病気のペットの食事管理を目的として、小動物の臨床栄養学に基づいて開発されたヒルズの特別療法食『プリスクリプション・ダイエット』。
今回の解析は、嘔吐や下痢などの胃腸が気になる猫ちゃんのための『プリスクリプション・ダイエット(i/d ドライ)』です。
原材料と成分について詳しく分析し、口コミでの評判を調査しました。
※療法食は、獣医師の指導が必要となります。獣医さんの指示に従い、個体差や活動量に応じて与えましょう。
プリスクリプション・ダイエット(i/d ドライ)の解析
| 評価内容 | 原材料 :★★☆☆☆ 安全性 :★★★☆☆ コスパ :★★☆☆☆☆ 食いつき:★★☆☆☆ 口コミ :★★★☆☆ |
|---|---|
| 容量/価格 | 2kg/約4,000円 |
| 1kgあたり | 約2,000円 |
| カロリー | 383kcal/100g |
| メイン食材 | チキン |
| 原産国 | チェコ |
| 酸化防止剤 | ◎(自然由来) |
| 着色料・保存料 | ◎(不使用) |
| 穀物 | ✖(トウモロコシ、米、コーングルテン) |
| 対応年齢 | 成猫用【療法食】 |
| 賞味期限 | 未開封:パッケージに記載 開封後:1ヵ月目安 |
| 販売元 | 日本ヒルズ・コルゲート |
嘔吐や下痢など「胃腸」が気になる愛猫に、消化器症状の食事療法として最適とされている「プリスクリプション・ダイエット i/d」。
主原料には、肉食動物である猫に最も重要な栄養素である動物性タンパク源のチキンを使用し、酸化防止剤にも安全性の高い自然由来のミックストコフェロール(ビタミンE)、クエン酸、ローズマリー抽出物が使われているのは良いですね。
かし、気になる点としては、猫にとって重要度の低い穀類の使用について。消化器の療法食なのに、猫の体内で消化しづらい穀類が使われているのは疑問です。
※療法食は、獣医師の指導が必要となります。獣医さんの指示に従い、個体差や活動量に応じて与えましょう。
プリスクリプション・ダイエット(i/d ドライ)の成分と原材料
プリスクリプション・ダイエット(i/d ドライ)の原材料と成分は以下のとおり。
(※【ピックアップ食材】は緑文字、【好ましくない原材料】は赤文字で表記)
原材料:トリ肉、トウモロコシ、米、動物性油脂、コーングルテン、ビートパルプ、セルロース、チキンエキス、亜麻仁、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、イオウ、ヨウ素)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、リジン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、クエン酸、ローズマリー抽出物)
成分:粗蛋白質35.0%以上、粗脂肪17.0%以上、粗繊維4.0%以下、粗灰分7.5%以下、水分8.0%以下、カルシウム0.90%以上、リン0.75%以上、マグネシウム0.090%以下、タウリン0.10%以上
トリ肉
チキン(鶏肉)は、猫が本来狩りをして食べていた肉であり、慣れ親しんだものなので、食べやすいのが特徴。猫にとっての嗜好性が高いので、食いつきも良いと評判です。
ミックストコフェロール、ロー ズマリー抽出物、緑茶抽出物
いずれも安全性の高い自然由来の酸化防止剤が使われているのは安心です。
トウモロコシ、米、コーングルテン
米、コーングルテン、トウモロコシなどの穀類は完全肉食動物である猫にとっての重要度は低く、摂りすぎると消化不良やアレルギーの原因になることもあります。
特に、トウモロコシはアレルギーを引き起こす危険性が高く、炭水化物や糖分の多い米の配分が多いと消化不良や肥満の原因にもなります。
主原料のチキンの次に穀類が続くのはあまりよろしくありません。
動物性油脂
“動物性油脂”という総称では何の動物のものなのか詳細が全くわかりません・・・。”鶏脂”などと詳細を表記し、酸化の早い動物性油脂に使われた酸化防止剤もカッコ付で記載があればさらに良かったですね。
ビートパルプ、セルロース
セルロースは糖分を含んだ植物の繊維質素材。ビートパルプは砂糖大根の搾りカス。どちらも”食物繊維”として使用されているようですが、実は栄養価はほとんどなく、かさ増し効果程度に過ぎません。
ビートパルプは便を固める効果があるので、便秘の猫ちゃんにとっては逆効果になってしまうかも。
猫に必要な食物繊維をカバーしたいなら、セルロースやビートパルプを使わなくても、サツマイモや海藻などの新鮮な食材から摂取することができます。
プリスクリプション・ダイエット i/dの口コミ評判
実際にプリスクリプション・ダイエット(i/d ドライ)を使った人の口コミ情報を集めました。
良い口コミ評判
ご飯を吐かなくなった(楽天市場より)
うちの猫さんは、今までお腹がゆるかったり、悪いときには吐いてしまっていたのですが、このご飯になってからはお腹の調子もいいし、ご飯を吐くこともなくなりました。
お腹の調子がすっかり良くなった(Amazonより)
何故こんなに食べるかというくらいに良く食べています。
お腹の調子が悪かったのですが、今ではすっかり良くなりました。
お値段若干高めは仕方ないでしょうか。
下痢が解消された(楽天市場より)
すぐに下痢をする子のために、
病院からおすすめされたフードでした。
ちょっとお値段が張りますが、下痢は確かに解消されました。
悪い口コミ評判
うんちがぽろぽろ黒い(Amazonより)
一緒にかったロイヤルカナンのほうが、うんちの状態はいいです。ヒルズのこれは、うんちがぽろぽろ黒くて、
たぶんもう買いません。
頻尿ならぬ頻うん状態に(Amazonより)
食べさせ始めはゆるかったうんちが固くなってきたのですが、そのうち一日に何回もうんちをするようになり、まさに”頻うん” 状態で、トイレにいくのもいやそうでそこらじゅうで粗相をし始めてしまいました。残念ながらうちの子には合わなかったようです。味はとっても気に入ってたみたいなので残念。
軟便になってしまう(楽天市場より)
裏に記載されている給与量だとうちの子の場合軟便になってしまします。
5g程減らすと少しマシになりましたので、引き続き様子を見たいと思います。
『キャットフードの達人』管理人の見解
プリスクリプション・ダイエット i/dに期待できる2つの効果
1.消化吸収にすぐれた素材
栄養素の吸収を高めるため、高消化性の蛋白質、脂肪、炭水化物を使用しています。
2.失われやすい栄養を補給
ビタミンB群やカリウムなど嘔吐や下痢によって失われやすい栄養素をフードでカバーしてくれます。
まとめ:プリスクリプション・ダイエット i/dが選ばれる主な理由
- 獣医さんのおすすめ
- 食いつきが良い
- お腹の調子が改善
結果『ヒルズ プリスクリプション・ダイエット i/d』は、有害なものはないけれど、原材料からは胃腸に良いとはあまり思えないキャットフードであることが分かりました。
消化器官の負担になる穀類の使用や、便を固める作用のあるビートパルプなどの使用は、本来の猫の自然な食事とはかけ離れています。
不安要素が多いフードを毎日食べさせるくらいなら、同価格で新鮮な野菜や果物などからお腹に良い食物繊維を摂取できるフードを選びたいですね。
※療法食は、獣医師の指導が必要となります。獣医さんの指示に従い、個体差や活動量に応じて与えましょう。
下痢気味だったり、消化器系に問題のある猫ちゃん・飼い主さんを中心に、全体的に高評価が多いです。『ヒルズ』は知名度も高いので安心というイメージもあるようです。
しかし、口コミにもあるように、便が黒くてぽろぽろになるのは、便を固めるビートパルプの効果である可能性が大きいです。本当に消化器官が改善しているのか、ビートパルプで強制的に便を固めているのかがわからず、疑問が残りますね。