「月を意識して暮らすと、人生変わるよ〜!」
こんな話、だれかから聞いたこと、ありませんか?
え? スピリチュアル?
いえいえ、これは古くからの日本人の知恵です。
明治5年まで日本人が使っていた旧暦は、月の満ち欠けを基にした「太陰暦」に太陽の周期を加味した「太陰太陽暦」で、新月の日が1日となっていました。満月は15日頃で、神社の神事は旧暦の1日と15日になされてきましたし、この日にあずき入りごはんを食べて腎臓を癒す風習もありました。
昔の農業は、この旧暦に従って、種をまいたり、定植したりする時期を決め、林業では木を切る時期を決めてきたといいます。また、潮の干潮を大事にする漁業でも、月の満ち欠けは重要であったようです。
月のリズムと体の関係
私が、月のリズムをテーマに最初に制作した本は、マクロビオティック指導者の岡部賢二先生の著書『月のリズムでダイエット』(サンマーク出版)でした。10版を重ねるヒット作となりましたが、これはダイエット本というより、月のリズムを暮らしにとりいれると、いかに人生が変わるか、ということが書かれた本です。
この本では、新月と満月の夕食を玄米甘酒1杯だけにするプチ断食を提案していますが、発売から7年たつ間にずいぶん実践する人が増えてきました。新月と満月の朝食か昼食にあずき入り玄米ごはんを食べることと、塩入りの入浴をすること、新月には願い事を10個書き出すことも提唱しているのですが、これらも少しずつ浸透してきているように見受けられます。
最初のうちはダイエット目的であったり健康目的であったりするのですが、実践しているうちに、ひらめきが増えたり、いいことや素敵なことが起こるようになってくる人が多いようで、おもしろいなぁ〜と思っています(自分の体験も含め……)。
いつプチ断食に最適か、一目でわかるカレンダー
「新月と満月に甘酒マークがついたカレンダー、欲しいなぁ」と思ったのが、昨年の夏でした。
岡部先生に話してみると、大賛成! 早速、エディトリアルデザイナーの夫と一緒にカレンダー作りに入りました。
そして、完成したのが、「月のリズムで幸せ暦」(岡部賢二監修・吉度日央里制作/おいしい日央里書店)です!!
旧暦と新暦の両方を表示し、新月と満月の日には玄米甘酒とあずき入り玄米ごはん、塩入り入浴のマーク、新月には願い事リストのマークがついています。二十四節気(四季を6つに分けたもの)や五節句、雑節(季節の節目を表すもの)も掲載されているのですが、何より重要と考えたのが雑節の中の「土用」です。
「土用」は、立春、立夏、立秋、立冬の前のそれぞれ約18日間をいうのですが、この時期は「陰陽の気が乱れるので、体調をくずしやすく、弱っている人は亡くなりやすい」と岡部先生はおっしゃるのです。
実際、知人や親戚が亡くなった日をみてみると、本当に「土用」の期間内でした。有名人の訃報が集中する時期を注意してみていると、やはり「土用」だったりして……。
「月のリズムで幸せ暦」では、この「土用」の期間を太い線で表して、一目でわかるようにしていますが、土用の期間はごちそうや甘いものを食べるのを控え、ごはん、みそ汁、漬物といった素食をベースにして少食を心がけていると、とっても体がラクです。
最近私は、講座やトークライブでこんな風に話しています。
「飲み会に誘われたり、ケーキバイキングに誘われたら、『ごめ〜ん、土用があけるまで、待ってー』って、言ってください」
コレ、はやらせたいんです。
言われた人は、
「え? ドヨウって何? ウナギの土用?」
て感じで聞いてきますよね。
そこでこのカレンダーを使っているみなさんは、すかさず、
「土用っていうのはね、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間のことでさぁ〜」
と説明を始めるわけです。
「ふーん、はじめて聞いた。どこで見るの?」
と相手は言います。速い人は、スマホで検索し出します。そこでさらにみなさんが、
「でね、このカレンダーだと、土用の期間がはっきりわかるのよ〜」
まで言ってくれたら、うれしい〜〜。
「あっ、月のカレンダー、前から興味あったんだぁー」
という展開になり、新月と満月のプチ断食を始める人が増えてくれたらいいなぁって思うわけです。
例えば、年内の土用の期間は下記の通りになっています。この期間はごちそうや甘いものを食べるのを控え、ごはん、みそ汁、漬物といった素食をベースにして少食を心がけるのがオススメです。
| ・7月20日〜8月7日 ・10月21日〜11月7日 |
この本では、お手軽派のために、自然食メーカーのレトルト玄米甘酒を多数紹介し、本格派のために、手作り玄米甘酒のレシピをプロセス写真つきで4通り掲載しています。玄米甘酒に葛や玄米コーヒーなどをプラスして飲む方法や、甘酒が苦手な方のための代替の飲み物も紹介しています。
新月と満月の朝食や昼食におすすめのあずき入り玄米ごはんやあずき料理のレシピも載っていますが、なにより貴重なのは、月のリズムに合わせた食べ方の解説と四季のレシピです。
デトックスに最適な時期は?
満月から新月にかけては解毒・排出のエネルギーが高まり、新月にピークを迎えます。そのため、この期間には青菜などを使ってデトックスを促すとよいのです。
新月から満月にかけては吸収のエネルギーが高まり、満月にピークを迎えます。この期間は、根菜などを使っておなかを温めるお料理を食べたいもの。そんなことを意識しながらメニューを考えるのも、なかなか楽しいですよ〜。
「月経」「月のもの」という言葉があるように、女性は体のリズムを感じやすく、それは月の満ち欠けと密接に関係しています。まずは、新月と満月だけでも意識して、可能ならお夕飯を玄米甘酒や葛湯などにしてプチ断食をしてみませんか?
日々の食事も月のリズムに沿って食べてみると、生理周期が整ってきたり、妊娠しにくかった人に赤ちゃんができたり、ツキがまわってきたり、いいこといっぱい起こってくるかもです!
▼岡部賢二(おかべけんじ)プロフィール
| 1961年生まれ。日本玄米正食研究所所長。フードアンドメディカルコンサルタント。 松岡四郎氏に師事し、正食協会講師として活躍後、2003年に福岡県の田舎に移り住んで日本玄米正食研究所を開設。農業の勉強のかたわら、保育園や幼稚園、学校、病院、自然食品専門店、オーガニックレストラン、企業などで、食育を中心に講演活動を行っている。また、陰陽五行と気・血・水の考え方と、深層心理学をとり入れた独自の健康指導で多くの人を指導している。 2005年『ムスビの会』を発足し、2006年より、セミナーハウス「四季の舎ながいわ」を開校。各種セミナーや料理教室、体験学習などを開催している。 著書に「マワリテメクル小宇宙~暮らしに活かす陰陽五行」(ムスビの会)、「月のリズムでダイエット」(サンマーク出版)、「心とからだをキレイにするマクロビオティック」(PHP出版)などがある。趣味は畑仕事。(ムスビの会のHP) |
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