目のくま 症例画像
経結膜的眼窩脂肪移動術+ミッドフェイスリフト
経結膜的眼窩脂肪移動術とミッドフェイスリフトの患者さんです。口紅以外はお化粧なしで、ご協力いただいておりますが、非常に目の下から口元の若返りが計られていますね(^^)。
経結膜的眼窩脂肪移動術+ミッドフェイスリフト
日本人特有のexophthalmos(目が突出気味のこと)で、malar hypoplasia(頬骨の低形成)がある症例です。世間では、「くま」とも呼ばれています。一般的には、経結膜アプローチでの眼窩脂肪切除が行われますが、かなり多くの脂肪を切除しなければならないと予想されます。
続きを見る 最近、欧米ではなるべく眼窩脂肪を切除してすててしまうのは避けるべきと考えられているようですので、私はなるべく捨ててしまわない方法を選択しています。脂肪注入術もしくは、経結膜眼窩脂肪移動術の適応と考えられます。私は、脂肪注入よりも眼窩脂肪移動術の方が手術が1回で完結できることがおおい、という点で優れていると考えていますので、こちらを好んでいます。
この患者様に対する実際の手術のコメントとしては、この患者様は内側のみの変形「くま」ではなく、外側までのくまですので、内側から外側まできっちりと眼窩脂肪と眼窩隔膜を移動し固定しました。やや眼窩脂肪の多いタイプですので、少し切除して減らしても良いかと思いますが、今回の手術では、眼窩脂肪は全く切除しませんでした。眼窩脂肪を切除しなくても、このようにBaggy eyeを治療可能であることがよく分かると思います。身内ですので、ついでに、ミッドフェイスリフトもおこなっています。
続きを隠す 経結膜的眼窩脂肪移動術+ミッドフェイスリフト+ハッピーリフト
この症例は当院医師三苫本人です。
以下、三苫本人の感想です。
続きを見る 実は、自分自身あまり気にしていなかったのですが、百澤先生(関東で一番若くして形成外科の講師になったり准教授候補になっている優秀な外科医です)が経結膜式眼窩脂肪移動術(トラコンハムラ法)の大家なものですから、是非手術をお願いしました。体験談を書きたく思いまして。本人は、身内の手術は最後まで嫌がっておりましたが、そこを説き伏せてなんとか施術に取り付けました(^^)。
私自身、三十台半ばから後半に突入しようという、微妙なお年頃。通常は凹凸による影クマは、脱脂が日本では主流でしょうが、こういう年代の方では、むしろちりめんじわが増えるので、私自身は脱脂という手術が好きではないのと、目周りのボリュームがなくなると私などはただでさえくぼみ目なので、老けて見えるということを考慮し、美容外科の専門家本人としては下眼瞼の脱脂は受けたくありませんでした(たるみは手術で解消できますが、ちりめんじわの治療については、これ、というものが存在しないからです)。
やるなら、脂肪注入かなあ、と思い続けてきたのですが、脂肪注入は、本当にクマの部分のみがくぼんでいるタイプの方しか適応になりません。くぼみの上に少しでもふくらみがあると、その下に脂肪を注入しても、いい結果は得られないものです。それに比較し、この施術はある意味、ほとんどの凹凸による影クマに対応できるということ、一回の施術ですんでしまい、確実な効果が出ること(脱脂のようにとりすぎたり、あるいは取り足りなかったり、ということがありません)、皮膚側をきらないので比較的ダウンタイムが少ないこと(脱脂ほどではありませんが、5日あれば、内出血をお化粧でごまかせば、社会復帰が可能でした)、全体のボリュームを変える手術ではないのでちりめんじわが増えないこと(減りはしませんが)、下まぶたの眼輪筋・瞼板には手を加えないので、アッカンベーには絶対にならず合併症が少ないこと等メリットは大きい手術です。
手術のポイントは、特に目の内側に存在する溝に沿った靭帯をしっかりと解除し、そこに眼窩脂肪(目を守っている脂肪です)を移行して、クマの原因自体の構造を作り変えることです。難点は、経結膜式(目の裏側からのアプローチ)ですと視野が狭いので、手術手技が多少難しいといということでしょうか。目の小さい人は結構やりにくいです。百澤が形成外科学会等でも発表しておりますが、私自身も受けてみて、大変いい手術だと思っています。ちなみに、ここからのアプローチで、頬(いわゆるミッドフェイス)のちょっとしたリフトも施術可能です。ご希望の方はお申し付けください。
靭帯をはがされているときは、ミシミシいっていました(;;)。「みとちゃん(医局の先輩なので、私のことをそう呼びます)、大丈夫か?」と百澤は術中に心配してくれましたが、私自身は何をやっているのかを十二分にわかっているのと、術者に対する絶対的な信頼を置いているせいか、不安はまったくありませんでした(ミシミシは気分のよいものではありませんでしたが。。ちなみに内浦先生はそれを見て、ただケタケタ声をあげて笑っておりました(T T)。ニャハハ、だったかも。内浦にも是非体験していただきたいのですが、残念ながら内浦にはクマがないんですよね。。。上まぶた、下まぶたともに脂肪が多く、若く見える目の構造をしており羨ましい限りです)。ただ、もし必要でしたら、多少時間のかかる手術になりますので、患者様によっては静脈麻酔を併用してもいいかもしれません。
術後は痛み止めの座薬を二回ほど使った他はほとんど痛みはなかったです。ただ、術後3日目までは、結膜(白目の部分)がむくむせいか、物が見づらく、また、朝起きた時に目やにで、上下眼瞼が固まってしまい、目が開かなくて、洗顔して目が開くようになるまでは大変でした。。。患者様も朝、起きた瞬間に目が見えなくなったかと、びっくりされるようです。術後三日を過ぎると急速に腫れは引いていきます。ただ、数ヶ月は手で抑えるとちょっと痛みがありますね。また、一月くらいまでは、下のアイラインを引くときに、感覚が鈍く(どうしても手術で感覚の神経を切りますので、こういう症状がでます)気持ち悪かったです。目のクマの構造自体をかえる施術な為、剥離する範囲がひろく、意外と本人の不定愁訴は(触った感覚が変だ、突っ張る感じがする、等)2ヶ月程度まで続きます。
以上、この手術とハッピーリフトで五歳くらいは若返った「つもり」の三苫からのレポートでした。
続きを隠す トレチノイン治療+レーザー色素沈着
これは、いわゆる、いろぐまです。くまには、凹凸の要素によるものと、色素沈着(あざに近いといわれています)による茶くま、皮膚の下の眼輪筋が透けて見える青くまに大別されるのではないかと考えており、この患者様は典型的な茶くまでした。
続きを見る 後天性真皮メラノサイトーシス(ADM:Acquired Dermal Melanocytosis)といわれる思春期以降ぐらいから発祥する、シミというよりはあざに近い病態に近いと考えられており、専門的にいうと、表皮(皮膚の表面です)と真皮(皮膚の深い部分です)の両方に色素沈着が見られることから、トレチノイン治療で表皮の浅い色素沈着を治療し、後にレーザーで真皮の深い色素沈着を治療する、という複合治療が有効です。ただ、トレチノイン治療も赤みがでたり皮がむけたりしますし、レーザーも一週間程度はれます。また、この治療クールを2-3回繰り返さないといけないので、根気強く治療をしていくことが必要です。半年から一年がかりの治療になることが多く、患者様の精神的・時間的負担も大きい治療になりますが、今のところ確実な治療はこの方法しかありません。ですので、通常凹凸の要素と色の要素が混じっている場合には、まず、凹凸に治療を先にお勧めし、それでもどうしても気になる場合のみ、色の治療を行います。患者様は本当にお疲れ様でした。
続きを隠す 経結膜的眼窩脂肪移動術
凹凸による影くまと色素沈着による茶くまの混合タイプですが、茶くまの治療はつらいので、経結膜的眼窩脂肪移動術で、凹凸の治療のみを行っています。それだけでもずいぶんと印象が明るく見えます。このように両方の混合タイプは、まずは凹凸の治療を先に行うのがよいかと思われます。なんといっても腫れる期間が一週間弱、治療も一回ですむからです。