
1.分泌作用
2.抗体産生作用
3.吸収作用
4.ビタミンD形成作用
5.保護作用
6.呼吸作用
7.角化作用(ターン・オーバー)
8.体温調節作用
9.知覚作用
10.表現作用

1.分泌作用
皮膚の分泌作用は、外分泌作用といわれます。
汗、皮脂を分泌することをいいます。
皮膚の付属機関として、以前に書いていた汗腺と皮脂腺が働き
素肌美をつくります。
汗腺からでる汗と皮脂腺から出る皮脂が混ざり合って、皮脂膜という
自然なクリームをつくり表皮を覆い、水分の蒸発を防いでくれます。
そして潤いのあるなめらかな肌を保ってくれます。
ちなみに汗腺には2種類あり、ひとつがエクリン線、もうひとつが
アポクリン線といい青年期から壮年期に旺盛に働きます。
汗は体内の水分や老廃物を排泄し、体温を調節する働きがあります。
以上が皮膚の持つ分泌作用です。

抗体産生作用について書いていきます。
言葉が難しくなってきましたが、わかりやすく書いていきたいと思います。
抗体産生作用をわかりやすくいうと、アレルギー反応のことだと思ってください。
人間は、皮膚を境に内と外にわかれます。
皮膚の内側が自己になり、外側の自己以外を「抗原」といいます。
自己以外の「抗原」というのは、ホコリやゴミ、花粉などの異物のことです。
こうした抗原が体内に入ると、体内には「抗体」という体を守ろうとするものが
できます。この仕組みのことを生体の抗原抗体反応といいます。
このように皮膚は、抗体をうみだし、抵抗力を付ける重要な作用があります。

引き続き抗体生産作用について書いていきます。
抗体生産作用を、化粧カブレで説明していきます。
新しい化粧品、たとえばクリームを使ったときに、使用中かゆみやほてり、
赤くなるなどの症状が起こった場合は、すぐに使用を中止します。
これは化粧品という抗原にたいして、皮膚にすでに抗体ができていて、
抗原抗体作用に異常がでたということです。いわゆるアレルギー反応です。
新しい化粧品を使うときは、過去に化粧かぶれがあったときは
パッチテストなどで確認してから使うようにするといいと思います。

吸収作用について書いていきます。
抗体産生作用のところで書いたように、皮膚は本来自己以外のものを
防いで、体内に入れない働きをしています。
しかし、物質によっては皮膚に浸透するものもあります。
これらの物質は、毛孔や汗腺から入るもの、角質層から浸透してくる
ものがあります。
この皮膚が吸収する働きのことを「経皮吸収」といいます。
一般的に水分、水溶性のものは吸収が難しい、浸透しにくいと
いわれています。
油に溶けるもの、油溶性のものが浸透しやすく、乳化している
ものがより浸透しやすいのです。
油溶性のビタミン(A,D,E,F)やホルモンなど油とともに吸収浸透
します。クリームなどの化粧品に配合されています。
あと、経皮吸収を高めるための方法として、パックなどがあります。

皮膚の働きのビタミンD形成作用について書いていきます。
皮膚は、日光(紫外線)に当たるとビタミンDを生成します。
ビタミンDは、骨の健康を支えるといわれています。
このビタミンDは皮膚でしかつくることができません。
あとは食物からとることで補うことができます。
さんま、イワシ、豚のレバー、干しシイタケなどにビタミンDが
多く含まれています。
ビタミンDが不足すると、くる病や骨軟化症、乾燥肌や湿疹にも
なりやすいのです。

皮膚の保護作用について書いていきます。
このブログでも何度か書いていますが、皮膚は外部からの
いろいろな刺激から体を守る働きをしています。
物理的な刺激や機械的な刺激に対する防御は、角質層が
分厚くなって守っています。
特に手のひら足の裏の表皮の部分は、透明層+角質層で
体を守っています。
化学的な刺激に対する保護作用は、表皮の角質層(ケラチン層)が
酸やアルカリに対してある程度守ってくれます。
指でアルカリのきつい薬品を触れてしまった時、表面がぬるぬる
したことはないですか?
薬品が体の中に入っていかないように、表皮で防いでくれているのです。
通常、健康な皮膚はアルカリを中和させる力があります。
このことを皮膚のアルカリ中和能とよびます。
健康な皮膚は、pH4.5~6.0の弱酸性です。
※pHとは、水素イオン指数のことをいいます。
物質の酸性、アルカリ性の度合いを示す数値のことを言います。
0~14の数字で表します。真ん中の7が中性です。
0~7を酸性、7~14をアルカリ性。
皮膚の保護作用のもう一つに、細菌や微生物から体を守る
役割があります。
それが表皮が弱酸性を保っていることです。
pH4.5~6.5を示しています。
これが細菌の繁殖を抑えます。
あとひとつ、紫外線から体を守ってくれています。
紫外線を浴びると、角質層が防ぐとともに基底層にある
メラノサイト(色素細胞)がメラニン色素を排出し、体を
保護します。
日焼けというのは、紫外線から体を守ってくれている
サインといえます。
シミのメカニズムは、改めて書いていきたいと思います。

呼吸作用について書いていきます。
人間の呼吸は、おもに肺で行われています。
皮膚でも呼吸作用は行われますが、肺に比べてみると
酸素の吸入が約180分の1
二酸化炭素の排出は約200分の1
ですから、化粧が皮膚呼吸を妨げると考える人もいますが、
肺呼吸に比べると微々たる量ですので、心配することは
ありません。

角化作用の話を書いていきます。
角化とは、表皮の新陳代謝のことをいいます。
基底細胞が細胞分裂をし、有棘細胞、顆粒細胞、角質細胞へと
形を変えながら、約26日から28日間かけてアカやふけとなって
はがれおちるまでのことです。
角化=ターンオーバーといいます。
角化作用の産物といわれるものがあります。
N・M・F(Natural Moisturerising Factor=天然保湿因子)
といわれるものです。
汗や皮脂とともに皮膚表面の潤いやなめらかさを保つ働きを
します。
それとともに外界からの刺激から体を守っています。

角化のプロセスを説明します。
1.基底細胞(基底層) 生まれる
細胞分裂して細胞を生み出す、母親細胞
真皮から栄養を受け取る

2.有棘細胞(有棘層) 働く
基底細胞から分裂して生まれた細胞
棘のように見えるものができて、細胞同士が手を組む

3.顆粒細胞(顆粒層) 休む
ビタミン錠剤のような扁平な円形になる
角質細胞になる準備をする

4.角質細胞(角質層)はなれる
細胞は核が無くなる
脱水し、鱗片の層になる
これが約28日で行われている、ターンオーバーです。

体温調整作用について書いていきます。
皮膚の働きに体温調整作用があります。
汗は、体内の水分や老廃物を排泄するだけではなく、体温を調整する
という大切な役割を果たしています。
皮膚は汗が蒸発する気化熱が体温を調整しています。
汗は自律神経系の交感神経が脳の体温調整中枢を刺激して
発汗します。

知覚作用について書いていきます。
皮膚の機能に知覚作用があります。
外部からの情報、刺激を受け取る器官です。
触・圧・温・冷・痛という、五感を受信し、日常生活に役立てて
います。

人の体には、「自律神経」「運動神経」「感覚神経」という3つの
神経系があります。この中でエステティックに関係が深いのが
「感覚神経」です。
五感美容といわれるように、「視」「聴」「味」「嗅」「触」を受け取ります。

皮膚の働きの10、表現作用のお話を書いていきます。
感覚の受信器の皮膚は、同時に感情の発信器でもあります。
皮膚を通して人の心を表したり語ったりする表現作用を持っています。

皮膚の表現作用は、たとえば興奮したら汗をかいたり、
また顔が青くなったり、赤くなったりします。
快、不快、怒り、恐れといった感情や興奮、緊張、不安、羞恥
といった感情が皮膚を通しておもてに現れます。

皮膚に現れるのは、自律神経の働きがおおいにかかわっています。
自律神経が刺激されて、感情が皮膚に現れます。
他にも汗をかいたり、鳥肌が立ったりなどと様々な変化があらわれ
ます。
嘘発見器などは皮膚の電気抵抗をはかって心の変化を調べる
器械です。この表現作用の原理を使っているといえます。




山野愛子どろんこ美容朝霧店
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