美容に関心の高い女性ならば、「熊野筆」という名前を聞いたことがない人は少ないのでは? 「熊野筆」は、広島県安芸郡熊野町で生産されている伝統工芸品で、とくに化粧筆の品質の高さが国内外で評価されている高級品だ。

今回レビューするのは、贅沢にもその「熊野筆」を採用した、日立の「ハダクリエ ホイップ&ウォッシュ WB-K01」(以下、WB-K01)。「熊野筆」を回転させる「泡立てモード」できめ細かい泡を作り、「洗顔モード」では、「熊野筆」を音波振動で揺らすことで、肌の表面の汚れを浮かせてやさしく洗顔するという電動洗顔ブラシだ。

電動洗顔ブラシは、週1回のスペシャルケアとしてフィリップス「ビザピュア」を愛用中の筆者。今回は、「熊野筆」で泡立てた泡の感触や、「WB-K01」の使用感をチェックしてみた!

ベルベットのような手触りの「熊野筆」が付属

「WB-K01」のセット内容は、本体、「熊野筆」、泡立てボウル、取扱説明書、使用法シート。本体サイズは48(幅)×194(高さ)×39(奥行)mmで、重量は、「熊野筆」と乾電池を取り付けた状態で180gとなっている。本体は、JIS規格の防水等級であるIPX7基準に準拠した防水設計になっているため、バスルームでの使用もOKだ。

写真手前右から、本体、「熊野筆」、泡立てボウル

電源は、単3形アルカリ乾電池×2(別売)が必要で、電池寿命は約1か月(1日1回、1回あたり4分使用した場合)

「熊野筆」。毛の1本1本が写真に写らないくらいきめ細かく、筆というよりもベルベットのよう。しっとりとしてなめらかな手触り

操作パネル。スイッチを1度押すと「泡立てモード」になり、「WHIP」の表記の下の緑色のランプが点灯。「泡立てモード」終了後にもう一度スイッチを押すと「洗顔モード」の動作を開始し、「WASH」の表記の下にオレンジ色のランプが点灯する

取扱説明書のほかに、使用法シートが付属。表(写真左)で「泡立てモード」、裏(写真右)で「洗顔モード」の使用手順をイラスト付きで分かりやすく説明している

2分待つ価値アリ! 濃厚“むっちり”泡ができる

「WB-K01」がほかの電動洗顔ブラシと違うのは、「洗顔料の泡立てができる」ということ。「泡立てモード」では、手で作るよりもきめ細かく濃密で弾力のある泡が2分で作れるという。正直“泡立てに2分て、結構時間がかかるな”と思うのだが、2分待つ価値のある泡が作れるのか、チェックしてみよう。

(1)「熊野筆」を本体にセットする

「熊野筆」に付いている保護キャップを外して、取り付け部を本体の穴に押し込んで装着する

(2)「熊野筆」と泡立てボウルを濡らす

「熊野筆」の水分が不足していると泡立ちが悪くなる場合があるので、軽くもみながら中までしっかりと水を含ませる

(3)「熊野筆」に洗顔料をつける

「熊野筆」に、普段使用するのと同量(今回使用した洗顔フォームの場合は1cmほど)をつける

(4)泡立てボウルにセットする

本体の転倒防止ストッパーを下にして、泡立てボウルにしっかりと押し込んで固定。この時、必ず専用の泡立てボウルを使用すること。手のひらの上や、ほかの容器で泡立てることはできない

<動画>洗顔フォームを泡立てる

「熊野筆」に洗顔料をなじませるために、最初の10秒はゆっくりと回転する。回転が速くなると泡立てボールの中はみるみる泡立ってくるが、泡が溢れそうで溢れない! 何度か「泡立てモード」を試してみたが、一度も泡が溢れることはなかった。ボールの形状が上手い具合に調整されているのかもしれない

2分後、完成したのは手やネットで泡立てるよりもキメの細かい泡。密度が高く、“ふわふわ”というより“むっちり”という感じ! 泡だけを通常の洗顔に使用しても気持ちがよさそう

どんな洗顔料でもこんな“むっちり”泡ができるのだろうか? 試しに、石けん、リキッドタイプの洗顔料でも泡立てを行ってみた。使用する洗顔料によって差はあるだろうが、今回の検証では、洗顔フォームを使用した場合に、もっともキメが細かく弾力を感じられる泡を作ることができた。

リキッドタイプの洗顔料(写真左)と、石けん(写真右)を使用して作った泡。どちらも均一に泡立っているが、洗顔フォームを使用した場合と比較すると“むっちり”感が物足りない気も

やさしく肌を労わるような洗い心地

「泡立てモード」で作った泡で、洗顔してみよう。「洗顔モード」では、「熊野筆」を音波振動させて泡を揺らし、肌の表面の汚れを浮かせて2分で洗顔するという。

「熊野筆」に、「泡立てモード」で作った泡をたっぷりのせる

濡らした肌に「WB-K01」を当てて、やさしくなでるように動かしながら洗顔する。筆の先端が肌に軽く触れる程度でOK

目の周りへの使用は禁止で、両ほほ→Tゾーン→デコルテの順に各ゾーン30秒程度のお手入れが目安。約2分で洗顔が完了する

使用感は、“音波振動による微振動をわずかに感じるかな? ”という程度。「ビザピュア」の振動・回転もずいぶん微細でやさしいと感じていたが、それ以上にやわらかな刺激。汚れを取るというよりも、肌をやさしく労わるような感覚だった。ちなみに「熊野筆」はそれだけでも洗顔ブラシとして使用できるので、自分で筆を動かしても気持ちよい。むしろ「熊野筆」の肌触りのよさは、自分で動かした方が感じられるかも? 

「熊野筆」の毛足調節つまみを引き上げると、筆の長さを短くすることができる。毛足を短くすることで筆のコシが強くなり、しっかりとした洗い上がりになるという

毛足を短くした「熊野筆」は、小鼻周辺の凹凸部など、念入りに洗顔をしたい部分に使用しやすかった

「洗顔モード」の使用感は、人によっては物足りなく感じるかもしれない。しかし、肌が弱く洗顔ブラシを使用するのも週1回程度に抑えている筆者にとっては、毎日使用するのであれば、このくらいがちょうどよい。レビュー中は1週間毎日「WB-K01」を使用したが、刺激が強すぎると感じることもなかった。

乾きにくいので、替えの「熊野筆」は必須?

使用が終わったら、本体とブラシは、泡立てボウルにセットして保管することができる。「熊野筆」は乾きづらく、ひと晩では乾かないことが多い。濡れたまま再び使用するのに抵抗がある場合は、替えの「熊野筆」(税抜6,000円前後)を用意しておくとよいだろう。

「熊野筆」は泡立てボウルのつり下げ部に取り付けて、湿気の少ない場所で保管しておく

水を入れた泡立てボウルに本体ごとセットし、「泡立てモード」を動作させながら流水ですすぐというお手入れを、2週間に1度くらいの頻度で行うとなお◎

まとめ

まず、「泡立てモード」に関して。使用前は“泡立てに2分もかける必要はあるの?”と思ったが、できあがった泡を見て納得。手やネットで泡立てたものとは違うきめ細かさにちょっと感動し、「泡立てモード」だけでも毎日使いたいと思った。セットして「泡立てモード」をスタートさせてしまえば、泡立て完了後に自動で停止するので、毎日の使用も負担にはならないだろう。

「洗顔モード」については、“とにかく肌にやさしく洗顔したい”という人に向いている。肌を労るように洗顔できるので、とくに肌が弱いという人以外は、毎日の洗顔に使用しても肌を傷める心配が少ないだろう。また、「熊野筆」のみで手動洗顔にも使える点も◎。ただ、毛穴の汚れをしっかり落としたいという場合は、別の電動洗顔ブラシとの使い分けが必要になってくるので、スペシャルケア用の別のブラシが付属していたり、「洗顔モード」に“しっかり毛穴を洗えるモード”なんていうのがあれば、より使い勝手がよかった気がする。

価格.comマガジン編集部/TASAI

やはり「熊野筆」の肌触りは格別。いつか大きな「熊野筆」で全身を洗ってみたいです。ボディ用の「ハダクリエ ホイップ&ウォッシュ」なんて発売されたら飛びついてしまうかも?