骨の老化はカルシウム不足だけではありません!骨の老化を防ぐ3つの方法【アンチエイジングコラム第8回】
みなさんは骨の老化について考えたことがありますか?
多くの人が気にかけているお肌の老化とは違い、目に見えた変化がないうえ、
骨が「臓器」であるという認識は、ありませんよね。
しかし骨も体の一部!当然加齢とともに老化しています!
今はなんともないからといって何の対策もしないと後々大変なことになってしまうかも!?
骨の老化=骨粗しょう症
体の中ではたえず古い骨は壊され(骨吸収)、新しい骨がつくられています(骨形成)。これが骨の新陳代謝です。ところが新陳代謝のバランスがくずれ、骨吸収のみがどんどん進んで骨形成が追いつかなくなると骨の密度が下がります。これが骨の老化の1つです。密度が下がりすぎてスポンジのようにスカスカになってしまった状態を骨粗しょう症といいます。
骨粗しょう症は、長寿国となった日本の国民病とも言えるほど、認知されてきました。
知識は広まっていますが、いまだ増加傾向にあり、2011年に日本骨粗鬆症学会が発表したガイドラインでは1300万人の患者がいると推測されています。
骨粗鬆症の恐ろしさとはいったい、どこにあるのでしょうか?
骨の老化:骨粗しょう症の恐ろしさ
骨の老化である骨粗しょう症。主な症状としては骨がもろくなることで起こる骨折です。
実はこの骨折、レントゲンなどでわかる骨折と違い、身体の重みが原因で起こる「圧迫骨折」がほとんどで
病院でも発見が遅れ、気づいたときには病状がかなり進行していたということも多くあるのです。
- 身長が縮んだように感じる
- 背中や腰が曲がったように感じる
- 動作がスムーズにいかない
- 腰痛があるのにレントゲンでは椎間板・脊柱管に異常がない
- 片足立ちで靴下がはけない
- 15分以上歩き続けられない
- 家事がおっくう
- 外出が辛くなってきた
- 買い物をした荷物が持てない
など…以上のような項目にあてはまる場合には、骨粗しょう症も疑われます。
骨粗しょう症の恐ろしさ…寝たきり生活に!?
骨粗しょう症が進行している高齢者の場合、骨粗しょう症が引き起こした骨折によって、寝たきり生活になってしまうことも少なくありません。寝たきりに生活になってしまう人の約10%が骨折・転倒によるものといわれ、骨の老化が直接の引き金になっています。
例えば転倒だけでなく、足をひねる、手をつく、時にはくしゃみや寝返りをうっただけで骨折してしまうこともあります。特に大腿骨頚部(太ももの付け根)を骨折すると治りにくく、そのまま寝たきりになることも容易に想像がつきます。実際、大腿骨頚部を骨折してしまった高齢の方の3分の1がそのまま寝たきりになってしまっているそうです。
骨粗しょう症の恐ろしさ…動脈硬化を加速!?
体に必要なカルシウムが不足すると、骨から血液中にカルシウムが溶け出します。血液中のカルシウムが増え過ぎてしまい、必要とされない余った分は血管壁に付着して沈着します。血管壁に沈着したカルシウムは、石灰化して血管を硬くし、動脈硬化を引き起こします。 また、血管壁には平滑筋という筋肉がありますが、血液中の余ったカルシウムはこの筋肉の細胞の中にも入り込みます。細胞の組織は硬く縮んでしまうので、血管はさらに硬く細くなり、ますます動脈硬化が促進されていくのです。
30代でも発症する!新型骨粗しょう症
これまで、骨粗しょう症はカルシウム不足が原因と言われていましたが、骨粗しょう症にかかりやすい女性だけでなく、男性、そして若い世代にも発症するようになってきました。
原因は、実は高血糖だったのです!
骨の主成分は、体積ではカルシウムが半分、残り半分はコラーゲンです。コラーゲンがカルシウムをつないでしなやかで折れにくい丈夫な骨を作ります。しかし!高血糖な状態では骨に糖分が入り込みコラーゲンと結びつきコラーゲンのしなやかさを奪い、骨密度は高いままにも関わらず、折れやすいもろい骨になってしまうのです。背骨を骨折してしまう可能性もあり、今注目と関心が寄せられています。身体は老化していなくても、骨が老化しているという顕著な例ですね。
自覚症状もなく、骨密度も正常な人が背骨を骨折してしまうという恐ろしい新型骨粗しょう症ですが、予備軍は2200万人とも言われています。バランスの良い食事が身体の健康をつくるという、「基本」に立ち返って考える必要がありそうです。
骨の老化:骨粗しょう症の原因
骨粗しょう症の原因は、カルシウム不足という単純なものではありません。
冒頭で書いたように、骨の老化が引き起こす「骨の代謝不全」が大きく関わっています。
ここでは、骨粗しょう症の原因についてしっかり理解していきましょう。
加齢による腸の老化
骨を組成するカルシウムは、腸から吸収され、骨に取り込まれます。腸が加齢とともに老化してしまい、カルシウムの吸収が悪くなってしまいます。
生活習慣
運動不足、(栄養の)偏った食生活、過度のダイエットや喫煙、飲酒、日光に当たらない生活など、カルシウムの吸収や合成に悪影響を及ぼす行為はすべて、骨の老化、骨組しょう症の原因となり得ます。
女性ホルモンの減少
男性より女性の方が圧倒的に骨粗しょう症にかかりやすいと言われます。それは骨の形成に大きくかかわっている女性ホルモンの一種「エストロゲン」の産出量が、閉経後はグンと低下してしまいます。ホルモンバランスが崩れ、骨密度が減少して骨粗しょう症が引き起こされてしまいます。
骨の老化:骨粗しょう症予防
骨の老化を食い止め、骨粗しょう症を予防するにはいろいろな方法があります。
まずは運動です。骨はある程度の負荷がかかることで強くなります。しかし、いきなり激しい運動をしてはけがのもと。特に高齢の人は、軽めのウォーキングから始めることをおすすめします。
さらに、日光に当たることも重要です。人は日光に当たることで、皮下にカルシウム吸収に必要なビタミンDが作られます。ただし、紫外線は活性酸素発生のもと。日焼け対策をして、日焼けが気にならない手のひらを直射日光にさらすだけ。夏は15分、冬は1時間程度あびましょう。紫外線がどうしても気になるなら、鮭やきくらげ、しらす、さんま、ひらめなどを摂って、補うのも◎。
そして喫煙は絶対NG。女性ホルモンの分泌を妨げるので、カルシウム摂取に悪影響があります。
さらに、食事はもちろん気を付けておきたいポイントですが…カルシウムだけを摂取するのではなく、骨をつくる必須金属であるマグネシウム、吸収を助けるビタミンD、骨にカルシウムを吸着させるビタミンKを合わせて取りたいですね。以下に例を記載しておきます。
カルシウムの多い食べ物
- 乳製品(牛乳、ヨーグルト、プロセスチーズ、スキムミルク)
- 大豆(おから、木綿豆腐、納豆)
- 海草(わかめ、ひじき、昆布)
- 魚介類(わかさぎ、しらす、ししゃも、桜海老)
- 小松菜
- ゴマ
ビタミンDの多い食べ物
- しらす
- いわし
- 鮭
- にしん
- さんま
- ヒラメ
ビタミンKの多い食べ物
- 納豆
- パセリ
- シソ
- モロヘイヤ
- 明日葉
- 春菊
- 小松菜
- ほうれん草
マグネシウムの多い食べ物
- アーモンド
- ゴマ
- 昆布
- のり
- ひじき
- ワカメ
- 玄米
骨の老化が進む!?注意したい食べ物
リンは骨や歯をつくる大事な栄養素の1つですが、現代人の多くの人が知らないうちに過剰摂取していると思われます。
リンを過剰摂取すると、カルシウムの吸収を「阻害」し、骨からカルシウムを流出させてしまうのです。リンは条件によって表示義務がないため、正確な数値がわかりにくいといわれてます。例えば、インスタント食品やファストフード、加工肉に多く含まれています。
また、アルコールの取り過ぎにも注意しましょう。アルコールには、骨の栄養であるカルシウムの吸収を妨げたり、骨を作るために必要なビタミンの量を減らしてしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
骨の健康が、健康のバロメーターと言われています。骨は見えにくいので、気づいたときにはすでに病状が進行しているということも多くあります。骨密度は健康診断を実施しているような病院であれば簡単に測ることができます。ぜひ、一度はかってみてはいかがですか?
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