ワセリンを唇に塗ると腫れる? 副作用の実態と正しい使い方

皮膚の保護力が高く、医療用としても使われているワセリン。最近では、肌の保湿剤として活用する人も増えています。安全性が高いことも乾燥対策として人気がある理由の1つですが、顔の中でも特にデリケートな部分である唇に使用しても、副作用はないのでしょうか?

今回は、ワセリンの副作用や正しい使い方について解説します。

1.ワセリンとは

ワセリンとは、石油を精製して純度を高めた鉱物油です。軟膏などの医薬品のベースとして、あるいは保湿や皮膚の保護を目的として、医療用に使われています。

また最近では、スキンケアの1つとして、乾燥対策の保湿剤に活用する方法も一般的です。ワセリンはしっかりと肌表面を覆い、水分が蒸発することを防いでくれるため、肌のうるおいを保つ効果が期待できます。安全性が高く、顔や唇などのデリケートな部分に使えることも人気の理由といえます。

2.ワセリンに期待できる機能

ワセリンの役割は肌表面に膜を作って皮膚を保護することですから、皮膚に吸収されることはまずありません。もし角質層や毛穴に入り込んでしまったとしても、ワセリンそのものは薬ではないため、副作用はないと考えて問題ありません。

原料が石油であることから、本当に体に害がないのか疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、石油は植物や動物が長い時間をかけて堆積し、油となったもの。

ワセリンは天然の資源からできており、安全性は高いといえます。 ただし、石油そのものが体に害があるとはいえないものの、石油に含まれる不純物に反応して炎症などが起きる場合があります。ワセリンを使用する際によく見られる副作用としては、油焼けや肌荒れが挙げられます。

3.ワセリンの副作用

副作用①油焼けする

油焼けとはワセリンを塗って紫外線を浴びたときに、含まれる不純物が皮膚の上で酸化し、色素沈着やシミ、肌のくすみなどが起こることです。

石油の精製(不純物を取り除くこと)技術が発達した現在では、ワセリンで油焼けを起こすことはほとんどないといわれています。しかし、夏場の強い日差しを浴びたり、日光を長時間浴び続けたりすると、わずかに含まれる不純物に反応して油焼けすることもあるようです。

副作用②唇が荒れる

前述した通り、ワセリンそのものに害はありませんが、ワセリンに含まれる不純物の影響で人によってはかゆみやかぶれ、発疹などが起きる場合があります。

健康な皮膚の方にはほとんど症状が現れることはありませんが、アトピー性皮膚炎や敏感肌の方は注意が必要です。しかし、純度が高いワセリンを使えば炎症が起きない方も多くいます。

4.トラブルを起こさないための注意点

ワセリンによる肌トラブルを起こさないためには、ワセリンの特性をよく理解しておくことが重要です。正しい方法を知り、適切に使用しましょう。

ワセリンに保湿成分は含まれていない

ワセリンは保湿剤として使われますが、化粧水に含まれるヒアルロン酸のように、角質層の奥まで届いて水分を保ってくれる成分は含まれていません。あくまで皮膚の表面を覆い、水分が逃げない役割をするだけで効果も一時的なもの。乾燥の根本的な解決にはならないことを、知っておきましょう。

日中は保湿成分入りのリップクリームでケアし、自宅ではパック代わりにワセリンを使う、といった活用法がおすすめです。

ワセリンに抗炎症作用はない

ワセリンは、炎症の治療に使われることもあります。しかし、その際も外部の刺激から患部を保護する目的で使われるだけで、ワセリン自体に炎症を抑える成分は含まれていません。

炎症している部分にワセリンを塗ると熱がこもってしまうため、症状が悪化したり、かゆみが出てきたりする可能性もあります。唇が腫れていたり、唇に発疹があったりする場合は、自己判断でワセリンを使用せず、医師に相談することをおすすめします。

3.ワセリンの種類

ワセリンには、大きくわけると2つの種類があります。

  • 黄色ワセリン
  • 白色ワセリン

1つは黄色ワセリン、もう1つは白色ワセリンです。黄色ワセリンは精製度が低いため、ワセリンの中でも不純物を多く含みます。そのため、白色ワセリンに比べると安価で手に入れやすい点はメリットです。不純物が多いといっても健康に害がある成分が含まれているわけではないため、皮膚が丈夫な方が使う場合は問題ありません。

白色ワセリンは、黄色ワセリンに比べて精製度が高く、酸化防止剤や香料などの刺激物が含まれないことが特徴です。白色ワセリンはさらに2つにわけられ「日本薬局方」と表示がある製品は第3類医薬品に、表示がない製品は化粧油に分類されます。

5.ワセリンを選ぶときのポイント

黄色ワセリンも白色ワセリンも、皮膚を保護するという意味では効果に違いはありません。好みや肌質に合わせて選んでいただいて構いませんが、唇は顔の中でも特にデリケートな部分なので、白色ワセリンの方が安心です。

日本薬局方の表示がある白色ワセリンは、病院で処方されるものと同じであるため、最も安全性が高いといえます。アトピーがある方や敏感肌の方には、こちらがおすすめ。第3類医薬品ですが、ドラッグストアでも購入できます。

日本薬局方の表示がない白色ワセリンは、表示がある製品よりも低価格で手に入れられることがほとんどです。中には、日本薬局方の製品と同じかそれ以上の精製度の製品もあります。特に皮膚に問題がない方は、価格でこちらを選んでも良いでしょう。

6.ワセリンの正しい使い方

ワセリンは油なので、どうしてもベタつきがあり使用感が良いとはいえません。また、塗った直後はしっとりとしますが、効果が長続きするわけではありません。一度にたくさん塗るのではなく、少量をこまめに塗るようにする方法が効果的です。

また、ワセリンは空気に触れると酸化します。精製技術が発達したおかげで、白色ワセリンの場合は紫外線や酸化によって劣化しにくいといわれています。しかし油ですから、一度開封してしまえば少しずつ劣化が進むことは事実です。

黄色っぽく変色していたり、油っぽい匂いが強くなっていたりすれば劣化のサイン。品質が落ちたものは、なるだけ使わないようにしましょう。また、劣化が見られなくても製品に記載の使用期限を過ぎたものは、使わない方が無難です。

7.おすすめのワセリン商品 3選

プロペト

プロペトは、日本薬局方の白色ワセリンに分類される、非常に高純度のワセリンです。医療用ですが、市販品も販売されています。赤ちゃんの肌にも使えるほど低刺激なので、特に敏感肌の方やアトピーを持っている方におすすめ。やわらかい質感で使いやすいことも、メリットの1つです。

サンホワイト

サンホワイトも、白色ワセリンの1つ。日本薬局方の製品ではありませんが、先にご紹介したプロペトよりも純度が高く、劣化しにくいことが特徴です。化粧油に分類され、ドラッグストアなどでも購入できます。 プロペトと同じく低刺激で、敏感肌の方なども使えます。使用感を比べてみて、自分の肌に合う方を使ってみると良いでしょう。

ベタガード

油特有のベタつきはワセリンのデメリットですが、このデメリットを解消したのがベタガードです。さらさらなつけ心地が特徴で、ワセリンを塗った指で紙に触れても指紋の跡が残らないほど。

また、ローズマリーと月桃の香りがほのかに漂いますが、使用されている香料は天然由来の成分なので、味覚の邪魔をしないことも唇に使う上では大きなメリットです。ネット通販で気軽に購入できます。

8.まとめ

いかがでしたか?ワセリンは、日頃のリップケアに上手くとり入れれば、乾燥が気になる冬場でもぷるぷるの唇を保つことができます。正しい使い方をすれば副作用が表れることはまずないので、ぜひこの記事を参考に、試してみてください。

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