SEOはその性質から終わりの無い作業と言えるかもしれません。
アルゴリズムやルールの変更、競合となるウェブサイトは現れては消えるといった事が繰り返されていきます。マーケッターは改善できるエリアを見極める為に、現在実施中のキャンペーン動向を観察していく必要があります。
SEOにおけるKPI(Key Performance Indicator)は、もちろん多くの要素がありますがウェブサイトの順位改善や、改善の為の施策を決める為に使用される場合があります。
しかし、かつてのSEOは現在には当てはまりません。つまりGoogleの進化と共にSEO専門の仕事も変化します。
「not provided問題」はまさにそれで、オーガニックキーワードを調べる事ができなくなってしまいました。
下のイメージ図は、最近のGoogleの進化を時系列にしたものです。
時系列Googleの進歩
SEOの業務でROIの証明を提供する事は今や少し難しい状況となっています。では、オーガニック検索の場合では特に「not provided問題」を考慮した上で何をSEOの成果として測定したら良いでしょうか?
エンゲージメントの測定
効率的にエンゲージメントを測定するのであれば、Googleアナリティクスを活用します。Googleアナリティクスは高機能で無料分析が行える最良のツールです。
もちろんGoogleアナリティクス以外にも多くの有料ツールがあり、それらの使用を否定しているわけではありませんが、費用の面を考えてしまうといくつかのツールはとても高価です。
KPIには以下のようなものがありますので、覚えておきましょう。
- ウェブサイトに費やした時間
- セッション数
- 訪問されたページ数
- 直帰率
上のリストでは直帰率が含まれていますが、ブログの場合には直帰率が高い傾向にあります。
例えば1記事を5分かけて読んだユーザー(つまり、ユーザーにとっては価値があるかもしれない)が、その後他のページに遷移せずに去ってしまった場合でも、直帰にカウントされてしまいます。
そのままでは、ユーザーがページに滞在した時間に関係なく直帰にカウントされてしまいます。
このようなケースでは、ある一定時間以上を閲覧したユーザーを対象に発動するイベントトランキングのコードを設定する事で更に正確に計測する事ができます。
次の記事が参考になるかもしれません。(英語)
参考までに、Googleアナリティクスに基づくウェブサイトのタイプごとの平均直帰率のベンチマークをご覧ください。
- Content sites: 40-60%
- Lead gen: 30-50%
- Blogs 70-98%
- Retailers: 20-40%
- Service sites: 10-30%
- Landing pages: 70-90%
Google自体もブログとランディングページの直帰率は高い傾向にある事を認識しているはずです。
エンゲージメント指標
上の図はあるブログのアナリティクスで表示される測定値です。
前述の通りブログの直帰率は自然と高い傾向にありますので、参考指標はセッションとページビュー数を見ていきます。
セッションはウェブサイトに訪れたユニークユーザーの訪問回数です。一方でページビューはページ全体で実際に訪問された回数です。上の図では訪問者が見ているページ数は平均で1.43ページとなっています。
さらに「行動」メニューから「ユーザーのロイヤリティ」を選択してブレイクダウンしていくと、訪問者がウェブサイトのコンテンツに費やした時間がわかります。
「ユーザーフロー」では、訪問者の離脱場所の傾向を確認する事ができます。ここで、訪問者に人気のコンテンツとそうでないページを見つける事ができます。この情報をもとに訪問者が好むコンテンツにマッチさせていく事ができます。
コンバージョン指標
ECサイトの場合はコンバージョンを設定しましょう。
サービス用のウェブサイトの場合はあまり有効ではないかもしれませんが(使えないという意味ではありません。)、その場合は別の方法で測定する必要があります。
この場合は、コンバージョンはランディングページや、ユーザーがなんらかのアクションを開始するページから「完了ページ(Thank youページ)」に辿りついた場合を測定します。
販売サイトの場合は、より単純で賞品をカートへ追加して購入や、ユーザー登録を目標として設定します。
キーワードデータの無いコンテンツのパフォーマンス分析
オーガニックトラフィック内のキーワードデータが利用できなくなってしまっていますので、他の方法でコンテンツのパフォーマンスを分析を行う必要があります。
まずは時間とともにパフォーマンスが改善しているかどうかを見る為に、特定の期間で全てのオーガニックトラフィックをチェックしましょう。
SEOの成果が出ているかを確認する為に、月次や年でトラフィックを比較します。
この方法は非常にシンプルです。トラフィックが落ちていれば何か問題があるという事を意味します。
オーガニックトラフィックからのコンバージョンレートも確認してみましょう。<br/>この指標でトラフィックの質とあなたがターゲットとする訪問者が来ているかどうかを確認する事ができます。
キーワードトラフィックの傾向を分析する為には、アナリティクスの利用と併せてSearch Consoleも使用しましょう。
ランディングページ
ランディングページはリード獲得の為に最適化しがちですが、順位を上げたいキーワードが効果的なトラフィックになっているかどうかを確認する為には、それらのランディングページのオーガニックトラフィックも確認しておきましょう。
行動 – サイトコンテンツ – ディレクトリ
アナリティクスの「行動」→「サイトコンテンツ」→「ディレクトリ」を選択すると、ディレクトリ単位やページ単位でトラフィックを確認する事ができます。
もちろん一般的なウェブサイトであればトップページが最もトラフィックがある場合が多く、それ自体は悪くはないのですが、場合によってはトップページを無視して、その他のコンテンツのうちどのページが人気かを調べる事は重要です。
コンテンツが生み出すエンゲージメントを見ていく事は、あなたのSEOにおける成果をKPIの一つとして明確化できる良い方法です。コンテンツをコンバージョンも目標やリード獲得に繋げる事ができれば、ビジネス上の価値も見えてきます。
以下のような方法が一般的です。
ライトボックス
ページ上にポップオーバーで「メールマガジンの登録はコチラ」と表示される広告を何回か見た事があると思います。
個人的には煩わしく、メールアドレスなどの情報を入力した事はめったにないのですが、Eメールリストやリードを獲得する目的では効果的なツールとされています。
CTAボタン
ブログで投稿した記事の下部にコンテンツとサービス・製品に関連した1~2行のテキストを配置するようなシンプルなものや、複雑なものもあります。
記事上のサイドバーや下部のわかりやすい場所に「ニュース購読」などのCTAリンクを含めます。
ソーシャルシェア獲得の為のシェアボタンを配置するという方法も効果的です。訪問者のページスクロールに合わせてシェアボタンも下に追尾するような手法は、訪問者がシェアボタンを認識しやすいので一般的です。
ソーシャルシグナル
ソーシャルシグナルはSEOにおける重要度も増してきている為、分析は必須です。ソーシャルシグナルは、シェアやいいね、フォローなどがあり、コンテンツのエンゲージメントを測る指標の一つになり得ます。
もちろん可能であれば訪問者にコンテンツをシェア、コメント、いいね、お気に入りに追加してもらいたいはずです。
Googleアナリティクスではソーシャルのトラフィックやそこからのコンバージョンを分析する事ができます。
各ソーシャルメディアのサイトが提供する分析ツールを活用するという方法も効果的です。
例えばFacebookのウェブサイトカスタムオーディエンスは既にあなたのコンテンツで関わった特定のソーシャルオーディエンスに向けてリマーケティングを行う事ができる効果的なツールです。
アナリティクスで操作する場合は、「集客」→「ソーシャル」→「ユーザーフロー」をクリックすると、ソーシャルからの訪問者がどのコンテンツを見ているか確認する事ができます。ここで、人気のコンテンツを確認したり、コンテンツを洗練させたりする事ができます。
SEOやウェブマーケティングは活動全体を考慮したホリスティックアプローチが望ましく、キーワードなどのSEO指標だけに集中するのではなく、全体像を把握する事が重要です。
その為にはGoogleアナリティクスで徹底的に分析し、可能であれば効率的にSEOを管理できるSpresseoのようなツールを活用しましょう。