エイズ発症前の症状は発疹などの一般的な症状が繰り返す、慢性化、治りにくいのが特徴です。
HIV(エイズウイルス)の症状とは、免疫力低下による一般的な体調不良になります。
HIVはヒト免疫不全ウイルス(一般的にはエイズウイルス)のことです。
HIV感染者の「血液」や「精液」、「膣分泌液」に大量に含まれており、コンドームなしの性行為で感染しています。HIVに感染したとき、急性期の症状は感染から1~2カ月内におきます。
それからHIVの潜伏期間である無症候キャリア期が数年~10数年も続きますが、無症状の場合が多いため感染していることに気が付かずに、性行為の相手を感染させてしまいます。
長い年月をかけて免疫力がジワジワと低下していき、エイズ発症前に前触れ症状(AIDS関連症候群)となる体調不良の症状が出現します。しかし、その程度や症状の種類は個人差があり、自覚症状に気付かない感染者も少なくありません。
HIV感染症の初期症状はインフルエンザみたいな症状です。
急性期の症状は、HIV感染後2カ月以内に出現しますが、1~2週間で消滅します。症状が長引く場合は、病気の進行が早くなるとされています。
●インフルエンザや風邪に似た症状
39度を超える発熱、リンパ節の腫れ、咽頭炎は左右対称に出現します。皮膚の発疹は、赤い斑点や小さな皮膚の隆起(紅斑性丘疹)がみられます。紅斑性丘疹は顔面、胸、背中、手掌、足底などに出現します。その他には、筋肉痛・関節痛や下痢・頭痛、悪心・嘔吐、肝脾腫、口腔カンジダ症なども出現する場合もあります。
発熱 96%、全身倦怠感 80%、リンパ節腫大 74%、咽頭炎 70%、発疹 70%、筋肉痛または関節痛 54%、盗汗 50%、下痢 32%、
頭痛 32%、嘔気・嘔吐 27%、体重減少 13%、口腔内カンジダ症 12%
●神経症状もあります。
無菌性脳炎・髄膜炎/神経根障害/顔面神経麻痺/ギランバレー症候群/上腕神経炎/認知障害・精神症状など( 12%)
●皮膚粘膜潰瘍は性器や口腔、肛門の粘膜に炎症が見られます。
頬部・歯槽・口蓋・食道・肛門・陰部など ( 15%)
(%)は症状が出現した場合の発生度合いです。発熱は自覚症状がある感染者のほとんどに出現しています。
HIV感染者の半数には自覚症状が何もないとされています。
エイズ発症前の症状は、皮膚の発疹や湿疹がでることがあります。
HIV(エイズウイルス)によりカラダの白血球にある免疫細胞が破壊されていき、健康な人には大丈夫なウイルスや細菌や真菌(カビ)などに打ち勝つことができなくなります。それまで免疫力によって抑えつけられていたウイルスや細菌や真菌(カビ)などが暴れ始めて、皮膚の症状が目立つようになります。
ヘルペスウイルスは種類も多く、単純疱疹や帯状疱疹、口唇ヘルペス、性器ヘルペスがあります。
伝染性軟属腫ウイルスによる”みずいぼ”は、HIVに感染していれば悪化しやすいです。
HPVウイルスも種類が多く、尖圭コンジロームや子宮けいがんの原因ウイルスもあります。
細菌による感染は黄色ブドウ球菌による再発性毛嚢炎があります。
真菌(カビ)には、白癬菌による爪白癬(爪のみずむし)、カンジタ菌による口腔カンジダ症、性器カンジタ症があります。
また、マラセチア菌による脂漏性湿疹などがみられます。
エイズ発症前の症状かもしれない皮膚の発疹や湿疹が出た時は、HIV検査を受けるきっかけになります。
帯状疱疹が繰り返していませんか。
帯状疱疹は免疫力が高い若い人に発症したり、繰り返し発症した場合にはHIV感染を疑ってみて検査をお勧めします。結核や帯状疱疹は、まだ免疫レベルが比較的高くても発症しやすいとされますので、過去にコンドームなしの性行為があったときは感染の可能性があります。
帯状疱疹の症状は、首や胸、背中などに多くみられます。額や顔面にもよくできます。体の左側か右側のどちらか片方にあらわれ、眼や周辺・耳や周辺・頬から顎・全身の広範囲・下腹部、外陰部に出現した場合は、症状が酷くなったり重い合併症になることがあります。
伝染性軟属腫(水イボ)や乾癬、掻痒性丘疹
なかなか治りにくく多発しやすいのが特徴で、ステロイド治療等でも治りにくいです。
脂漏性湿疹でHIV感染が見つかっています。
帯状疱疹と同じく、HIV感染者に比較的早い段階からみられる皮膚病です。脂漏性湿疹を発症した事でHIVの感染が分かったケースも少なくないようです。
脂漏性湿疹は、頭皮、顔面、胸、背中、陰部などに出来やすいです。炎症を起こして地肌が赤くなり、痒み(かゆみ)を伴います。皮膚が荒れてかさつき、細かく剥がれ落ちる状態になることも少なくありません。
頭皮に症状が起こると、フケがたくさん出るようにもなります。脂っぽいフケや皮膚の赤み(紅斑)があります。かゆみのの程度は、個人差があります。HIV感染者は治りにくく症状が酷いのが特徴です。
皮膚の症状以外にも体調不良がありませんか
原因不明で長く続く発熱や下痢はありませんか。空咳が何週間も続く、夜中に寝汗が酷い、倦怠感がずっと続いている、リンパ節の腫れが治らないなど、インフルエンザのような症状が続いているようなことはありませんか。
HIV感染者は増え続けており、一般的な感染症になってきています。
日本にはHIVキャリア(保菌者)が多いため、感染拡大はこれからです。
日本のHIV感染者数は、先進諸国と比較して桁違いに少ない状況にありますが、これは検査を受ける人が桁違いに少な過ぎるためです。欧米ではパートナーが替わるタイミングでHIV検査をする、そして性行為はコンドームをすることが当たり前になっており、新規のHIV感染者、エイズ発症者とも減少傾向です。
日本のエイズ発症者の4割はエイズ発症後にHIV感染が発覚するケースであり、早期発見になっていない状況です。HIVに感染していながら自分が感染していることに気付いていないHIVキャリア(保菌者)がかなりいると想定されています。
エイズ発症前に早期発見が重要です。
医療技術がかなり進んだお陰で、エイズを発症させてしまった患者も社会復帰して仕事をしている方々が増えています。しかし、症状により後遺症が残ってしまう場合もあるため、エイズを発症させる前に検査をして早期発見が重要です。
感染が発覚した場合でも、強力な抗HIV療法(HAART)によりエイズ発症を予防HIV感染症は糖尿病と同じように、毎日決まった時間に治療薬を飲むだけです。
病院の通院もひと月に一度から経過が良ければ数カ月単位になっていきます。糖尿病やガンも早期発見が重要なことは言うまでもありません。
皮膚の発疹や湿疹など、気になる症状があるときは、拠点病院をお勧めします。
気になる症状があれば、HIV専門医がいる拠点病院(大学病院が多いです。)をお勧めします。
自宅近くの一般病院では、HIV検査を行っていないかもしれません。また、原因不明の症状のために、何度となく病院に出向くことになり、拠点病院を紹介されたときはエイズを発症していたケースもあるようです。少しでも不安があるときは、”HIV検査を受けたい”と申し入れることが大事です。
保健所では性感染症について悩みや相談を電話で受け付けています。
公共サービスなので利用しないのは勿体ないですが、HIVは過去の病気として捉えられ、利用者は頭打ちか減少傾向にあります。実際は年々、HIV感染者(保菌者)は増えています。HIV検査を「匿名」で、しかも「無料」で受けることができます。クラミジアや淋病、梅毒、B型肝炎なども希望すれば受けることができます。保健所によって一部有料のところもあります。間違っても献血で感染を確認することは危険です。
郵送検査は、気になる症状はないけど念のために検査を受けておきたい方に便利です。
いつでも、どこでも、検査キットを使用して検査機関に郵送する検査方法があります。人と対面して検査を受ける必要はないため、その利便性から利用者は年々増えてきています。検体(少量の血液)が検査機関に到着後、数日以内には検査結果をネットで確認できます。この瞬間はドキドキで緊張が走ります。
郵送検査はスクリーニング検査(感染者の振いわけ検査)で医療機関と同じ検査方法となります。
HIVには絶対に感染していない人は「陰性反応」になります。感染している可能性がある人は「陽性反応」になりますが、感染がそれで確定したわけではありません。拠点病院で確認検査を受けることになります。