チチガと授乳対策~チチガで赤ちゃんに母乳を与えると

チチガで赤ちゃんに母乳を与えても特に問題はありません。チチガでない場合と同じようにあげても大丈夫です。

ただ、そうはいってもやはり心配というチチガのお母さんの授乳対策についてまとめました。

チチガで授乳しても大丈夫!

チチガで赤ちゃんに母乳を与えても全く問題ありません

産院でもチチガについて確認されたり、チチガだからって授乳に気を付けるように言われたことはないはずです。

それは病院側が確認を忘れたのではなくて、チチガが問題になることはないからですね。

それでも心配というお母さんのために説明します。

チチガは乳首周辺にあるアポクリン汗腺から出た汗が、皮膚の常在菌により分解されることで、ワキガと同じような臭いが発生する腋臭症の一種です。

チチガで授乳する時に気になるのが、チチガの原因である常在菌やワキガの臭気成分が何か悪さをしないのか?ということですよね。

チチガの常在菌の感染力は弱い

現在の所、約200種類の菌種が常在菌に指定されていますが、チチガ(ワキガ)が発生する箇所では、そのうちの数種類が特に多く繁殖していることで知られています。

これらの細菌は「ワキガ菌」と言われたり、「増殖して臭いを出す…」とか言われたりするので、赤ちゃんが口にするのに抵抗を持つ気持ちも分かりますが、人の皮膚や衣服、空気中など、どこにでもいる細菌です。

だから「常在」と名が付いているのですが、チチガ程度の細菌量に対して免疫がないようでは人類はとっくに滅びています。

つまり、チチガの乳首を口にした程度で感染したり病気になることはないのです。

チチガの臭気成分も無毒

ワキガ臭は以下の物質による混合臭とされています。

  • 硫黄臭:3-メチル-3-スルファニルヘキサン-1-オール
  • スパイシー臭:3-ヒドロキシ-3-メチルヘキサン酸
  • 脂肪酸臭:3-メチル-2-ヘキセン酸

これらは脂肪酸の一部で、元々人の体内で作られ大量に存在している物質の一部です。

コップでガブガブ飲んだらどうなるか分かりませんが、チチガ程度のものを口にしたくらいでどうにかなるというものではありません。

チチガの味は、一般に苦味や渋みがするといわれますが、これも乳首を口にした最初だけ、しかも軽くそう感じるというだけです。

チチガと母乳自体は無関係

チチガはあくまで乳首周辺の皮膚表面で発生するものです。

母乳が原因で赤ちゃんがワキガ臭くなるとか、母乳がワキガ臭いかのように書かれているサイトも散見しますが、全く無関係ですので安心してください。

チチガのお母さんの授乳対策

前途の通り、チチガだからって本当は何もしなくても良いのですが、どうしても気になるというお母さんのために説明します。

授乳前に乳首を拭く必要はある?

これは、チチガでなかったとしてもどっちが正しいのか分からないというお母さんも多くいらっしゃいます。

昔は衛生のために拭いた方が良いというのが通説だったようですが、最近では多くの助産師さんや産院で「拭かなくてもいい」または「拭かない方がいい」と説明されることが多いです。

これは、母乳自体に殺菌作用があるということもありますし、その方が赤ちゃんに免疫力つくためです。また、お母さんのニオイは残しておく方が良いともいわれます。

さらに、乳首周辺を保護するモントゴメリー腺(乳輪にあるブツブツ)からの分泌も残しておいたほうが良いとされます。

つまり、基本的には拭かなくても良いということです。

拭き取りが必要な場合は

そうはいっても、チチガ対策として何らかのデオドラントを塗っている場合など、拭き取りたいときもありますよね。
そもそも、チチガ臭が強すぎて気になることもあります。

その場合は授乳前に軽く拭くようにします。

ただ、一日に何度も拭くことになりますし、強く拭くと肌荒れや乳首が切れやすくなることもあるので、その点にも注意しましょう。

拭くなら次のような「ぬれコットン」がおすすめです。

「清浄綿」には、赤ちゃんが口にしても問題ないくらい安全な殺菌剤(普通は塩化ベンザルコニウム)が含まれていてより衛生的にできるのですが、乳首が切れやすくなったり免疫力を付けさせるということでは逆にマイナスになます

ハクジ清浄綿A-2U[医薬部外品]
授乳時の乳首又は乳房の清浄又は清拭に使えます。滅菌済みで、ベンザルコニウム塩化物0.01%水溶液を使用しています。

清浄綿はよくお産セットにも入っていて、出産後の陰部を拭くのにも使います。
なお、消毒綿は強すぎるのでおすすめできません。

薬事法によるコットンの分類
分類殺菌力
消毒綿 医薬品
新医薬部外品
清浄綿 医薬部外品
ぬれコットン 化粧品なし

母乳で拭いても良い

母乳には弱いながらも殺菌作用があるので、乳首を母乳で湿らせてから授乳すると良いといわれます。

おばあちゃんの知恵みたいなものですね。

授乳中のチチガ対策

授乳の方法ではなく、授乳中にチチガの臭いを抑える対策です。
効果的なのは次の二通りの方法があります。

1.安全なデオドラントを塗る

授乳中でもデオドラントを使いたいくらいチチガ臭がひどい場合です。

一番おすすめなのは焼きミョウバンです。

ミョウバンは古くから使われる最も安くて安全なデオドラントです。

使い方は簡単。ミョウバン水をおっぱいに塗るだけです。

ミョウバン水は持続力が短いのが欠点なんですが、そもそも授乳期間中は一日に何度もお乳をあげることになるので、ついでがてらと考えるとさほど大変でもありません。

ただ、垂れやすく乾きにくいという取扱い上の欠点はあります。

次におすすめなのが、限りなく水に近いデオドラントです。

海露[医薬部外品]
超純水をベースにした安全性の高いジェル。使用されている有効成分はとてもマイルドです。水に近いジェルなので無味に近いです。

今のところ、この手のデオドラントは海露以外にはありません。
口にしても安全ですし、コスパも高いのでチチガ対策にはおすすめです。
ついでじゃありませんが、産後のスソワキガ対策としても使えます。

他には、わきがクリームがありますが…

多くのワキガクリームは無添加ですし悪くはないのですが、授乳中のチチガ対策としてはあまりおすすめできないです。

使ったことがある人なら分かると思いますが、わきがクリームは一般に持続力を持たせるための油分が含まれているので、乳首がしっとりしすぎる感があるんです。

手のひらに塗って濡らすと油が水を弾く感じになるといえば分かるでしょうか・・・
授乳前に拭き取るにしても結構強く拭かないと落ちないので、おっぱいが切れる原因となってしまいます。

クリアネオ[医薬部外品]
人気のわきがクリームです。制汗と殺菌でしっかりわきが対策ができます。柿タンニンと4種の植物性成分が抑臭効果を発揮します。

2.ブラジャーで消臭!?

スプレーすることで、衣類自体に消臭機能を持たせることができるスグレモノです。

チチガの場合、ブラジャーの内側にスプレーしておくだけで済みますのでオススメです。
母乳パッドを使う場合はブラジャー側にスプレーしておきます。

もちろん、口にしても毒性はなく無香料なので、授乳中に使っても大丈夫です。

ヌーラ
この手のスプレーとしては有名な防臭スプレーです。急速イオン消臭で1日中消臭効果を発揮します。タップリ吹き付けるのがコツ。

授乳を終えるとチチガも改善?

チチガは、人にもよりますが性ホルモンの影響を受けるとされています。

よくある「ホルモンバランスの乱れにより臭いがキツくなる」という、分かったような分からないような理屈です。

妊娠中や産後直後は、発汗を抑えるエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が激減するため、産褥期多汗(さんじょくき)により臭いが強くなる傾向があります。

また、プロゲステロン(黄体ホルモン)が優勢になると、体温が高くなりアポクリン汗腺からの発汗が増え、これも臭いを強める原因になります。

妊娠中や授乳期のうちは、これらが原因でチチガが強まるケースが多いのですが、徐々に元に戻っていきます。

ですので、チチガやワキガ、スソワキガの臭いも減っていくということになります。