ほうれん草と小松菜って似てますよね?
値段もそれほど変わりがなく、見た目も似ているので
『どちらにしようかなぁ~?』
なんて思ったことはありませんか?
この二つの野菜、いったい何が違うんでしょうか?
- 栄養素
- 食べるメリット
- おススメの食べ方
に違いはあるんでしょうか?
この記事では、知っているようで知らないほうれん草と小松菜の違いについて紹介します。
小松菜ってどんな野菜?
まずは小松菜。
小松菜の主な栄養素
主に含有されている栄養素は?
- カルシウム
- 鉄
- ビタミンB2
- ビタミンA(ベータカロテン)
特にカルシウムの含有率は野菜の中でもトップクラス。
ビタミン群やミネラルが豊富な緑黄色野菜で食物繊維も豊富です。
プロリンというアミノ酸も豊富に含まれています。
高い含有量を含む『カルシウム』
緑黄色野菜の中でも特に高い含有率を誇るカルシウムは、骨粗しょう症の予防改善に効果がありますしイライラも低減させてくれますよ。
ちなみに、100gあたりのカルシウム含有量は
小松菜 | 170mg |
オクラ | 90mg |
枝豆 | 76mg |
ごぼう | 48mg |
牛乳 | 110mg |
なんと!牛乳よりも多いんですね!
便通を改善する『食物繊維』
また、小松菜には食物繊維が多く含まれます。
食物繊維には便通を促す働きもあります。
女性の大敵、便秘に効果的なんですね!
肥満予防に『ネオキサンチン』
小松菜の色素成分(ネオキサンチン)には
抗肥満作用もあるため、肥満の予防にも効果を発揮します。
美容・老化防止に『ビタミンA』
さらにさらに、ビタミンA(ベータカロテン)は
抗酸化作用があるため、美容や老化防止にもつながります。
プロリンはコラーゲンに必要な成分で
肌に潤いを与えてくれるのも嬉しいですね!
小松菜を食べるメリットまとめ!
- 骨粗しょう症予防・改善
- イライラの低減
- 便通が良くなる
- 太り難くなる
- 老化防止
- 肌に潤いを与える
ほうれん草ってどんな野菜?
対するほうれん草に含まれる主な栄養素は?
- カルシウム
- ビタミンC
- 鉄分
- ビタミンA(ベータカロテン)
です。
『あれ…一緒じゃない?』
たしかに、
含有される栄養素は小松菜と似通っているんです。
じゃあ、何が違うの?と思ってしまうわけですが、
含有率(何がどれだけ含まれるか)に違いがあります。
ほうれん草は『ミネラル分』が豊富
カルシウムが豊富な小松菜に対し、
ほうれん草はビタミンが豊富です。
また、ほうれん草の根の部分にはマンガンが豊富です。
要するに、ほうれん草は小松菜に比べてミネラル分が豊富なのです!
目や皮膚を健康に『ベータカロテン』
ほうれん草に多く含まれるベータカロテンには、
や皮膚などを健康にしてくれる作用があります。
昔はベータカロチンなんて言われていましたが
現在はベータカロテンの方が馴染みがありますよね。
ほうれん草は抗酸化作用のあるβカロテンも豊富で免疫力アップや眼精疲労、がん予防、老化予防などにも効果が期待できます。骨にカルシウムを沈着させる働きがあるビタミンKも比較的多く含むので、骨や歯の形成に効果があるといわれています。
骨の形成に関わる『マンガン』
ほうれん草に多くふくまれるマンガンには
人体には欠かせない『骨』の主成分である
リン酸カルシウムの生成を助ける働きがあります。
カルシウムも多く含まれる野菜ですから一石二鳥ですよね!
生活習慣病に効く『ビタミン』群
ほうれん草にはその他多くのミネラル、ビタミンが
他の野菜に比べて多く含有されています。
風邪や、ガン、動脈硬化、血圧を下げる、美肌効果など
嬉しい効果が期待できる成分が豊富に含まれています。
ほーれん草は、風邪・がん・動脈硬化の予防や高血圧を下げる効果、美肌効果があるらしいよ
鉄分を摂るには『ほうれん草』が一番!
よく、『貧血対策にほうれん草が効果的』と言われますが、
これは葉酸にその秘訣があります。
葉酸には、鉄分の吸収を補助する役割があり、
ほうれん草を食べるだけで効率的な鉄分補給が可能です。
鉄分の含有量だけで見ると、
ほうれん草以外にも多く含まれている野菜もありますが、
ほうれん草と違い葉酸が少ないので
効果的な鉄分吸収は、ほうれん草が一番です。
貧血で悩んだら
・鉄分
・ビタミンÇ
・ビタミンB(葉酸とB12)
を摂っとけ!ほうれん草は貧血対策の王道!
上記の栄養素を大体持ってるから食っとくこと!
ほうれん草を食べるメリットまとめ!
- 風邪予防
- 癌予防
- 動脈硬化予防
- 血圧低下
- 美肌効果
- 貧血防止
外観の見分け方、向いている食べ方は?
小松菜とほうれん草は見た目も栄養素もよく似ています。
何か良い見分け方、味の違いはあるのでしょうか?
順番に説明していきますね♪
外見の見分け方としては?
パッと見は見た目も似ていますが、
ちゃんと見た目の違いもあります。
こっちは『ほうれん草』です!
- 根元に赤い部分ががある
- 葉が三角形・ギザギザ
ただ、最近は葉っぱが丸いものが増えていますが、これは夏に出回る西洋種のほうれん草です。
古来から日本で育てられて冬に出回るものは葉っぱがギザギザなんですよ。
こっちは『小松菜』です!
- 根元が緑色なのが小松菜
- 葉が丸みのある楕円形なのが小松菜
やはり分かりやすいのは根元の色でしょうか?
スーパーでもよく観察してみると良いですよ~♪
味の違いはある?どんな料理に向いてる?
ほうれん草は
- あくが強い
- えぐ味が強い
- 苦みが強い
などの味の特徴があり、
小松菜は
- あくがない
- さっぱりとした味
と表現されることが多いです。
それぞれ向いている調理法が違うので
美味しい食べ方を選びましょう。
ほうれん草は『茹で』て食べよう
ほうれん草はソテーやお浸し、スープに入れるような
下茹でをする料理がバツグンに合います。
ほうれん草は茹でないと食べられたものではないです。
小松菜は『生』でも食べられます
小松菜も『下茹で』してパスタやサラダに入れると美味しいですが、
えぐ味、苦みが少ないので生食することができます。
(スムージーにして飲めますよ!)
とはいえ、最近はサラダほうれん草など
品種改良されたものが出回っていますので
スムージーなどにも利用できるようになり活躍の場が広がりました。
ほうれん草を食べ過ぎると尿管結石になる?
ほうれん草の、えぐ味、苦みの原因はシュウ酸ですが
シュウ酸は取り過ぎると尿結石の原因になります。
『え?じゃあ、ほうれん草食べたらダメなの!?』
と心配してしまいそうですが、
それは草食動物のように毎日毎日大量に食べ続けた場合だけです。
シュウ酸は茹でると溶けてなくなります。
また、シュウ酸は水溶性(水に溶ける)です。
ほうれん草は茹でなければ苦くて食べられませんから
茹でてやることで外に溶けだしますのでご安心を。
どれくらいシュウ酸が入っているの?
勘違いしてしまいがちですが
そもそもシュウ酸はいろんな野菜に入っています。
比較したらほうれん草が多いというだけです。
いろんな野菜のシュウ酸含有量(100gあたり)を比べてみると
ほうれん草 | 約770mg |
小松菜 | 約50mg |
春菊 | 約30mg |
となります。
まぁ~確かに、ほうれん草はシュウ酸は多いようですが、
小鉢程度を食べるぶんには何ら問題有りません。
そもそもシュウ酸はいろいろな野菜に入っている。
比較したらほうれん草が多いということだけ。
常識的な量を食べる分には尿管結石の心配はありません。
野菜は量を食べるのが大変です
ほうれん草と小松菜の素晴らしさをお伝えしてきましたが…
ただ、毎日の食卓で十分な量を摂るのは難しいです。
葉野菜は茹でたらすごく量が減って見えますし…
かと言って洗ったり切ったりする手間も面倒くさい…
それに、ほうれん草なんて
子供の嫌いな野菜の代表格みたいなものですから、
分かっちゃいるけど多くは食べられないのが野菜ってものです。
なので緑黄色野菜は、
まとめて青汁やスムージーで飲んでしまった方が簡単ですし、
栄養素の吸収も効率的です。
健康食品って流行り廃りが激しくて、
ナタデココやココアなんてどこに行っちゃったんだ?
と思いますが、青汁ってずーーーーっとありますよね?
それだけ信頼と実績のある、歴史ある健康食品なんですよ。
小松菜を食べると、便の色が黒くなりますが、この理由は小松菜の成分(特に鉄分)に由来しますか?