BCG[特徴]乾燥BCGワクチン、カルメット・ゲラン菌12mg/1人用 [適応]結核の予防[用量・用法]溶解して80mg/ml溶液とし、管針法により経皮接種(詳細は下記)[禁忌]発熱、重篤な急性疾患、ケロイド、結核の既往歴、免疫機能異常、免疫抑制療法中、接種不適当な状態(アトピ-で接種部位がないなど)、アナフィラキシ-既往歴[副作用]過敏症、局所の発赤、硬結、膿疱形成、リンパ節腫大‣ショック、アナフィラキシ-様症状、全身性播種性BCG感染症、骨膜炎、骨髄炎、皮膚結核様病変[注] **過敏症 の内容→接種直後から数日中に発疹、蕁麻疹、紅斑 (多形紅斑を含む)、そう痒等があらわれる。
[接種時期]0~6ヶ月
[有効性]
 BCG接種の有効性は (1)BCG接種は適切に行われれば結核の発病を、接種しなかった場合の4分の1くらいに抑える。(2)BCG接種は、結核性髄膜炎や粟粒結核など小児の重篤な結核の発病予防には特に効果は高い。(3)BCGワクチンは一度接種すれば、その効果は10年~15年ほど持続する。
 BCG接種の副反応としては、接種後腋窩リンパ節腫脹をきたすことがあるが、ほとんどすべて2~3カ月で縮小、消失するので経過観察でよい。ごくまれに穿孔、排膿することがある (0.02%以下)。このほか、例外的な副反応として骨炎、狼瘡等が報告されているが、いずれもきわめてまれである。                                                    (接種6週後化膿、かさぶた付着)                       


1. 接種の方法                                                                                                           

(1) ワクチンの懸濁
添付の溶剤でワクチンを懸濁して、80mg/mLの濃度の懸濁液を調製する。
(詳細は「取扱い上の注意」の項参照)
(2) 接種部位
上腕外側のほぼ中央部に行う。肩部に行うとケロイドを生じやすいので絶対に行ってはならない。
再接種の際には、前の瘢痕のあるところは必ず避ける。
(3) 接種部位の消毒
接種部位をアルコール綿で消毒する。乾かないうちにワクチンをたらすとBCGが死滅するので、よく乾いてからワクチンを滴下する。
(4) ワクチンの滴下と塗布
接種者は被接種者の上腕を左手で下から握り、ほぼ水平に固定する。アルコールが乾くのを待ってスポイトを垂直か、わずかに傾けて保持し、接種に十分な量(大きめの1滴)のワクチンを滴下する (図-1)。このとき、スポイトの先端が皮膚にふれないように注意する。
通常、1滴で十分であるが、不十分であると思われるときは、さらにもう1滴加える。滴下されたワクチンを管針のツバの側面で上腕の縦方向に沿って幅約1.5cm、長さ約3cm程度の範囲に塗りひろげる (ツバで強くこすり塗布層が薄くなり過ぎないよう注意する) (図-2)。

 図-1    図-2 
(5) ワクチンの接種
ワクチンを塗りひろげた後、管針を皮膚面に垂直に保持し (図-3)、上腕部を下からささえている左手で強く握って接種部位の皮膚を緊張させ、ツバの両端が皮膚に十分つくまで (通常、皮膚が5~6mmへこむ程度) 管針を強く押して接種する (図-4)。

 図-3    図-4 
接種数は2箇とする (図-5)。2カ所の押し方は、管針の円跡が相互に接するようにして腕の縦方向とツバの縦方向とが一致するようにする。2カ所の接種が重なると、局所反応が融合するおそれがあるので、必ず針痕が長方形に並ぶように接種する (図-6)。なお、管針を押すとき、管針をねじらないように注意すること。

 図-5    図-6 

押し終ったら、ワクチンを塗りひろげたときと同様にツバの側面で皮膚上のワクチンを2~3回針痕になすりつける 。
ときに接種した針痕から少量の出血をみることがあっても、そのまま放置しておく。もし接種の方法を誤った場合も押し直しはしないこと。

2. 接種前の準備

(1) ディスポBCG接種用管針(ディスポ管針)とは
経皮接種に用いる管針は、9本の細い針が、直径2cmのプラスチック製円筒の中に4.5mm間隔で固定されており、針先は、円筒の縁とほぼ同じ高さになっている (図-8)。管針を1本ずつパックしてガンマ線滅菌したもので、開封するだけですぐに使用できるディスポーザブル(使い捨て)タイプの管針である。管針は、針先が重要であるので、針先を損じないよう取り扱いに十分注意しなければならない。
 図-8 
(2) ワクチンの懸濁方法
1) アンプル内の乾燥BCGワクチンの乾燥状態を確認する。
(万一吸湿している場合は、乾燥体がアメ色になり管壁にべったりとついている。このようなときは使用してはならない。)

2) アンプルの頸部にアンプルカットでキズをつけ、アルコール綿で清拭し乾燥後、添付のポリ袋でアンプル全体を包み、ポリ袋をねじって袋の中の空気を追い出した上で静かに折って開口する。
(アンプルカット凹部の鋭角部をアンプル頸部にあて、全周にキズをつける (図-9)。アルコールが乾く前にアンプルを開口すると、アンプル内にアルコールが混入し、懸濁できなくなるので注意する。)
これらの操作は、真空であるアンプル内への空気の急激な流入を防ぐためのものである。

 図-9 
3)次に溶剤(生理食塩液)アンプルの頸の部分をアルコール綿で清拭し、カットマークを上にして正しく反対側に折って開口する。スポイトに生理食塩液全量を吸い上げ、ワクチンアンプルの内壁に沿ってゆっくり注入し、しばらく(2~3分)静置してワクチンを均等に十分湿らせ、泡をたてないようアンプルを静かに振って均等なBCG懸濁液とする。これで80mg/mLの濃度のワクチンが得られる。
(溶剤をワクチンの上に一気に注ぐと、ワクチンが懸濁せず(とけず)に残って不均等になることがある。)
4) 十分に懸濁した(とけた)ワクチンを、同じスポイトを用いて、泡をたてないようゆっくりと吸い上げる。 

<BCG接種後の皮膚の変化は気になるところです。下記の写真を参考にしてください。>









































沈降精製百日咳ジフテリア破傷風混合ワクチン(三種混合ワクチン:DPT)[特徴]0.5ml中百日咳防御抗原8I.U以上、ジフテリアトキソイド33.Lf以下、破傷風トキソイド5Lfを含有。<添加物 ブドウ糖:0.5mg、L-リジン塩酸塩:0.05mg以下、ホルマリン(ホルムアルデヒドとして):0.05mg以下、チメロサール:0.002mg、塩化アルミニウム:1.5mg以下、水酸化ナトリウム:0.6mg以下、塩化ナトリウム:3.75mg、リン酸水素ナトリウム水和物:0.16mg、リン酸二水素ナトリウム:0.16mg>百日咳罹患者にも接種可能[適応]百日咳・破傷風・ジフテリアの予防[禁忌]発熱、重篤な急性疾患、本剤成分によるアナフィラキシ-既往歴、接種不適当な状態[副作用]局所の発赤、腫脹、疼痛、水疱、硬結、発熱、発疹、じんましん、紅斑、掻痒、不機嫌‣ショック、アナフィラキシ-様症状、急性血小板減少性紫斑病、脳症、痙攣[販売製造]化血研、アステラス製薬
[用量・用法]初回免疫: 1回0.5ml、3~8週間隔で3回皮下注。追加免疫:初回免疫後6ヶ月以上の間隔をおいて0.5ml皮下注
[接種時期]Ⅰ期初回‣生後3ヶ月から90ヶ月にいたるまでのまで Ⅰ期追加‣生後3ヶ月から90ヶ月にいたるまでの者(Ⅰ期初回3回接種終了後、6ヶ月以上間隔を置く)。Ⅱ期‣11歳以上13歳未満の者(ただしⅡ種混になる)。  
DTビック(DT)
[特徴]沈降ジフテリア・破傷風混合トキソイド[適応]ジフテリア・破傷風の予防[用量・用法]①初回免疫:1回0.5ml、3~8週間角で2回皮下注 追加免疫:初回免疫後6ヶ月以上の間隔をおいて0.5ml皮下注 ②10才以上 0.1ml皮下注[副作用]局所の発赤、腫脹、疼痛、硬結、発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、下痢、めまい、関節痛‣ショック、アナフィラキシ-様症状[販売製造]阪大微研-田辺三菱
[接種時期]11歳以上13歳未満のもの


[副作用の補足説明]
1. 過敏症 (まれ)
まれに接種直後から数日中に発疹、蕁麻疹、紅斑(多形紅斑を含む)、そう痒等があらわれることがある。
2. 全身症状 (頻度はそれほど多くない。)
発熱、不機嫌等を認めることがあるが、いずれも一過性で2~3日中に消失する。
3. 局所症状 (よくみられる、上腕のみならず前腕まで腫れることがある。)
発赤、腫脹、水疱、疼痛、硬結等を認めることがあるが、いずれも一過性で2~3日中に消失する。ときに接種後数日を経過してから発赤、腫脹を認めることもある。
また、本剤はアルミニウムを含む沈降ワクチンであるので、小さい硬結が1カ月ぐらい残存することがある。
2回以上の被接種者には、ときに著しい局所反応を呈することがあるが、通常、数日中に消失する。(主な副反応として局所の発赤(5cm以上)は1期1回目0.4%、2回目3.7%、3回目2.1%、追加12.5%であり、硬結(はっきり触れる)は同様に0.8%、18.1%、9.6%、21.3%に認められた。また、肘を超えて腫れたのは接種を行った全対象者2,669例中2例(0.07%)であった。)

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