材料(一人前) レバー100グラム、ニラ一把、モヤシ1/2袋(できればヒゲをとったもの)
ショウガ一個(すりおろしておくこと)、ごま油、ラー油、オイスターソース、醤油、塩、コショウ。五香粉または八角またはガラムマサラ 、もしあれば市販のうなぎのタレ、ニョクマムまたはナンプラー、山椒、七味唐辛子をそれぞれ適宜。
「スタミナをつけて夏バテを解消しよう!!」なんてよく言うけど、鰻や肉をモリモリ食べたってスタミナはつかない。だって、いまどき動物性タンパク質が不足してる人なんてめったにいないんだもん。せいぜい、おなかの調子を悪くするか夏太りするだけっす。
夏バテに有効なのは、なんといっても冷房をひかえること。あと、栄養面で言うなら、やっぱりビタミンB1とB2ですね。
ビタミンB1は疲労回復にいいんです。これは、豚肉なんかに多く含まれているんだけど、やっぱりカロリーが気になる。(赤身を使えばいいんだけどね…)
で、脂肪燃焼に役立つのが、ビタミンB2とマグネシウム(今はやりのニガリですね)。
野菜で、これを豊富にもつのがニラなんです。
ニラといえば、代表的な仕事はレバニラ炒め。レバーは低脂肪高タンパクで、貧血や冷房病には最適。これにニラをあわせるということは、非常に理想的な組み合わせなんですね。いや、定番料理のレシピって、やっぱりよく考えられてるもんだなーと思います。
ところで、レバーはカラダによいと分かっているけれど、苦手な人はどうしても苦手。
新鮮なものを使う。血抜きをよくする。牛乳に漬け込む、竜田揚げにする、などいろんな手法があるけれど、レバーの値打ちというのは要するにあの「血」にあるのであって、本当に嫌いな人にはどうやっても美味しく食べさせることはできません。
僕は幸いなことに、レバーにほとんど抵抗はなくて、鮮度のいいものならレバ刺しだって大好きだ。とはいえ、大量には食べられないです。あの血の匂いと、口にまとわりつくネットリした感じがだんだん辛くなってくる。
また、せっかくレバーが低脂肪でも、中華料理屋なんかにいくと、炒め脂でギトギト、ベットリになって出てくるので、やっぱり高脂肪。
そこで、いろいろ自分なりに工夫して、できあがったのがこの「いいことづくめレバニラ炒め」というわけなんです。
まず、なるべく信用できるお肉屋さんで新鮮なレバーを購入します。レバーは肉よりも相当ボリューム感があるので、一人前100グラムもあれば十分以上です。
鶏でも牛でもお好きなほうをどうぞ。
次にレバーの下処理。レバーは、血抜きしません。なぜなら、どんな血抜きをしたって匂いは完全に消せないし、大事な栄養素が抜けてしまうから。
レバーを一口大の半分くらい(消しゴム半分サイズ)に切り分けます。これが一番目のポイントで、小さく切ることで、焼き面が広くなり、相当食べやすくなります。それと、どういうわけだかレバーというのは肉に比べて火の通りが遅いんです。外側がこげて、肉ならボソボソになるというくらい炒めても、レバーの場合中が半生だったりします。だから、そういう意味でも小さいほうがいいんです。
切ったレバーを、五香粉(中華の香辛料。八角でもいいですよ。僕はガラムマサラを使います)、胡椒、山椒(山椒はびっくりするほどたっぷり)を混ぜたものでまぶします。コロモのようにたっぷりまぶしてください。
次に、これをオイスターソースか、市販の「うなぎのタレ」にひたします。
意外なことに、「うなぎのタレ」がレバーの匂いをかなりカバーしてくれるんです。
ま、考えてみりゃウナギも相当匂いのつよいものですからね。
で、香辛料をまぶされ、タレをまぶされたレバーに、片栗粉でコロモをつけます。コロモはうすく、全面にていねいにまぶしてください。これもレバーの臭みを抑えるコツです。
フライパン、あるいは中華なべに、ごま油を大匙2杯投入。で、強火で煙が出るまで鍋を熱します。煙のでた脂は、いったん捨ててください。(ふき取っちゃだめです)
で、辛いものが大丈夫な人なら、ここにあらためてラー油を中さじ一杯投入します。
辛いのがダメな人はもう一度新しいごま油を中さじ一杯。
これで、焦げ付きがほぼ防げるんです。
脂が温まったら、今度は煙が出る前にレバーを投入。両面に焼け色がつくまで強火で、焼け色がついたら中火におとしてください。中華は徹頭徹尾強火、ということもいいますが、レバーの場合、中にじっくり火を通したいんです。
ここで、ニラ登場。
ニラは、長さ3~5センチくらいに切り添えます。僕は長めのほうが好きですが、まあお好みで。この作業は、フライパンにレバーを投入してからで十分間に合います。それくらい、レバーって火がとおるの遅いし、ゆっくり炒めたほうがにおいもしない。
ただし、強火だと表面ばかり焦げてしまうのでそこだけ注意。
このときにおろしショウガも投入。レバーにからめるようによく混ぜてください。ショウガ汁だけでもいいですよ。
ニラを投入したらふたたび強火。ここでオイスターソース・しょうゆで味付けします。
ニラがしんなりしてきたら、水でざっと洗っておいたモヤシを投入。
野菜を炒めるときのコツは、「強火で短時間」なんです。でないと、汁がどんどんでてきちゃう。だから、モヤシはほとんどナマに近いくらいでいいんです。一本食べてみて、まだシャリシャリ感が残っているくらいでオーケーです。皿に盛ってからもどんどんしんなりしていきますから。だから、先にニラだけを投入するんです。同時に投入すると、どうも経験上うまくいかない。
で、もやしを投入したら、よく全体を混ぜ合わせながら塩・胡椒で味を調えます。
どういうわけか知らないけど、モヤシを入れてからオイスターソースや醤油をいれるとうまくいかないんです。逆に、ニラとレバーだけの段階で塩コショウまで投入すると、モヤシをいれた後の仕上がりの味が読みきれない。だから、やや薄味にオイスターソースと醤油で味付けしておいて、塩コショウで微調整するという感じでいいです。
人によっては中華味の素や化学調味料をつかってもいいです。(中華料理屋ではほとんど使ってます)
でも、オイスターソースだけで十分旨みはでますけどね。
もやしが「食べられるけどちょっと生っぽいかな」という時点で、調理は終了。大皿にもりつけてください。余熱でどんどん火がとおっていきますから、その分を計算してください。
で、食べる時に、さらに山椒と、辛いのが好きな人は七味唐辛子をふりかけます。
もちろん、ラー油でも美味しいのですけど、カロリーが加算されることをお忘れなく。
…というわけで、出来たのが写真のレバニラ炒めです。
タンパク質、鉄分、ビタミンA,B1、B2、マグネシウム、つまり夏バテ解消に必要なものはほとんど入っています。山椒とショウガは血行をよくします。夏はたっぷりと摂りたい香辛料です。
あと、この料理、カロリーが凄く低いんです。
レバーは、グラムあたりカロリー100ちょっと。あと、油はどれでもだいたい大匙一杯で110くらいです。大匙一杯も使ってないはずですが、まあ仮に100カロリーあったとして、合計200カロリー。調味料で、多目にみても50カロリーはない。
つまり、炒め物のくせして、こやつ総カロリー250を切ってるんです。しかもボリュームがあって食べごたえ十分、超満腹します。ダイエットにも十分でしょう?
ごはんのおかずにもビールにも合います。
あと、値段が異様に安いのも特徴です。レバー100円、ニラ100円、ショウガ30円、モヤシ25円として、ざっと300円未満。(調味料代はのぞく)
モヤシを一袋全部使えば、十分二人前のおかずになります。
あと、モヤシはもっと安いのもあるんです。ひげのついたやつね。これを使うともっと安くできるんだけど、炒め物は、50円くらいの、ヒゲを取った太い奴が圧倒的においしいので、ここだけほんのちょっと贅沢をしてます(笑)。
…というわけで、夏バテ解消、低カロリー高栄養、サイフに優しいといいことづくめレバニラ炒めのご紹介でした。
ぜひ一度お試しください
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