パックの疑問を徹底解説!シートパックの正しい使い方
本格的な乾燥の季節がやってきました。保湿美容液をたっぷり含んだ顔型のシートパックを、いつものケアに加える方も多いのではないでしょうか。しかし、今やシートパックはその豊富な種類と値段、タイミングやパック時間など、選ぶにも使うにも特に悩んでしまうアイテムとなっています。
あなたはシートパックをきちんと使えていると自信を持って言えますか?
そこで今回は、疑問だらけの「シートパックの正しい使い方」をエステティシャンが徹底解説します。
高いものと安いもの、何が違うの?
今や100円ショップでも売られているシートパック。ドラッグストアで30枚以上入って1,000円未満の大容量なものがある一方で、ハイブランドでは1枚2,000円以上のものも販売されています。何が違うのでしょうか。それには大きく分けて3つの違いがあります。
シートマスク液のちがい
1つ目は、シートマスクに染みこませておく液(マスク液)による違いがあります。配合成分や濃度、量によって価格に違いが出てくるのです。
一般的には保湿・抗酸化・美白成分といった有効成分の濃度は美容液の水準に合わせて作ることが多く、そもそも原料コストがかかるものです。これはイメージが沸きやすいですよね。
シートのちがい
2つ目は、シートによる違いがあります。顔型のシートマスクは、素材(コットン、パルプ、レーヨンなどの繊維)×厚み(素材の使用量や組み合わせ)×型(大きさや切れ込み位置)によって、価格が変わってきます。特殊素材を採用したり、オリジナルの顔型でつくるには製造コストが上がる分、価格にも反映されるのです。
また、法律で全成分表示が義務化されている化粧品ですが、シートパックについては、マスク液の全成分表記だけでOK(素材は表示義務なし)であるため、実はメーカーにとってはコストを削る対象にしやすい部分でもあります。しかしながら、そんな中でも素材をきちんと表示している優良なメーカーもあるので、購入時にはぜひチェックみてください。
私なら、何の素材を使っているのかがやはり気になります。マスク液がいくらオーガニックやケミカルフリーでも、染みこませているシートパックが化学繊維の不織布となると、顔に貼って浸透させていくアイテムだからこそ、薬剤を極力使わずに脱脂させた天然コットンを使っているものを選びたいと思います。
包装方法によるちがい
3つ目は、1袋に大容量入っているのか、個包装になっているのかによる違いです。個包装のものは製造の手間がかかるので価格も当然高くなりますが、衛生上、個包装の使い切りタイプのものをおすすめします。
また、個包装(使い切りタイプ)だと、パラベンやエタノールなどのきつい防腐剤の使用量が少なくて済むのも、お肌にとっては良いところですね。特に敏感肌の方は個包装タイプのものを選ぶ方が良いでしょう。
パック時間は長い方がより浸透する?
顔から外した後に、まだ液が残っていて捨てるのがもったいないと思ったことはありませんか?しかし、パック時間は説明書の時間(大体10~15分程度のものが多い)を必ず守ってください。というのも、規定の時間を超過して液が乾いていくのと一緒にお肌の水分も奪っていってしまうのです。ですから、パックをしたまま寝るなんていうのはもってのほか!
シートマスクに残った液がもったいないなら、デコルテやボディにパッティングしてから潔く処分しましょう。
パックは毎日しても良いの?
基本的にはスペシャルケアですから、週1回程度で十分です。不調になってから連続的に使うのではなく、お肌がガクッと調子を落とすことがないように週に1回をコンスタントに使うのが理想的です。しかしながら、使った晩の翌日が一番効果が出やすいため、特別な日の前日などにはプラスして使うと良いでしょう。
逆に、毎日連続的に使用したところで、すぐに肌トラブルが直結することはほとんどなく、むしろ最初はお肌の調子がぐんぐん良くなっていくはずです。
大切なのはここから。長期的に見ると、皮脂を分泌する力や水分量を保つ力など自分のお肌が元々持っている機能の低下につながってしまいます。人間の身体には、「ホメオスタシス」といって一定の状態を保つ機能が備わっていて、“与えすぎたら出さなくなる。使わなすぎると衰える。”という具合に常にバランスをとっていくからです。パック時間と同様、やり過ぎは禁物です。
パックはスキンケアのどこに組み込むのがベスト?
パックは基本的に洗顔後すぐ、または化粧水塗布後に行います。これはマスク液の構成成分によって変わってきますので、まずは自己流のアレンジはせずに説明書通りに使うことをおすすめします。
油分が入っているマスク液の場合は、その油分をお肌に行き渡らせるために化粧水をつけおいた方が良いですね。油分が入っていない場合は、洗顔後すぐに使ってかまいません。ただ、洗顔してから時間が経って、お肌がカラカラの時は一度化粧水を塗ってお肌を柔らかくしてからパックをすると浸透が良くなります。
パックをするのは朝?夜?
どちらかというと、パックは夜に行うのがおすすめ。日中に疲れたお肌に夜パックでしっかり栄養補給してあげるのです。特に、夜の入浴後は角質が柔らかく、血行も良くなっていて、栄養成分が浸透しやすい状態になっているので、パックをするタイミングとしては最も効果的。
さらに言うと、パック(シートマスク)をしているときは心拍数が下がって、副交感神経が活発(リラックス状態)になるという研究データ(※1)もあります。パック後もリラックス状態がしばらく続いているそうです。精神面にも効果を期待するのであれば、入浴後からお休み前にかけてがベストと言えるでしょう。
(※1) 参考元:「自律神経活動を指標としたコスメティック・フェイシャルマスクの心身リラクセーション効果」日本女性心身医学会雑誌
また、朝パックをするのも決してNGというわけではありません。朝、メイク前にパックをしてからメイクをすると、のりが明らかに違いますし、持ちも良くなります。特別な日には朝にも入れてみても良いでしょう。ただし、パックを外してから、しっかりと液をお肌になじませておくことがポイント。肌表面が異様にべとついていたり、液がまだ残っていると、ファンデーションがムラになったり、うまくのならないことがあるので、時間に余裕を持って試してください。
シートパック(シートマスク)の正しい使い方まとめ
■どのくらいの頻度
週に1回程度
■いつ
夜の入浴後
洗顔後の素肌にそのまま、または化粧水塗布後
■どのくらいの時間
10~15分間
■その他のコツ
・シートマスクで覆われていない部分(目の周りや口元など)にも、袋に余ったマスク液を塗っておくこと!
・パック時間を利用して、同時進行で唇にもリップクリームを多めに塗ってラップパックをしてみる!
・マッサージをするなら、パック前が有効!
■このような時は避けましょう
・入浴中、サウナ中など汗が出ているとき
・日中汗をかくことが予想される夏場の朝
・肌荒れや湿疹、肌が炎症を起こしているとき
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シートパックは賢く取り入れることで、何倍にも効果を引き出すことができ、ちょっとした工夫次第ではエステ帰りに匹敵するほどの実感を得られます。あなたもこの冬、シートパックをうまく使って憧れの美肌を手に入れてみませんか?