今朝のあさイチでは「金属アレルギー」の特集でした。
ある調査によると金属アレルギーになる女性は男性の4倍!!
みんな大好きアクセサリー。ところが、かゆ~い!!
つけていると湿疹を引き起こしてしまうことが・・・。
そう、金属アレルギーです。
このアレルギー、専門家によると女性の間で増えているといいます。
銀座の女性80人に伺ってみたところ、その3割以上の29人がアクセサリーなど金属にかぶれたことがあると答えました。
「あります。メッキとかそういうものだと水膨れができたりしてやけどのようになります。」
「金属アレルギーで合わなくって、できなくって、ピアスはもうずっとしていないです。」
その一方で対処法を聞いてみると・・・。
「自然に治るのを待ってたりとか・・・。」
「現代病だから別に特別じゃないかな〜と思って気にしてません。」
気にしない人が殆どですが、ほおっておくと症状が進むことがあります。
重い金属アレルギーになったこの女性。鍵やお金を手にしただけでも酷い湿疹がでるのだそうです。
皮膚科医「金属アレルギーっていうのは一生消えませんので、とにかく金属アレルギーを作らないほうがいい。」
一方で、
金属に触れていない足の裏に症状がでることがあります。原因はというと食事です。
食品のごく微量な金属でアレルギーがおこることがあるんです。
さらに、
虫歯の治療で入れた金属がアレルギーの原因になることもあります。
こちらの女性は歯の金属が原因だと分からなかったため6年以上重い症状に苦しみました。
「何でこんなになっちゃったんだろうという気持ちがすごく強かったですね。人生が本当に変わってしまいましたね。」
こうした症状の原因をつきとめて対処する方法をしっかりお伝えします。金属アレルギーほおっておいたらダメだ!と思ったあなたも、金属アレルギーになりたくないと思ったあなたもぜひぜひご覧ください。
金属アレルギーを悪化させてしまったという40代あさイチサポーターの女性を例にみていきましょう。
「だんだん年を重ねるごとに反応する物が増えていったのでなんかもうちょっとびっくりしましたね。」
はじめて金属にかぶれたのは22歳との時でした。原因はピアスです。
耳たぶがかぶれ、かゆくなりましたが気にせずつけ続けていたと言います。
「最初の頃はお気に入りのピアスもあったし、母からもらったピアスもあったので多少かゆくても我慢してつけていたんですね。」
そのうちに耳たぶだけだった症状が他の場所にも現れるようになってきました。
ある夏の日、汗をかきながら帰宅するとお腹の部分が真っ赤に・・・。
以前はなんともなかったベルトのバックルにかぶれたのです。
さらに顔にも異変が起きます。まぶたに違和感があると思ったら目の周りが腫れていました。
原因と思われるのは当時使っていたアイシャドーでした。
アイシャドーにはごく微量の金属が含まれているものがあります。そのわずかな金属に反応するようになったというのです。
「最初のうちは何で私だけがこんな事になるんだろうと思いましたけど。しょうがないかなぁと思って。とにかくアレルギーを起こす物は私は身につけないようにしていますしあきらめています。」
ではなぜ金属アレルギーは悪化したのか?メカニズムを説明します。
アクセサリーをしていて汗をかくと金属の一部が汗の中に溶け出すことがあります。これが皮膚の表面に入り込みここにあったたんぱく質と結合すると体がそれを異物と認識し免疫細胞が攻撃します。
すると皮膚に炎症や湿疹といった症状が現れます。これが金属アレルギーです。
ただし初期の段階ではアレルギー反応は特定の場所でしか起こらないことがあります。ところが金属をつけ続けていると攻撃を担う免疫細胞の数がどんどん増えていきます。すると他の場所でも溶け出した金属に対して攻撃を始めるようになってしまうのです。
重い金属アレルギーになるとどんな症状が現れるのでしょうか?
神奈川県に住む中山あづみさん。深刻な症状で生活に支障をきたしています。
ちなみに付けているイヤリングは肌に触れる部分が樹脂でできた金属アレルギーに対応したものです。
金属アレルギーを最初に意識したのは化粧品によるかぶれだったと言います。
「皮膚の質感も変わってしまって、顔全体からうみが出てきて痛くてかゆくて血も出てくるような感じで大変困りました。」
やがて身の回りのあらゆる金属にかぶれてしまうようになったのだそうです。
例えば、50円玉や100円玉。直接持っていると手のひらがボロボロになるほどかぶれました。
その他、携帯や財布のジッパーなどちょっと金具に触れただけでも反応が出ます。
家の鍵も手袋をしないと開けられないそうです。
主治医の中山秀夫さんは、金属アレルギーを軽くみないでほしいと訴えています。
「金属アレルギーというのは一生消えませんので金属アレルギーになった方は高齢になっても入れ歯で起こったりね。ひどいと鍋で起こるんですよね。金属でかぶれたら自分の身の回りから取っ払ってください。」
とのことです。
では、われわれの周りにはどのくらいの金属があるのでしょうか?
ヘアピン・・・ニッケル
ピアス・・・ニッケル、コバルト
ブラジャーの金具・・・ニッケル
化粧品・・・ニッケル、コバルト
ネックレス・・・ニッケル、コバルト
ベルトのバックル・・・ニッケル
腕時計・・・ニッケル
指輪・・・ニッケル、コバルト
革靴・・・クロム
文具・・・ニッケル
調理器具・・・ニッケル
お金・・・ニッケル
この中で一番金属アレルギーんありやすいのがピアスです。
「ピアスというのは皮膚の中にキズを付けて中に入れるので最もかぶれやいものです。」
◎思いも寄らないのが革製品のバッグやベルト、靴などです。革をなめす時にクロムという金属を使っていますのでそれで金属アレルギーになる場合もあります。
革をなめすとは・・・動物の生皮から不要なたんぱく質や脂肪を取り除き、薬品で処理して、耐久性・耐熱性・柔軟性をもたせることを言います。
注意!すべての製品にこのような金属がはいっているわけではありません。
アルミニウム、コバルト、スズ、鉄、白金(プラチナ)、パラジウム、マンガン、インジウム、イリジウム、銀、カリウム、クロム、ニッケル、亜鉛、金、銅、水銀(17種類)
パッチテストの陽性率が高いTOP3は、ニッケル・コバルト・クロムという金属です。これらの金属は、私たちの身の回りでたくさんの物に使われています。特に水に溶けやすい金属と言われています。
金属アレルギーかどうかを調べるためにはパッチテストという検査が行われます。使われるのは金属を溶かした試薬です。先程ご紹介した身近な金属17種類をすべて調べます。金属の溶液はひとつずつ紙にしみ込ませます。
この日テストを受けるのは30代の鉄工所に勤める男性です。手や腕の湿疹に悩まされています。
背中に金属の試薬をしみ込ませた紙を貼ります。金属の他、洗剤、香料などアレルギーを起こしやすい物質についてもあわせて調べます。これを2日間貼り続け剥がした後の皮膚の変化を観察します。
「お風呂を入らないのと汗をかかないように?」
「そうなるべく。汗をかくと背中に貼っていたものが一緒になっちゃうことがあるので。」
この男性は紙を剥がして2日後に亜鉛とニッケルを貼り付けた部分がわずかに赤くなりました。
足立先生「この患者さんの場合は亜鉛が陽性。ニッケルが擬陽性ということでした。職業的に接触をするものの中に亜鉛が入っているのではないかというふうに思います。金属類と接触する時には手袋をはめて防御することをおすすめしました。」
擬陽性とは・・・陽性かもしれないがまだはっきりわからないことを言います。
兵庫県に住む大竹美絵さん(仮名)です。
3年前に突然足の裏の皮膚がかたくなるという症状におそわれました。
「最初は足の裏の親指あたりに白く皮がめくれた感じの症状が出たんです。それからかかとあたりから分厚くなってきて全体的にちょっと硬くなってきたかなという感じで・・・」
当時の写真がこちらです。角質が厚さ1センチ近くにもなり黄色く変色しています。大竹さんはこの症状をアレルギーによるものだとは思いませんでした。まめかタコが悪化したものだろうと軽く考えていたのだそうです。
しかし症状は改善せず角質はどんどん厚くなっていきました。近くの皮膚科に行っても原因はわかりません。強い薬を使っても良くなりませんでした。足の裏は次第に感覚がなくなってきました。皮膚科医からはガンの可能性も指摘されました。
「内臓からきているものかもわからないということでガンってことかなと・・・怖かったです。」
症状が始まって1年あまり大竹さんは大きな病院を受診することになりました。
ガンの心配もあったのでまずは内科で見てもらいました。
内臓に病気があるかどうか検査をしましたが異常はみつかりませんでした。
続いて皮膚科を受診。担当は足立さんでした。
ここでようやく原因が判明しました。金属アレルギーだったのです。
パッチテストを受けてみるとニッケルとパラジウムに強い陽性反応がありました。
「金属アレルギーと言われてどう思いましたか?」
「ピンときました。ピアスをしていたのでその時によくかぶれてたので・・・」
「金属アレルギーが足のことに結びつきましたか?」
「いや全然考えたこともなかったですね。」
ピアスにかぶれていた大竹さん。なぜ足の裏でもアレルギー反応が起きたのでしょうか?
医師の足立さんが注目したのは大竹さんの食生活でした。健康のため豆類にかなり偏った食事をしていたのです。
豆にはニッケルが多く含まれています。これが食事によって体内に入り汗と共に排出されます。足の裏は汗を多くかくためここでアレルギー反応を起こしました。
足立先生「もともと金属にアレルギーのない方は豆を食べても何ともないんですけど、金属のアレルギーになった方が食べると余計に湿疹がひどくなることがあるのです。」
大竹さんは山盛りの豆を毎食のように食べおやつも豆。
さらに豆と同様にニッケルの多いナッツ類もよくとっていました。
ある日のニッケルの摂取量を計算してみると738マイクログラム。これは日本人の平均の3倍以上になります。
「考えもつかない。食物に金属が入っているとは検査するまでは全然わからなかったです。」
その後、大竹さんは足立さんの指導を受けて豆やナッツに偏った食生活を変えました。
食事の改善にあたって活用したのは金属が含まれる食品の表。これを参考に食事を作っています。
ニッケルを多く含んでいるのは?
豆
ナッツ
チョコレート
ココア
紅茶
香辛料
玄米
海藻
タバコ
メニュー自体は以前とあまり変わりません。食材にニッケルの少ない物を選ぶだけです。
この冷やし中華でいうと使わなくなったのはワカメ!ニッケルが比較的多い食材です。
家族の皿には香辛料や豆などニッケルの多い物も加えます。
大竹さんもこうしたものを全く食べないのでなく量や回数を加減しながら取り入れています。
「神経質にならないようにある程度はとりながら付き合っていってます。」
およそ6ヶ月食事に気をつけているうちに大竹さんの症状は良くなっていきました。
足の裏の角質も少なくなり皮膚のやわらかさが蘇っています。
「まさかこんなに治るとは思わなかった。あの状態を見たら。うれしかったですよ。ちゃんと皮膚が見えてきたと思って・・・」
1、手の平、足の裏の湿疹や膿(うみ)
2、全身の小さな発疹
3、アトピーの悪化
4、コインのような湿疹
神奈川県に住む濱野明子さんです。
24歳の時ある物質が原因で顔にひどい金属アレルギーを発症しました。
「わきあがってくるようなかゆみなんですよ。もう常にすごくかゆいという状態です。」
湿疹は水ぶくれを伴い熱を帯びることもありました。
そして時間と共に顔全体に広がっていきました。
「アレルギーもなかったですしアトピーもなかったですし、本当に皮膚の症状が出たのはこれが初めてですね。もう何でこんなになっちゃったんだろうという気持ちがすごく強かったですね。」
強いかゆみは1日中続きました。夜も寝付けず氷で顔を冷やしながら眠る日が続きました。
原因がわからないまま苦しむ毎日。大きなストレスでした。
心労がつのった濱田さんはやがて会社をやめざるをえなくなりました。
「仕事もあきらめなきゃいけないんじゃないかという不安は常にありましたね。で原因が分からないのでこれからもっと悪化するかもしれないし、もっと広がるかもしれないし、そうなった時このかゆみに耐えられるのか?ネガティブ思考になることもよくありました。」
症状が出てから3年経ったある日。濱野さんは思わぬきっかけで原因にたどり着きます。
ある日。濱野さんは虫歯の治療のため歯医者で金属の詰め物をいれてもらいました。
すると今までにないほど湿疹が悪化。顔が真っ赤に腫れ上がってしまったのです。
濱野さんは過去にさかのぼり当時の日記と歯科治療のカードを照らしあわせてみました。
「ここで初めて歯医者に行くと悪くなると気付いたんですね。」
濱野さんは総合病院の歯科へ行きパッチテストを受けました。
その結果、金、スズ、パラジウムなどにアレルギーがあることが分かりました。
これらはどれも歯科治療に使われる金属です。
この結果を受け10本以上あった金属の詰め物やかぶせ物をすべて取り除き借り詰めにしました。
変化はすぐに現れました。
「あっという間に湿疹がなくなりました。取って2日目くらいにブワっとなくなったんですよね。」
「どうでした湿疹がなくなった時は?」
「夢のようでしたね。」
その後、濱野さんは歯科アレルギー専門のクリニックを訪ねました。
そして1本1本の歯をチタンやセラミックスなどアレルギーを起こしにくい材料で治療していきました。
すべての治療を終えるまでに4年かかりました。
濱田さんは現在顔の湿疹がすっかりよくなりきれいな肌を取り戻しています。化粧をしておしゃれを楽しむこともできるようになりました。強い薬を飲んでいたときは妊娠を見合わせていましたが薬をやめられたので念願の赤ちゃんも生むことができました。今は娘の成長を楽しみながら家族との日常を大切にしています。
「今普通の生活ができるのは幸せなんだと思います。」
食べ物による金属アレルギーと同様な症状が起こることがあります。
さらに口の中に下のような症状がでることもあります。
・口内炎
・しゃく熱感
・ただれ
・しびれ、痛み、味覚異常
・ニッケル
・パラジウム
・コバルト
・水銀
ここで濱野さんを担当した東京医科歯科大学歯学部付属病院臨床教授の松村先生のお話。
「金属を詰めた時期で反応する、しないというのはあるのですか?」
「歯の金属を詰めてすぐに症状がでるわけではなくて、例えば、2ヶ月、3ヶ月、あるいは1年、2年。場合によっては10年ぐらい経ってから症状が出るときがあります。」
「昔から一定の時期に作られた金属が原因でということはありますか?」
「アマルガムで作られた金属は一時期問題になったことがあります。」
「1960年代~1970年代によく使われていて、40代や50代の方が中学や高校の時に詰めた銀色の金属は水銀でできていまして非常に溶けやすいんです。これがアレルギーを起こしやすいんですね。今はほとんど使われておりません。」
「アマルガムが入っている方はどうすればいいんですか?」
「ご心配ならばかかりつけの歯医者さんに行って検診を受けられるといいと思います。そこで見つけて治療してもらうのもひとつの手ですね。」
アレルギーを起こしにくい、チタンやセラミックスなどの材料を使う場合、保険が適用されないため治療費が高額になります。その点でも、十分な治療方法の確認が必要です。
都内にある東京医科歯科大学付属病院です。
こちらでは12年前から歯科アレルギー外来が開設され、金属アレルギーの研究や先進的な治療が行われています。
50代の女性が検査にやってきました。
この女性は、金やパラジウムなど4週類の金属にアレルギーがあることがわかっています。
この日、調べるのは口の中の金属の状態です。金属で治療した歯の数や古くなって変色や腐食しているものがないかをチェックします。
「腐食をしているということは溶出量が多いということですので、特にアレルギーの方は症状がいつまでも続くようになる。」
続いてそれぞれの金属の成分を調べます。ひとくちに歯科金属と言っても使われているものはさまざまです。年代やメーカーによって材料や割合などがまったく異なります。これは、金、銀、パラジウム、銅などの合金。近年もっともよく使われている歯科金属です。こちらは、銀、スズ、亜鉛などで作られた銀合金。安いですがサビやすいという難点があります。そのほかさまざまなものがありますが一見どれもそっくりです。
ベテランの歯科医師でも肉眼では何の金属が使われているか分からないのだそうです。成分を調べるため金属をめん棒の先につくくらいごく少量削ってサンプルを採取します。これを分析器にかけるとこまかい成分が判明します。これによってどの歯科金属にアレルギーを起こす成分が含まれているかが特定できるのです。
この女性の場合、金属を使った歯10本すべてにアレルギーを起こす成分が含まれていることが分かりました。
これをもとに治療方針話し合います。
分析にも保険が適用されませんので1本あたり6000円。ですからまずは過去に受診をした歯科クリニックでどの金属どの種類を使ったのかを問い合わせるのが治療費を抑える第一歩になります。
歯科金属のアレルギーは、治療の前に、口の中の金属の状態を調べたり、どのような金属成分が含まれているかを分析したりします。その上でどの金属を入れ替えるべきかなど治療の仕方を歯科医師とよく相談します。
歯科金属アレルギーの予防として、日頃から口の中を清潔に保つこと、酸っぱい物を食べてそのまま寝ないことなどが大切です。
銀座の宝飾店で、アクセサリーとの付き合い方について聞きました。アクセサリーに含まれている成分を店員に尋ねること、3か月に1回程度アクセサリーを中性洗剤に浸してお手入れをすると良いことなどを教えてもらいました。
※含まれている成分をどの程度詳しく教えてもらえるかは、店によって異なります。
以上あさイチでは、金属アレルギーの原因と対策についてご紹介しました。
専門家ゲスト:足立厚子さん(兵庫県立加古川医療センター 皮膚科部長)、松村光明さん(東京医科歯科大学歯学部付属病院臨床教授)
ゲスト:原千晶さん(タレント)、假屋崎省吾さん(華道家)
リポーター:山田大樹アナウンサー
ある調査によると金属アレルギーになる女性は男性の4倍!!
みんな大好きアクセサリー。ところが、かゆ~い!!
つけていると湿疹を引き起こしてしまうことが・・・。
そう、金属アレルギーです。
このアレルギー、専門家によると女性の間で増えているといいます。
銀座の女性80人に伺ってみたところ、その3割以上の29人がアクセサリーなど金属にかぶれたことがあると答えました。
「あります。メッキとかそういうものだと水膨れができたりしてやけどのようになります。」
「金属アレルギーで合わなくって、できなくって、ピアスはもうずっとしていないです。」
その一方で対処法を聞いてみると・・・。
「自然に治るのを待ってたりとか・・・。」
「現代病だから別に特別じゃないかな〜と思って気にしてません。」
気にしない人が殆どですが、ほおっておくと症状が進むことがあります。
重い金属アレルギーになったこの女性。鍵やお金を手にしただけでも酷い湿疹がでるのだそうです。
皮膚科医「金属アレルギーっていうのは一生消えませんので、とにかく金属アレルギーを作らないほうがいい。」
一方で、
金属に触れていない足の裏に症状がでることがあります。原因はというと食事です。
食品のごく微量な金属でアレルギーがおこることがあるんです。
さらに、
虫歯の治療で入れた金属がアレルギーの原因になることもあります。
こちらの女性は歯の金属が原因だと分からなかったため6年以上重い症状に苦しみました。
「何でこんなになっちゃったんだろうという気持ちがすごく強かったですね。人生が本当に変わってしまいましたね。」
こうした症状の原因をつきとめて対処する方法をしっかりお伝えします。金属アレルギーほおっておいたらダメだ!と思ったあなたも、金属アレルギーになりたくないと思ったあなたもぜひぜひご覧ください。
金属アレルギーの原因
金属アレルギーを悪化させてしまったという40代あさイチサポーターの女性を例にみていきましょう。
「だんだん年を重ねるごとに反応する物が増えていったのでなんかもうちょっとびっくりしましたね。」
はじめて金属にかぶれたのは22歳との時でした。原因はピアスです。
耳たぶがかぶれ、かゆくなりましたが気にせずつけ続けていたと言います。
「最初の頃はお気に入りのピアスもあったし、母からもらったピアスもあったので多少かゆくても我慢してつけていたんですね。」
そのうちに耳たぶだけだった症状が他の場所にも現れるようになってきました。
ある夏の日、汗をかきながら帰宅するとお腹の部分が真っ赤に・・・。
以前はなんともなかったベルトのバックルにかぶれたのです。
さらに顔にも異変が起きます。まぶたに違和感があると思ったら目の周りが腫れていました。
原因と思われるのは当時使っていたアイシャドーでした。
アイシャドーにはごく微量の金属が含まれているものがあります。そのわずかな金属に反応するようになったというのです。
「最初のうちは何で私だけがこんな事になるんだろうと思いましたけど。しょうがないかなぁと思って。とにかくアレルギーを起こす物は私は身につけないようにしていますしあきらめています。」
金属アレルギーはこのように起こる
ではなぜ金属アレルギーは悪化したのか?メカニズムを説明します。
アクセサリーをしていて汗をかくと金属の一部が汗の中に溶け出すことがあります。これが皮膚の表面に入り込みここにあったたんぱく質と結合すると体がそれを異物と認識し免疫細胞が攻撃します。
すると皮膚に炎症や湿疹といった症状が現れます。これが金属アレルギーです。
ただし初期の段階ではアレルギー反応は特定の場所でしか起こらないことがあります。ところが金属をつけ続けていると攻撃を担う免疫細胞の数がどんどん増えていきます。すると他の場所でも溶け出した金属に対して攻撃を始めるようになってしまうのです。
金属アレルギーの症状
重い金属アレルギーになるとどんな症状が現れるのでしょうか?
神奈川県に住む中山あづみさん。深刻な症状で生活に支障をきたしています。
ちなみに付けているイヤリングは肌に触れる部分が樹脂でできた金属アレルギーに対応したものです。
金属アレルギーを最初に意識したのは化粧品によるかぶれだったと言います。
「皮膚の質感も変わってしまって、顔全体からうみが出てきて痛くてかゆくて血も出てくるような感じで大変困りました。」
やがて身の回りのあらゆる金属にかぶれてしまうようになったのだそうです。
例えば、50円玉や100円玉。直接持っていると手のひらがボロボロになるほどかぶれました。
その他、携帯や財布のジッパーなどちょっと金具に触れただけでも反応が出ます。
家の鍵も手袋をしないと開けられないそうです。
主治医の中山秀夫さんは、金属アレルギーを軽くみないでほしいと訴えています。
「金属アレルギーというのは一生消えませんので金属アレルギーになった方は高齢になっても入れ歯で起こったりね。ひどいと鍋で起こるんですよね。金属でかぶれたら自分の身の回りから取っ払ってください。」
とのことです。
女性の身の周りにある金属
では、われわれの周りにはどのくらいの金属があるのでしょうか?
ヘアピン・・・ニッケル
ピアス・・・ニッケル、コバルト
ブラジャーの金具・・・ニッケル
化粧品・・・ニッケル、コバルト
ネックレス・・・ニッケル、コバルト
ベルトのバックル・・・ニッケル
腕時計・・・ニッケル
指輪・・・ニッケル、コバルト
革靴・・・クロム
文具・・・ニッケル
調理器具・・・ニッケル
お金・・・ニッケル
この中で一番金属アレルギーんありやすいのがピアスです。
「ピアスというのは皮膚の中にキズを付けて中に入れるので最もかぶれやいものです。」
◎思いも寄らないのが革製品のバッグやベルト、靴などです。革をなめす時にクロムという金属を使っていますのでそれで金属アレルギーになる場合もあります。
革をなめすとは・・・動物の生皮から不要なたんぱく質や脂肪を取り除き、薬品で処理して、耐久性・耐熱性・柔軟性をもたせることを言います。
注意!すべての製品にこのような金属がはいっているわけではありません。
アレルギーをおこす主な金属
アルミニウム、コバルト、スズ、鉄、白金(プラチナ)、パラジウム、マンガン、インジウム、イリジウム、銀、カリウム、クロム、ニッケル、亜鉛、金、銅、水銀(17種類)
パッチテストの陽性率が高いTOP3は、ニッケル・コバルト・クロムという金属です。これらの金属は、私たちの身の回りでたくさんの物に使われています。特に水に溶けやすい金属と言われています。
パッチテストの方法
金属アレルギーかどうかを調べるためにはパッチテストという検査が行われます。使われるのは金属を溶かした試薬です。先程ご紹介した身近な金属17種類をすべて調べます。金属の溶液はひとつずつ紙にしみ込ませます。
この日テストを受けるのは30代の鉄工所に勤める男性です。手や腕の湿疹に悩まされています。
背中に金属の試薬をしみ込ませた紙を貼ります。金属の他、洗剤、香料などアレルギーを起こしやすい物質についてもあわせて調べます。これを2日間貼り続け剥がした後の皮膚の変化を観察します。
「お風呂を入らないのと汗をかかないように?」
「そうなるべく。汗をかくと背中に貼っていたものが一緒になっちゃうことがあるので。」
この男性は紙を剥がして2日後に亜鉛とニッケルを貼り付けた部分がわずかに赤くなりました。
足立先生「この患者さんの場合は亜鉛が陽性。ニッケルが擬陽性ということでした。職業的に接触をするものの中に亜鉛が入っているのではないかというふうに思います。金属類と接触する時には手袋をはめて防御することをおすすめしました。」
擬陽性とは・・・陽性かもしれないがまだはっきりわからないことを言います。
パッチテストは、主にアレルギーを専門とする総合病院や皮膚科クリニックで受けることができます。事前に電話で問い合わせをして一度受診をしてから予約を取るようにしてください。2日間貼り続けるので時期的には10月以降~涼しくなってからが適しています。パッチテストは保険適用で受けることができます。値段は1000円~2000円程度のことです。
食べ物による金属アレルギー
兵庫県に住む大竹美絵さん(仮名)です。
3年前に突然足の裏の皮膚がかたくなるという症状におそわれました。
「最初は足の裏の親指あたりに白く皮がめくれた感じの症状が出たんです。それからかかとあたりから分厚くなってきて全体的にちょっと硬くなってきたかなという感じで・・・」
当時の写真がこちらです。角質が厚さ1センチ近くにもなり黄色く変色しています。大竹さんはこの症状をアレルギーによるものだとは思いませんでした。まめかタコが悪化したものだろうと軽く考えていたのだそうです。
しかし症状は改善せず角質はどんどん厚くなっていきました。近くの皮膚科に行っても原因はわかりません。強い薬を使っても良くなりませんでした。足の裏は次第に感覚がなくなってきました。皮膚科医からはガンの可能性も指摘されました。
「内臓からきているものかもわからないということでガンってことかなと・・・怖かったです。」
症状が始まって1年あまり大竹さんは大きな病院を受診することになりました。
兵庫県立加古川医療センター
住所:兵庫県加古川市神野町神野203
連絡:079-497-7000
URL:http://www.kenkako.jp/
ガンの心配もあったのでまずは内科で見てもらいました。
内臓に病気があるかどうか検査をしましたが異常はみつかりませんでした。
続いて皮膚科を受診。担当は足立さんでした。
ここでようやく原因が判明しました。金属アレルギーだったのです。
パッチテストを受けてみるとニッケルとパラジウムに強い陽性反応がありました。
「金属アレルギーと言われてどう思いましたか?」
「ピンときました。ピアスをしていたのでその時によくかぶれてたので・・・」
「金属アレルギーが足のことに結びつきましたか?」
「いや全然考えたこともなかったですね。」
ピアスにかぶれていた大竹さん。なぜ足の裏でもアレルギー反応が起きたのでしょうか?
医師の足立さんが注目したのは大竹さんの食生活でした。健康のため豆類にかなり偏った食事をしていたのです。
豆にはニッケルが多く含まれています。これが食事によって体内に入り汗と共に排出されます。足の裏は汗を多くかくためここでアレルギー反応を起こしました。
足立先生「もともと金属にアレルギーのない方は豆を食べても何ともないんですけど、金属のアレルギーになった方が食べると余計に湿疹がひどくなることがあるのです。」
大竹さんは山盛りの豆を毎食のように食べおやつも豆。
さらに豆と同様にニッケルの多いナッツ類もよくとっていました。
ある日のニッケルの摂取量を計算してみると738マイクログラム。これは日本人の平均の3倍以上になります。
「考えもつかない。食物に金属が入っているとは検査するまでは全然わからなかったです。」
その後、大竹さんは足立さんの指導を受けて豆やナッツに偏った食生活を変えました。
食事の改善にあたって活用したのは金属が含まれる食品の表。これを参考に食事を作っています。
ニッケルを多く含んでいるのは?
豆
ナッツ
チョコレート
ココア
紅茶
香辛料
玄米
海藻
タバコ
メニュー自体は以前とあまり変わりません。食材にニッケルの少ない物を選ぶだけです。
この冷やし中華でいうと使わなくなったのはワカメ!ニッケルが比較的多い食材です。
家族の皿には香辛料や豆などニッケルの多い物も加えます。
大竹さんもこうしたものを全く食べないのでなく量や回数を加減しながら取り入れています。
「神経質にならないようにある程度はとりながら付き合っていってます。」
およそ6ヶ月食事に気をつけているうちに大竹さんの症状は良くなっていきました。
足の裏の角質も少なくなり皮膚のやわらかさが蘇っています。
「まさかこんなに治るとは思わなかった。あの状態を見たら。うれしかったですよ。ちゃんと皮膚が見えてきたと思って・・・」
食べ物による金属アレルギーの症状
1、手の平、足の裏の湿疹や膿(うみ)
2、全身の小さな発疹
3、アトピーの悪化
4、コインのような湿疹
歯の金属アレルギー
神奈川県に住む濱野明子さんです。
24歳の時ある物質が原因で顔にひどい金属アレルギーを発症しました。
「わきあがってくるようなかゆみなんですよ。もう常にすごくかゆいという状態です。」
湿疹は水ぶくれを伴い熱を帯びることもありました。
そして時間と共に顔全体に広がっていきました。
「アレルギーもなかったですしアトピーもなかったですし、本当に皮膚の症状が出たのはこれが初めてですね。もう何でこんなになっちゃったんだろうという気持ちがすごく強かったですね。」
強いかゆみは1日中続きました。夜も寝付けず氷で顔を冷やしながら眠る日が続きました。
原因がわからないまま苦しむ毎日。大きなストレスでした。
心労がつのった濱田さんはやがて会社をやめざるをえなくなりました。
「仕事もあきらめなきゃいけないんじゃないかという不安は常にありましたね。で原因が分からないのでこれからもっと悪化するかもしれないし、もっと広がるかもしれないし、そうなった時このかゆみに耐えられるのか?ネガティブ思考になることもよくありました。」
症状が出てから3年経ったある日。濱野さんは思わぬきっかけで原因にたどり着きます。
ある日。濱野さんは虫歯の治療のため歯医者で金属の詰め物をいれてもらいました。
すると今までにないほど湿疹が悪化。顔が真っ赤に腫れ上がってしまったのです。
濱野さんは過去にさかのぼり当時の日記と歯科治療のカードを照らしあわせてみました。
「ここで初めて歯医者に行くと悪くなると気付いたんですね。」
濱野さんは総合病院の歯科へ行きパッチテストを受けました。
その結果、金、スズ、パラジウムなどにアレルギーがあることが分かりました。
これらはどれも歯科治療に使われる金属です。
この結果を受け10本以上あった金属の詰め物やかぶせ物をすべて取り除き借り詰めにしました。
変化はすぐに現れました。
「あっという間に湿疹がなくなりました。取って2日目くらいにブワっとなくなったんですよね。」
「どうでした湿疹がなくなった時は?」
「夢のようでしたね。」
その後、濱野さんは歯科アレルギー専門のクリニックを訪ねました。
そして1本1本の歯をチタンやセラミックスなどアレルギーを起こしにくい材料で治療していきました。
すべての治療を終えるまでに4年かかりました。
濱田さんは現在顔の湿疹がすっかりよくなりきれいな肌を取り戻しています。化粧をしておしゃれを楽しむこともできるようになりました。強い薬を飲んでいたときは妊娠を見合わせていましたが薬をやめられたので念願の赤ちゃんも生むことができました。今は娘の成長を楽しみながら家族との日常を大切にしています。
「今普通の生活ができるのは幸せなんだと思います。」
歯による金属アレルギーでどのような症状があるか?
食べ物による金属アレルギーと同様な症状が起こることがあります。
さらに口の中に下のような症状がでることもあります。
・口内炎
・しゃく熱感
・ただれ
・しびれ、痛み、味覚異常
アレルギーをおこしやすい歯科金属
・ニッケル
・パラジウム
・コバルト
・水銀
ここで濱野さんを担当した東京医科歯科大学歯学部付属病院臨床教授の松村先生のお話。
「金属を詰めた時期で反応する、しないというのはあるのですか?」
「歯の金属を詰めてすぐに症状がでるわけではなくて、例えば、2ヶ月、3ヶ月、あるいは1年、2年。場合によっては10年ぐらい経ってから症状が出るときがあります。」
「昔から一定の時期に作られた金属が原因でということはありますか?」
「アマルガムで作られた金属は一時期問題になったことがあります。」
「1960年代~1970年代によく使われていて、40代や50代の方が中学や高校の時に詰めた銀色の金属は水銀でできていまして非常に溶けやすいんです。これがアレルギーを起こしやすいんですね。今はほとんど使われておりません。」
「アマルガムが入っている方はどうすればいいんですか?」
「ご心配ならばかかりつけの歯医者さんに行って検診を受けられるといいと思います。そこで見つけて治療してもらうのもひとつの手ですね。」
アレルギーを起こしにくい、チタンやセラミックスなどの材料を使う場合、保険が適用されないため治療費が高額になります。その点でも、十分な治療方法の確認が必要です。
チタンやセラミックスは保険が適用されません。
チタン・・・5~10万円
セラミックス・・・8万~15万円
歯科の金属のアレルギーの検査
都内にある東京医科歯科大学付属病院です。
東京医科歯科大学付属病院
住所:東京都文京区湯島1丁目5-45
連絡:03-3813-6111
URL:http://www.tmd.ac.jp/medhospital/
こちらでは12年前から歯科アレルギー外来が開設され、金属アレルギーの研究や先進的な治療が行われています。
50代の女性が検査にやってきました。
この女性は、金やパラジウムなど4週類の金属にアレルギーがあることがわかっています。
この日、調べるのは口の中の金属の状態です。金属で治療した歯の数や古くなって変色や腐食しているものがないかをチェックします。
「腐食をしているということは溶出量が多いということですので、特にアレルギーの方は症状がいつまでも続くようになる。」
続いてそれぞれの金属の成分を調べます。ひとくちに歯科金属と言っても使われているものはさまざまです。年代やメーカーによって材料や割合などがまったく異なります。これは、金、銀、パラジウム、銅などの合金。近年もっともよく使われている歯科金属です。こちらは、銀、スズ、亜鉛などで作られた銀合金。安いですがサビやすいという難点があります。そのほかさまざまなものがありますが一見どれもそっくりです。
ベテランの歯科医師でも肉眼では何の金属が使われているか分からないのだそうです。成分を調べるため金属をめん棒の先につくくらいごく少量削ってサンプルを採取します。これを分析器にかけるとこまかい成分が判明します。これによってどの歯科金属にアレルギーを起こす成分が含まれているかが特定できるのです。
この女性の場合、金属を使った歯10本すべてにアレルギーを起こす成分が含まれていることが分かりました。
これをもとに治療方針話し合います。
治療するにあたり注意点
分析にも保険が適用されませんので1本あたり6000円。ですからまずは過去に受診をした歯科クリニックでどの金属どの種類を使ったのかを問い合わせるのが治療費を抑える第一歩になります。
歯科金属のアレルギーは、治療の前に、口の中の金属の状態を調べたり、どのような金属成分が含まれているかを分析したりします。その上でどの金属を入れ替えるべきかなど治療の仕方を歯科医師とよく相談します。
歯科金属アレルギーの予防
歯科金属アレルギーの予防として、日頃から口の中を清潔に保つこと、酸っぱい物を食べてそのまま寝ないことなどが大切です。
アクセサリーの付き合い方
銀座の宝飾店で、アクセサリーとの付き合い方について聞きました。アクセサリーに含まれている成分を店員に尋ねること、3か月に1回程度アクセサリーを中性洗剤に浸してお手入れをすると良いことなどを教えてもらいました。
※含まれている成分をどの程度詳しく教えてもらえるかは、店によって異なります。
以上あさイチでは、金属アレルギーの原因と対策についてご紹介しました。
専門家ゲスト:足立厚子さん(兵庫県立加古川医療センター 皮膚科部長)、松村光明さん(東京医科歯科大学歯学部付属病院臨床教授)
ゲスト:原千晶さん(タレント)、假屋崎省吾さん(華道家)
リポーター:山田大樹アナウンサー