ニキビの炎症が治まったあと、その部分が赤みを帯びたまま盛り上がってケロイド化することがあります。
みみず腫れのように皮膚が盛り上がり、見た目も悪く、とても気になるニキビ跡です。
なぜニキビ跡がケロイドになってしまうのでしょうか?
今回は、ケロイドの原因と種類、そしてケロイドを治すことができるかについて調べてみました。
ケロイドになるニキビ跡の原因とは?
ケロイドは肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)とも呼ばれます。ニキビ跡がケロイド化するときは、あまりにもニキビが悪化してしまったことが原因です。
ニキビの炎症がひどくなると、毛穴の組織が完全に破壊されます。肌はそれを再生しようと無理やり修復するため、コラーゲン繊維が無秩序に折り重なります。そして、皮膚の表面が凸状に盛り上がった状態になります。
ケロイドは、基本的に手術跡や火傷跡と同じ仕組みで生まれます。
ニキビの場合、通常はそこまで悪化することはありませんが、同じ場所に何度もニキビができるなど慢性的にニキビが続いている状態、あるいはアトピーなど他の皮膚疾患を併発している場合に起こることがあります。盛り上がった部分の中には固まったコラーゲンや皮脂などが残っています。
一般的にニキビが悪化しやすい場所はアゴからフェイスラインにかけてと言われています。これはあまり汗をかかない部分なので元々の毛穴が小さく、炎症が起こると毛穴がつぶれやすいからです。
このケロイドは誰もがなるのではなく、ケロイド体質の遺伝的なものでなることがほとんどです。
ケロイドの種類とは?
ケロイドの種類は具体的には2種類に分かれています。
真性ケロイド
小さな外傷が元になり、その部分が赤く膨れ、コブのように盛り上がるのが特徴のケロイドです。進行はゆるやかですが、徐々に傷の範囲を超えて拡大します。上から圧迫しても痛みを感じませんが、強くつまんだりした場合は痛みがあります。
気づかないような小さな傷が元になることも多く、遺伝的要素も含まれると言われています。一度ケロイド化した部分はなかなか治りにくく、治療には時間がかかります。
肥厚性ケロイド
ケロイドの多くはこちらの肥厚性ケロイドと言われるものです。
ヤケドなどの大きな怪我や、手術の際のメスを入れる方向、縫合方法が不適切だった場合などが元となり、その傷跡が厚く盛り上がります。肥厚性の場合、肌を再生する組織が過剰に生成されることが原因で起こります。
真正ケロイドと違い、元の傷の範囲を超えてケロイドが広がることはありません。痒みを生じることもありますが、通常は数カ月から数年経過すると自然と退色し、盛り上がった部分も落ち着いてきます。
ケロイドの治療方法とは?
ケロイドの治療には段階に合わせていくつかの方法があります。
内服薬
炎症が起きてすぐの初期段階で受診した場合は、内服薬で抗アレルギー剤の「リザベン」が処方されるのが一般的です。これにより、色味やかゆみ、痛みを改善します。また、漢方薬を処方されることもあるようです。
塗り薬
塗り薬の場合は、軟膏や保湿剤の処方が一般的です。具体的には、ステロイド系の軟膏によって炎症を抑え、ヘパリン類似物質の配合された保湿剤によって血行を促進し、血液が凝固するのを防ぎます。
また、シリコンゲルシートが処方される場合もあります。これは患部に貼り付けることで隆起を抑え、痛みやかゆみを軽減することができるというメリットがあります。
圧迫治療
包帯やスポンジなどの柔らかい素材を使って患部を圧迫する方法が、圧迫治療です。これによって患部の盛り上がりを軽減することができます。
レーザー照射
レーザーで患部を少しずつ小さくしていき、その上で他のレーザーを使って赤みを取り除いていくという治療方法です。患部の様子を見て、複数のレーザーを使って治療していくのが特徴です。
ケロイド化したニキビ跡に有効なレーザーは真皮層まで熱を届けることのできるものです。例えば「スターラックス1540(xD)」や、「CO2レーザー」と呼ばれるレーザーがあります。
ステロイド注射
ケロイド化して盛り上がった患部に、直接ステロイド剤を局所注射する治療方法です。これにより患部のふくらみが扁平化し、赤みの軽減に効果が期待できます。ただし注射では光沢は治りません。
外的手術
手術も治療方法の一つです。ケロイドの中心をくりぬくようにして切除し、縫合します。手術を治療に取り入れる場合は、手術後のケロイド再発を防ぐため、他の治療方法も並行して行われるというのが一般的です。
ケロイド予防はニキビ予防をすること
ニキビ跡からケロイド化しないためにも、まず炎症を起こさないことが大切です。そのためにニキビ自体を予防するよう、普段から心がける必要があります。具体的な予防方法には次のようなことが挙げられます。
良質な睡眠をとる
ニキビ予防には、古い角質を自然に排除してくれる肌のターンオーバーの存在が欠かせません。そのターンオーバーの正常化には、ホルモンバランスが深く関わっています。そして、ホルモンバランスを整えるためには、良質な睡眠をとることが第一です。
特に、睡眠後3時間の間に成長ホルモンが分泌され、肌のターンオーバーは一番活発になります。
そのため、少しでも良質の眠りを得るために、食事は就寝の2時間前までに終わらせて、血糖値が下がった状態で布団に入るようにしましょう。もし就寝前に食べてしまった場合は、軽い運動をして血糖値を下げるようにします。
また、眠る前に携帯やパソコンを見ないようにしましょう。光が刺激になり、睡眠の質を下げます。お風呂は就寝の1時間前が理想です。しっかり体を温め、寝る直前に体温が戻るくらいにしましょう。
栄養バランスを整える
次に大切なのが食生活です。これも肌のターンオーバーを正常化するために大切な要素となります。バランスよく食べるのが一番ですが、特に意識して摂りたいのがビタミン類やミネラル、亜鉛といった栄養です。たんぱく質も欠かせません。
反対に避けたいのが炭水化物や糖分、脂質の摂りすぎです。また、加工食品やファストフード、アルコールもビタミンやミネラルを壊してしまうため、なるべく避けましょう。脂質はオメガ3脂肪酸など細胞膜の主成分となるような良質なものであれば、しっかり摂りましょう。
継続的な軽い運動
生活の中に軽い運動を取り入れるのも効果的です。無理をしてきつい運動をする必要はありません。ストレス解消になる程度で無理のない範囲で継続することが大切です。
このような予防をしていても、ニキビができることがあります。それは仕方ないことなので、できた場合は放置せず、悪化する前にすぐに対処しましょう。特に皮膚組織が柔らかいためケロイド化しやすい、フェイスラインやアゴのニキビには要注意です。
ニキビができた際は触らないようにすること、治りかけのかさぶたを無理やりとらないことも大切です。これもケロイド化予防になります。また自分で膿を出す方法は皮膚組織を壊してニキビ跡を作りやすくなるので、これも避けるようにして下さい。
まとめ
ケロイド化はニキビの炎症があまりに悪化した場合に起こります。
一般的には肥厚性のケロイドがほとんどですが、まれに真性ケロイドと言われる種類のケロイドであることもあります。一旦、ケロイド化すると、自分でケアすることは困難なため、どういった症状か専門の機関に受診し、状態を診てもらうのが一番です。
また、ケロイド化したニキビ跡の治療は時間がかかります。できればそうならないうちに、予防することが大切です。
そして、ニキビができないためにしっかり睡眠と栄養をとり、適度な運動をして肌の調子を整えましょう。それでもできてしまった場合は触ったり放置したりせず、医療機関にかかるようにしてください。
この記事を書いたユーザー
- rina
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