「オーガニック料理 9か条」
7.みんなで一緒に料理をしましょう
「人と一緒に料理をする」。これはとても楽しい時間ですね。
自分ひとりで料理していると、食材の使い方や調理法がワンパターンになり、気が付けばいつも同じような献立ばかりになってしまいますが、他の人と一緒に料理をすると、新しい発見がたくさんあることで、お料理をすることがさらに楽しくなってきます。
8.みんなで一緒にご飯を食べましょう
一人でご飯を食べることを「個食」といいますが、最近は「孤独の食」という意味を込めて「孤食」と呼ぶそう。なんとも悲しい響きですね。
【現代人の健康と心を蝕む6つのこ食】
1) 「孤食」 …読んで字のごとく、ひとりだけで食べることです。子供が「孤食」が続けていくと、好き嫌いを注意してくれる人がいないので、好きな物ばかり食べるようになりますます好き嫌いが激しくなります。 栄養が偏るでけではなく、食事をしながら人とコミュニケーションをとらない日常生活を送ることで、社会性や協調性のない性格が形成されます。
2) 「個食」 …家族それぞれが、自分の好きなものを勝手に食べる事です。 栄養が偏り、好き嫌いを増すことになるだけではなく、家族の心が通じなくなります。 そして家族全員が協調性のない、わがままな性格になるので、一緒の家に住んでいてもお互いが家族というよりも、同居人のような存在になってしまいます。
3) 「固食」 … 自分の好きな決まったものしか食べないことです。 このような食べ方をしていると栄養のバランスがとれないだけではなく、心が固くなり、固定概念に凝り固まるようになります。 また肥満、生活習慣病を引き起こす可能性も高くなります。
4) 「小(少)食」 …いつも食欲がなく、少しの量しか食べない。 食べることに欲がないのは、生きる気力がないことです。 やる気、根気、ガッツといった気力が続かず無気力な人になります。
5) 「粉食」 … パンやピザ、パスタなど粉を使った粉物の主食を好んで食べる事です。 オーガニック料理でおすすめしている玄米食と比べるとカロリーも高く、おかずも脂肪などが多くなり、高カロリーで低栄養素な食事になりがちで、栄養バランスが悪くなります。
6) 「濃食」 …加工食品など濃い味付けのものを食べる事です。 塩化ナトリウムの純度が99%の化学物質である精製塩の塩分や、血糖値の急上昇を招く白砂糖、人工甘味料の糖分が多く、味覚そのものも鈍ってしまいます。
人は縁ある人と心を通い合わせて生きることに無常の倖せを感じることができる生き物です。 自分の周りの人と仲良く楽しく暮らすためにも、できる限り一緒にご飯を食べてみませんか?
9.食べ物は尊いということを忘れずに
私たちはご飯を食べる前に「いただきます」と言う素晴らしい習慣をもっています。 「いただきます」の語源の「いただく」は、神様にお供えしたものを食べるときや、位の高い方から物を受取るときに、頂(いただき、頭の上)にかかげたことから、「食べる」「もらう」の謙譲語として使われるようになりました。 それがやがて食事を始める時に自然に「いただきます」と言うようになり、食前の挨拶として定着しました。
「いただきます」2つの意味
1)食事に携わってくれた方々への感謝
田んぼや畑で穀物や野菜お作ってくれた農家さん、魚を採ってきてくれた漁師さんなどの生産者さんたち、そして料理を作ってくれた人々への感謝の気持ちを表しています。
2)食材への感謝
肉や魚などの動物性食品はもちろんのこと、野菜や果物などの植物たちにも命があると考え、「それらの命を私の命にさせていただきます」と、食材のすべてに感謝する気持ちを表しています。
そしてお食事の後にいう「ごちそうさま」という言葉。 「ごちそうさま」は漢字で書くと「御馳走様」で、「馳走」は読んで字のごとく「走りまわる」という意味で、食事を出してもてなすための食材を調達するために奔走する様子をあらわしています。
のちに、丁寧語の「御」をつけた「御馳走」、すなわち「贅沢な料理」をさすようにもなりました。 ですから「ごちそうさま」という言葉は、いろいろと大変な思いをして食事を準備してくれた方への感謝を込めて「ご馳走」のあとに「様」をつけ、その気持ちを表すために食事のあとに「ごちそうさま」と挨拶するようになったのです。
「いただきます」と「ごちそうさま」という2つの言葉は、普段なにげなく習慣として使っている言葉ですが、その語源や意味を知って食べ物に感謝する気持ちをもちながら使うことで、「心の栄養」になるのではと思います。
アメリカにはこの二つの言葉は存在しませんが、食材への感謝の気持ちを忘れないようにと、アリス・ウォータースさんがオーガニック料理9か条の最後を締めくくられたことからも、「言葉や習慣は違うけれど、感謝の心は同じ」
今から40年以上も前にオーガニック農法の畑を作るよう農家に働きかけるところからスタートした、オーガニック料理の母、アリス・ウォータースさんの活動は並大抵の苦労ではなかったはずです。 けれどもその思いはアメリカ中の健康意識の高い人の心を動かし、彼女が経営するレストラン「シェ・パニース」は、 アメリカで最も予約が取れないレストランと言われています。
アメリカでは地位や名誉や学歴がある方や高学歴&高収入の方々は食に対する感度が高く、オーガニックにこだわり、マクロビオティックやベジタリアンを実践する人がとても多いので、オーガニック農産物や食材、商品などがたくさん販売されています。
食と健康に対する意識の高い消費者が、志の高い生産者たちをキッチンから支えているからこそ、アメリカが世界一のオーガニック大国になったのでしょうね。 私たちの国日本も是非、見習いたいところです。
日本のオーガニック農地はたったの0.47%といわれていましたが、最近の調査では、なんと0.2%に下がってしまったそうなのです!!
アメリカやヨーロッパでは年々オーガニック比率が上がってきているのに、私たちの国ではオーガニック農業が絶滅の危機に瀕しているというのは、なんとも悲しい現実ですね。
だからとってそれを嘆いていても何もはじまりません。 オーガニックやマクロビティック、そして穀物や野菜をこよなく愛する私たちが、キッチンからオーガニック農家さんを応援するために、オーガニック農作物を積極的に買い求めることで、需要を喚起し、オーガニック自給率を上げていきましょう。