お手入れの基本は「敏感肌の人」用の化粧品を選ぶ

お肌の症状に合わせた優しいお手入れと、お化粧の効果的なご使用は、症状を目立ちにくくし、お肌の見た目をグンと良くしてくれるでしょう。
最も大切なことは、刺激の少ない商品を使用することと、刺激のないお手入れをすることです。

参考までに、“敏感肌の方”と記されているものをご使用になると良いでしょう。お肌がチクチクしたり、ヒリヒリしたり炎症を起こすような商品は避けましょう。

アメリカ酒さ学会による1,066人の患者に対して行った調査によると、そのうちの41%が特定のスキンケア商品の使用で症状が悪化したと答えました。
また、27%が特定のスキンケア商品の使用で、酒さの症状を引き起こしたと答えました。
炎症を起こさないためにスキンケア商品やお化粧品を選ぶ際、以下の情報を参考にして下さい。

お肌のお手入れとお化粧は刺激物と香料に注意!

刺激物に注意して下さい

アメリカ酒さ学会による調査では、多くの患者が以下の成分を炎症の誘因として挙げています。

  • アルコール(66%)
  • マンサク(ウィッチヘーゼル)(30%)
  • 香料(30%)
  • メントール(21%)
  • ハッカ(ペパーミント)(14%)
  • ユーカリ油(13%)

ほとんどの回答者が使用を避けたと回答したものは、収れん剤、ピーリング剤、その他敏感肌に刺激の強い商品でした。

無香料のスキンケア商品や化粧品を選びましょう

アメリカ皮膚病学会によると、“香料は他のどの成分よりアレルギー性接触性皮膚炎を引き起こしやすい”としています。
アレルギー体質の方にとってお肌は広い入り口のようなもので、アレルギーによる炎症は弱ったお肌をさらに弱めます。
無香料のものや、アレルギーテスト済みの商品はお肌のトラブルを減らしてくれます。
“アレルギーテスト済み”商品が、“低刺激性”という意味ではないので混同しないでください。
“低刺激性”という言葉は、コスメ産業で明確に定義づけされているものではありません。

商品が合うかどうか、まずお肌にのせて試してみましょう

商品を顔に使用される前に、首など顔以外の場所にパッチテストをします。
パッチテストをして反応が出るようでしたら、その商品の使用を避けましょう。
また、その商品の内容成分を記録しておきましょう。
酒さ様皮膚炎の症状を引き起こす刺激物は人によって異なりますので、ご自身のお肌の反応が指針となるのです。

使用するスキンケア用品の数は必要最低限にしましょう

1本で多くの機能を持つマルチタイプのスキンケア用品を選ぶなど、お肌に使用する商品の数を少なくすることも大切です。

洗顔はやさしく行いましょう

酒さ様皮膚炎には、優しい洗顔がとても大切です

1日に2度の洗顔で、お肌の老廃物やお化粧残りをはじめ、余分な皮脂、外気の埃、細菌、その他微生物を洗い流しましょう。まずそれがお肌を落ち着かせ、治すための第一歩です。

洗顔料選び

症状が出ている場合の洗顔については刺激を避けるため、指先を使いましょう。
粗い生地のタオルやスポンジは避けてください。
お肌の状態に合った洗顔料を選びましょう。
お肌がオイリー肌でない限り、お勧めなのはノンソープ処方の洗顔料です。これは製品に含まれる石鹸成分が10%以下で、簡単に洗い流すことができ、お肌のpH値に近いpH値となっています。

乾燥肌~普通肌、混合肌の方

様々な種類の洗顔料がお使いになれます。敏感肌や赤みを帯びやすいお肌用に開発された商品も多くあります。

乾燥が強いお肌の方

乾燥がひどいお肌には、クリーム状で泡立ちの少ないノンソープ処方の洗顔料が理想的です。
これらの処方のものは洗顔後のお肌に薄い膜を残すので、お肌の保湿に役立ちます。

オイリー肌の方

オイリー肌は、こすり洗いをせず、優しい泡で洗いましょう。
強い摩擦や洗い過ぎはお肌に刺激を与えます。

皮膚科専門医がすすめる洗顔のコツ

お肌への刺激を最小限にするために、皮膚科専門医達の手によって開発された少しずつ優しく進められる洗顔習慣をお試しください。

  1. 洗顔は指先を使いましょう。
    炎症を起こさないために、粗い生地のタオルやスポンジは避けてください。
  2. ぬるま湯で洗い流しましょう。熱いお湯や冷たい水は、顔のほてりや炎症を起こす恐れがあります。
    どの温度の水でも炎症を起こすようでしたら、ティッシュペーパーで簡単にふき取れるスージングクリーム、クレンザーをお試し下さい。
  3. 洗顔後は、厚めの生地のコットンタオルで優しく水分を拭き取ります。
    炎症を起こさないために決して擦らないでください。
  4. 皮膚が炎症で凸凹したお肌はチクチクした痛みを伴うことがありますので、塗り薬を塗る前にお肌が完全に乾いた状態になるまで30分待ちましょう。
    刺すような痛さを避けるための必要な時間が把握できるまで、お肌を乾かす時間を少しずつ短くしましょう。
  5. 薬の塗布を終えてから5分~10分間は、保湿剤の使用や日焼け止め、お化粧などは避けましょう。
  6. 酒さ様皮膚炎の症状をお持ちの方は、瞼の洗浄や治療に関しては、医師の指示に従ってください。

炎症やかゆみを抑えるために保湿しましょう

酒さ様皮膚炎に伴うほてりや刺すような痛さ、かゆみ、炎症による刺激を予防するカギは保湿にあると多くの皮膚科専門医は言っています。
弱ったお肌を悪化させる恐れのある不純物や刺激物を近づけないように、お肌に強力な保湿バリアーを張るということはとても重要です。

現在は、アメリカでは多くの酒さ様皮膚炎患者の症状に合わせた保湿剤が開発されています。
それらは、お肌を落ち着かせ、滑らかにしたり、炎症による赤らみを防いだりするための成分を用い、特別に製造されています。又、それらはお肌の赤らみを自然に見せるために、シア―グリーン色の中和剤を含んでいます。

日焼け止め|酒さを悪化させるのは紫外線

酒さ様皮膚炎のためのスキンケアとして年間を通じ、SPF15以上の日焼け止めの使用が良いでしょう。
日ごろの日焼け対策はどのタイプの症状の方にも必須ですが、全ての方が日焼け対策に気を配っているわけではないでしょう。
アメリカ酒さ学会による調査では、患者の81%が、症状を引き起こす1番の誘因になるのが、太陽に肌をさらすことと答えています。
また、それは血管の浮腫(毛細血管の拡張)にもつながり、時にひどい赤みを帯びることもあると述べられています。

お肌に合った処方のものを見つけましょう

お肌に有害な太陽光線はお肌を老化させるUVA(紫外線A波)、お肌を日焼けさせるUVB(紫外線B波)の2種類です。
知っておかなければならないのは、全ての日焼け止めがその両方の紫外線からお肌を守ってくれるというわけではないのです。
日焼け止めを選ぶ際は、二酸化亜鉛や二酸化チタンを含有しない非化学薬品で、SPF15以上のUVA,UVBからお肌を守る商品を選びましょう。
敏感肌処方の製品は炎症の発生を抑えるのに役立ちます。

 

毎日日焼け止めを使用しましょう

年間を通じて日焼け止めを使用したほうが賢明です。車に乗り込むまでの間や、ちょっとした用事足しでお肌を太陽に露出することを繰り返せば、砂浜で1日を過ごすのと同じくらいお肌への負担があるのです。

赤みを帯びやすいお肌のために作られたUVA、UVBカットの日焼け止めもあります。
これらの便利でマルチタイプのスキンケア商品は、緑掛かった色が入っており、太陽からお肌を守ることもでき、又、肌の赤みを最小限にしてくれ、更にお化粧下地としても使用できます。

アウトドアやビーチ、プールのような強烈に太陽を浴びる時などは、約30ml、(ショットグラス1杯分ほど)の日焼け止めを身体に塗りましょう。
日焼け止めは、お出掛けの30分前に塗ると良いでしょう。そうすることでしっかりお肌に吸収されます。塗り直しは、泳いだ後や汗をかいた後など2時間おきにしましょう。
日差しが強い午前10時~午後4時の間は、太陽にお肌をさらさないことが理想的です。
参考までに、標高の高いところや、雪のあるところ、水辺、メガネでさえも紫外線の影響を高めますので、外出の際にはいつでもお肌を守りましょう。