本当の「美白」の意味、知っていますか?

「美白しなきゃ」「美白したい」、みなさんがよく使っている「美白」って何のこと?肌を白くすることじゃないの?「美白」の本当の意味から厚生労働省認可の美白成分とその働き、美白の方法までまとめました。

ウィキペディアで「美白」はこう表現されている

と説明されています。注目して欲しい部分は「白い肌を目指す」という表現であること。
肌を白くすることではないのです。

生まれ持った肌をそれ以上白くすることはできません。つまり美白とは、元の肌の色を保とうとしたり、それ以上黒くならないよう「予防」したりすることなのです。

美白は薬機法で決められた意味があります

美白とは、「メラニンの生成を抑え、シミ、そばかすを防ぐ」または「日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ」という表現に限られています。肌自体の色を白くするという表現や、できたシミに対して薄くすることができる、という効能を謳うことは許されていません。

また「美白」と表記するには、厚生労働省によって認められた美白有効成分が配合されており、医薬部外品(薬用)であるという承認が必要となります。

そのため「美白」と書いてある商品は、政府のお墨付きということになります。

薬用ではないのにも関わらず「美白」と言う商品は、「薬事法違反」となります。薬用美白であるかどうかチェックすることで、美白化粧品であるかを確認することができます。必ずチェックしましょう。

厚生労働省が認めた「美白有効成分」とは

厚生労働省が認可している美白成分のうち、代表的な成分の名前とその特徴をご紹介します。

成分名成分の特徴
トラネキサム酸肝斑の治療薬にも配合されている美白成分。
アルブチンメラニン色素の合成を阻害し、シミを抑制する効果がある。
コウジ酸コウジ菌から生まれた美白成分で、チロシナーゼの活性を抑え、シミを抑制する効果もある。
ビタミンC誘導体ビタミンCを安定化させ、肌に吸収しやすい形にしたもの。毛穴を引き締め、メラニンを還元し、活性酸素を抑えるなど、様々な美肌効果がある。
ルシノールチロシンと酵素チロシナーゼの結合を防いで、メラニンの生成を抑え、美白効果を促す働きがある。
マグノリグナン肝斑の治療薬にも配合される美白成分
4MSKメラニンを抑制する作用があり、肝斑の治療薬にも配合されている。ターンオーバーを改善して、メラニンを含む古い角質を落としやすくし、美白効果をもたらす。
エラグ酸イチゴやブラックベリーなどに含まれる成分で、抗酸化作用があり、肌に若々しさや透明感をもたらす効果がある。チロシナーゼの働きを抑制し、シミを予防する。
リノール酸ベニバナ油から作られる成分で、チロシナーゼの量を減らして美白効果をもたらす。
カモミラETカモミールの抽出成分で、肌の透明感を引き出す作用がある。ニキビケアにも使われる。
プラセンタエキス動物の胎盤から抽出された成分。ビタミンやアミノ酸などを含み、メラニンの生成を抑制する。代謝の促進作用を持ち、肌のターンオーバーを改善する。
ニコチン酸アミド水溶性のビタミンB3。メラニンが表皮細胞に受け渡されるのを阻害し、シミの抑制に作用する。

それ以外の美白成分はないの?

医薬部外品の承認を受けていなければ、どんなに効果が実証されていても、「美白」という表現を使うことはできません。

そのために「ブライトニング」といった違う表現を使われることが多いのです。

美白成分の働き

そもそもシミは、皮膚内で生成され続けるメラニン色素が沈着することで生じます。通常は肌のターンオーバーの働きで、メラニン色素は28日間で剥がれ落ち、元の肌の色に戻るもの。しかし日焼けや乾燥、ストレスや寝不足など、様々な原因でターンオーバーがうまくいかない場合、色素が沈着してシミとなってしまうのです。

ですから、シミを予防するには、メラニンの生成そのものを抑制することが効果的です。抑制する方法は大きく2種類あります。

1つは、メラニンができる際に働く、チロシナーゼという酵素の働きを抑える成分を肌に取り入れること。

もう1つは、メラニンを生成する場であるメラノサイトの活動を抑制する成分を取り入れる方法です。

チロシナーゼの活性を抑制する美白成分

→ビタミンC誘導体、アルブチン、コウジ酸、リノール酸、プラセンタ など

これらの美白有効成分は、チロシナーゼの働きを抑制してメラニンの生成を抑え、色素沈着を防ぎます。また、肌のターンオーバーの周期を整え、シミを消す効果もあります。さらに、コラーゲンの生成を促し、皮脂分泌の量を調整する働きなどもあります。

メラノサイトの活動を抑制する美白成分

→トラネキサム酸

トラネキサム酸は、メラノサイトの活動を抑えシミ予防をすると同時に、ニキビ跡の色素沈着を防ぐ効果もあります。また、シミの中でもケアが難しいとされる、肝斑にも効果をもたらす成分です。

美白化粧品の選び方

美白成分は多数の種類がありそれぞれ働きが違うので、自分の肌の状態に合わせて、どの成分を含んだ美白化粧品が良いかを判断することが大切です。

今使用している美白化粧水や美白クリームにあまり効果を感じられないという場合には、どの有効成分が多く使われているのかをチェックしてみましょう。

そして、その美白化粧品の有効成分とは別の有効成分が入っているものを選ぶようにしてみてください。そのようなチャレンジをする中で、ご自分に合った美白成分を見つけていきましょう。

シミ・そばかすを美白するには

できてしまったシミやそばかすを改善するには、美白化粧品でスキンケアをするほか、ピーリングや美白に良い食事を摂るようにすることが有効です。

シミの除去効果もあるピーリング

ピーリングとは、特別な液体を塗って肌表面にある古い角質を剥がし、新たな角質の再生を促すスキンケア方法です。無駄な角質を取り払うことにより、顔色が明るくなり、シミの除去にも効果をもたらします。

ピーリングの方法と頻度さえ間違えなければ、肌に大きなダメージを与えることはありません。無駄な角質がなくなることで、美白化粧水の浸透も良くなります。さらに肌のターンオーバーもスムーズとなり、元の肌色へ戻すことを促してくれるのです。

シミを消したい人へオススメの食材

食生活が乱れたり、睡眠不足が続いたりすると、血行不良につながり、肌のターンオーバーの周期も乱れてしまいます。健康的な生活を心がけ、体の内側からキレイになることが、美肌を保つにはとても重要なポイントです。
中でも以下の食材はシミを薄くし、シミ予防に役立つ栄養素が含まれているので、積極的に摂ることをオススメします。

1. 赤ピーマンや柚など

美白栄養素であるビタミンCが多く含まれる食材。

2. 豚レバーや牛レバーなど

肌の新陳代謝を正常にし、シミを薄くする効果が期待できる栄養素、ビタミンB2を含む。

3. 大豆やハチミツなど

ターンオーバーの乱れを整える作用のある成分L-システインが含まれている。

4. トマトやピーマンなど

ビタミンEの100倍の抗酸化力を持つとされる、リコピンが豊富に含まれる。紫外線で受けた肌のダメージを修復し、メラニン生成を抑える効果がある。

5. 鮭やいくらなど

活性酸素を取り除き、肌にアンチエイジング効果を与えるアスタキサンチンという栄養素が含まれる。

6. ザクロやベリーなど

肌の老化を抑え、美白効果の高い栄養素、エラグ酸が含まれている。

大切なことは予防すること

透明感のある美しい白い肌を保つには、美白ケアをすると同時に日頃から紫外線対策を心がけ、日焼けを予防することが大切です。基本的に、日焼け止めは毎日塗るようにしましょう。UV効果のある化粧下地やファンデーション、リップクリームを使用するのも効果的です。ちょっとした心がけで、紫外線からのダメージをぐんと減らすことができ、シワやたるみの予防にもつながります。

様々な種類と効果がある美白成分。また生活習慣や体質により、肌質は変化するため、効果的な美白成分というのも人それぞれ異なります。美白化粧品を購入する際には、成分表をよく見て、自分の肌に合うものを選ぶようにしましょう。