日本人の10人に一人は貧血を持っていると言われています。
この貧血が、実は抜け毛の原因となることを知っていますか?
特に女性は生理や妊娠などで貧血を起こしやすいと言われていますが、男女問わず貧血による抜け毛は発生する可能性があります。
貧血体質で心配な方も多くいらっしゃると思いますが、原因と対策方法をしっかり把握してきちんと準備しておきましょうね。
抜け毛の主な原因は遺伝による男性ホルモンの影響、ストレスなどが挙げられますが、実は日本人の多くの人が引き起こしている「貧血」も、抜け毛の原因となることがあります。
特に女性がなりやすいと言われる「鉄欠乏性貧血」、あまり知られていない「亜鉛欠乏性貧血」によって、脱毛が起こる可能性があります。
では、貧血による脱毛の改善策や、なりやすい人の特徴を見ていきましょう。
一見関係のなさそうな貧血と抜け毛。あまりイメージとして結びつかないため、見落としがちなのが問題です。
鉄や亜鉛の不足による貧血が、なぜ抜け毛の原因となるのでしょうか。
その原因について①鉄不足と毛根の酸素の関係②毛髪サイクル《休止期》の脱毛③亜鉛不足と毛髪の成長抑制
の、3つのポイントから詳しく見ていきましょう。
①鉄不足と毛根の酸素の関係
貧血の主な原因としてよく言われるのが、鉄分が不足して起こる「鉄欠乏性貧血」です。鉄分が不足すると、血中のヘモグロビンが作られなくなるために酸素が身体の隅々まで行き渡らなくなります。
身体のてっぺんの「頭」にはより酸素が運ばれにくく、毛の根っこの部分にある毛乳頭から、必要な栄養や酸素が吸収できなくなると、毛の成長はストップします。
栄養や酸素が足りずに細くやせてしまった毛髪は、抜けやすくなります。
少し因果関係は間接的にはなりますが、このようなメカニズムで鉄不足が抜け毛を引き起こすと言われているのです。
②毛髪サイクル《休止期》の脱毛
健康な毛髪の成長サイクルは成長期 → 退行期 → 休止期 → 自然脱毛という過程を通ります。
最も長く続く成長期を終えて休止期に入ると自然脱毛が起こり、新しい毛が育ち始めますが、急に休止期に入る毛の本数が増えることで薄毛が増えることを「休止期脱毛症」といいます。
この脱毛症の原因は主に栄養障害から起こり、鉄欠乏性貧血や亜鉛欠乏性貧血の人が徐々に抜け毛が増えていく場合は休止期脱毛症が疑われるんです。
脱毛のタイミングが狂ってしまうと、薄毛の原因に。
③亜鉛不足と毛髪の成長抑制
亜鉛不足が原因で起こる貧血、亜鉛欠乏性貧血は、鉄欠乏症貧血と同時に起こっていることが多いと言われています。
亜鉛は赤血球幕を作るタンパク質の合成に関与しており、不足すると赤血球膜が脆く弱いものになります。
また、タンパク質は毛髪の主成分。亜鉛の不足でタンパク質が合成できないと、新しい毛を作れなくなるため、抜け毛が起こるといわれているのです。
体内の環境や食生活の特徴によって、貧血の原因となる鉄不足や亜鉛不足が起こりやすくなります。その中でも特にどのような状態の人が貧血になりやすいのか、3つのパターンをご紹介します。
①妊娠中の女性
妊娠すると、栄養を与えるため、吸収した鉄分をお腹の中の赤ちゃんと胎盤に優先的に送ります。
妊娠中は必要な血液量が増えるため、普通の人より鉄分が多く必要と言われています。その影響により脱毛だけでなく以下のような症状も現れるので、注意が必要です。
・倦怠感、疲れやすい・頭痛、めまい、耳鳴り・動悸、息切れ・不眠
特に中期以降や、妊娠直後も抜け毛が増えやすいです。
②極端なダイエット中の人
10代から20代の女性が特に気をつけたいのが、極端な食事制限や激しい運動を伴ったダイエットによる抜け毛です。
カロリーの低い野菜ばかり食べていたり、肉や魚を極端に制限していると、必要なタンパク質や脂質も足りなくなり、全体的に栄養不足になりがちです。
また、過激な運動をすると、体内で大量の血液循環が起こりますので、必要な血液量も増えるため、貧血の原因となります。
10代の極端なダイエットは、若くても脱毛症の危険性があります。
③手軽な加工食品ばかり食べている人
一人暮らしで毎日仕事が忙しい働き盛りの20〜30代は、栄養バランスを考えて自炊をする余裕がなくなってしまいがちですよね。
だからと言ってインスタントラーメンやコンビニの惣菜パンばかり食べていると、鉄分や亜鉛を1日の必要量摂取することは困難です。
特に小麦粉を原料にしている食品は、小麦粉が生成されているため亜鉛を含んでいません。また、添加物として加工食品に利用されるリン酸塩は鉄分の吸収を阻害すると言われています。
そのため鉄分も亜鉛も不足するという最悪の状態を招くのです。
仕事で忙しくて食生活が適当な人は注意が必要です。
貧血による抜け毛を防ぐためには、原因となる鉄分や亜鉛の不足を防ぎ、自分の身体の状態をしっかり把握し抜け毛の要因を取り除くことが大切と言われています。
では、具体的にどのようなアクションを取ればよいのでしょうか。
今日からできる簡単な対策方法をご紹介していきます。
⑴いつもの食事で鉄分と亜鉛をたくさん摂る
当たり前のことと思うかもしれませんが、栄養をしっかり摂るということが最も重要な貧血防止策です。
とはいえ、忙しくて自炊できない、栄養のことを考えていちいち食事をするなんて無理!と思う方もいますよね。
そこで日常の食生活プチ改善法をご紹介します。
コンビニご飯でも鉄分を補う工夫・お惣菜はひじきの煮物をチョイス・ご飯には焼きのりをプラス・缶詰の佃煮やお味噌汁であさりが入っているものを選ぶ・チャーハンに冷凍ほうれん草をプラス
外食で亜鉛を摂取する工夫・韓国料理のサムゲタン(松の実)・イタリアンでジェノバソース(松の実)・自然派レストランで雑穀ご飯(雑穀)・定食屋のおばんざいから切り干し大根・バルでタコのマリネ
いまできることから少しずつ変えていきましょう!
⑵適度な運動で血液循環をアップ!
貧血の人は血液の循環も悪くなりやすく、身体の隅々まで栄養や酸素を運ぶことが難しい状態です。
そこで日常にプラスしていただきたいのは軽い運動。できるだけ酸素を体内により多く取り入れることのできる有酸素運動をオススメします。
ヨガやウォーキングは深く息を吸って、吐いてを意識しながらできる運動です。酸素を多く取り入れるには、深く吸う、という行為が特に重要。
運動で酸素を多く体内に取り込むことによって、毛根にも酸素が届きやすくして、毛髪の成長促進につなげましょう。
軽い運動はストレスも発散して一石二鳥です!
⑶サプリメントの摂取
食事や運動の改善は根気がいるし、仕事が忙しくてどうしても対策出来ない!というあなたには、最も手軽に鉄分や亜鉛を補給できるサプリメントの摂取をオススメします。
ただ、注意しなければいけないのが過剰摂取。
特に鉄分は過剰摂取によって胃腸障害や血色素症などの弊害を起こすと言われています。しっかり量を守って飲みましょうね。
貧血は治らない持病…抜け毛になってもしかたない...と諦めて放置すると、様々な二次障害を引き起こすと言われています。
貧血が原因の脱毛症があることを知って、もし「わたしの抜け毛も貧血が原因かも」
と思ったら、できることから対策を進めて行きましょうね。
抜け毛になりやすい貧血タイプの人を教えます。