唇のしびれは病気のサイン?8つの原因と対策とは?

ふとしたときに唇がしびれたことはありますか?

手や足がしびれることはたまにあっても、唇がしびれることはあまりないかもしれません。そのため、ふとしたときに唇がしびれると、何か病気のサインなのではと気になる人も多いかと思います。

本来、唇は敏感でデリケートな箇所です。

唇がしびれるのには、いくつかの原因があります。

今回はその8つの原因と対策方法についてご紹介します。

唇のしびれの原因8つ~病気のサイン~

1.口唇粘膜知覚過敏症

唇のしびれを代表する症状として口唇粘膜知覚過敏症があります。

実際、はっきりとした原因はよくわかっていませんが、秋から冬にかけて起こりやすいです。

気温が下がったり空気が乾燥したりすることが影響し、特に女性に多く発症しています。ただ、夏でも暑い外からエアコンの効いた室内に入った時や、エアコンで体が冷えてしまったときなどにも起こります。

急な外気温の変化によって、唇がより敏感になってこの症状が生じます。なお、一過性で重篤な病気ではありません。

気温の変化や乾燥が気にならなくなれば自然と解消されますので心配する必要はありません。寒くなったら防寒し、マスクやリップクリームなどで乾燥を防ぎましょう。

2.下歯槽神経の損傷

下歯槽神経は、下顎に分布している感覚を司る神経で、唇の周りや下顎の皮膚や歯、歯の埋まっている粘膜の感覚に影響します。

この神経が麻痺すると、下顎の周辺の皮膚や口内の粘膜の感覚に障害が起きます。つまり、唇半分から下顎にかけての皮膚から、口の粘膜にかけて影響が出ます。片側だけが麻痺し、水を飲むときなどに上手く唇を動かすことができず、こぼしてしまうこともあります。

歯の治療の際の麻酔で下歯槽神経を麻痺させてしまうと生じることが多いです。

3.過換気症候群

過換気症候群は、急に息が苦しくなって、動悸・頻脈・めまい・口の周りや手足のしびれ,時にはけいれんや意識消失などの発作を繰り返します。

体のどこにも問題がなく、ストレスや不安などが原因で、換気が多くなり、体内の二酸化酸素が最適な値をから低下した結果、認められる主種の症状をさし、特定の病気というより、ある状態を意味します。

過換気のときは、これを抑えるために気持ちを落ちちかせるようにします。精神安定剤を使うこともあります。

紙袋を鼻と口に当てて呼吸をさせ、一度吐き出した二酸化酸素を再度吸うことで、体内の二酸化酸素の量を増やすという、ペーパーバック法が用いられる場合があり、その時は、袋の端を切って完全に密閉状態で体の中の酸素が少なくなり過ぎないよう注意しながら行います。

過換気を繰り返す場合は、心療内科や精神科での受診をおすすめします。

4.脳障害(脳梗塞)

脳梗塞は、脳の血管が極度に狭くなったり詰まったりすることで、脳に栄養や酸素が行きわたらなくなり、脳の組織が部分的に死んでしまう病気です。脳梗塞の症状の現れ方には個人差があり、障害を受けた部分によって身体が動かなくなったり、意識を失ったりと様々です。

脳梗塞の発作を起こす前に、そのサインを見逃さないようにしなければなりません。唇のしびれは、そのサインのひとつです。

前ぶれのない脳梗塞は、一過性脳虚血発作の症状がなく、突然脳梗塞を起こしますが、やはりおかしいなと思える症状が見られます。突然の頭痛や肩こり、めまい耳鳴りと共に手足のしびれや震え、足がもつれる、躓くなどの症状と共に、時々顔や唇がしびれる、があります。

いつもと違うと感じたときに、身体のあちこちにサインが送られています。その変調を安易に捉えず、発作が起こる前に受診するようにしましょう。

5.低カルシウム血症

唇と同時に指先にしびれを感じる場合は、低カルシウム血症の可能性があります。

軽症で、口周辺や四肢末端の知覚異常や手足の痙攣があります。また、わずかに口を開けた状態で、頬骨弓下の顔面神経上を軽く叩くと、鼻翼・眼瞼・口角などが攣縮します。

原因として多いのは、低マグネシウム血症、慢性腎全、ビタミンD欠乏症などです。

酷い場合は、全身の痙攣や不静脈を引き起こすこともあるようです。カルシウムが不足したり、身体に異常が起きてカルシウムの排出量が多くなるのも要因に挙げられます。対処法としては、カルシウム濃度を正常に戻す治療が必要になります。

6.アレルギー

花粉症のアレルギーがあると、野菜・ナッツなどを食べたときに、口の中や唇のしびれや違和感、顔面の腫れや呼吸困難などの症状が出る病気で、口腔アレルギー症候群と言います。また、ラテックスを含んだゴムでも同様の症状が出るので、ラテックスフルーツ症候群と呼ばれています。

酷くなると、顔が浮腫んだり、蕁麻疹や腹痛、喉の詰まりや呼吸困難などが生じることもあります。さらに激しい場合は、気管支喘息発作や、アナフェラキーショックを引き起こすこともあります。

誘因となる食べ物をできるだけ避けることと、アレルギー反応が起きるのを抑える薬を処方してもらい、しばらく定期的に服用することが必要になります。

7.口唇ヘルペス

口唇ヘルペスの症状は、はじめは口唇や口の周りの一部が赤くなり、しばらくするとその上に小さい水疱ができます。

初期の症状として、皮膚にピリピリ、チクチク、ムズムズなどの違和感や、かゆみ、ほてりなどを感じます。赤く腫れた上に、水疱ができますが、この中にはウィルスがたくさん存在しています。

初感染では口唇や口の周りに広範囲に5㎜までの水疱が多発し、発熱、あごの下のリンパ節の腫れが見られ、ひどい状態になります。再発の場合は一部に限局して軽症となり、小さくなっていきます。水疱が破れてしめっぽくなった患部に触れると、粘膜や傷のある皮膚の場合、感染します。それが10日から2週間ぐらいで治まり、かさぶたとなって治っていきます。

8.その他

これらの症状の他に、貧血、ビタミン不足、食中毒、妊娠や出産後の体調不良などもあります。

また、睡眠不足でも起こることもあります。

唇のしびれの対処法とは?

重篤な病気のサインなら専門医での診察と治療が必要になりますが、軽度のしびれを解消する方法を紹介します。

食生活の改善

唇のしびれの原因が疲労やストレスの場合は、唇の血流がよくなるクエン酸を摂ることで、改善することもあります。

クエン酸はレモンやイチゴなどの果物に豊富に入っているほか、クエン酸を入った飲料を飲むのも効果的で、サプリで摂ることもできます。

また、ビタミンやミネラルの入った食事を摂ることも大事です。

ビタミンは主に細胞の再生を助けてくれるだけでなく、疲労物質によって破壊された細胞を元に戻してくれます。これが不足すると、唇がカサカサしたりしびれたりする原因になります。

ビタミンB2はレバーや青魚などに含まれます。

またミネラルの中でも、マグネシウムが不足すると、しびれや痙攣を起こしたり、神経過敏になったりするので、マグネシウムも一緒に摂るのが効果的です。

マグネシクムは野菜や豆類や魚介類などに多く含まれています。

これらの食品を積極的に摂り、睡眠もしっかりとって体を休ませましょう。

適度な運動とストレス発散

また、適度な運動によるストレス発散が効果的です。

ストレスがたまって唇のしびれが起きている場合は、運動でストレスを発散し、ストレスを溜めこまないようにしましょう。

まとめ

唇や周辺、口内も刺激にとても敏感でデリケートです。

熱すぎるものに触れると、真っ赤になって腫れて、水ぶくれができてしまったり、それがなかなか治らなかったりします。

また、心や体の異常についても、それを敏感に察知し、症状として表れます。

重篤な病気の初期、神経系のちょっとした高ぶり、日常生活の中の異常性など、多岐にわたります。

心の持ちようですぐに治まるしびれもありますが、それでも治まらないときは、本当に病気かもしれません。唇のサイン、見逃さないようにしてください。