ニキビが悪化して、シミのような色素沈着ができたりデコボコ(クレーター)になってしまうニキビ跡。
せっかくニキビを治しても、跡が残ってしまったらキレイな肌にはなれませんよね。
この記事では、ニキビ跡ができるパターンを追いながら、対策について考えていきます。
赤いニキビ跡は自然に治る?
早い段階で本当に必要なアプローチをするためにも、自分のニキビ跡が今どの段階まで進んでいるのか、きちんと把握することが大切です。最近のコスメは驚くほど進化しているので、今までなら皮膚科に行かなければ治らなかったような段階のニキビ跡も、自宅でセルフケアできるようになっています。
今回はニキビ跡の初期段階、赤みが残っている状態でどう対処すれば良いのかお話したいと思います。腫れて炎症を起こしていたニキビがようやく落ち着いた頃、肌の盛り上がりはどんどん平らになっているのに赤みだけが消えないことがあります。これは“跡”になりかかっている状態なので、気をつけなくてはなりません。
ニキビがぼってりと腫れている間、皮膚の奥では炎症のせいで細胞組織がメタメタにダメージを受けています。皮膚には自然の修復機能が備わっていますから、損傷部分を治そうとして自動的に毛細血管がどんどん作られていきます。
大量に形成された毛細血管の中を流れる血液こそ、赤みの正体です。普段なら毛細血管を流れる血液までは透けて見えません。けれどニキビが猛威をふるったせいで部分的に皮膚が薄くなり、赤みが目立つようになります。
ごく初期で軽いものなら早ければ1週間、遅くても1ヶ月ぐらいで自然に治る可能性はありますが、この段階で徹底的に紫外線対策を行わないとすぐに色素沈着し茶色いニキビ跡が出現します。
シミになるのを防ぐために、午前中室内で過ごす時も、弱めのUVケアでガードしましょう。
紫色から茶色に変色する理由
ちょっと赤みが目立つニキビ跡なら、セルフケアでも自然治癒させることができます。ただ、紫色や茶色に変色してしまっている段階なら、色素沈着を起こしている証拠なので、そう簡単に治りません。初期段階ならともかくシミ状になってからしばらく経つなら、皮膚科のピーリングやレーザー治療を検討する段階に突入しています。
ニキビ跡の炎症が中々沈静化しないと、毛細血管までダメージを受けて血が滲み出てしまいます。こうなるとシミと言うよりもアザに近い状態で、大変目立ちます。ただ赤いだけなら肌の上の方で炎症が出ているだけですが、紫色に見える時は真皮層まで達していることを意味しています。空気に触れた赤い血液が酸化して黒ずみ、赤色と混ざって紫色に変色します。
この段階ではとにかく必死に紫外線対策に励むしかありません。なぜなら、紫色のアザ状態になったニキビ跡に紫外線が降り注ぐと、メラニン色素が沈着し、頑固なシミになってしまうからです。
紫色から茶色に変色した理由は、紫外線の攻撃に肌が耐えられず、メラニン色素が皮膚の奥深くに留まってしまったからです。すでに茶色になってしまっているなら、セルフケアだけでどうにかするのが難しい段階です。
自費診療扱いになるので少し治療費はかかりますが、ピーリングやレーザー治療など本格的に皮膚に働きかけるアプローチが必要です。「自力で何とかしたい」とこだわっている間にどんどんシミが濃くなりますから、急いで専門医に診て貰いましょう。
塗って治す時も、ハイドロキノンのような強力な有効成分を使わないと太刀打ちできないレベルです。
クレーター化するニキビ跡
最初は赤みが残っているだけのニキビ跡がクレーターするまで、皮膚の中ではどのような変化が起きているのでしょうか。ニキビ跡の最終形態、ミミズ腫れよりはマシとは言え、クレーター化してしまったニキビ跡は専門的な治療を受けない限り治りません。
ニキビができて炎症が起こっても、肌表面でメラメラしている分にはそこまで深刻なダメージを受けることはありません。蚊に刺されて痒みに耐えられず、思わずかきむしってしまってもせいぜいシミになるぐらいで済みますよね。色素沈着が残ってしまっても、肌がデコボコに歪みクレーター化するまでにはなりません。
ところが、炎症がいつまでも沈静化せずどんどん激しくなってしまうと、炎上している部分がグングン深くなり、ついに真皮層のコラーゲン組織まで到達してしまいます。強烈な刺激を受けていることを察知した皮膚組織は、炎症を治めるためにコラーゲンを使って修復活動を始めます。
ちょうど、火事を消すために水をかけるようなものです。ところが、真皮層のコラーゲンは一度消耗されると自然に再生されることはありません。失われたコラーゲン部分がへこんでしまい、肌がデコボコになってしまうというわけです。
へこみが激しいニキビ跡は病院でも完璧に滑らかにするのが難しいことも。それでも「どうせ治らない」と放置は禁物です。放っておくと更にへこみが深くなる恐れがありますし、きちんと治療を受ければ目立たなくすることは可能なので諦めることはありません。
ニキビ跡のしこり
ニキビ勃発中、派手に炎症してしまうと治癒後も肌の表面にしこりが残ってしまうケースがあります。痛みを感じることはありませんが、固く盛り上がっているニキビ跡はお化粧でも誤魔化しにくいため、お医者さんに相談するしかありません。セルフケアで何とかできる範囲を超えています。
メラメラ燃えながら膿んでしまっている状態で、表面から離れたところまでメチャメチャになってしまっています。皮膚細胞が新しく生まれ変わるサイクルも崩れ、再生プログラムもおかしなことになってしまった結果、しこりが誕生します。
炎症が落ち着くと、打撃を受けた部分をカバーするために新しい細胞が送り込まれます。けれどあまりにも大きなダメージを受けた皮膚は、損傷部分を繕うための材料となる細胞を大量に生み出してしまいます。必要以上に作られた細胞が余った分こそ、肉眼でも確認できるしこりタイプのニキビ跡です。
この段階では、どんなに効くと評判のニキビ跡コスメでも太刀打ちできません。皮膚科での治療もピーリングのような手軽なものではなく、お金がかかるレーザーやステロイド注射のような本格的なアプローチ方法が提案されるはずです。
レーザーも注射療法も、医師の技術次第で仕上がりが左右されるため、クリニックは慎重に選ばなくてはなりません。注射療法では、注入する薬剤の量が多くても足りなくても失敗します。最安値だけを追求せず、満足できる結果を出している実績あるクリニックで診て貰いましょう。
ミミズ腫れは最終形態
ニキビ跡は、ただ赤くなる軽いものから、茶色や紫色に変色する色素沈着パターン、クレーターやしこりになるパターンなど段階を追って重症化していきます。一番ひどいのはミミズ腫れのように膨らみのある筋が残っているパターンです。
「なぜこんな状態になるまで放っておいたの?? 」と問い詰めたくなるほど、皮膚がメタメタにやられてしまっています。しこりが残るどのニキビ跡も大概ですが、ミミズ腫れパターンを治すには皮膚科を頼らざるを得ません。
しかも、普通の皮膚科ではなくニキビ跡治療の得意なクリニックでないと、思うような結果が得られないはずです。ミミズ腫れのように部分的に肌が赤みを帯び、ところどころ盛り上がっている様子は、まるでヤケド跡のように見えます。度重なる攻撃に耐えかね、もはや毛穴もなくなってしまい、痒みや痛みに見舞われるケースも。
同じ部分にニキビが再発し、炎症と化膿を何回も繰り返すことでこういった醜い状態になります。しこりパターンになるかミミズ腫れパターンになるのか、肌質によっても違いますが、いずれにしても皮膚移植のような大掛かりな治療も検討しなければならないレベルです。
いつか治る、そのうち治る、と何年間もセルフケアで済まそうとして、皮膚科の治療を先延ばしにした代償はあまりにも大き過ぎます。今まさに赤いポツポツができている真っ最中なら「自宅ケアで何とかなるのは赤みが残っているでき始めのみ」と肝に銘じ、早い段階でクリニックに予約を入れるよう心掛けて下さい。