インフルエンザかもしれない場合の受診の目安と受診後の注意
1.インフルエンザ罹患の判断の基準
インフルエンザか否かの診断は、症状、流行状況、迅速検査で総合的に下すものです。
インフルエンザの症状は突然に始まる発熱・悪寒と体のどこかに感じる痛みです。嘔気嘔吐で始まることもあります。鼻汁・くしゃみ・咳などの感冒症状は熱と痛みよりも遅れて始まるのがインフルエンザの特徴です。
熱は低年令の人ほど高いのですが、どの年令の人でも普段の風邪の熱より体温そのものが高いか、体感される熱感・悪寒が強いのが特徴です。年輩の人では発熱しない場合もありますが、それでも普段と違う悪寒や倦怠感を感じるはずです。
痛みを感じる部位は頭、喉、お腹、肩、腰、関節、筋肉など全身のどこにでも感じられます。痛み感覚は熱と同時に始まることが多いのですが、熱に先行することもよくあります。関節痛・筋肉痛は動かしたら感じる痛みというよりも、じっとしていても持続的に感じる鈍い痛みです。喉痛は痛みが強いのが特徴的です。
地域でインフルエンザが流行っている時期なら、患者の周囲にインフルエンザの人が確実にいて、インフルエンザの症状があれば診断できます。同じクラスでも隣の席の人、いつも一緒の仲間、家族など近くにいた人がインフルエンザなら近ければ近いほど、次に発症した人がインフルエンザである確率は高いのです。
流行の早耳情報は医師よりも患者本人の方が得られやすいものです。普段から地域や学校・職場にインフルエンザの人がいるかどうかの情報を集めておくと診断の助けになります。
患者の鼻水を採取して行われる迅速検査は、症状がインフルエンザを示唆しているのに流行状況が確実でない場合に行うものです。この検査は感度が低くウイルス量が少ないと本当のインフルエンザ患者でも陰性になります。検査結果が陽性なら確実に診断できますが、結果が陰性でもインフルエンザと診断した方が良い場合も多々あります。
平成21年現在に市販されている迅速検査キットは、全て、従来からの季節性インフルエンザを検出するように設計されているものです。
そのため、新型インフルエンザを検出するための感度は季節性インフルエンザと比べると低くて、検査での診断が難しくなっています。
症状(熱または体痛)が始まってから、12時間以上経過してから患者の鼻水を採取して行えば、ウイルス量が測定限界以上に増えているので、迅速検査の陽性率は上がります。抗インフルエンザ薬は発症後早期に治療を開始するほど効果が高いので、できるだけ早期に診断を下して治療を開始したいのですが、発症したばかりでは診断が難しいことが大半です。薬剤での治療効果を期待するのなら、現実的には、発症12時間から24時間で検査をして、インフルエンザの早期診断をして治療を開始したいものです。
2.診察を受けるタイミングの目安
毎年、インフルエンザ流行の最盛期でも、熱の患者の半分くらいは風邪などの別の病気です。もし熱や痛みが始まっても、全ての発熱がインフルエンザではありませんので、焦ることはありません。
朝起きた時から熱がある場合には前日の寝る前にどうだったのかを確認してください。寝る前から倦怠感や体のどこかに痛み関連の症状があったのなら、午前の受診がお勧めです。寝る前には何もなかったのなら、就寝中にインフルエンザを発症したことになり、夕方でいいので、その日のうちに受診してください。寝る前には何もなくても、夜間や早朝から熱と痛みの症状が揃っているのなら、やや遅目の昼前の受診でも構わないでしょう。
朝は元気だったのに、昼間に家や学校や保育園にて発熱などで発症した場合には、周囲にインフルエンザの人がいるのなら、午前中の発症でも夕方の受診がお勧めです。周囲にインフルエンザの人がいなくて、午前中の発症では、熱がどんどん上がって他の症状も強くなっていくのなら、当日の夕方の遅めの受診でいいでしょう。周囲にインフルエンザの人がいなくて、午後からの発熱で全身状態が悪くないのなら、一晩経過観察して翌日朝一番の受診がお勧めです。
午後の4時頃に体温の日内リズムのピークがあるので、午後に熱が出ても、夕方にはピークアウトして寝る前には自然に下がってきているのなら、インフルエンザでないかその時点では軽症なので、余裕で翌日まで待てます。
熱などの症状があって経過観察していて、寝る前にどんどん熱が上がってくるか症状が重くなっていく場合は、夜間救急を受診するかどうか判断しなければいけません。夜間救急は単にインフルエンザというだけで受診する所ではなく、その時点で重症であるか、重症化が予想される人が行く所です。
肺炎や脳症を示唆する症状があれば、夜間でも救急を受診するべきです。肺炎なら、高熱+多呼吸、高熱+顔色不良、多呼吸+顔色不良のどれかの組み合わせが認められます。脳症なら、高熱+うとうとするなどの意識レベルの低下、けいれんが10分以上続くかけいれんを繰り返す、けいれん後の意識が戻らない、異常行動などの症状がみられます。
ハイリスクの人なら、発症後12時間を経過していれば夜間救急を受診してもいいでしょう。ハイリスクの人とはインフルエンザに罹ったら重症化したり死んだりする可能性がある人たちで、平成21年に話題になっている新型インフルエンザワクチンの優先接種の対象者(妊婦、基礎疾患のある人、就学前の幼児)と、今回は新型インフルエンザの接種対象者になりませんでしたが、高齢者です。
翌朝熱がないのなら、慎重を期し学校や職場を一日休んで、翌日一日熱が出ないのならばインフルエンザは否定的です。
前日にはインフルエンザを示唆する何らかの症状があって翌朝には熱が下がって症状が無くなった場合でも、翌日の午後から再び熱が上がって症状が再燃してくるのなら、インフルエンザの可能性があるのでなるべく早めに受診してください。
ハイリスクの人だと、周囲にインフルエンザがいる状況なら、インフルエンザを示唆する症状が出始めたら、相談を兼ねて受診するといいでしょう。ハイリスクの人がインフルエンザの流行っている時期に人ごみの多い所に出かけてから7日以内(実際は1日から3日後が多い)の発症なら、症状が強いのなら、すぐにも受診でいいでしょう。ハイリスクの人がインフルエンザの症状を発症して、周囲にインフルエンザがいない状況で、症状が軽いから経過観察できていても、発症して12時間が経ったのなら一度受診してみてください。
3.インフルエンザと診断されてからの注意点
大半のインフルエンザ患者は高熱があっても安静にしているだけで自然治癒しますので、インフルエンザに罹った人全員が抗インフルエンザ薬を服用しなければならない訳ではありません。インフルエンザの治療の一番の基本は安静と十分な栄養です。人に伝染さないためにも、自宅安静を守ってください。
抗インフルエンザ薬の服薬を自己判断で中止して、インフルエンザの症状が再燃すれば、服薬を再開しても既に薬は効かなくなっているので症状が遷延して、治癒までの時間が余計にかかることになります。また、途中で服薬を中止したら、たとえ本人は元気でも、治ったと思っている患者の気道にはウイルスが残存しているので、周囲の人に病気を伝染します。希望されて抗インフルエンザ薬を処方されたのなら、ご自身の早期の確実な治癒と他の人に伝染さないために、処方された薬は最後まで続けてください。
発症して48時間を越えると抗インフルエンザ薬は効かないので対症療法と細菌の二次感染対策に治療内容が変更されます。
肺炎と脳症の合併が入院患者の大半の理由です。患者がハイリスクであるか治療が遅れた場合にこれらになりやすいです。これらは適切に早期に診断治療が開始されても起こりうるので、抗インフルエンザ薬での治療を始めても油断はできません。肺炎や脳症を示唆する症状は、高熱と多呼吸、呼吸困難(息苦しさ)、意識レベルの低下、けいれん重積ですから、これらの症状を認めたら夜間でも救急受診をするべきです。
検査を受けずに流行状況からインフルエンザと診断された場合や、検査陰性にも関わらずそれと診断された場合には、肺炎などの別の疾患の可能性があります。検査陽性で確実にインフルエンザだったとしても溶連菌感染などの別の感染症の重複感染のこともあります。一度インフルエンザの診断を受けて抗インフルエンザ薬で治療を始めても、発症して一日半ほどしても症状の改善傾向が認められなければ、肺炎合併などの重症のインフルエンザ、インフルエンザ以外の別の疾患の可能性があるので、できれば48時間以内に再受診してください。この時間帯が日曜祝日や夜間の場合には、休日診療所や夜間救急を受診してください。
家族は一番濃厚な接触者なので、患者と家族の部屋を分ける、顔を合わせるときはマスクをするなどして家庭内感染を防ぎましょう。けいれんや異常行動を起こすかもしれないのでインフルエンザの子どもを一人にする訳にはいかないので完全に部屋を分けることは困難ですし、診断がついた時点で同居家族の体内にインフルエンザウイルスが既に侵入している場合も多いようです。患者の同居家族にインフルエンザの症状が出れば高い確率でインフルエンザです。
小さい子どもの発症だと、本人が苦しくても親が背負ってでも受診できるものですが、大人が発症すると、連れて行ける人がいなくて診察に行けなくなることが多いのが問題になります。大人が受診できた時には既に発症後48時間を過ぎてしまうことが多いのです。インフルエンザ患者の同居の大人がインフルエンザに罹ったかなと思われる場合には、家族に処方されている抗インフルエンザ薬の一部を拝借して早期治療を開始して、少しでも楽になって受診できる体勢にしてから、受診するといいでしょう。そして、ご自身の分の抗インフルエンザ薬をもらって、家族から拝借した分を返せばいいのです。
厚生労働省は電話だけの診断で抗インフルエンザ薬を処方していいという通達を出していますが、実際には面前の患者の診断でさえ難しいものです。それと比べれば、家庭内感染の診断はそれほど難しくありません。このやり方は一般的でないかもしれないので、診断されて家族に抗インフルエンザ薬を処方される時に、このことについて医師と事前に相談しておくといいでしょう。
タミフルだと体重37.5キロ未満だとドライシロップでの処方になり体重当たりの投与量になるので、子どもに処方されたタミフルを大人が拝借するのは無理です。吸入薬のリレンザなら、子どもと大人で処方量が同じなので、家庭内感染の際の薬の貸し借りが容易です。吸入操作がやや難しいのでタミフルと比べて処方される割合が少ないのですが、5歳以上ならリレンザは使えます。早期治療の場合には、タミフルよりもリレンザの方が服薬後の効果発現が早いので効いたかどうかの判断をつけやすく、診断的治療という面でも優れています。また、タミフルは薬剤耐性を生じやすい構造をしていて、今後はインフルエンザの予防には使わないようにしようという勧告が出されているのですが、薬剤耐性を作りにくい構造のリレンザだと、もし結果として家族の思い込みによる早すぎる服用(結果的に予防投与)になったとしても薬剤耐性を導かないことでも優れています。
こういう理由もあって、あぶみクリニックでは、5歳以上の患者ならできるだけリレンザを処方してインフルエンザを治療するようにしています。週末だと同居家族が週明けに受診しても48時間以内の治療を開始できないことが想定されることがあり、インフルエンザの家庭内感染では患者家族のリレンザを吸入しても構わないと言うことがよくあります。
新型インフルエンザの大流行で泉北小児初期救急広域センターと輪番制の夜間救急病院はパンク寸前です。週末に向けて、家庭内にインフルエンザ患者がいて、同居家族で少しでも症状が出てきたのなら、救急外来での検査による診断を期待せず(実は診断薬も品切れ寸前です)、診察時間内にかかりつけ医を受診して、できるだけ休日診療所や夜間救急への負荷を軽減したいものです。
喘息などのインフルエンザのハイリスクの人の対策とワクチン接種
1.インフルエンザ流行期の心がけと罹患後の対策
インフルエンザに罹れば重症化したり死んだりするハイリスクの人は、予めワクチンを受けて重症化の予防をしておいて、インフルエンザに罹ってしまったら早めに診断を受けて治療を始めたいものです。
小児科領域で一番数が多いハイリスク患者は、気管支喘息です。
喘息の小児がインフルエンザに罹ったら、発熱より先に喘息発作で始まることも多く、一気に喘息が重症化します。熱が出てインフルエンザらしくなってくれば、急速に症状が悪化して人工呼吸が必要になるほどにまで重症化することもあります。低酸素になりやすいこともあって、脳症の併発もリスクのない人より多くなります。
喘息患者なら流行前から喘息の薬をきちんと確保しておいて、インフルエンザが流行し始めたら、その時点で治療を中断していたとしても、内服薬または吸入薬での予防治療を再開しておくと良いでしょう。 インフルエンザに罹ったなと感じられたら、病院・診療所に行って受診する前の段階から、治療を中断している人なら手持ちの薬をフル活用して治療を再開すべきだし、治療中の人でも治療レベルを1ランク上に上げるべきです。オノンやシングレア・キプレスの内服だけの予防の人で吸入ステロイドを持っているのなら吸入ステロイドを始めることです。吸入ステロイドを続けている人なら、吸入回数を倍にするかシングレア・キプレスの内服を追加するべきです。息苦しさを感じたら早めに気管支拡張剤の治療も追加しましょう。「インフルエンザかもしれない場合の受診の目安と受診後の注意」を参考にして、早めに適切に受診してインフルエンザの診断治療を受けるようにしてください。インフルエンザ流行期に喘息発作が出たら、手持ちの薬を総動員して、それでもすぐに改善しないのなら早めに受診しましょう。時間外でも休日診療所や夜間救急病院受診をためらわないことです。
喘息以外の基礎疾患の人もインフルエンザに罹ったらどうなるかを想定して、普段の治療がおろそかになっているのなら確実に治療するようにしておくことです。インフルエンザに罹れば、摂食や飲水が減って、脱水や低血圧、低血糖、低ナトリウム血症などになりやすくなるので、これを防ぐ心がけが必要になります。疾患毎に注意点は違ってくるので、かかりつけ医と予め対策について相談しておくといいでしょう。
2.季節性と新型インフルエンザワクチンの同時接種
基礎疾患のある人と妊婦、就学前の幼児、高齢者はインフルエンザのハイリスク者です。
彼らは新型インフルエンザだけにハイリスクなのではなく、季節性インフルエンザに対してもハイリスクです。平成21年秋現在に流行しているのは圧倒的に新型インフルエンザですが、真冬になれば季節性インフルエンザも出てきて、その区別もつかなくなるので、新型インフルエンザと季節性インフルエンザの両方のワクチンを接種するのがベストです。残念ながら今回はワクチン不足のせいで優先接種対象者から外れた高齢者の方は、まずは季節性インフルエンザだけでも受けておいて、輸入の新型インフルエンザが入ってくるか国内産のものが余ってくれば、早めに新型インフルエンザのワクチンも受けられたらいいでしょう。
流行期なので、病院・診療所の外来はインフルエンザ患者で溢れています。患者とワクチン接種者を、時間的または空間的に分離して診療とワクチン接種をすべきという厚生労働省の通達が出ています。これを守ろうとすると、パンデミックで患者が溢れているのにワクチンばかり打っているわけにいかないので、時間と空間が圧倒的に不足してきます。現実的な解決策として新型と季節性インフルエンザワクチンを同時接種することでワクチン接種回数を半減させる以外には、多数の人に接種することは困難です。
日本のワクチンメーカーは、当初は、Aソ連型とA香港型、B型の従来からの3種の季節性インフルエンザのワクチン株と新型のAメキシコ型のワクチン株であるAカリフォルニア株を同時に受精鶏卵に注入して孵化させてウイルスを培養することで、季節性インフルエンザ3種と新型インフルエンザの4種混合のワクチンを作りたいと厚生労働省に嘆願していたのです。先行していた海外メーカーがウイルス培養で苦戦しているという情報を得た厚生労働省は、国内メーカーの言う通りに4種混合ワクチン製造をトライして、全部のワクチンの製造に失敗するか遅れることを危惧し、国内にある受精鶏卵を7対3に割り振りして、7割を季節性インフルエンザワクチンの製造に回し、3割を新型インフルエンザワクチンの製造に回すよう指導したのです。国内の受精鶏卵の数に限りがあるため、この方法を採ったことで、国内産の新型インフルエンザワクチンは決定的に不足することになり、優先接種対象者などというカテゴリーでワクチンを受けられる人を選別しなければならなくなったのです。一方、季節性インフルエンザワクチンも昨年の7割しか生産できないので接種希望者全員に接種できる状況ではないのです。
ワクチン製造に当たって、国内メーカーは目指していたインフルエンザ4種混合ワクチンが、技術的問題と工程のせいで、季節性3種と新型の二つに分かれただけで、国内製ワクチンなら製造法も同じなら希釈液も同じなのです。そういうことで、二つのワクチンの同時接種は問題ないのです。もし、副反応が出た時にどちらのワクチンが原因か分かりにくいというだけが問題なのです。たったこれだけの理由で基礎疾患を診ているインフルエンザワクチンを接種しない主治医から、患者を通して私にワクチンを分けて受けるように指導されていたりして困ることがあります。
新型インフルエンザワクチンの優先接種対象者に季節性のインフルエンザのワクチンも同時に受けてもらうために、季節性インフルエンザだけでも受けておきたいという優先接種対象者でない人からかかってくる電話を毎日多数受けるのですが、今年は全て断わっています。そういうことで、新型インフルエンザワクチンだけでなく季節性インフルエンザも受けられる優先接種対象者の人には、同時接種を受け入れてもらいますようお願いします。
3.新型インフルエンザワクチンの優先接種対象者
厚生労働省がホームページで上げている優先接種対象者で、11月初めから接種開始になる妊婦と基礎疾患のうち、妊婦は分かりやすいのですが、基礎疾患のカバーする範囲が一般の人には分かりづらいでしょう。以下が厚生労働省の提示する新型インフルエンザワクチンの接種に関する事業実施要綱にある基礎疾患の基準です。各疾患とも継続治療の必要な中等症から重症の患者が対象のようです。
新型インフルエンザワクチンの優先接種の対象とする基礎疾患の基準 手引き
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/inful_list_e.pdf
厚生労働省の目論見では10月は医療関係者、11月は妊婦と基礎疾患のある患者、12月から小児を低年齢から始めるとあります。
最優先は基礎疾患のある小児であるのは確実なのですが、小児も基礎疾患のある成人もその全てがワクチンを希望する訳ではないですし、各人の事情ですぐに接種に来られない人もあるはずです。
これだけ大流行しているのだから、手をこまねいて待っていれば優先接種対象者からもどんどん患者が出て、現に優先接種対象者の数が減ってきています。少しくらいこの順番どおりでなくても、ワクチンの本数さえあるのなら、できるだけ早めに接種を進めて行きたいものです。
大人ニキビの生活改善とスキンケア
1. ニキビの原因
10代のニキビの原因は思春期特有のホルモン分泌の過剰のために皮脂が多く出ることですが、大人ニキビの原因は、ストレスのせいでホルモン分泌が過剰になることと、皮膚の角質が分厚くなり毛穴を塞ぐことです。
人間はストレスにさらされると、副腎から分泌されるコルチゾールを増やすために脳下垂体からの刺激ホルモンの分泌が盛んになります。刺激ホルモンは同時に副腎からの性ホルモンの分泌も増やします。女性の場合性周期に応じて卵巣から女性ホルモンが分泌されているのですが、ストレス由来の副腎からの性ホルモンだと男性ホルモンが多く分泌されます。相対的に男性ホルモンが過剰になるので、これが皮脂腺を刺激して皮脂の分泌が盛んになってニキビの原因になります。
皮脂腺は毛包と一緒にありますので、皮脂は毛穴から分泌されます。皮膚は外部から何らかの刺激を受けると、次からはそれを防御するために角質を厚くします。角質が厚くなると毛穴の出口のところで栓をしてしまい、このために皮脂が外に排出されにくくなってニキビができるのです。
皮脂の貯留に毛穴の角栓が重なったところで、アクネ菌が増殖すると炎症を起こしてニキビは赤くなり化膿します。
2.生活習慣改善
ニキビ予防の第一はストレスを軽減することです。
充分な睡眠が取れていればストレスは蓄積されにくいものです。質の良い睡眠を取るためには睡眠時間を毎日規則正しくすることです。それには起床時間を一定にするべきで、休日だからといって遅くまで寝ないようにして、睡眠不足は早めに就寝することで解消すべきです。
運動は質の良い睡眠を導きますし、運動そのものがストレスの発散になります。汗をかくことは皮脂の排泄を促して皮脂の貯留を防ぎますし、皮膚に保湿因子をもたらし、体の代謝を良くして皮膚を丈夫にしてニキビを防ぎます。少し汗ばむ程度の運動を取ることを習慣にすべきです。
仕事や家庭、学校などでの精神的ストレスは適度な運動、あるいは自分の好きなことをすることで解消しましょう。各種のリラクゼーション法も有効ですし、毎日寝る前などに時間を作って自分が本当に楽しめることを少しでもすることです。愛することはストレスをなくします。愛する対象は物でも人でも良いので、好きな物を眺める、家族や交際相手と親しい交流をする、好きなタレントのコンテンツ(映像や音楽など)を楽しむなど何でも有効です。
笑うことのストレス解消作用は大きいので、笑えること(漫才、落語、コントなど)を大いに楽しみましょう。
皮膚では、古い角質は剥がれて新しい皮膚が再生されていますが、その原料となる食事をどう摂るかは重要です。十分な蛋白質、ビタミン、ミネラル、脂肪酸、水を摂取しましょう。
特にビタミンB群が不足するとニキビになりやすくなります。レバー、ジャガイモ、鮭などに多く含まれるビタミンB6は皮膚の炎症を抑える作用があります。鰻、牛乳、シジミなどに多く含まれるビタミンB2は皮脂の過剰を抑えます。
脂っぽい食物や甘いものの摂りすぎは皮脂を増加させますので控え目にしましょう。
3.スキンケア
額や頬に髪の毛先が当たる髪型、頬杖をつく習慣、気になるからと指で顔を触れる癖などはニキビを悪化させますので止めましょう。
顔を洗い過ぎたりこすり過ぎたりすると、皮膚を守る善玉菌である常在菌や水分を奪ってしまいがちです。それでガードの弱くなった皮膚はニキビになりやすくなります。クレンジングの後で石鹸洗顔をするダブル洗顔や何度もゴシゴシと顔を洗うことは止めましょう。
洗顔は、朝はぬるま湯洗いだけにして、夜は洗顔料でソフトに洗顔して化粧品や皮脂に溶け込んだ汚れを洗い落とします。洗顔料が残らないようにすすぎは十分にしましょう。
洗顔の前に蒸しタオルを顔に当ててから洗顔すると、汗と共に毛穴から皮脂が排出されるのでニキビになりにくくなります。
保湿により、皮膚のきめが整ってふっくらした皮膚になり、毛穴が健やかになり、皮脂を抑えるので、ニキビも改善されます。乾いた皮膚は保湿しましょう。
最もシンプルで正しいスキンケア
世間でスキンケアと言うと、その人の肌に合ったスキンケア製品を探し出してそれを使うことのように考えられていることが多いようです。でも、本当は、衣服と水と石鹸による日常の肌の扱いこそがスキンケアで、これが正しければ、特別な製品など不要なのです。
そもそも人間は本来自分で自分の体調を維持できる能力を持っているもので、肌に関しても皮膚本来の能力を損なわなければ、いい肌の状態を維持できるはずなのです。スキントラブルに陥って、皮膚科で何らかの病名が付けられたとしたら、当面は薬が必要な人なのでしょう。そういう人は、薬で良くなっても、その人の肌に合ったスキンケアに変更していかないと、すぐにスキントラブルに逆戻りしてしまいます。
日本人の肌質は、紫外線への強さ、皮脂の分泌量、皮膚の保水能、皮膚厚など、個人差が大きいので一定のものでいいのではなく、その人の肌に合ったスキンケアを選ばなければいけないのです。
長く続けている習慣で、正しいと思い込んでやっているスキンケアが逆に肌を傷つけることになりかねません。
個別に、気候や活動性、年齢と肌のタイプを考慮して、ベストのスキンケアが選べるようにお話します。ここで言う正しいスキンケアとは、衣服と水と石鹸の使い方のことで、場合によって日焼け止めと保湿剤のワセリンが必要になるくらいで、特別な製品や薬は使いません。
スキンケアの基本は、行為別、条件別に考えると分かりやすいものです。
衣服などで被覆する、水で汚れや汗などを流す、石鹸などで洗う、肌に塗って不足している成分を補うことでスキンケアは成り立っています。それぞれの行為について、条件を挙げてお話します。
1.覆う
皮膚は体を外気から守っているのですが、露出していて、寒すぎるか暑すぎるか乾く感じがするのなら、衣服で覆うべきです。寒くなく、汗をかかないレベルの衣服にすべきです。暑くて汗ばむ季節は、汗まみれになった服は着替える方が良いです。紫外線対策も、日焼け止めを塗るより帽子や衣服で防ぐ方が効果的です。手足の皮膚のトラブルは、そのほとんどは、手には手袋、足には靴下を着用することで防げます。
肩や腰、首周り、袖口、下腿・前腕など手足の動きによって衣服が皮膚を摩擦する部位ではそのせいで皮膚がカサついて炎症を起こしたりします。サイズと形が体に合った服で摩擦を防ぎます。
縫い目、首の後ろのタグ、ボタン、ファスナーなどが皮膚を傷つけていることもあります。縫い目が肌に当たらないように裏返して着る、タグは切って無くしておく、ボタンは金属のものは避けるなどの刺激を受けない着方をすべきです。
おむつに関しては、涼しい季節なら問題なくても、暑くて湿度の高い季節には、紙おむつだと、おむつの被覆部が高温多湿になって、オムツかぶれを起しやすくなります。暑い季節だけでも、レンタルなどで布オムツにすると、布を通して尿が蒸発して気化熱で被覆部の温度が上がり過ぎないので、オムツかぶれを防ぎます。
デニムなどの硬い生地の衣服を肌に直接着ると、布地が肌に当たって、皮膚に傷をつけることがありますので、注意が要ります。汗をかいていると余計傷つきやすくなります。
肌が敏感な人は繊維の種類によっては、痒みを感じます。毛製品では痒い人は我慢して着続けていると、炎症を起こしかねませんので避けるべきです。化繊でも同様です。衣服を着用して、チクチクするとかで、いい着心地でないのなら、我慢しているとスキントラブルの原因になりますので、早く脱いで、何回着ても着心地が悪いのなら、その服はもう二度と着ないことです。綿製品が無難ですが、湿度が高くて汗が乾きにくい季節では綿製品でも、スキントラブルは発生します。汗で濡れた衣服は、早めに着替えることで、これは防げます。汗を蒸発させる能力の高いスポーツウエアなどの機能性繊維の方が高温多湿の季節のスポーツなどの状況では合っているかもしれません。機能性繊維の服が高価なら、安価な綿製品を複数用意して、汗まみれになるごとに着替えることで対応すれば良いのです。
2.流す
体の汗と汚れは、まずは水だけで流すことで取り去ることから始めるべきです。皮脂が溶けて喪失しすぎないように、熱いシャワーではなく、冬でもぬるめのお湯で、夏ならそのまま水道水で流します。人間の体は一日何回も石鹸で洗えるほどには皮脂を分泌できないので、石鹸で洗うのは一日一回までにすべきですが、水で流すことは、皮脂が残るので、何回やってもいいのです。日本の夏は東南アジアより蒸し暑いのですから、タイの人のように、汗をかいて汚れたのなら、一日5回でも6回でも水浴びをすべきなのです。浴槽につかるだけでもある程度自然に汚れは取れますが、この場合も湯温を低めにすることです。
汗ばんで痒い体では、痒みの原因は皮膚温が熱いからということが多いので、水で流すだけで体表面温が下がって痒みも解消します。アレルギーが痒みの原因でも、ダニやハウスダストなどのアレルゲンは汗に溶けて皮膚表面で濃縮されていることが多いので、この痒みの原因のアレルゲンを汗とともに水で流せば、痒みも解消します。熱くて痒い時のシャワーの水温は、お湯ではなく、冷たい水道水の方が効果的です。
手や体を水で流した後に水分を拭うことにも注意が要ります。暑い夏だと、すぐに完全に水分を拭い取ると表面体温の下がり方が少なくなるので、体にまだ熱さが残っているのなら軽くタオルで拭って水気を残して、自然に水分が乾くのを待つ方が良いこともあります。逆に冬だと、体表面に水分が残っていると体温を奪ってしまいますし、空気の乾燥が強いので水分が蒸発する時に皮膚の乾燥を促進してしまいますので、さっさと水分は全部拭い取る方が良いでしょう。
タオルで水気を拭い去る際にも注意が要ります。痒いからといって擦ると、皮膚に細かい傷を作ってしまうので擦らないことです。濡れた皮膚は軟らかくなっていて傷つきやすいので、赤ちゃんなどの皮膚の薄い人では、普通の感覚で擦るだけでも皮膚が傷つくこともあります。
おなかを痛がる時、便が出ていないなら浣腸を
子どもがお腹が痛がる時は急です。正直な子どもは、隠そうともしないので、痛がる様子を見ていると、いてもたってもいられなくなります。
腹痛を訴える病気の中には腸重積や急性虫垂炎などの、急いで診断して治療しないと大変なことになる病気もあるので診断を急ぐことがあります。
夜間休日でもすぐに診察を受けた方がいいことがあるのですが、いざ受診してみると、なんでもない便秘による腹痛も多いのです。
子どもがお腹が痛いと言ってお腹を押さえていたら、最後の排便を思い出してください。半日以上前から排便がないのなら、とりあえず、浣腸して間違いないです。
毎日排便があっても、それが固い便なら、便秘がちな子どもだと思われていなくても、固い便が大腸に貯まっていることがあります。
便秘による腹痛なら、1回か2回の浣腸で痛みは取れて、受診の必要が無くなります。
急性の胃腸炎の初期症状が腹痛のことも多いです。この場合は、嘔吐も伴うことが多いので、家族の方の心配度はさらに高いものがあります。
この場合でも浣腸は効果と意味があります。
お腹の中にいる病気の原因の悪いウイルスや細菌は、なるべく長くお腹の中に留まって、なるべく多くの人に病気をうつして自分の仲間を増やそうという魂胆をもっています。胃腸炎になっても、すぐには下痢にはならないほうが、病原体には腸内に長くいられるので好都合なのです。
腸が荒れるので痛くて、嘔吐はあるのに、下痢は初めのうちは無くて、お腹の音を聞くと腸音が減弱していることがよくあります。このままでは、腹痛が消えませんし、嘔吐も続いて、胃腸炎は長引きます。
急性胃腸炎の初期に浣腸してあげると、大腸の先にある固い目の便が排泄されて腸内の圧力が下がって腹痛が和らぎます。これをきっかけに、悪い病原体のいる不消化便も排泄されれば、それが引き起こしていた嘔吐も止まりやすくなります。結果として病気が早く治ることになります。
腸重積や急性虫垂炎などの急性腹症と急性胃腸炎の鑑別は小児科医にとって、代表的な陥りやすい落とし穴です。家で浣腸してもいいのかという疑問もあるでしょうが、基本的に大丈夫です。虫垂炎が続いて破裂・腸穿孔する大部前から腹痛はありますので、腹痛ですぐに浣腸で腸が破裂したりはしません。腸重積は、浣腸便でイチゴジャム状便を見て診断するくらいなので、診断に浣腸は必須です。
腹痛に浣腸は怖くありません。家庭には浣腸を常備しておいて、お腹を痛がったら、とりあえずは浣腸してください。浣腸で腹痛が消えればとりあえずは診察の必要はないので様子観察でいいでしょう。
浣腸しても腹痛や他の症状が続くなら、出てきた便を持って受診して下さい。もし、血便が出たら急いでください。重篤な病気の可能性が高くなります。
医師はその便を診断の材料に利用できますので、大助かりです。迅速検査や培養検査に使えるので正確な診断ができます。
こんな皮疹なら水疱瘡かも(初期の写真)
水疱瘡(水痘)の皮疹の特徴は以下です。
皮疹は体幹から始まり、四肢、頭部に拡大します。
初期の皮疹は赤い小丘疹で漿液性(水っぽい)です。そのため、こするとつぶれやすいので、こすってみると水(体液)が手につきます。
薄くて軟らかい皮膚の部位から始まることが多いです。髪の生え際、首、外陰部、体の側面、腋の下あたりが皮疹の始まりやすい部位です。
時間がたつと、紅斑(赤い発疹)、丘疹(ふくれた発疹)、水疱(みずぶくれ)、痂皮(かさぶた)が混在するようになります。
頭の髪の毛の生えている部位に皮疹があると水痘の可能性が高いです。
口腔粘膜や外陰部にも水疱ができます。
これらを参考に水疱瘡が疑われたら塗り薬や症状を軽減する飲み薬もありますので、早めに受診してください。
早期の画像(1日目)
発熱してどのくらいの時間で受診するのがいいのでしょう
発熱してすぐに受診されても、ほとんどの場合、熱だけで病気を診断することはできません。
診断がなされてはじめて有効な治療を開始できるので、早すぎる受診が有利になるとも限りません。まじめな医師はあまり薬を出せないことを説明するでしょうが、医師によってはいらない薬を出して、そのために逆に診断が遅れることさえあります。
発熱してすぐの受診で診断がつく可能性のある場合は以下です。
1、発熱の前に何かほかの症状がある
その症状と発熱の組み合わせで診断がつくかもしれないので、発熱してすぐに受診しても意味があるかもしれません。
たとえば咳をしていてそれが強くなってきた上に発熱してきたのであれば、診察を受けて流行状況を考慮すればある呼吸器感染症の診断が可能かもしれません。嘔吐や下痢が先行して発熱してくれば、診察を受けて流行状況を考慮すればある消化器感染症の診断が可能かもしれません。何か皮膚に発疹があるのならある全身性の感染症の診断が可能かもしれません。発熱の前から元気なかったりぐったりしていたりするようだったら、その頃から病気が始まっていると考えられるので、発熱してすぐの受診でも早すぎるとは言えず、診察の価値があるかもしれません。
2、家族や友人にはっきりと診断された感染症がある
たとえば2週間前に兄弟が水痘にかかっていればその発熱は水痘によるものかもしれません。その場合も本人の皮膚で水痘の発疹を確認しないと確定はできません。兄弟がインフルエンザなら、発熱したばかりでも診断がつく可能性があります。
発熱してすぐ受診しても検査さえすれば診断がつくのでは
この問いに対する答えは、感染症の流行状況とそれを診断できる検査の感度によります。
発熱した後に血液検査が反応して、重い病気かどうか判明できるのには12時間くらいはかかります。熱以外に症状がないのなら、12時間くらいは経たないと一般的な病気の診断は困難です。
迅速診断のキットではどうかというと、それぞれに特徴があります。
インフルエンザは病気の初期は発熱と体の痛みしかないことがほとんどなので、流行期なら積極的に検査していきます。体が小さいほど早く陽性になる傾向があるので、乳幼児で全身倦怠感が強ければ発熱して6時間ほどでも分かることもありますが、発熱してから小学生で12時間、大人では24時間くらいしないと確実には陽性にはなりません。早期でも午前中の発熱だと午後の発熱よりは陽性になることが多い印象はあります。
溶連菌は、菌がいるのなら陽性にでることが多いので、その時に流行していて、のどが痛いか、発疹があるのなら発熱と同時にでも検査で検出できる可能性があります。
他のアデノウイルスやRSウイルス、ロタウイルスなどは症状があってはじめて診断のために診断キットを使うものなので、発熱してすぐの受診で診断に役立つかというとそれほどではありません
発熱と同時に苦しそうな様子をしているが、大丈夫でしょうか
こういう電話をよく受けます。上記の条件に当てはまるのなら、すぐに診察をうけられて問題ないのですが、それがないか分からない場合は、すぐに処置が必要な状態かどうかで判断します。つまりバイタルです。これがだめになったら命にもかかわるのは循環、呼吸、水分摂取の順です。血圧が下がったり、呼吸が苦しくなれば急いで処置しないといけないのは明白で、水分摂取不良も子どもが小さければ小さいほどすぐに脱水になるので緊急度が高くなります。食欲が少しくらいなくても急変することはありません。
発熱してすぐにでも受診する必要性があるのは、以下です。
- 生後2ヵ月以下の乳児
- 40.5度以上の熱が持続する
- 元気なく、ぐったりしている
- うとうとして目覚めない
- 混乱してうわごとを言う
- 呼吸が苦しそうで鼻の中をきれいにしても楽にならない
- 普段と違って非常に重症そうにみえる
- もともと心臓病やその他の病気をもっている
結局、発熱時の賢い早めの受診は、情報収集にかかっています。
子どもがおかしいなと感じたらまず体温を測って発熱を確認するのはとても正しいことです。
さらに、それ以前の子どもの様子を思い出して他の症状がないか、さらに体の様子を観察して異常がないかを確認して、周りで何か流行っている病気がないかを思い出してください。ここまでやれば、すぐに受診すべきか判断できるでしょう。
判断に苦しむなら、大阪府の小児救急電話相談(06-6765-3650)に電話して相談してもいいでしょう。緊急性がないのなら、体温を記録しておいて、次の診察時間に余裕をもって受診してください。情報がそろっていると、医師の問いに正確に答えることができますので、医師には大助かりです。
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: 皮膚科