マルセイユ石けん


お肌にやさしい洗い上がりのマルセイユ石けんの作り方

 

 

昔から世界中で愛される洗い心地のマルセイユ石けんを作ってみましょう。

 

ところで、マルセイユ石けんて一体どんなもの?

本来はオリーブオイルとアルカリで作る石けんの事だったようです。

その中でオイルが72%残りの28%はアルカリ水で作る石けん。

しかし、いつのころからかオイル中の72%をオリーブオイルしかもエキストラバージンオリーブオイルで作るのが本物、日本ではバージンやそれ以下の物でも大丈夫とかEXVよりも逆の良いなどという人もいます。

原料事情の知っている人はそんなことは絶対言わないと思います。

EXVは圧搾法しかも脱ガム、脱漏をしないのが良いのですが・・・

しかし、中には黒い種の破片が入っているような本当に手を加えていない素晴らしいオイルに出会う事もあります。

通常は圧搾し、ろ過、脱ガム脱漏等、油脂製造の工程後市場に出てきます。

少々脱線してしまいましたが、ある時期ヨーロッパでオリーブオイルが不作で取れない時期があり、その時にオリーブオイルの使用量を抑えるためにオイル全体量の72%まで減少させて作った時期があり、そのことが現在まで影響しているようなことを聞いたことがあります。

という事で現在では72%のオリーブオイルを使用して作るものをマルセイユと呼ばれており、72と刻印のあるのはその為なのです。
もう一つの説として、すべての材料の内72%がオリーブオイルでほかの28%がアルカリ溶液で作るものという事がマルセイユ石けんと呼ばれるという説なのですが、前節が今の有力説となり、後の説で出来た石けんはオリーブ石けんとなるようです。

本来はその上で、フランスのマルセイユ地方で作られた石けんのことを言うのが本来のマルセイユ石けんだと思いますが、あまり細かいことにこだわらないで、オリーブオイル72%で作られた洗い心地の良い石けんという事にしましょう。

そこで、オリーブオイルの選び方について、先ほどもお話ししたようにオイルは圧搾で絞るものが値段も高い物が多いのですが、収率の関係上、圧搾で絞ったオイルはエキストラバージンの称号が与えられます。
一度縛った後の種子にエーテル、トルエンなどの溶剤を加え種子中に残っている油脂分を有機溶剤を利用して種子より取出した、有機溶剤が混ざったオイルから、有機溶剤だけを取り除いて取れるオイルがその他のオイルとなります。
当然EXVには不純物がたくさん含まれているし、精製度も低くしてあるものも多く、その為、先ほど書いたように絞りかすの種子の黒いカケラが入っている物に出会う事もあります。
さらに、溶剤抽出のオイルは色がオイル色をしています。
だから、バージンオイル以下のオイルは色が普通のオイル色をしています。
更に脱色した場合は透明に近いオイルとなります。

つやこがオススメするのは、オリーブオイルは緑の濃い色をしたオイル。

この緑色は今話題のフラボノイドの色又はクロロフィル系の色、ファイトケミカルとか言われていて、ブルーベリーのアントシアニンなどもこのフラボノイドの一種です。

フラボノイドは植物が紫外線から自分の身体を守るために体内で抗酸化成分を作りだし、自分の身体を太陽の強力な紫外線から守っています。

身近なものではお茶に含まれるカテキンなどもその一つなことは有名なお話ですね。

 

 

 

マルセイユ石けんのレシピ

それではマルセイユ石けんを作ってみましょう。

上にも書きましたがオリーブオイルはグリーンの色の濃いエキストラバージンオリーブオイルがオススメです。
脂肪酸だけの内容ではありませんよ、

更に小さな黒い種のへたみたいな物が出てきたオイルに出会えたならば、とってもラッキーだと思ってください。

それだけ余計な処理をされていない理想のオリーブオイルです。 ここではその他にヤシとパームオイルで作ります。

  *材料       500g仕込み

 

エキストラバージンオリーブオイル 240g
ヤシ油 59g
パーム油 33g
苛性ソーダ 41g
精製水 128g
精油(エッセンシャルオイル) 5g程度(1%)お好きな香り

*注意

オイルは重量で計量しましよう。
容量で計量した場合夏と冬では10%以上の量の差が出来ることがあります。
精油に機能・効能を求めるよりも好きな香りを楽しむようにしましょう。

 

 

それではお待たせしました

マルセイユ石けんの作り方

最初にオイルを計量します。

オイルの温度を40~50℃に加温します。

その間に苛性ソーダを計量し精製水に溶解します。(溶解時の注意、水の中に固形を加えて溶解)そしてオイルと同じ位の温度にします。
計量はあまり神経質になる必要はありません。
それと温度もそんなに気にしないでも大丈夫!
詳しくは手作り石けんを作る前にを読んでみてくださいネ。

油層・水層ともに同じ位の温度になれば、オイル中にアルカリ水を加えます。

後はひたすら

混ぜる

混ぜる

混ぜる・・・

特にマルセイユ石けんは時間がかかります。
私の生徒さんの中には型入れまでに2日もかかったという人もいましたが、少しの知識とコツを知っていれば2~3時間もあれば必ず型入れまで進みます。

コールドプロセスの石けんはこれからが大切です。

ある程度固まり、

型に入れた後数週間さらに固め、乾燥させます。

この間も中和反応は進んでいます。

2~4週間してしっかり固くなれば方から出してお好みの大きさにカットします。

そして木型に入れて、更に追い熟成、

石けんを熟成させる場所にも気を付けるようにしてくださいネ。

石けんを熟成させるのに理想の高さは腰の位置から上で、頭の高さより低い場所。

そして、温度変化が少なく、湿度の少ない場所

更に木箱の中で熟成させましょう。

湿度の高い時期は毎日様子を見て、石けんが汗をかいていればコットンで拭いてあげてください。

空気が乾いているときは外の空気にたくさん触れさせてあげましょう。

そして蛍光灯の下はあまりお勧めで来ません。

出来る事ならば木箱は桐の箱で熟成させればさらに良い出来上がりとなります。

 

コールドプロセスの石けん製造時の雑学

 

少量(10k以下)でコールドプロセスの石けんを作る場合、特に気温の低い冬は反応時の温度に気をつけましょう。

しかし20℃を割るようなことになれば翌日までトロトロの状態でいつになれば固まるのかな?と不安になります。

更に温度を上げ圧力をかければもっと早く進んでくれます。

中和法は高温100度以上で高圧下で鹸化、するとほんの数秒という場合もあり、さらに連続で製造する方法もありますがここでは必要が無いのでこの辺にしておきますネ。

この様な方法は大量生産に向く作り方人りますが、この場合、油脂ではなく製造効率上グリセリンを分離した脂肪酸とアルカリを反応させますので、塩析の必要もなく安定した素地として大量に輸入されています。しかも安く。

ところで、仕込み量が30kg以上になると液温度は下がらないで反応することが多くなります。
それどころか混ぜているとどんどん温度が上がってゆきます。
その為、型入れまでの時間は、2~3kgという少量で作るよりも早いく型入れまで進むのが特徴です。

しかし、型入れに戸惑うと硬くなりすぎて失敗という事もありました。

通常私は50~100㎏で仕込んでいますが、このくらいの量になると、逆に温度を下げることに気を付けるようになります。

というのも苛性ソーダの中和反応は熱を発して反応しますのでどんどん温度が上昇します。

その上昇を抑えながら作るようにしないと最後の木型に入れるときには固まっていた、なんていう事もありました。

最後の2箱は残念ながら売り物にはなりませんでしたので、別の方法で利用することにしました。

また、EXVオリーブオイルで作るマルセイユ石けんはとっても気分屋さん、時には綺麗なグリーン色に仕上がってみたり、真っ白に仕上がってみたりと2タイプに出来上がることがあります。

最近は白く出来上がる場合が多いようです。

 

みなさんもトロ~リとしたやさしいアワで包んでくれるマルセイユ石けんを作ってみましょう。